【ECLラウンド16まとめ】ローマ、レスター、マルセイユが順当に先勝!

2022.03.11 07:27 Fri
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ラウンド16の1stレグが10日に開催された。

ECLグループステージ首位通過8チームと、プレーオフ突破8チームで争われるベスト8進出を懸けた初戦。

グループCを首位通過した優勝候補筆頭のローマは、グループステージでモウリーニョ監督の古巣トッテナムを抑えて2位通過したフィテッセと敵地で対戦。0-1のスコアで先勝に成功した。
直近のリーグ戦から数人を入れ替えたローマは、立ち上がりからアグレッシブに前へ出てくるフィテッセ相手に序盤から苦戦。ボールを握られた上、なかなかカウンターまで持ち込めず。守勢を強いられた。オペンダを中心に攻める相手に際どいシーンを作られると、34分にはGKルイ・パトリシオのミスパスを奪われてゴール前でフリーのオペンダに決定機を許すが、これは相手のシュートミスに救われた。

その後、42分にセットプレーの流れからエイブラハムがようやくチーム最初のシュートを放つと、前半終了間際にワンチャンスを生かす。前半アディショナルタイム1分、CKの二次攻撃からボックス外のビーニャが放ったグラウンダーのシュートをゴール前の密集で収めたザニオーロはシュートを打てずも、すぐそばでこぼれに反応したセルジオ・オリベイラが強烈な左足のボレーシュートを右隅へ突き刺した。
1点リードも低調な出来に終わった前半を受け、モウリーニョ監督はハーフタイム明けに3枚替えを敢行。メイトランド=ナイルズ、ビーニャの両ウイングバックに代えてクリスタンテ、カルスドルプ、ヴェレトゥに代えてエル・シャーラウィを投入した。

この交代策で後半はイーブンの状況に持ち込むことに成功したが、なかなか追加点を奪えない。すると、78分にはセルジオ・オリベイラが2枚目のカードを受けて痛恨の退場となった。その後、相手の攻勢に晒される苦しい展開となったものの、スモーリングの投入もあって辛くも逃げ切ったローマが、大苦戦を強いられながらも先勝に成功した。

プレーオフではデンマーク勢のラナースを圧倒したレスター・シティは、グループCを首位通過したスタッド・レンヌと対戦。ホームで2-0の勝利を収めた。

試合はリーグ・アンで4位に付けるレンヌが序盤から押し込む入りとなったが、徐々に押し返したレスターが前半半ば過ぎに先手を奪う。30分、左サイド深くで見事なドリブル突破を見せたバーンズがゴールライン際をえぐってプルバック。後方からのランニングでボックス中央にフリーで走り込んできたオルブライトンが強烈なダイレクトシュートをゴール右隅へ突き刺した。

レスターの1点リードで折り返した試合は後半も一進一退の攻防となる。レンヌは幾度も相手の深い位置まで侵攻し、フィニッシュまで持ち込んでいくが、最後の局面で集中した対応を見せるホームチームを前になかなかシュートを枠に飛ばせない。

一方、後半もなかなか決定機まで持ち込めずにいたレスターだったが、試合終了間際の93分には前がかりな相手の隙を突いてイヘアナチョが見事な左足のミドルシュートを突き刺し、勝利を決定づける2点目を奪取。堅守と決定力で上回ったホームチームが大きなアドバンテージを手にした。

ローマと並ぶヨーロッパ屈指の名門であるマルセイユは、スイスの強豪バーゼルと対戦。ホームで2-1の勝利を収めた。

前半序盤の19分にミリクのPKで先制に成功したホームチームは、圧倒的にボールを握りながら優勢に試合を進めていくと、後半半ばには再びミリクのゴールで追加点を奪取。だが、その後も再三フィニッシュのチャンスを作り出した中で決定力を欠くと、79分にはエスポージトにゴールを決められた。この結果、2-1で勝利したものの、相手に逆転の目を残こす形となった。

その他ではパルチザンのホームに乗り込んだフェイエノールトが、トールンストラの2ゴールの活躍などで敵地で5-2の圧勝。ホームでのリターンレグを前にベスト8進出を大きく手繰り寄せている。

なお、2ndレグは1週間後の17日に開催される。

◆ECLラウンド16 1stレグ結果

PAOK 1-0 ヘント
パルチザン 2-5 フェイエノールト
スラビア・プラハ 4-1 LASKリンツ
フィテッセ 0-1 ローマ

ボデ/グリムト 2-1 AZ
レスター・シティ 2-0 スタッド・レンヌ
マルセイユ 2-1 バーゼル
PSV 4-4 コペンハーゲン

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