「情熱は変わらない」4クラブで4度目の欧州制覇という偉業へ、モウリーニョ監督が闘志燃やす…かつてのファーガソン氏の金言も
2022.05.25 23:39 Wed
自身4度目となるヨーロッパのコンペティションの決勝に臨むローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、改めて意気込みを語っている。
モウリーニョ監督は、ECLの決勝の相手であるフェイエノールトに対して称賛の言葉を送りつつ、試合中に相手を1つでも上回るように選手たちをサポートしたいと『UEFA.com』のインタビューで語った。
「彼らは我々のように14試合を戦い、難しい相手を乗り越えてきた」
「決勝は50-50だが、51-49になるように頑張る。それは試合の前ではなく、試合の最中でなければいけない。数カ月にわたる決勝戦に至るまでの作業は、90分、または120分の基礎となる」
「選手のための1日だ。私は少しだけ助けるためにそこにいる。これまでのところ幸運だった。ヨーロッパでの決勝には全て勝ってきた。ここぞというときに、彼らはいつもそこにいてくれた」
「私は歴史ある監督であり、ローマはビッグクラブだ。最初の大会を素晴らしい大会にしようとする責任を少し感じている」
「少しずつ、我々は可能な限りやるという野心を達成するために進んできた。そして、準決勝の2試合が17万人の観客を集め、満員のスタジアムで行われたことをとても誇らしく思う」
「カンファレンスリーグは、我々にとってのチャンピオンズリーグだ。それが我々の現在のレベルであり、我々がプレーしているコンペティションだ。クラブは、長い間、このような機会を経験していない」
また、自身にとっては4度目の決勝の舞台となる。
ポルト時代の2003-04シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で優勝を果たすと、インテル時代の2009-10シーズンにもCL決勝に進んで勝利を果たしている。マンチェスター・ユナイテッド時代には2016-17シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝に進み優勝。2つの大会を制しており、ECLで優勝すれば3大会で優勝した初めての監督となる。
そんなモウリーニョ監督は、自身最初の優勝はバルセロナ時代だとコメント。アシスタントコーチとして初めて優勝した経験があると過去を振り返った。
「もし、私が4つの異なるクラブで4つのヨーロッパの大会を制することになれば、最初の優勝は1996-97シーズンのUEFAカップウィナーズ・カップでバルセロナの偉大なる故サー・ボビー・ロブソンのアシスタントコーチを務めたときのことだ。ダグアウトで彼の隣に座るたびに、とても誇らしい気持ちになった」
「新たな成果は、以前の成果よりも意味があるのか?そうだろう。1回目の優勝は適切なタイミングで、適切な場所にいることによってもたらされたものだ」
「2回目の優勝は1回目より厳しく、3回目の優勝は2回目よりも厳しいものだった」
「一定期間内に成功を収め、優勝することと、キャリアを通じて成功を収め、優勝し続けることは別のことだ」
これまで数々のタイトルを獲得し、ポルト以降の20年間では指揮を執ってきたチームでは必ずタイトルを獲得してきた。そして、ローマでもそのチャンスまであと一歩となっている。
フットボールへの情熱について問われたモウリーニョ監督は、マンチェスター・ユナイテッドを率いていたサー・アレックス・ファーガソン監督とのエピソードを語り、情熱がなくなることなどはないと語った。
「それはマンチェスター・ユナイテッドvsレアル・マドリー(2012-13 CLラウンド16)の試合だった。試合の前に、サー・アレックス・ファーガソンが私をオフィスに招待してくれた」
「私は『ボス、どんな感じですか?情熱は変わりませんか?何年経っても変わりませんか?』と尋ねたんだ。そうしたら彼はこう言ったよ。『忘れるんだ。何も変わらない。最後の日まで同じだ』とね」
「だから、私は自分が59歳であるということを信じられないと言い続けている。監督として、21年、22年のキャリアがあることも、信じられない。いつ辞めるのかがイメージできないんだ。情熱は変わらないよ」
モウリーニョ監督は、4つのクラブで4つのタイトルを獲得なるか。決勝は28時にキックオフを迎える。
