スパーズがセインツとの壮絶打ち合いに敗れコンテ体制初のリーグ連敗…ベルフワインの劇的弾は幻に…《プレミアリーグ》
2022.02.10 07:04 Thu
プレミアリーグ第24節、トッテナムvsサウサンプトンが9日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのサウサンプトンが2-3で逆転勝利した。
コンテ監督は前回対戦で1-1のドローに終わった曲者との対戦に向け、FAカップと全く同じスタメンを採用。[3-4-3]の3トップにはルーカス・モウラ、ケイン、ソン・フンミンが並んだ。
立ち上がりからアウェイのセインツが連動した強度の高いプレスで主導権を奪いにかかると、4分には左サイドのエルユヌシが右足インスウィングで入れたクロスにファーでフリーのアダムスが飛び込んでワンタッチシュート。だが、これはGKロリスがファインセーブで阻止した。
キックオフから10分過ぎまでは相手のプレッシャーに苦しみ、ビルドアップの局面で窮屈なプレーを強いられたトッテナムだが、時間の経過と共に3トップに良い形で縦パスが入り始める。そして、15分にはその3トップを起点とした鮮やかなカウンターからボックス中央にフリーで走り込んだレギロンにケインから絶妙なラストパスが通るが、レギロンのややコースが甘くなったシュートはGKフォースターのビッグセーブに遭う。
結果的にオウンゴールも良い崩しから先制に成功したトッテナムだが、すぐさまアウェイチームの反撃に遭う。21分にはボックス手前のウォード=プラウズに枠の左下隅を捉えたシュートを放たれるが、これはGKロリスが好守で凌ぐ。だが、直後の23分には自陣ボックス内で足を滑らせたベン・デイビスのクリアミスを左サイドで繋がれてペローに正確なクロスを入れられると、これをゴール前のブロヤに右足インサイドを使った巧みなダイレクトシュートで流し込まれ、早々にスコアをタイに戻された。
1-1のイーブンとなった試合はここから思わぬワンサイドの展開に。追いついた勢いに乗るサウサンプトンが、球際での勝負をことごとくモノにしつつ、マイボール時も全体が良い距離感でボールを動かしてホームチームのプレスを無効化。
ハーフスペース、左サイドのエルユヌシ、ペローを起点に再三良い崩しを見せると、30分にS・アームストロングのヘディングシュート、36分に裏へ抜け出したブロヤ、43分にはセットプレーの二次攻撃からペローのミドルシュートで2点目に迫るが、ロリスのビッグセーブやクロスバーなどに阻まれてゴールをこじ開けることはできず。一方、よもやの劣勢を強いられたトッテナムだったが、辛くもイーブンの状態でハーフタイムを迎えることになった。
ホームでの不甲斐ない前半を受け、ハーフタイムのドレッシングルームで闘将から激しい檄が飛んだと思われるトッテナムは、立ち上がりからよりアグレッシブに入り、試合をイーブンの状況に持ち込む。54分にはレギロンの左クロスに大外で反応したケインが叩きつけるヘディングでゴールに迫るが、これはボールが弾み過ぎてクロスバーの上を超える。
後半に入ってようやく両ウイングバックが高い位置を取れるようになってきたトッテナムは、60分にホイビュルクを下げてプレミアリーグデビューのベンタンクールを最初の交代カードとして切る。
サウサンプトンの運動量の低下もあって主導権を握ったトッテナムは70分に待望の勝ち越しゴールを奪う。ハーフウェイライン付近でのエメルソンのヘディングでのクリアを繋ぎケインから右サイドのスペースに走り込むルーカスにパスが通ると、ルーカスの正確なグラウンダーのクロスを、ゴール前に走り込んだソン・フンミンが左足のスライディングシュートで流し込んだ。
このゴールによって一気にホームチームのペースかに思われたが、ここからサウサンプトンが驚異の粘りを見せる。79分、中央から右サイドへボールを展開した中、ウォード=プラウズが高精度のクロスを入れると、完全にフリーでゴール前に走り込んできたエルユヌシの渾身のダイビングヘッドシュートが左隅に決まる。
さらに、82分には似たような形からボックス手前右でウォーカー=ピーターズの落としに反応したウォード=プラウズが再び高精度のクロスを入れると、今度はファーにポジションを取ったアダムスのヘディングシュートがゴール左隅に決まり、名手ウォード=プラウズの右足クロス2本から一気に逆転に成功した。
一方、痛恨の連続失点でこの試合初めてビハインドを背負ったトッテナムは、すでに投入していたクルゼフスキに続き83分にはレギロンを下げてベルフワインを投入。[4-2-3-1]の布陣でゴールを目指す。
試合終盤にかけては状況次第でロメロを前線に上げてパワープレーを敢行した中、93分には劇的ゴールが生まれる。左サイド深くでケインが入れたクロスを、そのロメロが頭で中へ折り返すと、ベルフワインが巧みな右足ボレーでゴールネットへ流し込む。先日のレスター戦に続く後半アディショナルタイム男の同点ゴールかに思われたが、VARのレビューの結果、ベルフワインのオフサイドを取られてゴールは取り消しに。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、サウサンプトンとの壮絶な打ち合いに敗れたトッテナムはチェルシー戦でのコンテ体制初黒星からの痛恨のリーグ連敗となった。
