カタールW杯で“セミオート・オフサイド”導入! FIFAはここまでのテスト結果に手応え
2022.07.01 18:35 Fri
カタール・ワールドカップ(W杯)で“セミオート・オフサイド(半自動オフサイド)”が採用されるようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
「このテクノロジーは、今年後半にカタールに向かうチーム、プレーヤー、ファンに最高のものを提供するため、3年間にわたる献身的な研究とテストの集大成である」
「FIFAは、あらゆるレベルでサッカーの試合を向上させるためにテクノロジーを活用することを約束しており、2022年のFIFAワールドカップでセミオート・オフサイド・テクノロジーを使用することは、その最も明確な証拠となる」
さらに、ワールドカップ公式試合球『adidas Al Rihla』は、ボール内部に慣性計測ユニット(IMU)センサーを搭載しており、際どいオフサイドの発生を検知するためにさらに重要な要素を提供。
ボールの中央に設置されたセンサーは、1秒間に500回、ボールデータを映像オペレーションルームに送信し、キックポイントを非常に正確に検出することができる。
手足のトラッキングデータとボールのトラッキングデータを組み合わせ、人工知能を応用することで、味方がボールを出した瞬間にオフサイドポジションにいたアタッカーがボールを受けると、ビデオ・オペレーションルーム内のビデオマッチオフィシャルに自動オフサイド警告が提供される。
ビデオマッチオフィシャルは、主審に伝える前に、自動的に選択されたキックポイントと、選手の手足の位置を計算して自動的に作成されたオフサイドラインを手動で確認し、提案された判定を検証する。このプロセスは数秒以内に行われ、オフサイドの判定をより速く、より正確に行うことができる。
ビデオマッチオフィシャルとピッチ上のレフェリーが判定を確認した後、判定に使用されたものと全く同じ位置データが、ボールがプレーされた瞬間の選手の手足の位置を完全に詳細に示す3Dアニメーションに生成される。
PR
国際サッカー連盟(FIFA)は、以前から判定のスピードと正確性を向上させるため、新たなテクノロジーの採用を検討。2021年のFIFAアラブカップと、FIFAクラブ・ワールドカップではすでに試験導入され、FIFAはその精度と運用に手応えを感じていた。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、W杯での正式導入に向け以下のようなコメントを残している。「FIFAは、あらゆるレベルでサッカーの試合を向上させるためにテクノロジーを活用することを約束しており、2022年のFIFAワールドカップでセミオート・オフサイド・テクノロジーを使用することは、その最も明確な証拠となる」
“セミオート・オフサイド”は、スタジアムの屋根の下に設置された12台の専用トラッキングカメラを使用し、1秒間に50回、全ての選手の最大29個のデータポイントを収集。これによりオフサイドの可能性が発見されると、最終判断を下すビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に警告が送られるというものだ。
さらに、ワールドカップ公式試合球『adidas Al Rihla』は、ボール内部に慣性計測ユニット(IMU)センサーを搭載しており、際どいオフサイドの発生を検知するためにさらに重要な要素を提供。
ボールの中央に設置されたセンサーは、1秒間に500回、ボールデータを映像オペレーションルームに送信し、キックポイントを非常に正確に検出することができる。
手足のトラッキングデータとボールのトラッキングデータを組み合わせ、人工知能を応用することで、味方がボールを出した瞬間にオフサイドポジションにいたアタッカーがボールを受けると、ビデオ・オペレーションルーム内のビデオマッチオフィシャルに自動オフサイド警告が提供される。
ビデオマッチオフィシャルは、主審に伝える前に、自動的に選択されたキックポイントと、選手の手足の位置を計算して自動的に作成されたオフサイドラインを手動で確認し、提案された判定を検証する。このプロセスは数秒以内に行われ、オフサイドの判定をより速く、より正確に行うことができる。
ビデオマッチオフィシャルとピッチ上のレフェリーが判定を確認した後、判定に使用されたものと全く同じ位置データが、ボールがプレーされた瞬間の選手の手足の位置を完全に詳細に示す3Dアニメーションに生成される。
PR
ジャンニ・インファンティーノの関連記事
ワールドカップの関連記事
|
ジャンニ・インファンティーノの人気記事ランキング
1
メッシが途中出場から11分間で圧巻ハット! インテル・マイアミのクラブW杯出場が決定、試合観戦のFIFA会長が自ら発表「信じられない瞬間」
