【J1開幕直前ガイド|サンフレッチェ広島】「ぶちあつ!」をピッチで体現できるか、広島スタイルの進化で上位に挑む
2022.02.19 13:19 Sat
18日、2022シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎えた。
今シーズンから18クラブに戻り、昇格・降格が従来の形に戻ることに。コロナ禍で変則的だったシーズンが、コロナ前の状態に戻ることとなる。
開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、戦力分析やシーズンの目標、注目ポイントに加え、Jリーグの開幕キャッチコピーとして発表された「#Jが世界を熱くする」にあやかり、注目選手として世界を熱くしそうな選手をピックアップした。
サンフレッチェ広島
2021シーズン成績:11位(12勝13分け13敗)
◆戦力分析
補強を行わなかったチームは昨シーズンとほぼ同じメンバーで臨むことに。それぞれの選手が自信を磨き上げて戦力を上げていくしかない状況だ。
期限付き移籍から戻ってきたMF川村拓夢(←愛媛FC)、MF野津田岳人(←ヴァンフォーレ甲府)が何をもたらすか。磨き上げるということができなければ、苦戦も考えられそうだ。
◆目標
目標は上位進出だろう。昨季は城福浩監督が率いて4年目。過去最低の11位で終えてしまった。就任1年目に2位と再び優勝争いに食い込むと思われたが、6位、8位、11位と毎年順位を落とすことに。その城福監督はチームを去ることとなった。
煮え切らない試合が多く、引き分けが多い広島。五分の成績に終わったが、下降線を辿る中で補強は行わなかった。
チームが進めてきたスタイルを新指揮官であるミヒャエル・スキッベ監督の下で進化させることが必要となるが、監督は来日できずに不在。指揮を執るまでの間にしっかりとチームが結果を残せるかが大事になるだろう。
◆Jから世界を熱くしてくれそうな選手
MF森島司(24)
Jから世界を熱くしてくれそうな選手には、MF森島司を選出したい。
10番を背負う森島は昨シーズンもシャドーで29試合に出場したが、1得点に終わった。攻撃的なポジションを担っている中で、この数字は寂しいところ。2020シーズンは5得点を決めていただけに、数字として結果を残したいところだ。
ポテンシャルは十分。あとはそれを目に見える形で結果として残し、チームの勝利に繋げられるかどうかだ。チームが継続路線を取る以上、既存選手にかかる期待は大きい。
◆注目ポイント
注目はスキッベ監督がどのようなチームを作るのか。「ぶちあつ!」というスローガンを掲げ、『Passion(情熱)』、『Power(力)』をベースにどうチームを作り上げていくかが注目だ。
かつてはドルトムントでも指導したことがあるスキッベ監督。不在の中でもチームづくりを進めており、選手たちともコミュニケーションを取れている状況。チームが一丸となって戦えるという手応えを塩谷司は語っていたが、その熱さをピッチで表現できるか。消化不良に終わった昨シーズンを払拭する戦いを見せてもらいたい。
今シーズンから18クラブに戻り、昇格・降格が従来の形に戻ることに。コロナ禍で変則的だったシーズンが、コロナ前の状態に戻ることとなる。
開幕を前に超ワールドサッカー編集部が、戦力分析やシーズンの目標、注目ポイントに加え、Jリーグの開幕キャッチコピーとして発表された「#Jが世界を熱くする」にあやかり、注目選手として世界を熱くしそうな選手をピックアップした。
2021シーズン成績:11位(12勝13分け13敗)
◆戦力分析
戦力は昨季のままと言っても過言ではない。チームを去った3名の内試合にコンスタントに出場していたのはハイネルのみ。清水航平は昨季は1試合、土肥航大は6試合だ。
補強を行わなかったチームは昨シーズンとほぼ同じメンバーで臨むことに。それぞれの選手が自信を磨き上げて戦力を上げていくしかない状況だ。
期限付き移籍から戻ってきたMF川村拓夢(←愛媛FC)、MF野津田岳人(←ヴァンフォーレ甲府)が何をもたらすか。磨き上げるということができなければ、苦戦も考えられそうだ。
◆目標
目標は上位進出だろう。昨季は城福浩監督が率いて4年目。過去最低の11位で終えてしまった。就任1年目に2位と再び優勝争いに食い込むと思われたが、6位、8位、11位と毎年順位を落とすことに。その城福監督はチームを去ることとなった。
煮え切らない試合が多く、引き分けが多い広島。五分の成績に終わったが、下降線を辿る中で補強は行わなかった。