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前節、チェルシーとのダービーに完敗し、コンテ体制でのリーグ戦初黒星を喫した7位のトッテナム(勝ち点36)。直近のFAカップでブライトンに3-1の勝利を収めてバウンスバックに成功したチームは、リーグ2戦ぶりの白星を目指して12位のサウサンプトン(勝ち点25)をホームで迎え撃った。立ち上がりからアウェイのセインツが連動した強度の高いプレスで主導権を奪いにかかると、4分には左サイドのエルユヌシが右足インスウィングで入れたクロスにファーでフリーのアダムスが飛び込んでワンタッチシュート。だが、これはGKロリスがファインセーブで阻止した。
キックオフから10分過ぎまでは相手のプレッシャーに苦しみ、ビルドアップの局面で窮屈なプレーを強いられたトッテナムだが、時間の経過と共に3トップに良い形で縦パスが入り始める。そして、15分にはその3トップを起点とした鮮やかなカウンターからボックス中央にフリーで走り込んだレギロンにケインから絶妙なラストパスが通るが、レギロンのややコースが甘くなったシュートはGKフォースターのビッグセーブに遭う。
絶好機を逸したホームチームだが、直後の18分には右サイド深くでのエメルソン、ルーカスの連携からボックス右に飛び出したホイビュルクにスルーパスが繋がると、元セインツMFのグラウンダーの折り返しに対して、ソン・フンミンと競ったDFベドナレクの足に当たったボールがゴールネットを揺らした。
結果的にオウンゴールも良い崩しから先制に成功したトッテナムだが、すぐさまアウェイチームの反撃に遭う。21分にはボックス手前のウォード=プラウズに枠の左下隅を捉えたシュートを放たれるが、これはGKロリスが好守で凌ぐ。だが、直後の23分には自陣ボックス内で足を滑らせたベン・デイビスのクリアミスを左サイドで繋がれてペローに正確なクロスを入れられると、これをゴール前のブロヤに右足インサイドを使った巧みなダイレクトシュートで流し込まれ、早々にスコアをタイに戻された。
1-1のイーブンとなった試合はここから思わぬワンサイドの展開に。追いついた勢いに乗るサウサンプトンが、球際での勝負をことごとくモノにしつつ、マイボール時も全体が良い距離感でボールを動かしてホームチームのプレスを無効化。
ハーフスペース、左サイドのエルユヌシ、ペローを起点に再三良い崩しを見せると、30分にS・アームストロングのヘディングシュート、36分に裏へ抜け出したブロヤ、43分にはセットプレーの二次攻撃からペローのミドルシュートで2点目に迫るが、ロリスのビッグセーブやクロスバーなどに阻まれてゴールをこじ開けることはできず。一方、よもやの劣勢を強いられたトッテナムだったが、辛くもイーブンの状態でハーフタイムを迎えることになった。
ホームでの不甲斐ない前半を受け、ハーフタイムのドレッシングルームで闘将から激しい檄が飛んだと思われるトッテナムは、立ち上がりからよりアグレッシブに入り、試合をイーブンの状況に持ち込む。54分にはレギロンの左クロスに大外で反応したケインが叩きつけるヘディングでゴールに迫るが、これはボールが弾み過ぎてクロスバーの上を超える。
後半に入ってようやく両ウイングバックが高い位置を取れるようになってきたトッテナムは、60分にホイビュルクを下げてプレミアリーグデビューのベンタンクールを最初の交代カードとして切る。
サウサンプトンの運動量の低下もあって主導権を握ったトッテナムは70分に待望の勝ち越しゴールを奪う。ハーフウェイライン付近でのエメルソンのヘディングでのクリアを繋ぎケインから右サイドのスペースに走り込むルーカスにパスが通ると、ルーカスの正確なグラウンダーのクロスを、ゴール前に走り込んだソン・フンミンが左足のスライディングシュートで流し込んだ。
このゴールによって一気にホームチームのペースかに思われたが、ここからサウサンプトンが驚異の粘りを見せる。79分、中央から右サイドへボールを展開した中、ウォード=プラウズが高精度のクロスを入れると、完全にフリーでゴール前に走り込んできたエルユヌシの渾身のダイビングヘッドシュートが左隅に決まる。
さらに、82分には似たような形からボックス手前右でウォーカー=ピーターズの落としに反応したウォード=プラウズが再び高精度のクロスを入れると、今度はファーにポジションを取ったアダムスのヘディングシュートがゴール左隅に決まり、名手ウォード=プラウズの右足クロス2本から一気に逆転に成功した。
一方、痛恨の連続失点でこの試合初めてビハインドを背負ったトッテナムは、すでに投入していたクルゼフスキに続き83分にはレギロンを下げてベルフワインを投入。[4-2-3-1]の布陣でゴールを目指す。
試合終盤にかけては状況次第でロメロを前線に上げてパワープレーを敢行した中、93分には劇的ゴールが生まれる。左サイド深くでケインが入れたクロスを、そのロメロが頭で中へ折り返すと、ベルフワインが巧みな右足ボレーでゴールネットへ流し込む。先日のレスター戦に続く後半アディショナルタイム男の同点ゴールかに思われたが、VARのレビューの結果、ベルフワインのオフサイドを取られてゴールは取り消しに。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、サウサンプトンとの壮絶な打ち合いに敗れたトッテナムはチェルシー戦でのコンテ体制初黒星からの痛恨のリーグ連敗となった。
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