南野は痛恨の決定機逸でヒーローになれず…冨安欠場の10人アーセナルが敵地でドローに持ち込む《EFLカップ 》

2022.01.14 06:48 Fri
Getty Images
EFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグ、リバプールvsアーセナルが13日にアンフィールドで行われ、0-0のドローに終わった。なお、リバプールFW南野拓実はフル出場、アーセナルDF冨安健洋はベンチ外となった。

2022年初戦となったプレミアリーグのチェルシー戦を2-2のドローで終えたリバプールは、先週末に行われたFAカップでシュルーズベリー・タウンを破って新年最初の白星を飾った。アフリカ・ネーションズカップ参戦組や負傷者によって多くの一部主力を欠く中、この試合ではマネとサラーの代役にフィルミノ、南野を起用した以外、ほぼベストなメンバーが揃った。
一方、2022年元日に行われたマンチェスター・シティ戦を1-2で落としたアーセナルは、先週末のFAカップでも2部のノッティンガム・フォレスト相手にまさかの0-1の敗戦を喫し、公式戦2連敗で新年の戦いをスタートした。今週末にトッテナムとのノースロンドン・ダービーを控える中、新年初白星を目指すアルテタ率いるチームは、ガーナ代表招集中のトーマス、負傷の冨安とスミス・ロウに加え、新型コロナウイルス感染のウーデゴールが欠場。セドリック、サンビ・ロコンガ、エンケティアらが代役を務めた。

物議を醸したリバプールのクラブ内クラスターの影響で前回対戦が延期となり、1stレグと2ndレグを入れ替える形での開催となったアンフィールドでのファイナル進出を懸けた初戦。

互いに前から積極的にプレスを掛け合うアグレッシブな入りを見せる。その中で左ウイングに入った南野はバックラインからの縦パスに対して、良い反応を見せてチャンスに顔を出す。
見応えのある攻防が続く中、アーセナルにアクシデントが発生。開始直後から右の脇腹か、そ径部付近を気にしていたセドリックがプレー続行不可能となり、11分にチャンバースがスクランブル投入される。

以降は互いに良い守備からショートカウンターの形でチャンスを作り合う、ほぼ互角の展開となったが、アーセナルに2度目のアクシデントが起こる。24分、ロバートソンからのロングフィードに反応したジョタが相手最終ラインの背後へ抜け出すと、並走していたジャカがボックス手前の位置でダイレクトでのクリアを試みた際、ボールではなくジョタの腹部を蹴ってしまう。これが決定機阻止のファウルとなり、レッドカードが掲示された。

そして、数的不利となったアーセナルは最前線のエンケティアを削ってホールディングを投入し、ラカゼットを前線に残した[5-3-1]の布陣に変更した。

これで試合の主導権が完全にリバプールへ傾くと、ここからホームチームがアーセナル陣内でハーフコートゲームを展開していく。80%近いボール支配率で押し込み、マティプら守備陣も果敢に相手ボックス内へ侵入する場面を作り出すが、サラーやマネ、チアゴ不在の影響もあり、専守防衛の構えを見せる相手の集中した守備を前に崩しの精度、アイデアを欠き決定機まで持ち込めない。

一方、アーセナルは守勢を強いられながらも要所で前がかりな相手の背後を突く形で押し返し、セットプレーやカウンターから際どい場面を作りかけるなど、まずまずの形で前半を終えた。

幾つかのトピックがありながらも、共に枠内シュート0で後半に突入。後半開始直後にはカウンターから左サイド深い位置まで運んだ南野のクロスが直接ゴール方向へ向かうが、これはわずかに枠の右へ外れる。

後半も圧倒的にボールを握るリバプールだが、前半同様に崩しの局面で苦戦。これを受けてクロップ監督は61分、ミルナーを下げてより攻撃的なカーティス・ジョーンズを投入する。この交代でポジションを左インサイドに変えた南野は67分にボックス内へ侵入して左足のシュートを狙うが、これは惜しくも枠の右に外れる。