チームが進めてきたスタイルを新指揮官であるミヒャエル・スキッベ監督の下で進化させることが必要となるが、監督は来日できずに不在。指揮を執るまでの間にしっかりとチームが結果を残せるかが大事になるだろう。
◆Jから世界を熱くしてくれそうな選手
MF森島司(24)
Jから世界を熱くしてくれそうな選手には、MF森島司を選出したい。
10番を背負う森島は昨シーズンもシャドーで29試合に出場したが、1得点に終わった。攻撃的なポジションを担っている中で、この数字は寂しいところ。2020シーズンは5得点を決めていただけに、数字として結果を残したいところだ。
ポテンシャルは十分。あとはそれを目に見える形で結果として残し、チームの勝利に繋げられるかどうかだ。チームが継続路線を取る以上、既存選手にかかる期待は大きい。
◆注目ポイント
注目はスキッベ監督がどのようなチームを作るのか。「ぶちあつ!」というスローガンを掲げ、『Passion(情熱)』、『Power(力)』をベースにどうチームを作り上げていくかが注目だ。
かつてはドルトムントでも指導したことがあるスキッベ監督。不在の中でもチームづくりを進めており、選手たちともコミュニケーションを取れている状況。チームが一丸となって戦えるという手応えを塩谷司は語っていたが、その熱さをピッチで表現できるか。消化不良に終わった昨シーズンを払拭する戦いを見せてもらいたい。
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Cw44oQzyQ2U/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">名古屋グランパス(@nagoyagrampus)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.09.08 21:45 Fri3
鮮やかカウンターから翁長聖が絶妙ループ弾! 終盤の名古屋の猛攻耐えた東京Vが2戦ぶり白星【明治安田J1第19節】
明治安田J1リーグ第19節の東京ヴェルディvs名古屋グランパスが22日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが1-0で勝利した。 前節、サンフレッチェ広島に1-4の大敗を喫してリーグ連勝がストップした11位の東京V。その敗戦からのバウンスバックを図った前半戦ラストマッチでは先発4人を変更。サスペンションの見木友哉や千田海人に代わって負傷明けの綱島悠斗、宮原和也が起用された。 一方、9位の名古屋は前節、湘南ベルマーレと1-1のドロー。天皇杯のJAPANサッカーカレッジ戦での屈辱の敗戦を払拭できず。リーグ4戦ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは先発1人を変更。吉田温紀に代わって三國ケネディエブスが復帰した。 [3-4-2-1]のミラーゲームの形となったJ1では久々のオリジナル10対決。試合は開始早々にホームチームが決定機を作り出す。2分、右CKの流れからボックス左でこぼれに反応した齋藤功佑が左足でシュート。DFにディフレクトして浮き球の形でクロスバーを叩くと、これに染野唯月が詰めたがゴール右で放ったシュートはサイドネットに。 開始早々の先制点には至らずも、中盤の綱島を起点にセカンドボール、イーブンな競り合いをことごとく制して主導権を握った東京V。前線の背後へのランニングや左サイドの松橋優安の大外での仕掛けから幾つか良い場面も作るが、なかなかフィニッシュの数が増えていかない。 前半半ば以降は互いに構えて守る場面が多く試合は膠着状態に。引き続き優位に進めるホームチームはダイレクトプレーや3人目の動き出しで攻撃にアクセントを加えたが、アタッキングサードでの精度、連携を欠く。41分にはボックス右付近で得たFKの場面でキッカーの翁長聖が意表を突いてニア下を直接狙うが、ここはGKランゲラックのセーブに遭う。そして、前半はこのままゴールレスで終了した。 互いに選手交代なしで臨んだ後半。勢いを持って入った名古屋が開始早々に決定機。46分、相手陣内右サイド深くでタメを作った中山克広のマイナスパスを受けた森島司の浮き球のクロスをボックス左の山岸祐也が丁寧に頭でゴール前へ折り返す。これに反応した稲垣祥がボレーシュートを放つが、DFの身体を張ったブロックに阻まれた。 課題の後半の入りを辛くも凌いだ東京Vは鮮やかなロングカウンターからゴールをこじ開ける。