圧巻4発のローマが天敵に8戦ぶりの勝利! 今季初上位撃破でアタランタの無敗記録を「10」でストップ《セリエA》
2021.12.19 01:00 Sun
セリエA第18節、アタランタvsローマが18日にアトレティ・アズーリ・ディターリアで行われ、アウェイのローマが1-4で勝利した。
チャンピオンズリーグ(CL)敗退も、セリエAでは直近6連勝を含む10戦無敗と絶好調の3位アタランタ(勝ち点37)。首位インテルとは前節終了時点で3ポイント差と、十分にスクデットを視界に捉える。残り2試合となった年内リーグ戦で山場となる今節は、直近4勝3分けと相性が良い相手との強豪対決に臨んだ。直近のヴェローナ戦からは先発5人を変更。パロミーノやフロイラー、イリチッチ、ドゥバン・サパタが復帰した。
一方、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ではラウンド16進出を決めたローマ(勝ち点28)だが、セリエAでは4位のナポリと8ポイント差の6位に甘んじる。上位相手のアウェイゲームと言えども、これ以上の取りこぼしは許されない状況だ。モウリーニョ監督はリーグ連敗をストップしたスペツィア戦から先発2人を変更。クンブラとマジョラルに代えてサスペンション明けのマンチーニとザニオーロが復帰した。
注目の上位対決は開始直後にいきなり動く。キックオフから50秒過ぎ中盤のクリスタンテからのダイレクトの縦パスをザニオーロ、エイブラハムと2トップでパス交換。ザニオーロが背後を狙うエイブラハムへ出したパスがDFにディフレクトし、良い形で入れ替わる形に。
そのまま強引にボックス内に持ち込んでエイブラハムが放った右足のシュートがDFハテブールのスライディングのブロックに遭うが、これが絶妙なループシュートに変わってゴールネットを揺らす。アタランタ陣営はボックス内へ侵入した際にエイブラハムがパロミーノを引っ張って倒してのファウルを主張もゴールが支持された。
以降はホームサポーターの熱がこもったリアクションもあり、球際でバチバチとやり合う激しい攻防が繰り広げられていく。すでに1枚ずつカードをもらっていたザニオーロとデ・ローンは、それぞれ際どい対応であわや退場という場面も。
前半20分を過ぎると、ホームチームが攻勢を強めていく。サパタのポストワークからディムスティ、セットプレーの二次攻撃からサパタと続けて枠を捉えたミドルシュートでGKルイ・パトリシオを脅かす。
自陣深くに押し込められて我慢の時間帯が続いたローマだったが、守備陣の粘りに攻撃陣が応える。
27分、自陣左サイドでのイバニェスのボール奪取からサポートに入ったムヒタリアンがハイラインの背後を狙うザニオーロへ縦パスを通す。これを絶妙なフリックでヴェレトゥに落として動き直したイタリア代表MFがそのままボックス左へ持ち込み、冷静にニア下へ左足のシュートを流し込んだ。なお、ザニオーロにとってこのゴールは2020年7月のSPAL戦以来、約1年半ぶりのセリエAゴールとなった。
相手の狙い通りの形に嵌ってしまい、厳しい2点ビハインドとなったアタランタは、失点直後にイリチッチのラストパスに反応したトロイに決定機も右足ボレーはGKパトリシオの驚異的なセーブに阻まれる。その後、ガスペリーニ監督は34分、ディムスティを下げてムリエルを投入。並びを[3-4-2-1]から[4-2-3-1]に変更した。
すると、指揮官の大胆な采配がホームチームにゴールをもたらす。前半アディショナルタイム1分、右サイドの深くに侵入したイリチッチからマイナスのパスをボックス手前右で受けたフリーのムリエルが右足を振り抜くと、ゴール前のDFクリスタンテの腰付近に当たって大きくコースが変わったシュートがGKパトリシオの反応の逆を突く形となってゴール右隅へ決まった。
ローマの1点リードも、前半終了間際の1点で勢いづくアタランタの流れで後半がスタート。イリチッチに代えてマリノフスキーをハーフタイム明けに投入したホームチームは、立ち上がりからボールを握って押し込んでいく。50分にはマリノフスキーが得意の左足の直接FKで早速見せ場を作り出す。
