岡山が後半AT弾でGK退場の山形に勝利! 仙台は甲府との打ち合いを制して3試合ぶり白星【明治安田J2第8節】

2022.04.03 19:00 Sun
©︎J.LEAGUE
明治安田生命J2リーグ第8節の全11試合が3日に各地で行われた。

NDソフトスタジアムで行われた山形と岡山の一戦は、立ち上がりからまさかの展開となる。11分、山形が相手のプレスを回避しようとGKへバックパスしたところ、これがGK後藤の位置とずれてしまい、ボールは無人のゴール方向へ。決死で戻った後藤が手を使って掻き出したが、これが決定機阻止のハンドとなり一発退場を命じられてしまった。

山形は代わりに今季初出場となる控えGK藤嶋を用意。ゴール間近の関節FKでは、藤嶋を含めて10人がゴールライン上に立ち、なんとかピンチの場面を脱出した。岡山は18分にもう一度決定機を迎えるが、チアゴ・アウベスがボックス中央から放ったシュートは、GK藤嶋にはじき返された。
後半も攻勢に出たのは数的有利のあるアウェイチーム。しかし、62分に山形もGKからパスを繋いでボックス手前の加藤がチャンスに。さらにそこからボックス左へ流し、最後は藤田がフィニッシュに持ち込んだが、GKの正面にシュートを飛ばしてしまった。

78分にもカウンターから決定機を作った山形。だが、試合をモノにしたのはアウェイの岡山だった。後半アディショナルタイムの92分、本山が左サイドからロングスローを入れると、ニアで柳が頭で逸らし、途中出場の木村が倒れ込みながら頭で押し込んで決勝点。最後の最後に試合を制した岡山は5試合ぶりの白星で5位に浮上している。
2連敗中の4位仙台は、ここ4戦未勝利の甲府と敵地で対戦。11分、右サイドで味方のスルーパスを受けた富樫が中へ折り返し、これを加藤がスルー。最後は皆川が流し込んで、幸先よく先制に成功した。しかしホームの甲府も19分、ボックス手前でボールを持った長谷川のアウトサイドステップを使った技ありミドルシュートが決まって同点に。試合は1-1で折り返す。

その後半立ち上がりの48分、仙台は氣田が敵陣中央をドリブルで切り裂きゴール前まで侵攻。敵に囲まれながら放ったシュートのこぼれ球を富樫が押し込んで、再び勝ち越した。62分には、鎌田がワンタッチで出した浮き玉のパスで皆川がボックス右へ侵入し、ゴール前にラストパス。これを再び富樫が合わせてリードを2点に広げた。

その後、83分に1点を返されたが、2-3でアウェイの仙台が勝利。3試合ぶりの白星で4位をキープしている。

未だ無敗で首位を快走する横浜FCは3連敗中の琉球をホームに迎えた。立ち上がり5分に敵陣でのパスカットから、ボックス左の小川がゴール右に鋭いシュートを流し込み先制すると、10分には左サイドの武田のサイドチェンジを起点に山下がボックスの外からグラウンダーのパスをゴール前に供給。手前で小川がスルーしたところを、伊藤が押し込んで早々に2点目を奪った。

さらに20分、再び山下が右サイドから仕掛けてクロスを上げると、相手DFが頭で当たって高く跳ね上がったボールを伊藤がダイレクトボレーで叩き3点目。早くも試合の大勢が決してしまった。

琉球も26分に清武のクロスから金井がヘディングシュートを決めて1点を返したものの、それ以上スコアは動かず、3-1で横浜FCが勝利。3連勝で首位を固めている。

◆第8節
▽4/3(日)
ブラウブリッツ秋田 3-1 いわてグルージャ盛岡
ロアッソ熊本 1-2 アルビレックス新潟
モンテディオ山形 0-1 ファジアーノ岡山
栃木SC 0-2 ツエーゲン金沢
ザスパクサツ群馬 2-1 水戸ホーリーホック
FC町田ゼルビア 1-1 ジェフユナイテッド千葉
横浜FC 3-1 FC琉球
ヴァンフォーレ甲府 2-3 ベガルタ仙台
レノファ山口 1-0 大宮アルディージャ
徳島ヴォルティス 0-0 V・ファーレン長崎
東京ヴェルディ 1-0 大分トリニータ

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