「悔しいですし、納得していないこともありますが…」途中出場が続く原口元気が目指すもの「W杯に行かないとチャンスも消える」

日本代表MF原口元気(ウニオン・ベルリン)が、自身の立ち位置について語った。

日本代表は、2月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦する。

現在首位のサウジアラビアに対し、必勝が求められる日本代表は、中国代表戦後から再スタート。大一番に向けて調整している。
30日、原口がメディアのオンライン取材に応対。自身の現状に悔しさを露わにした。

「前回(中国戦)と一緒でピッチに立てなければ悔しいですし、ピッチに立って貢献したいので、オフ・ザ・ピッチで何かをしたいというのは選手として違うと思います」「ピッチに立って貢献したいので悔しいですが、必ず自分の力が必要になる時が来ると信じて、次の試合長く出られるかもしれないですし、それはわからないので、常にポジティブにいたいと思います」

4年前のロシアW杯では大きな仕事をやってのけている原口だが、このところは序列が下がり、途中出場が多い。

最終予選では初戦のオマーン代表戦では先発したが、それ以降は途中出場が続いており、フラストレーションも溜まる中、トレーニングではその感情をポジティブに変えられているようだ。

「自然なのか意図してなのかは半々だと思いますが、ネガティブに感情を出すということが4年前はあったし、試合でも感情を出していましたが、その日に整理して練習に臨めています」

「前回の時もそういったパワーを出せていたんですが、怒りや悔しさを全面にぶつけていたのを、今はそれに加えてポジティブさを出せているかなと思います。年齢的にもイライラしていても仕方ないので、そういう部分は出せているかなと思います」

かつては感情をピッチ内でも爆発させていた姿が見られた原口だが、変化したキッカケについては「下の世代も多いので、彼らと話をしていても、全員が出たいし、全員が悔しい思いをしていて、昨日も控え組だけでの練習時間も長かったです」と語り、「彼らと話しても悔しさや次の試合でたいという思いを感じました。なるべく練習をポジティブに持っていくことを意識しています」と、プラスの方向に力を使っていこうとしているようだ。

次はW杯に向けて大一番となるサウジアラビア戦。原口は「ホームなので相手どうこうよりも自分たち。サウジ戦に負けてから勝ち続けていて、チームとして方向性や戦う姿勢が全てにおいて良くなっていると思うので、表現するだけです」と今の良い流れのチームを維持したいとコメント。「ホームなので勢いもあるでしょうし、前回は相手の勢いに受け身になることもあったので、受け身にならず、相手にうまくプレッシャーをかけて主導権を握りたいと思います」と、主導権を握っていきたいとした。

そのために必要なことについては「相手はボール回しに人数をかけるので、なかなか取り切ることは難しいんですが、自分たちがボールを持った時に簡単に失わないことが大事だと思います」とコメント。「ただ、ゴール前にあまり人数をかけては来ないので、ポゼッションからの崩しはあまり怖くないです。カウンターをする時以外の時間帯にうまくボールを回すことが大事だと思います」と、いかに自分たちがボールを持っているときに良いプレーを出せるかが重要だとした。

途中出場が多くとも目指すのはW杯出場権。原口は「チームが勝ってW杯に行くことが大事です」と語り、「悔しいですし、納得していないこともありますが、W杯に行かないとチャンスも消えるので、今はW杯に行く。その後に時間があるので、ポジションを掴みたいです」と勝つことが一番とし、「もちろん出るチャンスがあれば魅せたいと思います」と、ピッチでの躍動を誓った。