【ECLプレビュー】セルティックは難敵ボデ/グリムトと激突! ラウンド16進出を懸けたPO初戦

2022.02.17 18:30 Thu
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ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントのプレーオフ1stレグが17日に開催される。ECLグループステージ2位通過8チームと、ヨーロッパリーグ(EL)の3位敗退8チームで争われるプレーオフ初戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。

◆ECLプレーオフ1stレグ
▽2/17(木)
《26:45》
PSV vs マッカビ・テルアビブ
フェネルバフチェ vs スラビア・プラハ
ミッティラン vs PAOK
ラピド・ウィーン vs フィテッセ
《29:00》
マルセイユ vs カラバフ
レスター・シティ vs ラナース
セルティック vs ボデ/グリムト
スパルタ・プラハ vs パルチザン

◆注目セルティックはローマ撃破の難敵と激突
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今回のプレーオフで最も注目を集めるのが、前横浜F・マリノスの指揮官であるアンジェ・ポステコグルー監督が率い、FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央、MF井手口陽介の日本人4選手を擁するセルティック。
レバークーゼン、ベティスに屈して、惜しくもELグループGを3位でフィニッシュしたスコットランドの雄は、今シーズンから新設されたECLのタイトル獲得を目指す。そして、ラウンド16進出を懸けたプレーオフでは、グループステージで優勝候補ローマを6-1で破ったノルウェーの強豪ボデ/グリムトと対戦する。

古橋が負傷離脱中も今冬に加入した旗手、前田の活躍が光り、国内リーグでは破竹の7連勝で首位奪還に成功したセルティックは、パフォーマンスレベルも非常に高い。一方、ボデ/グリムトは今冬にFWボッタイム、MFベルグ、DFビョルカン、DFローデら主力が相次いで新天地を求めており、グループステージを戦った時点よりもスカッドのレベルが低下しており、セルテイック優位と見て問題ないはずだ。
なお、今回の初戦に向けては離脱中の古橋に加え、登録メンバー外の井手口が欠場となるが、旗手と前田のヨーロッパデビューは濃厚だ。初のUEFAコンペティションでもリーグ戦同様のインパクトを期待したい。

◆堂安PSVと北川ラピドが参戦
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セルティック以外ではPSVのMF堂安律と、ラピド・ウィーンのFW北川航也が今プレーオフに参戦する。

エールディビジではアヤックスと優勝争いを繰り広げるPSVだが、ELグループステージではモナコ、レアル・ソシエダに屈し、無念の3位敗退となった。そして、今回のプレーオフではイスラエル勢のマッカビ・テルアビブと対戦する。

今シーズンここまで公式戦21試合6ゴール2アシストと主力として活躍する堂安は、直近に行われたフィテッセ戦で2022年初ゴールを記録。良い状態で今回の初戦に臨めるはずだ。

一方、ウェストハム、ディナモ・ザグレブと同居したELグループHを3位で終えたラピド・ウィーンは、ECLグループステージでトッテナムを退けて2位通過したフィテッセと対戦する。

堂安と異なり、今季ここまでは公式戦19試合に出場しているものの、先発出場がわずか3試合に留まるなど、苦境が続く北川は今回の一戦でもベンチスタートが濃厚だ。

日本人選手所属クラブ以外ではレスター・シティ、マルセイユの強豪2クラブに注目。

ELグループステージ3位敗退後に「正直、あの大会が何なのかさえ知らない」と、ECLに対する率直過ぎる感想を残して話題を集めたロジャーズ監督率いるチームは、デンマークのラナースを相手にラウンド16進出を目指す。相手との力の差、中位以下に沈むリーグ戦での現状を鑑みれば、大幅なターンオーバーが見込まれるが、格下相手にきっちり勝ち切れるか。

同じくELグループステージで苦杯を舐めたマルセイユだが、国内リーグではパリ・サンジェルマンに次ぐ2位と好調を維持。アゼルバイジャンのカラバフとの対戦では、長距離移動を強いられる2ndレグで主力を温存するため、今回の1stレグで大差を付けての勝利を目指すことになりそうだ。

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