後半も5バックを中心に集中した守備で均衡を保つアーセナルは、後半半ばを過ぎて徐々に焦りが見せ始めるホームチームの強引な攻めをうまく撥ね返してワンチャンスを狙う。すると、72分にはティアニーの豪快な攻め上がりからのクロスで、先日のシティ戦での先制点と似た形からサカに決定機が訪れるが、ここはGKアリソンの好守に阻まれた。

何とか押し切りたいホームチームは75分、マティプ、アレクサンダー=アーノルド、ファビーニョを下げてジョー・ゴメス、ネコ・ウィリアムズ、オックスレイド=チェンバレンを投入する3枚替えを敢行。対するアーセナルは左足の付け根付近を気にしていたサカがプレー続行不可能となり、ヌーノ・タヴァレスを最後の交代カードとして切ることになった。

その後、試合終盤にかけては割り切ってゴールレスでのクローズを狙うアーセナルに対して、勝利がほしいリバプールが猛攻を仕掛けていく。90分には右サイドでのウィリアムズ、オックスレイド=チェンバレンの連携からクロスが入ると、飛び出したGKラムズデールと味方が交錯したルーズボールがボックス中央の南野の元へこぼれる。だが、南野はバウンドにうまく合わせ切れず、シュートを大きくふかしてしまい、痛恨の決定機逸となった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、チェルシーが待つ決勝進出を懸けた第1ラウンドはアーセナルの粘り勝ちの印象が強い0-0のドローに終わった。

なお、アーセナルホームで開催される2ndレグは1週間後の20日に開催される。

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リバプールは25日、日本航空(JAL)と複数年にわたるパートナーシップ契約の締結を発表した。これにより、JALはリバプールの「オフィシャル・エアライン・パートナー」となる。 このパートナーシップは男子チームと女子チームに適用されるものであり、クラブは「両団体の野心的な世界的成長計画をサポートし、補完するために協力し、それぞれの強みを活かして世界的な足跡を伸ばしていくことになる」と説明している。 また、この契約によってJALはリバプールの公式慈善団体である「リバプールFC財団」とも密接に連携。第一弾の取り組みとして、7月からアメリカ東海岸のフィラデルフィアで開始するプレシーズンマッチに合わせ、JALがユース育成プログラムをサポートする。 このほか、JALはファンを対象として試合チケットやサイン入り記念品、リバプールへの旅行が当たるファン・プロモーションを開催。JALマイレージバンク会員には、アンフィールドでの特別なVIP体験ができる機会を提供する予定だ。 リバプールのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるベン・ラティ氏と、JALのカスタマーエクスペリエンス本部副本部長の崎原淳子氏は、クラブを通じて今回のパートナーシップ契約締結について喜びの声明を発表している。 ◆ベン・ラティ氏 「日本航空をお迎えできて嬉しく思います。リバプールとJALは、勝利へのメンタリティ、世界中のファンや利用者、コミュニティとつながることへの共通のコミットメントで認められた、2つのプレミアム・マーケット・リーダーです」 「このパートナーシップは、世界で最も歴史あるクラブのひとつであるリバプールの情熱と伝統と、そして日本最高峰の航空会社である日本航空の卓越したサービスとリーチを融合させるものです。これは我々の世界的な野心を一致させるものでした。このパートナーシップは、ユニークなアクティベーションや体験を通じて、ファンがクラブと関わる機会を創出します」 「JALとのパートナーシップは、国際的なプレゼンスを拡大するものであり、多様で熱心な世界中のファンとより深く関わるというクラブの戦略において、もう一つの大きな前進です」 ◆崎原淳子氏 「このパートナーシップは、お客様とのつながりを深め、世界中のリバプールファンと新たな関係を築くことを可能にするものであり、日本航空にとって意義深いものです」 「リバプールやLFCファンデーションと共に、このエキサイティングな旅に出発できることを大変幸運に感じています」 2024.06.25 16:40 Tue
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一部のチェルシーファンは、どうしてもマウリシオ・ポチェッティーノ監督(51)を信任できないようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。 チェルシーは25日、EFLカップ(カラバオカップ)決勝戦でリバプールに0-1と敗戦。延長戦の末に最後はセットプレーからヴィルヒル・ファン・ダイクのヘディング一発に沈んだ。 国内のカップ戦ファイナルで6試合連続敗戦=準優勝となったチェルシー。昨季より転換期に突入したチームにおいて、今季就任のポチェッティーノ監督としては、トッテナム時代を含め、未だイングランドでタイトルがない。 今季も昨季に続いてプレミアリーグで中位を彷徨うなか、ここでひとつリーグカップを獲れば潮目も変わったかもしれないが、それが叶わなかったことにより、ポチェッティーノ監督への不満も再び顕在化しているようだ。 SNS上で見受けられる現地ファンの意見としては、「(リバプールに)負けたから即解雇」「次の試合にいるべきではない」などなど、敗戦を受けての感情的なものが大半だが、中には前体制時代と比較する意見もある。 「ロマン・アブラモビッチなら、トッド・ベーリーよりも冷酷なアプローチを採ったはずだ」 一部のファンから矢面に立たされるポチェッティーノ監督は試合後、「今日の結果にイライラするべきではない。リバプールが良い例だ。CLはおろか、ELでも勝てない時代を乗り越え、彼らは今がある」と、自身が中・長期的視野に立って現職を担っていると改めて強調する。 チェルシーの今後を占うのは難しいところだが、少なくとも来季のCL復帰は今のところ非現実的。ファンはあと2〜3年、忍耐が必要かもしれない。 2024.02.26 14:40 Mon
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リバプールの控えGKアドリアン、古巣のレアル・ベティス移籍へ

