「同じ目線で戦って欲しい」金メダル候補のスペイン戦を前に森保一監督「個々で持っている力をしっかり出してもらいたい」
2021.07.16 15:12 Fri
U-24日本代表の森保一監督が、17日に控えるキリンチャレンジカップ2021のU-24スペイン代表戦に向けた前日記者会見に出席した。12日にU-24ホンジュラス代表と対戦し、3-1で勝利した日本。東京オリンピック本大会前の最後の試合で、金メダル候補のスペインと対戦する。
先日閉幕したユーロ2020にスペイン代表として参加した6選手に加え、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手たちを招集。最強メンバーと言っても過言では無い錚々たるメンバーが揃った。
森保監督は記者会見でスペイン戦に向けて意気込みをコメント。チームとしてやれること、選手個々がやるべきことを出していきたいと語った。
ースペインは金メダル候補と言われる良い相手だが、期待するプレーは
「東京オリンピックに向けても、良い強い対戦相手とのキリンチャレンジカップという親善試合の中で、スピード感であったり、テクニックであったり、世界のトップレベルとの戦いで良い刺激を受けて、東京オリンピックに向けて自信となる準備をしてもらいたいと思います」
ー12日のホンジュラス戦からの修正に関しては
「修正というか、まずは個々のコンディションを上げていくということ、そして6月のU-24の活動でオーバーエイジが合流してきて、チームとして活動していた中で、なかなかミスが出る機会がなかったり、受け身になる状況が出なかった中で、そこをポジティブに受け止めて、改善していこうと話しています」
「体力面では相手が5人交代して、かなりフレッシュな状態になりましたが。我々は選手を変えずにそのまま戦いました」
「ホンジュラス戦でフィジカル、ゲーム体力を上げていこうとしていく中で、出力的には1.5倍ぐらいになったと思うので、出場時間にバラつきあったものの、チームとして90分間戦える体力がついたのかなと思っています。あとは疲労をどれだけ抜けるかだと思います」
「戦術面ではまずは後半というか、前半にチャンスをたくさん作っていた中で、前半でもっと決め切れて試合を優位に進めたのではないかということで、決定力を高めていくことに加えて、速攻・遅行、サイドから攻めること、ディフェンスラインからボールを動かしながら3点目につなげたように、幾つも攻撃の形は作れたので、その時の状況によってどの攻撃のオプションを使うかというところは、状況を見てスペイン戦や東京オリンピックの舞台で、チームで意思統一して出していこうということを話しました」
ー本大会前最後の試合となるスペイン戦の位置付けは
「スペイン戦は交代枠が11人ということで、少しでも多くの選手を起用していきたいと思っています」
ー経験を積ませたいか
「理由はいくつかありますが、1つはこれまでの積み上げで、練習で、そして大学生とのトレーニングマッチ、ホンジュラス戦で、ゲーム体力はかなり上がってきたと思います。より多くの選手たちに経験をさせてあげられるようにしたいなと思っています」
「もう1つは多くの選手がスペインという世界のトップのチームと戦えることによって、また選手たちが良い刺激を受けて、彼らの成長につなげてもらえればと思うので、少しでも多くの選手にプレーしてもらうことです」
「同時に東京オリンピックで勝っていくには、世界のトップトップに勝っていかなければいけないので、FIFAランクがさらに上のスペインと戦って、さらに上の指標を掴んでもらいたいと思います」
ースペイン戦はどう言った試合にしていきたいか
「まずは明日のスペイン戦から東京オリンピックの初戦まで中4日なので、調整としては初戦に向けて。スペインに勝つことは絶対的なメリットになると思うので、なんとなく調整するというよりは、世界のトップトップと戦うことで、世界基準に勝っていく基準を理解して欲しいです」
「選手たちは個々で持っている力をしっかり出してもらいたいと思いますし、個の力を最大限発揮しながら、我々が持っている組織力を確認しながら選手たちには戦って欲しいなと思います」
「東京オリンピックに向けて選手たちもかなり緊張感が上がってきていると思いますが、どこと戦っても相手のことは分析しないといけないですし、相手を意識しないといけないですが、選手個々が持っている力を100%発揮することが勝つために必要だと思いますし、選手たちには常に日々成長しながら大会に臨む、目標に向かって前進することを考えてもらい、スペイン戦に臨んで欲しいと思います」
ーケガを抱えていた上田綺世、三笘薫の状態は
「上田については、みなさんに練習で観てもらっている通り、部分合流ではなくチームのトレーニングに全体合流してもらっています」
「昨日の練習を受けて今日のメディカルからの報告でもリバウンドは見られないということで、状態は上がっています」
