札幌vsFC東京、0-0のドロー…スウォビィクの好守光る【明治安田J1第9節】

明治安田生命J1リーグ第9節の1試合が16日に札幌ドームで行われ、北海道コンサドーレ札幌vsFC東京は0-0のドローに終わった。

12位の札幌と5位のFC東京による一戦。前節にようやく今季のリーグ戦初勝利を手にしたばかりの札幌が新監督の下で上々の滑り出しを切り、2試合ぶりの白星を目指すFC東京をホームに迎え撃った。

週半ばのルヴァンカップでともに敗れたチーム同士の試合は立ち上がりから拮抗。福森や金子を欠き、駒井とトゥチッチを2トップ気味に配した布陣で臨む札幌がボールを動かすが、木本と小川を先発起用のFC東京も前線からの守備を際立たせ、主導権争いが続く。
そうした流れが終盤にかけても続き、互いに決定機と言える場面が乏しい展開。札幌に崩し切る前のフィニッシュが目立つなか、次第にFC東京も速攻だけでなく、ボールの主導権を握る時間も作って、敵陣に攻め入ったが、こちらも打開の一手を見いだせない。

後半に入っても、こう着状態が続くと、両軍のベンチ陣も活発化。FC東京が58分に永井との交代で切り札のアダイウトンを投入すれば、札幌も63分に駒井を下げて売り出し中の中島を送り込み、攻撃の活性化を試みたが、ともにシュート数が増えてこない。そのなか、札幌は72分、敵陣右サイド深くで逆サイドからのボールを何とか残したルーカス・フェルナンデスの折り返しにボックス右の青木が右足ダイレクト。ニアサイドを突く決定機だったが、FC東京の守護神スウォビィクに弾き返され、ゴールとはならない。

FC東京は76分に紺野も送り込み、攻撃陣の奮起を促すが、札幌は78分に獲得した右CKのチャンスから再び決定機。ボックス中央の中島が頭で合わせると、そのこぼれ球を荒野が右足で押し込みにかかる分厚い攻めに転じたが、いずれもGKスウォビィクに阻まれる。

ゴールを脅かし始める札幌は79分に復帰後初のリーグ戦出場となる西をボランチに入れると、続く84分にガブリエル・シャビエルも投入。粘るFC東京は88分、左サイドのアダイウトンによる右足クロスにボックス内のディエゴ・オリヴェイラがヘッドで合わすが、惜しくも右に外れる。

さらに、FC東京は後半アディショナルタイム1分にも推進力を生かしてボックス左に侵攻していったアダイウトンが左足で折り返すが、詰めた松木が合わせ切れず、0-0のまま終了。札幌は7つ目の引き分けとなり、FC東京は2試合連続のゴールレスドローとなった。

北海道コンサドーレ札幌 0-0 FC東京