52分、自陣ボックス手前で相手を背負ってボールを収めた木村勇大が右サイドの翁長とのパス交換で一気に背後へ飛び出す。DF山中亮輔に後ろから引き倒されたが、ダレン・イングランド主審がアドバンテージを取る。このこぼれに反応した翁長がそのままボックス内までドリブルで運び、最後はGKラングニックの前目のポジションを見極めて絶妙なループシュートを流し込んだ。 木村と翁長の2人で完結した見事なカウンターアタックでリードを手にした城福浩監督のチームは、足を痛めた松橋を下げて約1カ月ぶりの戦列復帰となった山田楓喜を右のウイングバックに投入。これで翁長が左ウイングバックに移った。 試合の均衡が破れたことで、後半はよりオープンな展開に。前半はほとんど効果的にフィニッシュまで持ち込めなかった名古屋も前向きなチャレンジから稲垣や山岸がシュートを放っていく。さらに、70分には三國、永井謙佑に代えて吉田温紀、パトリックを同時投入した。 これに対してカウンターやセットプレーからチャンスは作れているものの、徐々に相手の圧力を受け始めたホームチームは75分に2枚替え。山見大登、齋藤を下げて千田海人、稲見哲行をピッチに送り込み、宮原をボランチに上げるなど守備的な布陣に変化した。 一連の交代でよりパワーを出した名古屋は攻勢を強めていくと、76分にはペナルティアーク付近で山岸の足元への落としに反応した稲垣がダイレクトシュートを放つが、これは惜しくも右ポストに阻まれた。 1点差のまま試合は後半最終盤に突入。攻めるアウェイチーム、守るホームチームという構図が明確となった中、名古屋は吉田、パトリック、榊原杏太とボックス付近で3本の決定的なシュートを浴びせかけたが、GKマテウスやDF谷口栄斗の見事な好守に阻まれた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームで接戦をモノにした東京Vが広島戦の大敗を払しょくする1-0の勝利を収めた。一方、終盤の猛攻実らずに完封負けの名古屋はリーグ4戦未勝利となった。 東京ヴェルディ 1-0 名古屋グランパス 【東京V】 翁長聖(後7) <span class="paragraph-title">【動画】翁長聖が芸術ループ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>まさにアート<br>\<br><br>翁長聖の芸術的ループシュート<br>東京Vがカウンターから先制<br><br>明治安田J1リーグ第19節<br>東京V×名古屋<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E4%BA%ACV%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#東京V名古屋</a> <a href="https://t.co/flwinkEpFg">pic.twitter.com/flwinkEpFg</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1804459355938439499?ref_src=twsrc%5Etfw">June 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.22 20:02 Sat4
名古屋復帰の相馬勇紀が逆転の流れ呼ぶ同点弾! 柏を下し8試合ぶりの待望白星【明治安田J1第23節】
14日、明治安田J1リーグ第23節の名古屋グランパスvs柏レイソルが豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋が2-1で勝利した。 リーグ戦4連敗中、7試合勝ちなしと苦しい状況にある12位名古屋。前節はFC町田ゼルビア相手に0-1で敗れた。そんななか希望となるのはカーザ・ピアから復帰の相馬勇紀。早速左ウイングバックで先発し、ほかにも永井謙佑や河面旺成、三國ケネディエブスがスタメン入りした。 対するは、2連勝中で3試合負けなしと対照的な11位柏。細谷真大と関根大輝はパリ・オリンピック前最後の一戦となった。両者ともに先発し、3-2で競り勝った前節のFC東京戦からは1人変更。立田悠悟が最終ラインに入り、鹿島アントラーズから加入の垣田裕暉もベンチ入りした。 柏はキックオフ直後からマテウス・サヴィオのボレーシュートで名古屋ゴールを強襲。5分にも細谷のシュートからルーズボールが生まれ、小屋松知哉が枠内にボールを飛ばす。 