「今日の練習を見てからですが、明日の試合でも十分プレーできる状態かなと思います」
「三笘は足の張りはありますが、少し回復をするために別メニューの調整をしつつ、オリンピックの本大会では問題なくプレーできるだろうと聞いています」
「2人を含めて明日のスペイン戦であったり、東京オリンピックへの準備期間で状態を見極めていきたいと思います」
「ここにいる選手たちはみんな東京オリンピックを大きな目標として努力してきてくれて、頑張ってきてくれたので、できる限りオリンピックの本大会でプレーできるのであれば、そのまま個別対応しながら進んでいきたいなと思います」
「選手の差し替えも東京オリンピックの初戦の24時間前まで可能なので、そこまで見極めたいと思います」
ー久保建英はスペインで育った。彼にとっては特別な試合にもなるが
「まずは彼が常に成長している進化しているということは、代表活動を通して、彼の日常の活動であったり試合を通して見させてもらって、感じさせてもらっています」
「育成年代の時から見ているわけではないですが、日本で良い指導者に巡り合って、本人の努力もあって成長していった中で、スペインに渡り、非常に厳しい環境の中で、成長に繋げていったと思っています」
「そこからまた日本に戻ってきて、競争を勝ち抜く覚悟というか、その環境の中で自分の力を出すということを自然に身につけられていると思っています」
「彼がサッカー好きなことは分かっていますが、競争の中で自分が勝ち抜いていかなければいけないというメンタリティは、彼の中で自然に備わっているのかなと思います」
「昨シーズンは非常に難しいシーズンだったと思いますけど、攻撃力+フィジカルの部分であったりとか、守備の部分であったりとか、総合的に彼の能力は伸びていると思います。難しい中で、チームの中で与えられたこと、要求されたことをこなしていくことと、現代サッカーの中で攻守が絶対的に必要だということ、インテンシティ高くプレーする中で技術と攻撃力を活かしていこうと、良い形で成長していると思います」
「私として知りたいところは、タケは凄い成長を見せてくれている選手ですけど、日本の育成機関では育っていないところで、スペインの育成の指導の環境と日本の育成の指導や環境がどう違うのかは知りたいです」
ースペインに勝つ自信は
「勝つ自信というと日本のホームで戦いますし、サポーターの方々にもスタジアムに応援に駆けつけてもらいますし、その中で勝つ可能性は十分あると思います」
「選手たちにはどんな対戦相手でも、勝ちにこだわって戦おうと常々伝えていますし、その中で試合で成長につなげられるような成果と課題を毎試合感じながら進んで行こうと言っています」
「勝つ確率がどれだけあるかわからないですが、十分勝つ可能性があると思っています」
「まずは選手たちにFIFAランクはスペインの方がA代表では上ですが、我々の世代で勝っていくといくことを目標にしているので、同じ目線で何ができて何ができないのかを整理して、選手にも感じてもらいたいと思います」
「選手たちが持っているものを100%出し切る。チームとして一丸となって戦って組織力を発揮すれば、十分勝てると思います」
「FIFAランク上は上位ですが、全ての試合で挑むという気持ち、チャレンジするという気持ち、掴み取る気持ちを忘れてはいけないと思います」
「どんな相手と戦っても、相手が勝利や勝ち点を与えてくれることはないので、貪欲になって挑戦する気持ちを忘れないし、明日の試合でも選手たちに見せてもらいたいと思います」
ーチーム発足からここまでの成長についてはどう見ているか
「オリンピック年代の選手たちと活動を始めさせてもらったのは、2017年12月からですが、選手たちが成長していく過程を見させてもらっていますので、そこは凄く嬉しく思いますし、選手たちの成長を見ていて頼もしく思います。十分世界と戦っていけるだろうと」
「選手たちがチャレンジしてくれて、海外に出て活動している選手も多いので、選手も世界で戦える、戦っていくことを普通に考えているのかなと思います」
「可能性はいつ頃かわからないですが、成長曲線はいつも感じさせてもらっています」
「コロナ禍は苦しんでいる方がたくさんいる中で、難しい環境の中でトレーニングできなかったり、サッカーができない中でも、選手たちがレベルアップしていくことを忘れずにコツコツ積み上げてきたことで、成長してくれたことは何よりも嬉しいです」
ースペインの戦い方については
「スペイン代表の戦い方は、フエンテ監督が約5年2度のU-21選手権を経て東京オリンピックの監督になっています。長年見てきた選手たちを招集して戦いにきたので、これまでの試合を観ると、攻守ともに非常にアグレッシブに戦う印象です」
「個で局面を突破できれば、チームでも局面を打開できる。守備も激しく厳しくやってくるチームです。[4-3-3]や[4-2-3-1]も使い分けてくると思っています」