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25日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の決勝が行われる。今シーズンから新設された新たなヨーロッパの大会。ローマとフェイエノールトがファイナリストとなった。ヨーロッパのコンペティションでは、1990-91シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)の決勝以来となる決勝進出のローマ。悲願のヨーロッパのタイトル獲得が迫っている。「彼らは我々のように14試合を戦い、難しい相手を乗り越えてきた」
「例えば、マルセイユとの準決勝だ。ヨーロッパでの歴史を持つチームを相手にプレーするのには、ヴェロドローム(マルセイユの本拠地)は最も魅力的で難しい場所の1つだ。彼らを褒めるしかないだろう」
「決勝は50-50だが、51-49になるように頑張る。それは試合の前ではなく、試合の最中でなければいけない。数カ月にわたる決勝戦に至るまでの作業は、90分、または120分の基礎となる」
「選手のための1日だ。私は少しだけ助けるためにそこにいる。これまでのところ幸運だった。ヨーロッパでの決勝には全て勝ってきた。ここぞというときに、彼らはいつもそこにいてくれた」
「私は歴史ある監督であり、ローマはビッグクラブだ。最初の大会を素晴らしい大会にしようとする責任を少し感じている」
「少しずつ、我々は可能な限りやるという野心を達成するために進んできた。そして、準決勝の2試合が17万人の観客を集め、満員のスタジアムで行われたことをとても誇らしく思う」
「カンファレンスリーグは、我々にとってのチャンピオンズリーグだ。それが我々の現在のレベルであり、我々がプレーしているコンペティションだ。クラブは、長い間、このような機会を経験していない」
また、自身にとっては4度目の決勝の舞台となる。
ポルト時代の2003-04シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で優勝を果たすと、インテル時代の2009-10シーズンにもCL決勝に進んで勝利を果たしている。マンチェスター・ユナイテッド時代には2016-17シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝に進み優勝。2つの大会を制しており、ECLで優勝すれば3大会で優勝した初めての監督となる。
そんなモウリーニョ監督は、自身最初の優勝はバルセロナ時代だとコメント。アシスタントコーチとして初めて優勝した経験があると過去を振り返った。
「もし、私が4つの異なるクラブで4つのヨーロッパの大会を制することになれば、最初の優勝は1996-97シーズンのUEFAカップウィナーズ・カップでバルセロナの偉大なる故サー・ボビー・ロブソンのアシスタントコーチを務めたときのことだ。ダグアウトで彼の隣に座るたびに、とても誇らしい気持ちになった」
「新たな成果は、以前の成果よりも意味があるのか?そうだろう。1回目の優勝は適切なタイミングで、適切な場所にいることによってもたらされたものだ」
「2回目の優勝は1回目より厳しく、3回目の優勝は2回目よりも厳しいものだった」
「一定期間内に成功を収め、優勝することと、キャリアを通じて成功を収め、優勝し続けることは別のことだ」
これまで数々のタイトルを獲得し、ポルト以降の20年間では指揮を執ってきたチームでは必ずタイトルを獲得してきた。そして、ローマでもそのチャンスまであと一歩となっている。
フットボールへの情熱について問われたモウリーニョ監督は、マンチェスター・ユナイテッドを率いていたサー・アレックス・ファーガソン監督とのエピソードを語り、情熱がなくなることなどはないと語った。
「それはマンチェスター・ユナイテッドvsレアル・マドリー(2012-13 CLラウンド16)の試合だった。試合の前に、サー・アレックス・ファーガソンが私をオフィスに招待してくれた」
「私は『ボス、どんな感じですか?情熱は変わりませんか?何年経っても変わりませんか?』と尋ねたんだ。そうしたら彼はこう言ったよ。『忘れるんだ。何も変わらない。最後の日まで同じだ』とね」
「だから、私は自分が59歳であるということを信じられないと言い続けている。監督として、21年、22年のキャリアがあることも、信じられない。いつ辞めるのかがイメージできないんだ。情熱は変わらないよ」
