【ECL第1節まとめ】ウニオンMF原口が唯一の先発出場も黒星スタート…AZのDF菅原も途中出場

2021.09.17 06:17 Fri
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ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)・グループステージの第1節が行われた。
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今シーズンから創設されたチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐUEFA3番目のコンペティション。注目の開幕節では日本人選手4名の内、ウニオン・ベルリンのMF原口元気が唯一のスタメン出場を飾った。
グループE初戦でスラビア・プラハと対戦したウニオンは、開始直後にボックス内に侵入した原口がダイビングヘッドを試みるなど、敵地でアグレッシブな入りを見せる。だが、徐々に押し込まれると、18分には相手のセットプレーの二次攻撃からボックス手前でクリアボールに反応したバーにゴール前の密集を抜けるダイレクトシュートを決められた。

何とか前半のうちに追いつきたいウニオンは原口が果敢にフィニッシュに絡むなど、反撃の姿勢を見せる。だが、前半終了間際にはイェッケルがこの試合2枚目のカードをもらい痛恨の退場となった。
1点ビハインドに加え、数的不利を背負ったウニオンだが、後半も粘りの戦いを見せて追加点を与えない。すると、70分には前線へのロングボールをうまく繋いで右サイドのスペースに飛び出したベッカーの折り返しをゴール前のベーレンスが冷静に流し込み、途中出場2選手の連携から同点ゴールを奪う。

だが、84分にはスタンチュのミドルシュートのこぼれ球をゴール前のクフタに流し込まれ、勝ち越しを許す。これで集中の糸が切れてしまったか、88分には相手のスローインからのシンプルな攻めに後手を踏み、シュランツにトドメの3点目を奪われた。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、原口がフル出場でハードワークを見せたものの、ECL初陣は1-3の敗戦スタートとなった。

また、グループDに入ったAZのDF菅原由勢は、ラナース戦に63分から右サイドバックで途中出場した。2-1の1点リードで投入された菅原だったが、チームは直後にセットプレーからゴールを割られる。

以降は一進一退の攻防が続いた中、菅原は幾度か良い攻撃参加を見せてチャンスに絡んだものの、試合はこのまま2-2のスコアでタイムアップ。AZは敵地から勝ち点1を持ち帰るに留まった。

また、MF田中亜土夢とFW中村敬斗による日本人対決に注目が集まったヘルシンキvsLASKリンツは、アウェイのLASKが0-2で勝利している。なお、田中は負傷でベンチ外、中村はベンチ入りも出場機会はなかった。

MF香川真司が所属するPAOKはリンカーンを相手に敵地で2-0の勝利を収めた。なお、香川は今グループステージは登録メンバー外となっている。

その他では優勝候補のローマがCSKAソフィア相手に5-1の快勝スタートを飾った一方、同じく優勝候補のトッテナムはスタッド・レンヌ相手に苦戦を強いられ、敵地から勝ち点1を持ち帰るに留まった。

また、コペンハーゲンやヘント、パルチザン・ベオグラードといった欧州大会の常連も白星スタートを飾った。

◆ECL第1節 結果一覧

【グループA】
マッカビ・テルアビブ(イスラエル) 4-1 アラシュケルト(アルメニア)
ヘルシンキ(フィンランド) 0-2 LASKリンツ(オーストリア)
※田中亜土夢は負傷でベンチ外
※中村敬斗はベンチ入りも出場せず

【グループB】
アノルトシス(キプロス) 0-2 パルチザン・ベオグラード(セルビア)
フローラ(エストニア) 0-1 ヘント(ベルギー)

【グループC】
ローマ(イタリア) 5-1 CSKAソフィア(ブルガリア)
ボデ/グリムト(ノルウェー) 3-1 ゾリャ(ウクライナ)

【グループD】
ラナース(デンマーク) 2-2 AZ(オランダ)
※菅原由勢は63分から途中出場
ヤブロネツ(チェコ) 1-0 クルージュ(ルーマニア)

【グループE】
マッカビ・ハイファ(イスラエル) 0-0 フェイエノールト(オランダ)
スラビア・プラハ(チェコ) 3-1 ウニオン・ベルリン(ドイツ)
※原口元気はフル出場
※遠藤渓太は登録メンバー外

【グループF】
スロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア) 1-3 コペンハーゲン(デンマーク)
リンカーン(ジブラルタル) 0-2 PAOK(ギリシャ)
※香川真司は登録メンバー外

【グループG】
スタッド・レンヌ(フランス) 2-2 トッテナム(イングランド)
ムラ(スロベニア) 0-2 フィテッセ(オランダ)

【グループH】
カイラト(カザフスタン) 0-0 オモニア(キプロス)
カラバフ(アゼルバイジャン) 0-0 バーゼル(スイス)

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