フィッカデンティ監督電撃退任の名古屋、今季途中までFC東京を指揮した長谷川健太氏を招へい「熱く気持ちのこもったアグレッシブなチームを」
2021.12.09 15:50 Thu
名古屋グランパス9日、長谷川健太氏(56)が来シーズンの指揮を執ることを発表した。
2017年までG大阪の監督を務めると、2018年からはFC東京の監督に就任。2019年にはタイトルこそ逃したものの、最終節まで優勝争いを演じてクラブ史上最高位の2位に押し上げるなど、チームを成長させた。翌年には新型コロナウイルスの影響により、シーズンの日程が大きく変わった中で、クラブ史上3度目となるYBCルヴァンカップ制覇を成し遂げた。
しかし、今季は優勝を目標に掲げた中、ここまで14勝7分け14敗の9位と成績不振。11月6日に行われた明治安田生命J1リーグ第35節の横浜F・マリノス戦では、前半に退場者を出して0-8の大敗を喫し、翌日に辞任していた。
「来シーズンより、名古屋グランパスの監督に就任することになりました。これからグランパスファミリーの皆さんと共に闘っていけることを非常に心強く、そして楽しみにしています。選手たちと真摯に向き合いながら、熱く気持ちのこもったアグレッシブなチームを創り上げていきたいと思います」
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長谷川監督は静岡県出身で、清水東高校から筑波大学へと進学。その後、当時日本サッカーリーグ1部の日産自動車サッカー部に在籍し、Jリーグ設立と同時に出身地である清水エスパルスでプレー。日本代表としても27試合4得点の活躍をし、清水の地で現役生活を終えた。その後は第二のキャリアを指導者として常葉学園浜松大学でスタート。2005年からの5年間は現役生活を送った清水で過ごすと、2013年からは当時J2リーグのガンバ大阪の監督に就任した。その1年目からJ2優勝を果たしてクラブをJ1に復帰させると、翌年にはJ1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の3冠を成し遂げるなど輝かしい功績を残した。しかし、今季は優勝を目標に掲げた中、ここまで14勝7分け14敗の9位と成績不振。11月6日に行われた明治安田生命J1リーグ第35節の横浜F・マリノス戦では、前半に退場者を出して0-8の大敗を喫し、翌日に辞任していた。
名古屋は9日、マッシモ・フィッカデンティ監督(54)の契約満了を発表。2019シーズンは残留争いをしている中のチームを立て直し、2020年はJ1で3位と躍進しAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。2021シーズンは堅守を武器に上位を争うと、クラブが獲得していなかったYBCルヴァンカップで優勝を果たしていた。
「来シーズンより、名古屋グランパスの監督に就任することになりました。これからグランパスファミリーの皆さんと共に闘っていけることを非常に心強く、そして楽しみにしています。選手たちと真摯に向き合いながら、熱く気持ちのこもったアグレッシブなチームを創り上げていきたいと思います」
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シュミット・ダニエル長期離脱の名古屋がGKを緊急補強! 昨季限りで現役引退の元FC東京GK児玉剛が加入「持てる力を全て注ぎ込む覚悟」
名古屋グランパスが守護神の緊急補強に動いた。 11日、名古屋は昨シーズン限りで現役引退を発表していたGK児玉剛(37)の加入を発表した。背番号は「31」をつける。 児玉は京都サンガF.C.、愛媛FC、モンテディオ山形、FC東京でプレー。J1通算9試合、J2通算179試合、J3通算6試合に出場。リーグカップで5試合、天皇杯で15試合に出場していた。 2019年からFC東京に所属するも、2024シーズン限りで契約満了。その後、1月12日に現役引退を発表していた。 しかし、名古屋はヘントから補強した元日本代表GKシュミット・ダニエルがキャンプ中に負傷。右ヒザ内側半月板損傷と診断され、長期離脱が確定。GK陣は、武田洋平、杉本大地、ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾と控えだった3名のみとなっていた。 長谷川健太監督もFC東京時代に知る児玉を急遽補強。現役を続けることとなった児玉はクラブを通じてコメントしている。 「このたび、名古屋グランパスに加入することになりました児玉剛です。 自分にまだ価値を見出してくれたこのクラブに感謝し、持てる力を全て注ぎ込む覚悟です」 「グランパスファミリーの皆さま、共に熱く、魂を込めた最高のシーズンにしましょう! よろしくお願いいたします」 2025.02.11 12:15 Tue3