モウリーニョ監督は、4つのクラブで4つのタイトルを獲得なるか。決勝は28時にキックオフを迎える。
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ヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグが13日に開催される。日本人選手所属クラブと強豪クラブを中心に、ラウンド16進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。 ◆プレーオフ1stレグ ▽2/13(木) 《26:45》 フェレンツヴァーロシュ vs ビクトリア・プルゼニ サン=ジロワーズ vs アヤックス ミッティラン vs レアル・ソシエダ フェネルバフチェ vs アンデルレヒト 《29:00》 トゥベンテ vs ボデ/グリムト AZ vs ガラタサライ PAOK vs FCSB ポルト vs ローマ ◆日本人4選手参戦に、ポルトvsローマ! <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250213_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今回のプレーオフにはレアル・ソシエダのMF久保建英、AZのDF毎熊晟矢、サン=ジロワーズのDF町田浩樹、アンデルレヒトのFW後藤啓介の日本人4選手が参戦する。 ソシエダはリーグフェーズでは苦戦を強いられたものの、プレーオフシード圏内の13位フィニッシュとなった。ラウンド16ではマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムのプレミアリーグの強豪のいずれかの対戦となる厳しい組み分けとなったなか、まずはデンマークの強豪であるミッティラン撃破を狙う。 2025年に入っても一貫性を欠くパフォーマンスが続くラ・レアルだが、直近2試合ではコパ・デル・レイでオサスナ、ラ・リーガでエスパニョール相手に連勝。久保に関しては先発と途中出場を繰り返していることもあり、年明け直後の異次元のパフォーマンスからやや状態が落ちているが、今回の一戦でもキーマンになることは間違いない。 リーグフェーズを19位で終えたAZは、終盤戦の失速で14位フィニッシュとなったガラタサライと再び激突する。1-1のドローに終わった前回対戦で毎熊は先制点の起点となった一方、絞り切れずに失点にも絡んでおり、攻守の反省を踏まえた上で格上撃破を目指す。ただ、日本代表DFは直近のリーグ戦でベンチ外となっており、詳しい状態は不明だが、コンディション面はやや気がかりなところだ。対戦相手ではFWオシムヘンがサスペンション、FWユヌス・アクギュンが負傷で不在となるが、新加入のFWモラタやFWメルテンスら実力者の出場が見込まれる。 21位フィニッシュのサン=ジロワーズは12位の強豪アヤックスと対戦。今冬の移籍期間では先発と途中出場を繰り返し、去就に注目が集まっていた町田だが、最終的に残留の運びに。サスペンション明けの今回の一戦ではスタメン起用を期待したいところだが、直前のリーグ戦は後半終盤の途中出場となっており、起用法は現在も流動的だ。出場となる場合はフィジカル自慢のFWブロビーやMFベルフハイス、FWベルトラン・トラオレといった実力者とのマッチアップが予想されるなか、守備面での奮闘が求められるところだ。 終盤の失速でストレートインを逃すも10位フィニッシュとなったアンデルレヒトは、多くのタレントを擁しモウリーニョ監督が指揮を執るものの、ギリギリでプレーオフに滑り込んだフェネルバフチェと対戦する。なお、ホッフェンハイム相手のELデビュー戦で初ゴールの離れ業をやってのけた後藤だが、コンディション面の問題なのか直近2試合同様にベンチ外となった。そのため、DFシュクリニアルやFWジェコといったピッチ上での競演はお預けとなっている。 日本人選手所属クラブ以外の注目カードは、ポルトvsローマの強豪対決だ。 近年ELで最も安定した成績を残すクラブのローマだが、今回のリーグフェーズではセリエAも含めた極端な内弁慶の影響によって最終節の勝利で辛くも15位フィニッシュ。それでも、ラニエリ体制では直近6勝2分けとセリエAで安定した成績を残し、リーグ戦ではアウェイ連勝中だ。