先日閉幕したユーロ2020にスペイン代表として参加した6選手に加え、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手たちを招集。最強メンバーと言っても過言では無い錚々たるメンバーが揃った。
ースペインは金メダル候補と言われる良い相手だが、期待するプレーは
「まずは選手たちには我々も東京オリンピック金メダルを目指しているので、同じ目線で戦って欲しいということ。目標を金メダルにしているということだけでなく、日本の選手たちが持っている力をしっかり出し切るには、対等に戦えると思ってこれまでやってきていますし、選手たちには自信を持って試合に勝つために臨んで欲しいと思っています」
「東京オリンピックに向けても、良い強い対戦相手とのキリンチャレンジカップという親善試合の中で、スピード感であったり、テクニックであったり、世界のトップレベルとの戦いで良い刺激を受けて、東京オリンピックに向けて自信となる準備をしてもらいたいと思います」
ー12日のホンジュラス戦からの修正に関しては
「修正というか、まずは個々のコンディションを上げていくということ、そして6月のU-24の活動でオーバーエイジが合流してきて、チームとして活動していた中で、なかなかミスが出る機会がなかったり、受け身になる状況が出なかった中で、そこをポジティブに受け止めて、改善していこうと話しています」
「体力面では相手が5人交代して、かなりフレッシュな状態になりましたが。我々は選手を変えずにそのまま戦いました」
「ホンジュラス戦でフィジカル、ゲーム体力を上げていこうとしていく中で、出力的には1.5倍ぐらいになったと思うので、出場時間にバラつきあったものの、チームとして90分間戦える体力がついたのかなと思っています。あとは疲労をどれだけ抜けるかだと思います」
「戦術面ではまずは後半というか、前半にチャンスをたくさん作っていた中で、前半でもっと決め切れて試合を優位に進めたのではないかということで、決定力を高めていくことに加えて、速攻・遅行、サイドから攻めること、ディフェンスラインからボールを動かしながら3点目につなげたように、幾つも攻撃の形は作れたので、その時の状況によってどの攻撃のオプションを使うかというところは、状況を見てスペイン戦や東京オリンピックの舞台で、チームで意思統一して出していこうということを話しました」
ー本大会前最後の試合となるスペイン戦の位置付けは
「スペイン戦は交代枠が11人ということで、少しでも多くの選手を起用していきたいと思っています」
ー経験を積ませたいか
「理由はいくつかありますが、1つはこれまでの積み上げで、練習で、そして大学生とのトレーニングマッチ、ホンジュラス戦で、ゲーム体力はかなり上がってきたと思います。より多くの選手たちに経験をさせてあげられるようにしたいなと思っています」
「もう1つは多くの選手がスペインという世界のトップのチームと戦えることによって、また選手たちが良い刺激を受けて、彼らの成長につなげてもらえればと思うので、少しでも多くの選手にプレーしてもらうことです」
「同時に東京オリンピックで勝っていくには、世界のトップトップに勝っていかなければいけないので、FIFAランクがさらに上のスペインと戦って、さらに上の指標を掴んでもらいたいと思います」
ースペイン戦はどう言った試合にしていきたいか
「まずは明日のスペイン戦から東京オリンピックの初戦まで中4日なので、調整としては初戦に向けて。スペインに勝つことは絶対的なメリットになると思うので、なんとなく調整するというよりは、世界のトップトップと戦うことで、世界基準に勝っていく基準を理解して欲しいです」
「選手たちは個々で持っている力をしっかり出してもらいたいと思いますし、個の力を最大限発揮しながら、我々が持っている組織力を確認しながら選手たちには戦って欲しいなと思います」
「東京オリンピックに向けて選手たちもかなり緊張感が上がってきていると思いますが、どこと戦っても相手のことは分析しないといけないですし、相手を意識しないといけないですが、選手個々が持っている力を100%発揮することが勝つために必要だと思いますし、選手たちには常に日々成長しながら大会に臨む、目標に向かって前進することを考えてもらい、スペイン戦に臨んで欲しいと思います」
ーケガを抱えていた上田綺世、三笘薫の状態は
「上田については、みなさんに練習で観てもらっている通り、部分合流ではなくチームのトレーニングに全体合流してもらっています」
「昨日の練習を受けて今日のメディカルからの報告でもリバウンドは見られないということで、状態は上がっています」
「今日の練習を見てからですが、明日の試合でも十分プレーできる状態かなと思います」
「三笘は足の張りはありますが、少し回復をするために別メニューの調整をしつつ、オリンピックの本大会では問題なくプレーできるだろうと聞いています」
「2人を含めて明日のスペイン戦であったり、東京オリンピックへの準備期間で状態を見極めていきたいと思います」