東京Vが名古屋とのTMで3-3ドロー…ともに主力起用の1本目で手応えも城福監督「あのインテンシティを60分よりも長くしていきたい」
東京ヴェルディは28日、沖縄の黄金森公園陸上競技場で行われた名古屋グランパスとのトレーニングマッチ(45分×4)を戦い、3-3で引き分けた。 昨シーズンのJ1で6位の東京Vは沖縄キャンプのトレーニングマッチ4試合目で2024シーズンのルヴァンカップ王者でJ1リーグ13位の名古屋と対戦した。 1本目と2本目は共に主力を起用。[3-4-2-1]の東京VはGKにマテウス、ディフェンスラインに林尚輝、千田海人、谷口栄斗。ウイングバックに宮原和也、松橋優安、2セントラルMFに齋藤功佑、平川怜。2シャドーに山見大登、福田湧矢、1トップに木村勇大が入った。 対した同じく[3-4-2-1]の名古屋はGKにピサノアレックス幸冬堀尾、原輝綺、三國ケネディエブス、河面旺成。ウイングバックに中山克広、徳元悠平、2セントラルMFに加藤玄、稲垣祥。2シャドーにマテウス・カストロ、和泉竜司 、1トップにキャスパー・ユンカーが入った。 1本目は互いに立ち上がりからボールの前進に苦戦し、なかなかフィニッシュまで持ち込めないクローズな展開に。それでも、球際の強度、切り替えの速さで上回る東京Vが前半半ばを過ぎて主導権を握った。決定機まであと一歩という場面が続いたが、前半終了間際には後方からのフィードを絶妙なファーストタッチで収めた齋藤を起点に、前線の木村が丁寧にボックス右のスペースに流したボールを宮原がGKの右の肩口を射抜く鋭いシュートで突き刺し、東京Vが0-1のスコアで終えた。 2本目もほぼ同じメンバーで臨んだが、1本目から一転して序盤から名古屋の攻勢を受けた。5分、ボックス内で仕掛けた原を福田が倒してPK献上。これをキッカーの稲垣に決められると、以降も名古屋優勢の時間が続く。そして、28分にボックス左へ抜け出した永井謙佑に角度のないところからグラウンダーシュート、42分には波状攻撃から中山、山岸祐也の連続シュートはGKマテウスが連続セーブも、こぼれ球を加藤に押し込まれ、0-3で終了。 3本目は2本目で途中出場した選手、3本目からの出場となった選手同士の対戦になると、東京Vが畳みかける攻めでゴールを重ねた。3分、左サイドに流れてうまく背後を取った染野唯月の正確な折り返しを、ゴール前にフリーで走り込んだ白井亮丞がスライディングシュートで合わせる。 直後の10分には3バックの右に入った内田陽介の好判断を起点に、翁長聖の背後を狙った絶妙なダイレクトスルーパスに反応した染野が飛び出したGKの頭上を抜く見事なミドルループシュートを流し込んだ。以降は名古屋に決定機を許す場面もあったが、最終的に0-2のスコアとなった。 練習生や若手がメインとなった4本目は本来のポジションではない選手の起用法の影響などもあり、行ったり来たりの落ち着かない展開となったが、0-0のスコアで終了。4本合計の最終スコアは3-3となった。 同試合後、城福浩監督は「1本目はすごくよかった」と相手に決定機らしい決定機を作らせず、狙い通りの形で得点まで奪った1本目の戦いを評価。 「ゲームごとに課題を抽出し共有してトレーニングをしてという意味では、攻守において一つひとつがかなり課題をクリアしていったようなゲームだったと思いますし、前半(1本目)最後の得点も、まさに昨日の(練習の)最後に我々が狙っていたようなビルドアップから点を取れたので、そこは本当によかった」 一方で、終始相手のペースとなった2本目に関して失点場面は「(戦術)ボードを見ていて確認できなかった」としながらも、強度の高いキャンプ中のトレーニングの影響は感じながらも、守備やプレー強度の部分で物足りなさがあったことを課題に挙げた。 「印象的には中盤のところのボールホルダーに対しての距離が少し離れ気味だった。60分ぐらいまでにもう1回立て直しましたが、アプローチの距離が長くなってしまって、それこそみんなが本当に靴1足分遠くなったというか、その間合いのなかでは、相手もどんどんいいところにボールを差し込んで、ペナ周辺まで運んで走り込まれますし、相手にはそういう精度の高さがある。あのインテンシティを60分よりも長くしていきたい」 「あとは交代選手のところの入り方というのは、今日は全くダメだった。そういうところをまた1個ずつ潰せればいいかなと思います」 また、3本目と4本目で最前線に入り、1ゴール1アシストに加えて前線で抜群の収まり、ボールのオン・オフに関わらず、質の高いプレーを見せた染野については「今日は1トップで起用しましたが、本当に自分のストロングをすごく意識してプレーしてくれたなと思います」と、シャドーとの併用が続くなか、1トップで印象的な活躍を見せた背番号9を評価した。 