すると7分には柏が先制。自陣内での高嶺朋樹のボール奪取からカウンターを展開。マテウス・サヴィオが左サイドを持ち上がると、そのままボックス内に侵入し、GKランゲラックのタイミングを外すトーキックでゴールに流し込んだ。 リードを許した名古屋は相馬の突破から反撃を試みるが、得点には結びつかず。それでも徐々にペースを掴んでいく。 前半中盤あたりから相馬と中山克広がサイドを入れ替えると、35分には右に移った相馬に決定機。中央をドリブルで崩すと、一度森島司に預けてからリターンパスに反応。ダイレクトで狙ったが、GK松本健太のビッグセーブに阻まれた。 立ち上がりの勢いが弱まった柏も機を見て攻撃に転じる。小屋松の折り返しから白井永地のシュートが生まれるも、ここはGKランゲラックを崩せなかった。 前半アディショナルタイム前には相馬のFKから山岸祐也がヘディングシュートも、わずかにゴール左。柏の1点リードで前半を終えた。 ハーフタイムに動いたのは柏。2トップの細谷と小屋松を下げ、木下康介と片山瑛一を投入。5バックに形を変える。 すると50分、その木下にビッグチャンス。カウンターから左ポケットへ抜け出した木下にパスが通り、左足でシュート。惜しくも枠の右に外れてしまう。 一方の名古屋も中山に変えて山中亮輔を投入。すぐさま右CKのキッカーを務めると、再度得た右CKから河面がニアで反らし、ファーの相馬が頭で押し込んだ。 さらに56分、山中のアーリークロスからゴール前で混戦が生まれると、左ポケットでパスを受けた山岸が胸トラップから左足一閃。ゴール天井に突き刺し、移籍後初ゴールを記録した。 名古屋が立て続けの得点で逆転に成功したなか、59分にピッチ外でアクシデント。観客が倒れたようで主審がゲームを一時中断。しばらくしてから試合が再開された。 追いかける形となった柏は、戸嶋祥郎に加え新加入の垣田も投入。左サイドではマテウス・サヴィオやジエゴが相馬との激しいマッチアップを繰り広げる。 両チームともに足をつる選手が続出するなか、81分には攻守に躍動した相馬がお役御免。柏も最後のカードを切り、立田に代えて土屋巧を起用する。 10分間の後半アディショナルタイムには、マテウス・サヴィオのクロスから片山がゴール前フリーでヘッド。しかし、GKランゲラックのファインセーブに遭い、追い上げは叶わない。 結局2-1のまま試合終了。逆転勝利の名古屋は連敗を「4」で止めると同時に、8試合ぶりの白星を手にした。 名古屋グランパス 2-1 柏レイソル 【名古屋】 相馬勇紀(後9) 山岸祐也(後11) 【柏】 マテウス・サヴィオ(前7) <span class="paragraph-title">【動画】復帰の相馬勇紀が早速大仕事!山中亮輔のCKから同点弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>名古屋の救世主は<br>帰ってきたこの男!<br>\<br><br>名古屋を救うために帰ってきた<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E5%8B%87%E7%B4%80?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#相馬勇紀</a> が値千金の同点弾‼<br><br>山中のCKをヘッドで合わせ<br>J1で約2年ぶりとなるゴール<br><br>明治安田J1リーグ第23節<br>名古屋×柏<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> &DAZN Freemiumで配信中<br>無料視聴はこちら<a href="https://t.co/aLxvTmOujJ">https://t.co/aLxvTmOujJ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E6%9F%8F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#名古屋柏</a> <a href="https://t.co/bHUKkv1xDf">pic.twitter.com/bHUKkv1xDf</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1812433105136787775?ref_src=twsrc%5Etfw">July 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.07.14 20:17 Sun5
