最終予選7試合連続途中出場の中山雄太、左サイドバックのポジション奪取へ「新たな競争がスタートしている感覚」

日本代表DF中山雄太(ズヴォレ)、ベトナム代表戦を前にメディアのオンライン取材に応じた。日本は24日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第9戦でオーストラリア代表で勝利し、7大会連続7度目のW杯出場を決めていた。29日には最終戦でベトナムと対戦する日本。ここからベスト8に向けてスタートする中、中山がオーストラリア戦について言及し、「0-0で入ったので失点はしていけないと思っていたので、そこは良かったですし、(三笘)薫の特徴を生かすということの動きは手応えがありました。僕はサウジ戦はあまり良くなかったので、そこから修正はできたなと思います」とコメント。一定の手応えを感じているようだ。
ベトナム戦に向けては「僕個人の思いで言えば、W杯出場を決められたことは嬉しいですが、新たな競争はもう始まっていると思っているので、最終予選という名前ではありますけど、僕らとしては新たな競争がスタートしている感覚なので、しっかりとチャンスがあれば結果にこだわってやっていきたいと思います」とコメント。個人としても結果を残したいと意気込んだ。

最終予選は7試合連続で途中出場中の中山。ベトナム戦では先発の可能性もあると思われるが、「スタートとの違いとしては、途中からこれまで出てきたので、ベンチで見ながら、うまく分析した中で、実行するという流れということです」と途中スタートのポイントについてコメント。「分析はしていても相手の出方をピッチで感じて、どうするかをプレーしながらアジャスト、表現したいかなければいけないので、より90分通して戦える準備は途中出場とは違うと思います。ピッチでの修正やピッチでのアクションが求められると思います」とコメント。先発した場合は、試合をしながら相手を見て対応を変えなければいけないという難しさを語った。さらに、ここまでは5試合連続でクリーンシートを達成している。その理由については「個人個人で勝てていること、無失点ですが失点していてもおかしくないシーンがあったのは事実で、粘り強さや寄せという細部の部分ができているから結果として無失点になっているかなと思います」と振り返り、「個人で負けないところ、ベトナム戦で言えば失点してもおかしくなかったシーンを事前に防げる改善ができればと思います。それは最終予選を通じてチームとして成熟したなと思ってもらえる点だと思うので、見せていきたいと思います」と、今度はピンチすら作らせないようなパフォーマンスを見せたいとした。