立ち上がりこそ押し込まれ続け苦し紛れのクリアボールも拾われる防戦一方の展開を強いられたローマだったが、徐々にマイボールの時間を増やしながらゲームを落ち着かせることに成功。前半同様に幾度かロングカウンターの形からチャンスを作りかけるが、ラストパスやクロスの精度を欠き、流れを引き寄せる3点目とはならず。
以降は互いに中盤でのミスが目立つオープンな展開に。68分にはアタランタが右CKの場面でマリノフスキーの左足インスウィングのクロスをニアで競り勝ったサパタがファーへ流す。これをパロミーノが頭で押し込むが、VARのレビューの結果、パロミーノのオフサイドを取られてゴールは認められず。
ピンチの後にチャンスあり。非常に微妙な判定によって辛くもリードを維持したローマは直後に決定的な3点目を奪う。72分、相手陣内中央やや距離のある位置で得たFKの場面でキッカーのヴェレトゥがボックス左へストレート性のボールを入れると、これにオフサイドぎりぎりで飛び出したスモーリングが右脛で内へ叩く技ありのボレーで合わせ、2試合連続ゴールとした。
この3点目でアタランタの気勢を削ぐことに成功したアウェイチームは、今季ここまで欠けていた決定力を発揮する。82分、カルスドルプからのロングボールをヴェレトゥ、ショムロドフと相手陣内右サイドで繋ぐと、最後はボックス中央でヴェレトゥのシュートのこぼれに反応したエイブラハムが冷静にゴールネットへ右足のシュートを突き刺し、セリエAで初のドッピエッタを達成した。
これで完全に試合を決めたローマは、より前がかるホームチームの攻撃を冷静に撥ね返していく。さらに、試合最終盤には殊勲のエイブラハムやヴェレトゥを下げてクンブラやカラフィオーリといった守備的な選手を投入し、逃げ切り態勢に入った。
そして、このまま4-1のスコアで試合をクローズしたローマが、近年苦手としていたアタランタに2017年8月以来、8戦ぶりの白星を収め今季初めて上位相手の勝利とした。一方、ホームで完敗のアタランタは10月3日のミラン戦以来の今季3敗目でリーグ戦無敗記録が「10」でストップした。
チャンピオンズリーグ(CL)敗退も、セリエAでは直近6連勝を含む10戦無敗と絶好調の3位アタランタ(勝ち点37)。首位インテルとは前節終了時点で3ポイント差と、十分にスクデットを視界に捉える。残り2試合となった年内リーグ戦で山場となる今節は、直近4勝3分けと相性が良い相手との強豪対決に臨んだ。直近のヴェローナ戦からは先発5人を変更。パロミーノやフロイラー、イリチッチ、ドゥバン・サパタが復帰した。
一方、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ではラウンド16進出を決めたローマ(勝ち点28)だが、セリエAでは4位のナポリと8ポイント差の6位に甘んじる。上位相手のアウェイゲームと言えども、これ以上の取りこぼしは許されない状況だ。モウリーニョ監督はリーグ連敗をストップしたスペツィア戦から先発2人を変更。クンブラとマジョラルに代えてサスペンション明けのマンチーニとザニオーロが復帰した。
そのまま強引にボックス内に持ち込んでエイブラハムが放った右足のシュートがDFハテブールのスライディングのブロックに遭うが、これが絶妙なループシュートに変わってゴールネットを揺らす。アタランタ陣営はボックス内へ侵入した際にエイブラハムがパロミーノを引っ張って倒してのファウルを主張もゴールが支持された。
電光石火の先制点となったローマは、ここからアタランタの圧力に晒されるが、古巣対戦のマンチーニやイバニェス、クリスタンテのセンターラインを中心に強度の高い守備で応対。前がかりな相手の背後をムヒタリアン、ザニオーロの長い持ち上がりを使って引っくり返す場面も作り出す。
以降はホームサポーターの熱がこもったリアクションもあり、球際でバチバチとやり合う激しい攻防が繰り広げられていく。すでに1枚ずつカードをもらっていたザニオーロとデ・ローンは、それぞれ際どい対応であわや退場という場面も。