途中出場ナ・サンホが値千金の決勝弾! 突き放した町田が2試合ぶり白星、名古屋は開幕4戦勝利なし【明治安田J1第4節】
2日、明治安田J1リーグ第4節の名古屋グランパスvsFC町田ゼルビアが豊田スタジアムで行われ、アウェイの町田が1-2で勝利した。 開幕1分け2敗と昨シーズンに続いてスロースタートの名古屋。今シーズン初勝利を狙うなか、1-3で敗れた前節のFC東京戦からは4人変更。最前線は永井謙佑、2シャドーは和泉竜司と森島司のコンビ。右ウイングバックが野上結貴に代わり、最終ラインでは佐藤瑶大が加入後初スタメンとなった。 対する町田も1勝2敗と好スタートは切れず。前節の東京ヴェルディとのダービーでは0-1の敗戦を喫した。こちらも最前線をオ・セフンに変え、下田北斗や林幸多郎もスタメン入りした。 立ち上がりは町田が攻勢。すると13分、下田のスルーパスから相馬勇紀が左サイド裏を取る。折り返しに西村拓真が飛び込み、幸先良く先制に成功する。 リードを許した名古屋だが、20分にセットプレーから反撃。左ポケットにクロスが入ると、宮大樹が折り返し。反応した椎橋慧也が難しい体勢からさらにファーサイドへ振り、佐藤が倒れ込みながらシュートを決めた。 試合を振り出しに戻し、徐々にペースを掴み始めた名古屋。町田も対応し、ハーフタイムにかけては再び押し込んだが、次の1点は生まれず前半を終える。 両チームとも交代なしの後半は町田が攻勢の入り。相馬が最終ライン裏へ抜け出すシーンもあったが、GK武田洋平が飛び出して対応する。 名古屋は和泉竜司に代えて山岸祐也の投入でテコ入れ。すると58分、セットプレーの流れから稲垣祥がボックス内へ浮き球のボール。三國ケネディエブスが触ると、先制点を奪った佐藤が振り向きざまにシュートを打つが、右ポストに阻まれる。 対する町田は西村を下げてナ・サンホを投入。64分にはショートカウンターから波状攻撃を仕掛け、オ・セフンがシュートチャンスを迎えるが、枠は捉えられない。 その後も互いに選手を入れ替えながらゲームが進むと、ついにこじ開けたのは74分の町田。左サイドから崩すとボックス手前の下田がミドル。こぼれたボールをナ・サンホが右足で突き刺した。 再びビハインドの名古屋は、マテウス・カストロと浅野雄也の投入で交代カードを使い切る。81分にはロングスローの二次攻撃から山岸がヘディングシュートもゴール右に飛ばしてしまう。 5分の後半アディショナルタイムに入ると、町田がうまく時間を使ってクローズ。再び勝ち越して逃げ切った町田が2試合ぶりの勝利を手にした一方、名古屋は2連敗、開幕から4試合白星なしとなっている。 名古屋グランパス 1-2 FC町田ゼルビア 【名古屋】 佐藤瑶大(前20) 【町田】 西村拓真(前13) ナ・サンホ(後29) <span class="paragraph-title">【動画】途中出場のナ・サンホが右足を振り抜き決勝点!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#モーメントブースター</a> でシェアして盛り上がれ!<br><br>ゴール (74)|Sang-Ho Na<br>名古屋グランパス vs FC町田ゼルビア<br><br>いますぐ <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> のグループ観戦機能「<a href="https://twitter.com/hashtag/FanZone?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#FanZone</a>」に参加してこの興奮を共有しよう<br><br>DAZNでライブ配信中 <a href="https://t.co/q9B9GBRR5i">pic.twitter.com/q9B9GBRR5i</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1896087370098688423?ref_src=twsrc%5Etfw">March 2, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.02 16:07 Sunサンフレッチェ広島の人気記事ランキング