「ここにいる選手たちはみんな東京オリンピックを大きな目標として努力してきてくれて、頑張ってきてくれたので、できる限りオリンピックの本大会でプレーできるのであれば、そのまま個別対応しながら進んでいきたいなと思います」
「選手の差し替えも東京オリンピックの初戦の24時間前まで可能なので、そこまで見極めたいと思います」
ー久保建英はスペインで育った。彼にとっては特別な試合にもなるが
「まずは彼が常に成長している進化しているということは、代表活動を通して、彼の日常の活動であったり試合を通して見させてもらって、感じさせてもらっています」
「育成年代の時から見ているわけではないですが、日本で良い指導者に巡り合って、本人の努力もあって成長していった中で、スペインに渡り、非常に厳しい環境の中で、成長に繋げていったと思っています」
「そこからまた日本に戻ってきて、競争を勝ち抜く覚悟というか、その環境の中で自分の力を出すということを自然に身につけられていると思っています」
「彼がサッカー好きなことは分かっていますが、競争の中で自分が勝ち抜いていかなければいけないというメンタリティは、彼の中で自然に備わっているのかなと思います」
「昨シーズンは非常に難しいシーズンだったと思いますけど、攻撃力+フィジカルの部分であったりとか、守備の部分であったりとか、総合的に彼の能力は伸びていると思います。難しい中で、チームの中で与えられたこと、要求されたことをこなしていくことと、現代サッカーの中で攻守が絶対的に必要だということ、インテンシティ高くプレーする中で技術と攻撃力を活かしていこうと、良い形で成長していると思います」
「私として知りたいところは、タケは凄い成長を見せてくれている選手ですけど、日本の育成機関では育っていないところで、スペインの育成の指導の環境と日本の育成の指導や環境がどう違うのかは知りたいです」
ースペインに勝つ自信は
「勝つ自信というと日本のホームで戦いますし、サポーターの方々にもスタジアムに応援に駆けつけてもらいますし、その中で勝つ可能性は十分あると思います」
「選手たちにはどんな対戦相手でも、勝ちにこだわって戦おうと常々伝えていますし、その中で試合で成長につなげられるような成果と課題を毎試合感じながら進んで行こうと言っています」
「勝つ確率がどれだけあるかわからないですが、十分勝つ可能性があると思っています」
「まずは選手たちにFIFAランクはスペインの方がA代表では上ですが、我々の世代で勝っていくといくことを目標にしているので、同じ目線で何ができて何ができないのかを整理して、選手にも感じてもらいたいと思います」
「選手たちが持っているものを100%出し切る。チームとして一丸となって戦って組織力を発揮すれば、十分勝てると思います」
「FIFAランク上は上位ですが、全ての試合で挑むという気持ち、チャレンジするという気持ち、掴み取る気持ちを忘れてはいけないと思います」
「どんな相手と戦っても、相手が勝利や勝ち点を与えてくれることはないので、貪欲になって挑戦する気持ちを忘れないし、明日の試合でも選手たちに見せてもらいたいと思います」
ーチーム発足からここまでの成長についてはどう見ているか
「オリンピック年代の選手たちと活動を始めさせてもらったのは、2017年12月からですが、選手たちが成長していく過程を見させてもらっていますので、そこは凄く嬉しく思いますし、選手たちの成長を見ていて頼もしく思います。十分世界と戦っていけるだろうと」
「選手たちがチャレンジしてくれて、海外に出て活動している選手も多いので、選手も世界で戦える、戦っていくことを普通に考えているのかなと思います」
「可能性はいつ頃かわからないですが、成長曲線はいつも感じさせてもらっています」
「コロナ禍は苦しんでいる方がたくさんいる中で、難しい環境の中でトレーニングできなかったり、サッカーができない中でも、選手たちがレベルアップしていくことを忘れずにコツコツ積み上げてきたことで、成長してくれたことは何よりも嬉しいです」
ースペインの戦い方については
「スペイン代表の戦い方は、フエンテ監督が約5年2度のU-21選手権を経て東京オリンピックの監督になっています。長年見てきた選手たちを招集して戦いにきたので、これまでの試合を観ると、攻守ともに非常にアグレッシブに戦う印象です」
「個で局面を突破できれば、チームでも局面を打開できる。守備も激しく厳しくやってくるチームです。[4-3-3]や[4-2-3-1]も使い分けてくると思っています」
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レーティング:U-23ギニア 1-2 U-23日本《トゥーロン国際大会》