国際サッカー連盟(FIFA)は19日、インテル・マイアミが2025年夏に行われるクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場することを発表した。 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジョルディ・アルバラを擁するインテル・マイアミ。今シーズンはメジャーリーグ・サッカー(MLS)で強さを見せつけ、イースタンカンファレンスで首位を走っていた。 19日、インテル・マイアミはニューイングランド・レボリューションとのレギュラーシーズン最終戦を行い、6-2で勝利。前半に2点先行される苦しい展開となるも、スアレスが2ゴールを決めて前半で同点に追いつくと、後半には途中出場のメッシがわずか11分間でハットトリックを達成。スアレスは2ゴール2アシストの活躍を見せ、6-2で圧勝を収めた。 インテル・マイアミはこれで勝ち点を74とし、イースタン・カンファレンス首位に。ウェスタン・カンファレンス首位のロサンゼルス・ギャラクシーの勝ち点64も上回り、MLSのレギュラーシーズンで最も多くの勝ち点を獲得したチームに送られるサポーターズ・シールドを受賞した。 この試合には、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長も観戦に訪れており、試合後にピッチ上で行われた祝勝会に参加。インテル・マイアミがクラブW杯に出場することを発表した。 「インテル・マイアミのファンに、FIFAクラブW杯の出場権を獲得したことをライブで伝えられたことは、本当に信じられない瞬間です。インテル・マイアミは素晴らしいシーズンを送り、勝ち点の記録も全てにおいて素晴らしい成績を残していました」 「彼らは設立から数年ですでに世界トップ32クラブの1つに正式に選ばれました。そして今、彼らは世界の舞台でも自分たちの物語を書き始めることができるのです」 なお、インテル・マイアミはクラブW杯の開催国チームとして開幕戦をハードロック・スタジアムで戦うことも決定した。 <span class="paragraph-title">【動画】個人技に連係プレー!メッシがたった11分間でハットトリック達成</span> <span data-other-div="movie"></span> <h3>◆1点目</h3> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"><a href="https://t.co/U5T0upXLTK">pic.twitter.com/U5T0upXLTK</a></p>— Inter Miami CF (@InterMiamiCF) <a href="https://twitter.com/InterMiamiCF/status/1847788013666881634?ref_src=twsrc%5Etfw">October 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <h3>◆2点目</h3> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/InterMiamiCF/status/1847788877987135817?ref_src=twsrc%5Etfw">October 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <h3>◆3点目</h3> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://t.co/J0kgXx5rkA">pic.twitter.com/J0kgXx5rkA</a></p>— Inter Miami CF (@InterMiamiCF) <a href="https://twitter.com/InterMiamiCF/status/1847792033835909497?ref_src=twsrc%5Etfw">October 20, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.20 22:40 Sun2
FIFA会長が中国を訪問「中国との協力が楽しみ」「中国サッカー発展の支援へ最善」「中国はW杯の潜在的開催国」
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が、中国サッカーへの協力姿勢を強調。中国『新浪』などが伝えている。 第9代FIFA会長、W杯の出場枠を増やしたインファンティーノ氏。 同会長は10月末にAFCアワードで韓国・ソウルを訪問したのち、中国・上海へ。中国国営通信『新華社』のインタビューに応じ、中国サッカーへの協力姿勢を鮮明にした。 「中国サッカーが男子、女子、クラブシーン、代表チーム…最高レベルの大会へ参加できるようになるには、才能を発掘して、育成していく必要がありますね」 「中国は世界において、非常に重要な国です。中国という国は、何をしても一流になることができます。個人的には、中国と協力して中国サッカーを広めることを楽しみにしていますよ」 「発展には近道も秘訣もありません。誰もが己の仕事をうまく遂行し、より一層の努力を続けていくだけです。中国にはサッカーを愛する人々がたくさんいるでしょう。若者を結びつける人材育成が必要です」 「我々(FIFA)としては、この国にコーチを派遣し、インストラクターを派遣し、審判と専門家を派遣し、コースを開発することができます。中国サッカーの発展を支援するべく、最善を尽くします」 「中国サッカーとFIFAが協力を強化し、学校と青少年にサッカーを導入していくことも奨励します。私は選手育成プログラムを支持しているのでね。中国サッカー協会(CFA)の幹部との話し合いも楽しみです」 「サッカーは“協力”です。協力、投資、献身がある限り、中国サッカーは将来輝けると信じています。我々は世界中のチームが選手やブランドイメージを発信でき、継続的に競技を続けられる機会を支援する必要があるのです」 また、インファンティーノ会長は「中国はW杯の潜在的開催国」とし、「男子W杯、女子W杯、年代別W杯、クラブW杯…いずれも中国で開催される可能性があります」と明言した。 中国は2031年女子W杯の開催地に立候補している。 2024.11.05 20:05 Tue3
開幕まで1年切る“新”クラブW杯、12会場&決勝スタジアムが決定!