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Jリーグアウォーズで意外だった監督の評価/六川亨の日本サッカー見聞録
2024年のJ1リーグは神戸の連覇で幕を閉じた。2位の広島も粘ったものの、最後は神戸が湘南を3-0で退け自力優勝を達成。広島はG大阪に、3位の町田も鹿島に1-3で敗れて神戸に肉薄することはできなかった。 MVPには13ゴール7アシストで神戸を牽引した武藤嘉紀が選出された。今シーズンは、攻撃はもちろんのこと、守備でも泥臭く奮闘する“汗かき役”としてチームを牽引。当然の受賞と言える。 優秀監督賞には連覇を果たした神戸の吉田孝行監督(61票)ではなく、広島のミヒャエル・スキッベ監督が121票を獲得して2年ぶり2度目の受賞を果たした。3位は、開幕前は降格候補の1番手と思われていた東京Vの城福浩監督が44票を集めた。 12月9日に行われた東京Vのシーズン振り返り会見で、江尻篤彦強化部長はJ1昇格が決まったのは12月に入ってからだったため「(昇格が)決まってからだと市場に(選手も)残っていないかな」と遅いスタートを認めつつ、J1では何が大切かを城福監督と話したという。 そこでの結論は「質の高い選手がいないと勝てないよね」というもの。そこで「出場時間に恵まれていない選手をピックアップ」してG大阪から山見大登、京都から木村勇大らをレンタルで獲得。「出場機会に恵まれていない若い選手が結果を残してくれた」と総括した。 城福監督も「(6位は)我々のチームの規模、経験、選手層を考えたときに難しい戦いになることは覚悟していた。それは去年も同じで、昇格争いをすると思われていなかった。選手はまったく経験がない。そういう見られ方をしている中での6位は自負していい。昨日(の試合後)は、お前ら6位だ。たいしたもんだと選手を初めて褒めました」と開幕前の心境を明かした。 東京Vの歴史で、93年と94年こそリーグ連覇を達成したが、95年は横浜Mに敗れて2位。そこからは長い低迷時代に突入し、6位は96年の7位を上回る好成績だ。城福監督のシーズンを通してのチームマネジメント、激しく選手に闘争心を求め続けた姿勢は高く評価していいだろう。 意外だったのは、3位とJ1初昇格後に最高成績を収めた町田の黒田剛監督が16票で5位と低かったことだ。ルヴァン杯こそ決勝に進出したものの、リーグでは最終節まで残留争いに巻き込まれた新潟の松橋力蔵監督の29票にも及ばなかった。 推測するに、一発勝負の繰り返しである高校サッカーではリスクを排して守備を固め、ロングボールやセットプレーから得点を狙うスタイルは容認されても、プロの“興業”としての側面もあるJリーグでは、広島や新潟のようにポゼッションスタイルを監督も選手も「理想」としているのではないだろうか。 J2は昨シーズンのプレーオフ決勝で東京Vに同点弾を浴びて涙を飲んだ清水が堂々のJ1復帰を果たし、横浜FCも1年での返り咲きを果たした。J3では大宮がダントツの成績で1年でのJ2復帰を果たした。MF小島幹敏やFW杉本健勇らは“質”からいったらJ1レベルだけに、当然の帰還と言える。 意外だったのはJ2で勝点差1により3位に甘んじた長崎が、昇格プレーオフ準決勝で1-4と大敗したことだ。新スタジアムでは無敗を誇っていただけに、ショッキングな結果だった。そして岡山が初のJ1昇格を果たした。 J2昇格プレーオフ決勝は、富山まで取材に足を延ばした。リーグ戦終盤は5連勝で4位に食い込んだ松本は、準決勝でも福島に1点をリードされながら後半20分の野々村鷹人のゴールで同点に追いつき、規定によりリーグ戦上位の松本が決勝戦に進出。しかし3位富山との試合では、前半に2点をリードしながら後半に1点を返されると、アディショナルタイムの90+3分に左クロスから失点して無念のドロー。準決勝とは逆の立場でJ2復帰の夢は幻と消えた。 タイムアップの瞬間、11年ぶりのJ2復帰を決めた富山の選手による歓喜の輪がピッチに広がる一方、あと一歩のところで昇格を逃した松本は、司令塔の山本康裕ら3人以外は仰向けに倒れるか座り込んだまま動けない。残酷なまでの勝者と敗者のコントラストだった。 文・六川亨 2024.12.12 12:00 Thu2
Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue3
2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue4
「立派なスピーチ」「涙腺崩壊」引退セレモニーで駒野も感極まる、本音覗く長男のメッセージに「ヤバい...もらい泣き」