前半20分を過ぎると、ホームチームが攻勢を強めていく。サパタのポストワークからディムスティ、セットプレーの二次攻撃からサパタと続けて枠を捉えたミドルシュートでGKルイ・パトリシオを脅かす。
自陣深くに押し込められて我慢の時間帯が続いたローマだったが、守備陣の粘りに攻撃陣が応える。
27分、自陣左サイドでのイバニェスのボール奪取からサポートに入ったムヒタリアンがハイラインの背後を狙うザニオーロへ縦パスを通す。これを絶妙なフリックでヴェレトゥに落として動き直したイタリア代表MFがそのままボックス左へ持ち込み、冷静にニア下へ左足のシュートを流し込んだ。なお、ザニオーロにとってこのゴールは2020年7月のSPAL戦以来、約1年半ぶりのセリエAゴールとなった。
相手の狙い通りの形に嵌ってしまい、厳しい2点ビハインドとなったアタランタは、失点直後にイリチッチのラストパスに反応したトロイに決定機も右足ボレーはGKパトリシオの驚異的なセーブに阻まれる。その後、ガスペリーニ監督は34分、ディムスティを下げてムリエルを投入。並びを[3-4-2-1]から[4-2-3-1]に変更した。
すると、指揮官の大胆な采配がホームチームにゴールをもたらす。前半アディショナルタイム1分、右サイドの深くに侵入したイリチッチからマイナスのパスをボックス手前右で受けたフリーのムリエルが右足を振り抜くと、ゴール前のDFクリスタンテの腰付近に当たって大きくコースが変わったシュートがGKパトリシオの反応の逆を突く形となってゴール右隅へ決まった。
ローマの1点リードも、前半終了間際の1点で勢いづくアタランタの流れで後半がスタート。イリチッチに代えてマリノフスキーをハーフタイム明けに投入したホームチームは、立ち上がりからボールを握って押し込んでいく。50分にはマリノフスキーが得意の左足の直接FKで早速見せ場を作り出す。
立ち上がりこそ押し込まれ続け苦し紛れのクリアボールも拾われる防戦一方の展開を強いられたローマだったが、徐々にマイボールの時間を増やしながらゲームを落ち着かせることに成功。前半同様に幾度かロングカウンターの形からチャンスを作りかけるが、ラストパスやクロスの精度を欠き、流れを引き寄せる3点目とはならず。
以降は互いに中盤でのミスが目立つオープンな展開に。68分にはアタランタが右CKの場面でマリノフスキーの左足インスウィングのクロスをニアで競り勝ったサパタがファーへ流す。これをパロミーノが頭で押し込むが、VARのレビューの結果、パロミーノのオフサイドを取られてゴールは認められず。
ピンチの後にチャンスあり。非常に微妙な判定によって辛くもリードを維持したローマは直後に決定的な3点目を奪う。72分、相手陣内中央やや距離のある位置で得たFKの場面でキッカーのヴェレトゥがボックス左へストレート性のボールを入れると、これにオフサイドぎりぎりで飛び出したスモーリングが右脛で内へ叩く技ありのボレーで合わせ、2試合連続ゴールとした。
この3点目でアタランタの気勢を削ぐことに成功したアウェイチームは、今季ここまで欠けていた決定力を発揮する。82分、カルスドルプからのロングボールをヴェレトゥ、ショムロドフと相手陣内右サイドで繋ぐと、最後はボックス中央でヴェレトゥのシュートのこぼれに反応したエイブラハムが冷静にゴールネットへ右足のシュートを突き刺し、セリエAで初のドッピエッタを達成した。
これで完全に試合を決めたローマは、より前がかるホームチームの攻撃を冷静に撥ね返していく。さらに、試合最終盤には殊勲のエイブラハムやヴェレトゥを下げてクンブラやカラフィオーリといった守備的な選手を投入し、逃げ切り態勢に入った。
そして、このまま4-1のスコアで試合をクローズしたローマが、近年苦手としていたアタランタに2017年8月以来、8戦ぶりの白星を収め今季初めて上位相手の勝利とした。一方、ホームで完敗のアタランタは10月3日のミラン戦以来の今季3敗目でリーグ戦無敗記録が「10」でストップした。
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