「パーフェクトなゲーム」3度目の選手権制覇の青森山田、黒田剛監督は松木&宇野のボランチを評価「世界に誇れるダブルボランチ」

2022.01.10 22:05 Mon
©超ワールドサッカー
青森山田高校の黒田剛監督が、優勝を振り返った。10日、第100回全国高校サッカー選手権大会の決勝が行われ、青森山田(青森県)が4-0で大津(熊本県)を下し、3大会ぶりの全国制覇を達成した。

準決勝で高川学園(山口県)を0-6で下し、4大会連続で決勝へと駒を進めた青森山田。堅守を誇る大津との一戦は立ち上がりから攻め込むも、なかなかゴールを割らせてもらえない。
それでも37分、松木玖生が自陣から独走したドリブル突破で得たCKから、丸山大和がヘディングで合わせて先制すると、41分には左サイドからのクロスを名須川真光が押し込み、前半で2点を奪う。

後半に入っても青森山田が押し込むと、55分には松木がヘディングでクロスに合わせて3点目。78分には渡邊星来もニアサイドに飛び込み頭で合わせてゴールを決め、0-4で勝利を収めた。
3度目の選手権優勝を果たした黒田監督は試合を振り返り「恐らく中1日でやった我々のファイナル、中5日でやった大津のファイナルということで、多少コンディションに差があるという見方もありましたが、国立で1試合やったというアドバンテージをポジティブに捉えながら、前半から青森山田が1年間志向してきたプレッシングサッカーをとことんやっていこうという話で選手たちにスタートさせたということもありました」と試合に臨む姿勢についてコメント。「最初はちょっと押し合いのゲームもありましたが、リスタート、クロスから素晴らしい形で2得点取れたことで、我々が目指してきた、望んでいた形で前半を終えられました」と2点のリードで前半を終えたことが良かったとした。

また「後半は松木のダメ押しゴールで試合がやりやすくなったと感じました。我々はシュートを打たせないということ、リスタートをやらせない。速攻、ポゼッション、リスタートとなんでもできるサッカーを志向してきた形が、今回の決勝戦で見せたサッカーになったと思います。パーフェクトなゲームを見せてくれました」と、選手たちの決勝でのパフォーマンスを称えた。

4大会連続の決勝ながら、過去2大会は準優勝と悔しい思いをしていた青森山田。悔しい思いをしてきた黒田監督だが「昨年、一昨年の失敗を学習して、今年はそれが絶対ないようにということは念を押しました」と選手たちに最後に勝つことを意識づけたという。

また、3冠達成に向けても「むしろ3冠に向けて、2.9まで来たと。3.0にするために、やるべきこと、青森山田が1年間志向してきたことだけを信じて、みんなで頑張ろうと。その一言だけでした」と、残りの0.1を掴み取ろうと送り出したと明かした。

3冠達成に向けて多くのプレッシャーにさらされてきた青森山田。「打倒青森山田という声が全国各地から聞こえてきて、山田をどこが倒すんだということが聞こえてきた中で、選手たちの耳にも入ったと思いますし、かなりの重圧、プレッシャーが彼らの肩にのしかかってきていたのは、我々も見て取れていました」と、黒田監督は選手たちにかかるプレッシャーは感じていたという。

それでも選手たちを信じられた理由については「その何倍ものパワーを感じましたし、そんなものは簡単に跳ね除けるという彼らの勝ちたい意欲を1年間通して見れたので、3冠なんていうのは今のこの時代そんな甘いものではないと思っていましたが、本当に達成したということを今考えてみると、力強い、強いチームだったなと実感できます」と、選手たちの意志の強さが見られたと振り返った。

その中心となっていたのはやはりキャプテンで10番を背負ったMF松木玖生だろう。1年時から選手権に出場し、2度の準優勝と悔しい思いをしてきた松木だが「今年1年に関しては、キャプテンとして本当に団結力とか、チームプレーとか、注目される中でもしっかりと徹して、決して自分自分にならないようにコントロールしてきたと思います。そんなキャプテンの姿を見て、みんなが必死について行ったという状況でもあります」と、献身性を見せ、周りの選手もそれについていこうとしていたという。

また「本当に自分の我を殺しながら、走り、飛び、そして決めるということまでしっかりと結果として示してくれた最高のキャプテンだと思います」と、惜しみない言葉を送った。

さらに松木と共に、チームを支えてきたMF宇野禅斗についても言及。「監督、コーチのように様々な局面で選手たちに厳しい言葉で接しながら、そこにストレスが生じようと、嫌われようと、チームが勝つために犠牲の心を持ってくれたということも素晴らしかったと思います」と2人を評価。「彼らだけでなく、他の選手もしっかりと発言できるし、聞き入れることができるし、勝つためにどんなことでも取り組んできたチームだったと思います」とチームとして素晴らしかったと語った。

