スクデット獲得のため負けられない“太陽のダービー”に臨むナポリ、スパレッティ監督「相手が誰であれ勝ちに行く」

2022.04.18 17:23 Mon
Getty Images
ナポリのルチアーノ・スパレッティ監督が、大一番を前に意気込みを示した。『フットボール・イタリア』が伝えている。
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現在セリエAで1試合消化試合の多い首位ミランと勝ち点差「5」の3位につけるナポリは、18日に行われる第33節でローマと対戦。前節はフィオレンティーナに2-3で敗れ、首位浮上のチャンスを逃したチームにとって、スクデット獲得のためにもデルビー・デル・ソーレは負けられない一戦になる。
試合前日の記者会見に出席したスパレッティ監督は、チームにとって重要な一戦になるとコメント。そのうえで、前節こそ不覚をとったもののチームの姿勢は間違っていないと語った。

「我々が他人の試合でプレーすることはできないのだから、他チームの試合にエネルギーを費やすのは危険だ。前節は負けないようにしたいと思っていたが敗れ、(スクデットの)チャンスは減ってしまった。それでも相手が誰であれ、試合に勝ちに行くという気持ちは変わらない」

「(今節は)我々にとっても相手にとってもチャレンジだ。脅威を感じさせ、危険を察知し、試合をコントロールしたチームが勝つだろう。『さあ、行こう!』と言うだけでは勝てない。強い相手に対して、やるべきことをやる」
「こうしたホームの試合で勝てていれば、リーグ戦でトップに躍り出られたはずだ。しかし、その代わりに我々は苦労することになった。それについては考えさせられている。とはいえ、非常に困難に見えるときでも常に未来は開かれており、何か機会を得られるチャンスはあるはずだ」

「私はポーカーをしたことはなく、時間もない。だが、我々は何もためらったことはないんだ。常に勝つというメンタリティーを作るため、誰に対しても勝ちたいという気持ちを前面に押し出してきた。そのためにいくつか負けたこともあったが、我々は決してためらわなかった。そしてこれからも、試合に勝つために何かをためらうことはない」

また、スパレッティ監督は対戦相手のローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督に言及。相性の悪い相手ではあるものの、勝利を目指したいと意気込んだ。

「モウリーニョは自分の考えを伝える能力が高く、何かを言えば必ず何かが来る。彼は私の兄のマルチェッロを思い出させるね。そして最近では、誰もが私は彼に勝ったことがないと書いている」

「確かに今、彼は伝説になりつつある。これからうまくやるには、ここでレジェンドに勝たなければならないだろう」

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