難所エスタディオ・ド・ドラゴンから勝ち点3を持ち帰ることは至難の業と言えるが、圧倒的な強さを誇るオリンピコでの2ndレグに向けて最低限勝ち点1を持ち帰りたい。 一方、ローマ同様にシーズン中の監督交代を経験したポルトはアンセルミ新監督のEL初陣となった最終節の勝利でギリギリでの18位フィニッシュに。本来の実力を考えれば、ローマ相手に十二分に勝機はあると思われるが、今冬の移籍市場ではMFガレーノ、MFニコ・ゴンサレスと絶対的な主力2人が流出しており、難敵撃破に向けてはホームでの先勝が必須。エースFWサム・アゲオワがローマ守備陣相手に躍動できるかが勝利のカギを握る。 2025.02.13 19:00 Thu4
「選手には試合後にあいさつさえしてほしくなかった」ラニエリ監督がポルト戦のレフェリングに激怒
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が、ポルト戦でのレフェリングへの憤りを示した。イタリア『スカイ・スポルト』が伝えている。 ローマは13日、エスタディオ・ド・ドラゴンで行われたヨーロッパリーグ(EL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ1stレグでポルトと対戦し、1-1で引き分けた。 今シーズンのELでは鬼門となるアウェイゲームで初勝利を目指したローマ。球際での攻防が強調されるクローズな展開のなか、前半終了間際にはDFメーメト・ゼキ・チェリクのゴールで先制に成功した。 後半も優勢に試合を進めていたが、67分に相手GKのゴールキックを起点に同点ゴールを許すと、直後の72分にはMFブライアン・クリスタンテが2枚目のイエローカードを受けて退場に。それでも、割り切った守備で前がかりな相手の攻勢を撥ね返し続け、最低限のドローという結果を持ち帰った。 同試合後、ラニエリ監督は「素晴らしいフットボールの試合だったと思う。我々は勝つためにここに来た。本当に良いプレーをした。プレーヤーのパフォーマンスに満足している」と、自チームのパフォーマンスを称えた。 一方、クリスタンテの退場を含め自チームに8枚のイエローカードを掲示した上、失点直前に準備していた選手交代を無視したドイツ人のトビアス・シュティーラー主審ら審判団のレフェリングへの憤りを示した。 「ポルトが得点する前に、我々は選手交代を要求した。ラインズマンは選手交代について把握していたが、試合は中断されなかった」 「コーナーで交代を要求し、ボールがアウトになったので2回目の交代を要求した。すると彼は『いや、試合を続ける』と言った。どういう意味だ?これは何だ?」 「(判定が)偏っていると感じていたか? 私はプレーヤーに、決して抗議しないようにと警告していた。なぜなら、彼はそういうふうに審判をするからだ。審判は自分の仕事をしているし、彼は自分がうまくやったと確信している。しかし、我々にはイエローカードが8枚、レッドカードが1枚…いくつかは公平だったが、誤解しないでほしいが、最初からこのようにプレーヤーをイライラさせることはできない」 また、試合後に激高した様子で審判団と選手の間に割って入っていた指揮官は、「私はプレーヤーに(審判に対して)あいさつさえしてほしくなかった。彼はあいさつを受けるに値しない。国際試合でこんなのを見るなんて…もう終わりだ、次へ進むしかない」と、その意図について説明した。 さらに、怒りの矛先は欧州サッカー連盟(UEFA)で審判委員長を務める同胞のロベルト・ロゼッティ氏にも及んだ。 「私が我慢できないのは、全世界が高潔で誠実な人物だと知っているロゼッティ氏が、アウェイチームが22試合で9回しか引き分けにできなかった審判をポルトに派遣したということだ。残りはすべてホーム側の勝利だった」 「あなた(ロゼッティ氏)は高潔だが、このことを知っていたのか? 雰囲気は熱く、観客は大声で叫び、審判は彼らの方向に動く。そんな人物をこの試合に任命したのか? 理解できない」 「(皮肉の意味で)今日は審判のせいでも、ロゼッティのせいでもない。彼はただ、もう少し慎重に指名する必要があるだけだ」 近年は好々爺の印象が強いラニエリ監督だが、今回の一戦での様々なレフェリングに対しては相当腹に据えかねたようで、いつになく攻撃的な言動が目立った。 この一件によって、より審判団に圧力がかかるスタディオ・オリンピコでのリターンレグは20日開催される。 2025.02.14 10:00 Fri5