今季初先発のチアゴ・サンタナが2Gも…粘る広島を突き放せず、清水はリーグ8試合未勝利に【明治安田J1第10節】

2022.04.29 16:25 Fri
明治安田生命J1リーグ第10節、清水エスパルスvsサンフレッチェ広島が29日にIAIスタジアム日本平で行われ、2-2のドローで試合を終えた。
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リーグ7試合勝ちがなく16位に沈む清水は、前節から後藤、オ・セフンに代えて白崎、チアゴ・サンタナを起用。システムは変わらず[4-4-2]を敷いており、今季初先発のチアゴ・サンタナと鈴木唯人が2トップを組んでいる。一方、リーグ4試合負け無しとして、ミヒャエル・スキッベ監督の下で完成度を高めつつある広島。ドローに終わった前節のジュビロ磐田戦からスタメンの変更はなく、システムも引き続き[3-4-3]を採用している。
立ち上がり、清水のプレスをかいくぐった広島は前線で小気味よくパスをつなぐと、藤井がシュートを放つがこれは枠外に。続く4分にも左サイドを満田が抜け出しシュートを狙うなど、広島の好調さをうかがわせる出だしとなった。一方の清水も、6分にピッチ中央の鈴木唯人からパスを受けた中山がシュートを放つなど、積極的な姿勢を見せる。

後方からのビルドアップを試みる広島と、ハイプレスからのカウンターを狙う清水という構図で試合が進むなか、16分には左サイドでボールを受けたホナウドが強烈なミドルシュートを放つ。GK大迫が弾いたこぼれ球にチアゴ・サンタナが詰めたが、枠内からは外れた。その1分後には清水のミスからボールを奪ったジュニオール・サントスがワンツーから惜しいシュートを放つなど、両者共チャンスを作っていく。
すると20分、ピッチ中央で中山がボールを奪うと、左サイドの山原へ。山原が狙いすましたアーリークロスを上げると、ボックス内のチアゴ・サンタナが上手く佐々木のマークを外しながらヘディングシュートを放ち、清水が先制点を挙げた。

その後はお互いチャンスを作りながらも決めきれない時間が続き、38分には広島のボールを奪った鈴木唯人からボックス内のチアゴ・サンタナにボールが渡り強烈なシュートが放たれたものの、これは枠外に。前半で追い付きたい広島は41分にジュニオール・サントスがボックス内で反転してのシュートを狙ったが、GK権田にキャッチされた。

後半、流れを変えたい広島は開始から塩谷、野津田、そして新加入のベン・カリファを投入する3枚替えを敢行。すると早速47分には左のCKからベン・カリファがヘディングシュートを放つなど存在感を見せる。

広島がポゼッションを高めるなか、清水もチアゴ・サンタナを起点としたカウンターで追加点を狙う拮抗した展開に。すると68分、ポゼッションを高めていた広島は左サイドの柏からアーリークロスが上がり、ボックス内中央でベン・カリファが潰れ役となると最後は走り込んだ森島が右足で合わせ、同点に追いついた。

しかし直後の70分、広島のビルドアップを高い位置でカットした宮本から白崎、右サイドの中山へとつながり、クロスに対してボックス内に走り込んだ宮本がヘディングシュートを放つ。これは広島守備陣にブロックされるも、こぼれ球をチアゴ・サンタナが押し込み勝ち越しゴールを挙げた。

再び追う立場になった広島は波状攻撃を仕掛けると、79分にはCKのこぼれ球から満田が強烈なミドルシュートを放ったが、GK権田がファインセーブで防ぐ。しかしそこで得た左のCKから、ボックス中央の佐々木が強烈なヘディングシュート。これはGK権田が防いだが、こぼれ球に反応した柏が同点弾を決めた。

何としてもホーム初勝利が欲しい清水は、81分に投入したオ・セフンを中心にゴールへ迫るも決めきれず。広島も勝利を目指し終了間際には柏に絶好機が訪れたが、枠内に収めることはできず2-2のままタイムアップ。

清水は今季初先発となったチアゴ・サンタナが2ゴールを決める活躍を見せるもこれでリーグ8試合未勝利に。広島も4月を負け無しで終えることになったものの2試合連続のドローと、まさに痛み分けの結果となった。

清水エスパルス 2-2 サンフレッチェ広島
【清水】
チアゴ・サンタナ(前20、後25)
【広島】
森島司(後23)
柏好文(後35)

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