練習試合ではあるものの、古巣相手にヴェルディ加入後では初となるゴールを挙げた宮原は「背後に抜け出そうと思っていいタイミングでもらえたことがよかったです。シュートは駆け引きしながらという感じでした」と、自身のゴールを振り返った。 指揮官同様に1本目の出来に手ごたえを感じた一方、劣勢となった2本目に関しては体力面のキツさを踏まえても、もっとやりようがあったと反省している。 「やっぱりキャンプで追い込んでいるなかで、きついと思いますけど、試合の入りのところとかは、みんなで試合(公式戦)をイメージしようと話していました。1本目はセカンドも含めていい意識でやれたと思います」 「もちろん体力的な部分もありますが、それを含めても自分たちは立て続けに失点してしまったので、そこはもう少し何とかできたと思いますし、そこ課題かなと思います」 チーム2点目を記録した白井は「ソメくんのクロスのおかげ」と謙遜しながらも、状況を冷静に判断できたことが自身のゴールに繋がったと語った。 「いい形でソメくん(染野)が前を向けたので、1個前のタイミングで背後に抜けてボールをもらう意識でしたが、ディフェンダーもいい対応していたので、そのままソメくんはああいう形でキーパーとディフェンスラインの間にクロスを上げる人なので、そこを狙って走り込みました。本当に当てるだけだったので、ソメくんのクロスのおかげです」 それ以外のプレーでもユースから昇格2年目で成長を示した生え抜きFWは「名古屋がガッツリとマンツーマンだったので、自分のやるべきことが明確で、やりやすいというか、目的を持ってプレーできました」、「今日はヒジくん(翁長)と同サイドで、たくさん声をかけてもらって、守備のやり方的には今日でだいぶ理解できてきたと思っているので、それをここから学んだことを生かしていきたいです」と攻守両面で課題とともに手応えを実感している。 トップチームデビュー戦となった天皇杯のFC東京戦の鮮烈なデビューゴールなど、以前からトレーニングマッチで結果を残している点については「何か点を取るというのか、(目に見える)結果を出すというのが、自分の強みだと思っているので、そこは自分の感覚に頼って動いています」とその秘訣を明かした。 新加入組では福田とともに1本目、2本目の主力組でプレーした平川が攻守両面で印象を残した。 個人としては「攻撃の部分も守備の部分もチームとしてのやるべきことに対して、自分もフィットしてきている。まだまだたくさんやるべきことはあると思いますが、だんだんこういう試合を重ねるごとによくなってきています」と手応えを口に。 一方、チームとしてはここまでPK戦勝利のFC琉球戦を含めて2敗2分けの未勝利と結果が出ていない部分に関しては「やっぱり前半と後半で違うゲームにしてしまったのが一番の原因」とその要因を指摘。 それでも、「ただ、前半にああいうプレーができるというのも自分たちの力だと思いますし、やっていることの正しさを証明している。あとはその時間を増やしたり、練習試合ですけど、もっと細かいところにこだわる必要があるのかなと感じています」とポジティブな捉え方をしている。 ◆トレーニングマッチ結果 名古屋グランパス 3-3 東京ヴェルディ ▽1本目 0-1 得点者 45分+1 宮原和也(東京V) ▽2本目 3-0 得点者 5分 稲垣祥(名古屋) 28分 永井謙佑(名古屋) 42分 加藤玄(名古屋) ▽3本目 0-2 得点者 3分 白井亮丞(東京V) 10分 染野唯月(東京V) ▽4本目 0-0 2025.01.28 19:31 Tue4
名古屋に痛恨…新加入の元日本代表GKシュミット・ダニエルが右ヒザ内側半月板損傷で離脱
名古屋グランパスは28日、元日本代表GKシュミット・ダニエルの離脱を発表した。 日本代表としても14試合に出場しているシュミット・ダニエルは、ベルギーのヘントから今シーズン名古屋に完全移籍で加入。元オーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラックの後釜として、正守護神として期待されての加入となった。 しかし、新シーズンに向けたキャンプを行っている中で離脱が発表。MRI検査を受けた結果、右ヒザ内側半月板損傷と診断。27日からチームを離れて治療に専念するという。 中央大学からベガルタ仙台に加入してキャリアをスタートさせたシュミット・ダニエル。ロアッソ熊本、松本山雅FCでのプレーを経て、2019年7月からシント=トロイデンでプレー。守護神として活躍する中、2024年1月にヘントに完全移籍していた。 ジュピラー・プロ・リーグでは119試合に出場。日本代表として2022年のカタール・ワールドカップにも招集されたが、2023年9月を最後にチームでの出番が減り、代表からは離れていた。 2025.01.28 16:08 Tue5