国際サッカー連盟(FIFA)は28日、来夏のFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)2025で使用するスタジアムを発表した。 来年6月のアメリカ大会から各大陸の32クラブが集う大規模コンペディションとなるクラブW杯。出場チームは続々と決まり、欧州からは過去3季のチャンピオンズリーグ(CL)王者であるマンチェスター・シティ、レアル・マドリー、チェルシーらが参戦し、アジアからは浦和レッズも出場する。 来年6月15日の開幕日まですでに1年を切るなか、試合が行われる12会場が決定。また、7月13日の決勝はニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われる。 FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏は「クラブW杯2025では12の素晴らしいスタジアムで世界最高の32クラブ、偉大な選手たちがサッカーの世界史に新たな章を書き綴る」などと語る。 ◆会場一覧 ・メルセデス・ベンツ・スタジアム(ジョージア州アトランタ) ・バンク・オブ・アメリカ・スタジアム(ノースカロライナ州シャーロット) ・TQLスタジアム(オハイオ州シンシナティ) ・ローズ・ボウル・スタジアム(カリフォルニア州ロサンゼルス) ・ハードロック・スタジアム(フロリダ州マイアミ) ・ジオディス・パーク(テネシー州ナッシュビル) ・メットライフ・スタジアム(ニュージャージー州イーストラザフォード) ・キャンピング・ワールド・スタジアム(フロリダ州オーランド) ・Inter&Coスタジアム(フロリダ州オーランド) ・リンカーン・フィナンシャル・フィールド(ペンシルバニア州フィラデルフィア) ・ルーメン・フィールド(ワシントン州シアトル) ・アウディ・フィールド(ワシントンD.C.) 2024.09.29 22:38 Sun4
UEFAが改めてFIFAのW杯隔年開催に懸念点を挙げて反対声明「今回のプロセスに失望」
欧州サッカー連盟(UEFA)は22日、国際サッカー連盟(FIFA)が推し進める隔年のワールドカップ(W杯)開催について声明を発表した。 この件は、今年5月にサウジアラビアが提案し、FIFAも賛同。現在4年に1度開催されているW杯に関して、2年に1度の開催に変更するという計画だ。 FIFAはこれを推奨すべく、マイケル・オーウェンやヤヤ・トゥーレといった元スター選手を起用してプロモーションを開始。また、元アーセナルの指揮官であるアーセン・ヴェンゲル氏が主導して、この計画を推し進めることを発表していた。 この件は、アジアサッカー連盟(AFC)は支持する声明を発表していた一方で、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長と南米サッカー連盟(CONMEBOL)は反対の姿勢を示し、FIFAは今月末に議論するということを発表していた。 しかし、UEFAはプロモーションを行うのではなく、適切な協議をすべきだと声明を発表。この計画についてFIFAとの特別会議を要請したが、返答はなく無視されたとのことだ。 UEFAは2年に1度の開催にすることで考えられる懸念点を並べた。 ・決勝トーナメントと予選トーナメントのカレンダー、形式、アクセス ・既存のクラブ及び代表チームの大会、その商業的機会への影響 ・選手の身体的、精神的健康への影響 ・ファンへの影響 この規模の大会がより頻繁に開催されることへの要望、移動によるファンの持続可能性 ・広範なサッカーエコシステムへの影響 激変したシナリオの中で、211のFIFA加盟団体全ての代表チームが成長しなければならない機会のバランスの評価 ・より頻繁なW杯開催がイベントとブランドの価値と魅力に与える影響 ・サッカーの他の重要な部分への影響 例えば、急速に拡大している段階にある女子の大会では、可視性と独占的な空間の強化が必要になる ・商業的な意味合いはほとんどないが、若い才能の育成に欠かせないユース大会への影響 ・世界的なスポーツシステムへの影響 世界で最も支持されているスポーツであるサッカーが、他のスポーツが使用している統合された露出と利用の空間に敬意を示さなければならない このように多くの問題点と解決しなければいけない課題があると指摘したUEFA。そして、今回の決定に至るプロセスに失望しているとした。 「ユーロが注目されていることはありがたいですが、このようなデリケートな問題は、憶測ではなく包括的なアプローチで取り組みたいと思います」 「UEFAは他のステークホルダーとともに、大会に参加する機会が与えられる前に、急進的な改革プロジェクトが伝えられ、公然と推進されてきた今回のプロセスに失望しています」 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は今年中にこの計画の是非を問いたい考えているようだが、果たしてどうなるのか。ファンの希望は現行の4年に1度の維持ということだが、決定を見守りたい。 2021.09.23 21:25 Thu5