今季限りでの現役引退を発表したFC今治の元日本代表DF駒野友一(41)が感極まった。 和歌山県出身の駒野はサンフレッチェ広島の育成組織から2000年にトップチームに昇格。ジュビロ磐田、FC東京、アビスパ福岡への移籍を経て、2019年には南アフリカ・ワールドカップ(W杯)での恩師、岡田武史氏に誘われるようにして今治へと加入した。 今治のJ3昇格にも貢献したサイドバックへは、今季のホーム最終戦となった13日の第33節AC長野パルセイロ戦後にセレモニーが催された。 盟友の森﨑和幸氏、林卓人(サンフレッチェ広島)、前田遼一氏がサプライズで登場したことも話題となったが、多くのファンの心を揺さぶったのは、「23年間お疲れさまでした」と始まった息子からのメッセージだったのではないだろうか。 「パパが引退すると聞いた時は涙が出ました。パパは僕の一番の憧れのサッカー選手だからです」 「何度失敗しても立ち上がって練習して、パパみたいな努力するサッカー選手になりたいです」 「誰よりもたくさん嬉しいことも、辛いことも乗り越えてきたからこそ、本当にすごいなと改めて感じました」 「だけど、本当は幼稚園生の頃からパパと離れて暮らして寂しかったです。これからはパパと一緒にたくさんサッカーしたり、2人で旅行に行ったり自転車に乗って公園に行ったりしたいです」 憧れのサッカー選手への敬意と、子供としての本音を涙ながらに伝えるメッセージに、駒野も目頭を熱くなった。Jリーグ公式SNSが公開した動画には、「立派なスピーチ」、「涙しか出なかった」、「涙腺崩壊とはこの事か」、「ヤバい…もらい泣き」、「感動」、「泣くに決まってる」などの声が寄せられている。 クラブ、代表を通じて公式戦は700試合以上に出場した鉄人駒野。セカンドキャリアで育成年代の指導者を志すとのことだ。 <span class="paragraph-title">【動画】息子の泣かせるメッセージも…駒野友一の引退セレモニー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/2022%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%AE%89%E7%94%B0%E7%94%9F%E5%91%BDJ3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#2022明治安田生命J3リーグ</a> 第33節<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/ac%E9%95%B7%E9%87%8E%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%AD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ac長野パルセイロ</a><br>ありがとうサービス.夢スタジアム®︎<br><br>駒野選手の引退セレモニーの様子をお届けします<br><br>駒野選手 お疲れ様でしたシーズンラスト1試合、勝利で締め括りましょう<a href="https://twitter.com/hashtag/FC%E4%BB%8A%E6%B2%BB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#FC今治</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B8%86%E3%82%92%E5%BC%B5%E3%82%8C%E5%85%A8%E9%80%9F%E5%89%8D%E9%80%B2?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#帆を張れ全速前進</a> <a href="https://t.co/EDtKtzTFGe">pic.twitter.com/EDtKtzTFGe</a></p>— FC今治 (@FCimabari) <a href="https://twitter.com/FCimabari/status/1591776168067596288?ref_src=twsrc%5Etfw">November 13, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.11.19 21:55 Sat5
