チェルシー買収に6900億円を提示も「あっさりと拒否された」とイギリスの大富豪、ドジャースの共同オーナーがリードか

2022.05.04 23:10 Wed
Getty Images
チェルシーの買収に名乗り出ていたイギリスのビリオネアであるジム・ラトクリフ氏だが、オファーを拒否されたことを明かした。
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現在はロマン・アブラモビッチ氏がオーナーを務めるチェルシー。しかし、2月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、その主導者であるロシアのウラジーミル・プーチン大統領と近い仲にあるアブラモビッチ氏の資産がイギリス政府によって凍結された。アブラモビッチ氏はチェルシーの売却を早々に公言しており、イギリス政府もアブラモビッチ氏が収益を得ない形であるという条件付きで、クラブの売却に許可を出すとしている。
そのチェルシー買収には多くの投資家が入札しており、ラトクリフ氏もその中の1人だった。

ラトクリフ氏は、ロンドンに本社を置く多国籍化学会社「イネオス」の創設者として知られている。そのラトクリフ氏は、チェルシーの買収に53億ドル(約6900億円)の入札を申し出たが、却下されてしまったようだ。
「イネオス・グループ」のディレクターであるトム・クロッティ氏がアメリカ『ブルームバーグ』に電話で出演し、コメントしている。

「我々はレイン(チェルシー売却を仲介するアメリカの銀行グループ)によって、あっさりと拒否された。しかし、我々はまだここにいることを人々に思い出させ続けるだろう」

チェルシーの売却に関しては、MLBのロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるアメリカの実業家、トッド・ベーリー氏が率いるコンソーシアムが有力とされている。

ただ、ラトクリフ氏も真っ向勝負を挑む予定とのこと。クラブを運営しているチェルシー・サポーターズトラストとは最初の話し合いをすでに行なっているとのことだ。

クロッティ氏は「我々はファンベースと関わり続ける。自分たちをファンベースによる入札だと考えている」と語り、チェルシーファンを味方につける作戦があるようだ。

また「イネオス」は、ここ数年チェルシーの買収について検討をしていたとのこと。しかし、売却価格が見えてこないことから延期をしていたようだ。

いずれにしても、チェルシーのライセンスは5月31日まで。1カ月を切った中で、一体誰がオーナーになるのか。最悪はクラブの廃業という未来も待っているだけに、この先の動向に注目が集まる。

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