日本代表MF
久保建英(マジョルカ)が、日本代表初ゴールで飾ったガーナ代表戦を振り返った。
10日に行われたキリンカップサッカー2022でガーナ代表と対戦した日本。6日のブラジル代表戦から中3日で迎えた試合は、中盤から前線にかけてメンバーを大幅に変更し、[4-2-3-1]のトップ下を置くシステムで臨んだ。
試合は29分に日本がDF
山根視来のゴールで先制すると、44分に一時は同点とされたものの、前半アディショナルタイム1分にMF三笘薫の放ったシュート性のクロスが直接決まって追加点。リードして試合を折り返すと、73分には三笘の巧みなドリブルから最後は久保の日本代表初ゴールで3点目を奪う。さらに、82分にはMF
伊東純也のクロスを途中出場のFW前田大然が合わせてこちらも日本代表初ゴールを奪い、4-1の勝利を収めた。
フル出場を果たし、日本代表として初ゴールを決めた久保は11日のオンライン取材でガーナ戦を振り返り、試合の中で感じた課題について語った。
「後半の最後の方に安易なボールロストが2回くらいあったのと、奪いきるところ。インサイドハーフで出場したときにはファウルで止めるのも1つの手だとは思いますけど、何回か僕のところでミスをカットしてというのもありました。しっかり自分のところで奪いきるということを考えると、俊敏性とは別に強さというのも必要になってくると思います」
課題が見えた一方、流れの中から日本代表初ゴールを生み出した久保。初選出から初ゴールまで少しばかり時間が空いたという意見があるものの、久保自身はこのゴールによって今後のプレーに磨きがかかると自信を示した。
「1本を取るまでが長いという見方があるかもしれないですけど、そこはみなさんの見方次第だと思います。僕は1点を取ると続くという流れが代表であると思っているので、次またチャンスがあれば積極的に狙っていきたいです。気持ちが吹っ切れている分、いつもの正確性も出てくると思うので、固め打ちができるようにしていきたいと思います」
普段、代表でもクラブでもサイドのポジションを主戦場とする久保はトップ下に入り、インサイドハーフ的な立ち回りもこなしたが、久保なりに求められる役割を噛み砕いてプレーしたようだ。
「何が必要になるかは試合が始まるまでわかりません。それは展開次第ですし、監督の指示も含めて自分たちがポジションを変わったりもしましたけど、現場で指示を仰いだり自分たちで考えて変化しながら臨機応変に対応していくのが世界レベルだと思います。どの試合でも前線の選手がゴールを決めるのが難しくなってると思いますし、決めて当たり前だと思いますけど、ディフェンスもしっかりしているので、ワールドカップでは簡単に決めさせてくれないと思います。劣勢になってしまってカウンターで80mを走れと言うのは難しいですけど、意外性といった意味では2列目や3列目の選手が上がってくるのも、時には大事になると思います」
そして、14日のチュニジア代表との決勝でもゴールが期待される久保は、現在の自分に必要な要素について語った。
「フィジカルというより、自分が気にしているのはどちらかというとスピードの部分です。もう少しスピードが欲しいなと思いますし、今はフィジカルをこれ以上必要とはしていないと思います」