2人のボランチについては、長い青森山田の歴史でもトップクラスの評価がされているが「フィジカル的にも強く、ヘディングでも負けない、足元でも負けない。体の当たりでも負けない。なおかつ、点も取れてゲームをコントロールできるということで、本当に素晴らしいボランチだったと思います。日本だけでなく、世界に誇れるダブルボランチだったと思います」と称賛した。

また、ケガ人などを含め、大幅な入れ替えを余儀なくされていた守備陣。それでも3冠を達成するチーム力と層の厚さを見せた。

黒田監督は選手たちの成長についても触れ「本当にDF4枚が総入れ替えする中、またシーズン途中に両サイドバックが大ケガをする中で、代わって入った選手やスタートからこの重圧を背負い込んでやってくれたDF陣の成長は目覚ましいものがありました」とコメント。「プレミアの16試合では失点が9、シュートを打たせない、失点しないという試合をこの決勝でしてくれたのは、チームが1年間掲げてきたものを彼らが取り組んでくれた成果だと思うので、それは素直に素晴らしいと思いますし、著しい成長が彼らを大きくしてくれたと思いますし、これからの益々の活躍を大いに期待したいです」と、更なる飛躍を期待した。

最後に優勝が決まった瞬間の思いについて黒田監督が回想。7日に急逝され、自身が背中を追い続けた小嶺忠敏氏への思いも含め、色々なものが巡ったとした。

「今年の大会というのは、100年の歴史を刻んできた締めくくりの大きな大会でもありました。まだまだコロナが収束しない中で、色々な方のご尽力によって開催された大会でもあります」

「チーム、選手、スタッフ、保護者を含め、色々な方達が支えてくれてこのタイトルがあると思いますし、またはご逝去された小嶺(忠敏)先生のご尽力というのも含め、色々なことが走馬灯のように頭をよぎる、そんな一瞬でした」

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「やっぱりファミリー」優勝&昇格の悲願達成の町田、黒田剛監督が“ファミリー”と語るサポーターに感謝「応援、声援以外の言葉を聞いたことがない」

悲願のJ2優勝、J1昇格を果たしたFC町田ゼルビア。就任1年目で結果を残した黒田剛監督が、“ファミリー”と語るファン・サポーターへ感謝した。 青森山田高校を名門校に育て上げ、青森山田中学校を含めて6年間育てた選手が多くプロ選手になっている実績もある黒田監督。初めてプロを指揮したのが、今シーズンの町田だった。 シーズン開幕前は、学生・アマチュアとは違うという声が多く、懐疑的な目が向けられていた中でシーズン序盤から結果を残し、第2節から6連勝を記録。その後も安定した戦いを続けた町田。長らく首位を走り、昇格争いのライバルたちが勝ち点を取りこぼしても、町田はしっかりと積み上げていき独走状態となっていた。 その町田は22日に行われたアウェイでのロアッソ熊本戦で悲願のJ1昇格を決めると、28日に行われた清水エスパルスvsロアッソ熊本の試合で2位の清水が敗戦。2試合を残し勝ち点差が「8」のままとなり、町田のJ2優勝も決定していた。 昇格と優勝が決定した中で迎えた29日の明治安田生命J2リーグ第40節のツエーゲン金沢戦。試合は3分にU-22日本代表FW平河悠がゴールを決めて先制すると、この1点を守り切り1-0で勝利。ホーム最終戦で優勝と昇格に花を添えた。 試合後、黒田監督は記者会見に臨み、改めてチームを支え続けてくれたファン・サポーターへの感謝を口にした。 「ゼルビアのファン・サポーターから、ほとんど私は応援、声援以外の言葉を聞いたことがないです。他チームに対してもブーイングすることなく、彼らは自分たちのチームを応援し続けてくれる。ファミリーというのはそういうものであり、常に仲間意識を持って激励し、褒め続けてくれるやっぱりファミリーだと思っています」 「色々な応援のあり方があると思いますが、FC町田ゼルビアのファン・サポーターというのは、本当に心強いし、どんな時にも応援してくれる、我々の背中を押し続けてくれる。そういったことから、他チームにはない彼らの思いを凄く感じた分、選手たちも走れたと思うので、そういった思いからファミリーということが一番適切だと思います」 この試合では1万1181人の観衆が集まりスタンドが埋まる事態に。多くの人の夢を叶えた黒田ゼルビアが2024シーズンはJ1でどのような輝きを見せるだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】J2優勝&J1昇格の町田がホーム最終戦でファン・サポーターと歓喜分かち合う!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Cy-kcfDvRlu/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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「この30年は無駄じゃなかった」青森山田を名門校にし、プロでは1年目で結果…町田・黒田剛監督が逆風を語る「それが私のモチベーション」