リバプールとの契約交渉を行っていたGKアドリアン(37)だが、母国に戻ることになるようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。 アドリアンはレアル・ベティスの下部組織育ち。2度のレンタル移籍を経験し、2012年7月にファーストチームに昇格。2013年7月にはウェストハムへ完全移籍した。 2019年8月にはリバプールに完全移籍。ブラジル代表GKアリソン・ベッカーやアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーの控えとしてプレー。5年間の在籍で公式戦26試合に出場していた。 2023-24シーズンはベンチ入りこそあったが公式戦出場はなかった。 シーズン終了と共に契約が満了。クラブは契約延長交渉を行っていることを発表していたが、どうやらチームを去ることを決断したという。 なお、リバプールはケレハーもレギュラーでのプレーを求めて移籍の可能性があり、守護神の補強に動く必要が出てくる可能性もあるという。 2024.06.24 18:18 Mon
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サラーはパリ五輪よりもリバプール優先か…スロット新体制のプレシーズンフル参加希望

エジプト代表FWモハメド・サラーはパリ・オリンピックよりもリバプールでの戦いを選んだようだ。 4日、エジプトサッカー協会(EFA)はパリ・オリンピックに臨むU-23エジプト代表メンバーを発表。オーバーエイジ枠では、2023-24シーズン限りでアーセナルを退団したMFモハメド・エルネニー、エジプトのアル・アハリに所属するFWアーメド・サイード・ジゾの2人が招集された。 オーバーエイジ枠ではサラーに加え、MFマフムード・トレゼゲ(トラブゾンスポル)、MFハムディ・ファティ(アル・ワクラ)らの招集も検討されていたが、クラブが拒否で叶わず。イギリス『ミラー』によると、サラーはアルネ・スロット新監督の下で行われるプレシーズンへのフル参加を希望したという。 リバプールのプレシーズントレーニングは今週末から始まり、アメリカツアーも予定。パリ五輪に参加すれば、このほとんどを欠場することになっていた。 26日にはピッツバーグでレアル・ベティス、31日にはフィラデルフィアでアーセナル、8月3日にはサウスカロライナでマンチェスター・ユナイテッドと対戦。スロット監督の要求に応えるサラーの姿も見られそうだ。 2024.07.05 17:55 Fri

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