悲願のJ2優勝、J1昇格を果たしたFC町田ゼルビア。就任1年目で結果を残した黒田剛監督が、自身が監督キャリアを築いた青森への感謝を口にした。 青森山田高校を名門校に育て上げ、青森山田中学校を含めて6年間育てた選手が多くプロ選手になっている実績もある黒田監督。初めてプロを指揮したのが、今シーズンの町田だった。 シーズン開幕前は、学生・アマチュアとは違うという声が多く、懐疑的な目が向けられていた中でシーズン序盤から結果を残し、第2節から6連勝を記録。その後も安定した戦いを続けた町田。長らく首位を走り、昇格争いのライバルたちが勝ち点を取りこぼしても、町田はしっかりと積み上げていき独走状態となっていた。 その町田は22日に行われたアウェイでのロアッソ熊本戦で悲願のJ1昇格を決めると、28日に行われた清水エスパルスvsロアッソ熊本の試合で2位の清水が敗戦。2試合を残し勝ち点差が「8」のままとなり、町田のJ2優勝も決定していた。 昇格と優勝が決定した中で迎えた29日の明治安田生命J2リーグ第40節のツエーゲン金沢戦。試合は3分にU-22日本代表FW平河悠がゴールを決めて先制すると、この1点を守り切り1-0で勝利。ホーム最終戦で優勝と昇格に花を添えた。 試合後に黒田監督は高校生とプロの違いについて言及。批判的な声を見返したいと思っていたとし、教員として高校生相手に28年間指導を続けたことが生きたと語った。 「自分の中では高校サッカーの中である程度のところで結果は出しましたが、そこで積み上げたこと、経験したことがプロの世界で通用するかどうかは、私自身も不透明であったし、力や通用するかしないかを疑う意見も多かったです」 「逆にそれが私のモチベーション、パワーとなり、何がなんでも見返してやろう、結果を出してやろうという気持ちにさせてくれたのも、青森山田で監督としてやってきた28年間があったからこその気持ちだったと思います」 「この間、教員としてやってきた分、人に伝えること、選手たちに実践させることというのは、改めてプロになっても通用するんだと感じ取れましたし、選手たちがその言葉を理解してすぐに実践してくれたこと。そこが今年1年の成果になったと思います」 「教員を含めて28年間、講師を入れれば29年間になりますが、青森山田で諸先生方に色々なことを教わり、色々な経験、体験をさせていただいたこと、その力がこうした結果がもたらせたと言えるので、本当に感謝したいと思います」 自身が積み上げた事を結果として残せた黒田監督。選手たちがついてきてくれたことももちろん大きい。 この町田には、自身が青森山田で指導したMFバスケス・バイロン、DF藤原優大、MF宇野禅斗が所属。彼らへの親心があるとしながらも、プロと高校生との関わり方は違うと改めて感じたという。 「サッカーというものを職業としている選手ですから、育成年代とは違って、守るべき家族がいたり、自分の人生をかけて飛び込んだ職業なので、選手たちに寄り添いながら、彼らをリスペクトしながら接していかなければいけない。言葉もかなり選びましたし、寄り添い方も高校生とは全く違うなと」 「高校生ほど1つの指示に対して反応が大きくあるわけではないですけど、高校生として違うのはしっかりと理解して、即座に実践してくれること。ピッチ内で言われたこと、求めていることをしっかりやってくれることは、高校生の理解力ではなく、大人、プロ選手だなと実感しました」 「卒業生3選手については、私がここに来るまでの間、各チームでそれぞれ頑張っていたところはあったと思いますが、彼らに対しても、何歳であろうと、高校生のような扱いはできないですし、1人のサッカー選手として接してきたという自負はあります」 「その中で、3年ないし6年間見てきた選手が3人いるわけですから、親心ではないですが、そういったものを持ちながら、歩み寄りながらこそっとアドバイスをしながらというのはあったと思います」 「彼らをこういった優勝を経験して、青森山田で優勝してきたことが蘇ったでしょうし、来年J1というステージで、またはそれぞれの道の中でこの経験を生かしてさらに成長してくれることを恩師として願っています」 違いを感じながらも、それをプラスに変えていった黒田監督。最後に、自身が指導者として成長した青森県の人々にも感謝の気持ちを伝えた。 「29年前になりますけども、右も左もわからず、出身札幌の地から青森に飛び込みました。その中で、もちろん苦労しましたし、18人の部員からスタートしましたけど、自分の中でまさかここに立っているなんて想像できませんでした」 「色々な先生方、色々な取り巻きの中で、育てていただき、経験させていただき、何よりも可愛い教え子たちと出会い、そこで培ったこと、学んだことはたくさんあります」 「それが大きく言えば、30年のこの歴史の中で学んだこと、経験したことがこの1年に集約されたことになりますし、その経験したことが、この1年FC町田ゼルビアにうまく還元できたとも思うので、この30年は無駄じゃなかったですし、青森から応援してくれる方々がいたことがこの結果に繋がったと思うので、本当に感謝しています」 <span class="paragraph-title">【写真】J2優勝&J1昇格の町田がホーム最終戦でファン・サポーターと歓喜分かち合う!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Cy-kcfDvRlu/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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