▽U-23日本代表は25日、トゥーロン国際大会グループB第3節でU-23ギニア代表と対戦し、2-1で勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。 ▽U-23日本採点 GK 1 櫛引政敏 5.5 失点に絡むも後半は安定したプレーでチームを支えた DF 2 ファン・ウェルメスケルケン・際 4.5 ポジショニングや判断の悪さが目立つ低調な出来 (→井手口陽介 5.5) ハードワークは見せたが、攻守にもの足りない 3 三浦弦太 5.5 相手のスピードに苦戦も大崩れせず 5 植田直通 5.5 急造の最終ラインを何とか統率 13 三丸拡 6.0 前半に一度不用意なボールロストがあったものの、高精度のクロスから先制点をアシスト MF 14 前田直輝 5.5 前後半に見せ場があったものの、後半の絶好機を決め切れず。アピールに失敗 15 喜田拓也 5.5 ボランチと慣れない右サイドバックで奮闘。ミスはあったが、気迫は見せた 19 鎌田大地 6.0 フィニッシュの精度こそ欠いたものの、1アシストなど要所で起点に (→大島僚太 5.0) チーム全体のパフォーマンスもあり、目立ったプレーはなかった 7 原川力 5.5 攻守に最低限の仕事はこなしたが、ゲームキャプテンとしては少しもの足りない 18 南野拓実 6.0 さすがの決定力で決勝点を記録 (→浅野拓磨 5.5) 終盤に見せ場を作ったが、味方とうまく絡めず、攻撃を停滞させてしまった FW 20 富樫敬真 6.0 貴重な先制点を記録。ポジションを移した後半はやや停滞も前半は上々の出来 (→野津田岳人 5.0) ほとんど攻撃に絡めなかった 監督 手倉森誠 6.0 負傷者と疲労を抱えながら何とか選手をやり繰りし、嬉しい大会初勝利 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 富樫敬真(U-23日本) ▽この試合で傑出したパフォーマンスを披露した選手はいなかったが、先発起用に応える先制点を記録するなど、リオ五輪メンバー入りに向けてアピールした横浜F・マリノスの若手ストライカーをMOMに選出。 U-23ギニア 1-2 U-23日本 【U-23ギニア】 バンガリー・スマー(前10) 【U-23日本】 富樫敬真(前3) 南野拓実(前39) 2016.05.26 02:10 Thu2
「チューしすぎw」圧巻ゴールのお祝いは熱烈なキス! U-23日本代表MF田中聡のゴール後の祝い方が反響…本人は「ちょっとキツいですね(笑)」
U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)の行動が話題を呼んでいる。 25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と対戦。試合は2-0で勝利を収め、良い状態でAFC U23アジアカップに臨むこととなる。 そのウクライナ戦では藤田の行動が話題に。1-0で迎えた76分、途中出場の田中聡(湘南ベルマーレ)がボックス内から左足でシュート。ゴール右のネットを揺らす見事なゴールで日本が追加点で奪った。 話題になったのはその後。田中がゴールを喜んだ中、その他の選手も大喜び。すると、藤田は何を思ったか田中にキスの嵐でゴールを祝福した。 試合後のメディア取材で藤田はキスについて「テンションがブチあがっちゃいました(笑)」と勢い余った行動だったとコメント。一方でキスをされた田中は「ちょっとキツいですね(笑)」と、熱烈なキスの嵐に戸惑っていた。 この祝福にファンは「藤田チューしすぎw」、「ジョエルの祝福笑」、「流石にやりすぎ」とコメント。流石に驚きの声が多く寄せられていた。 <span class="paragraph-title">【動画】田中聡の圧巻ゴールをキスで祝福!藤田譲瑠チマの行動が話題</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/HsjhJig8at">https://t.co/HsjhJig8at</a><a href="https://twitter.com/jfa_samuraiblue?ref_src=twsrc%5Etfw">@jfa_samuraiblue</a><a href="https://twitter.com/hashtag/jfa?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#jfa</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/daihyo?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#daihyo</a> <a href="https://t.co/c1Zdma83vR">pic.twitter.com/c1Zdma83vR</a></p>— TBS サッカー (@TBS_SOCCER) <a href="https://twitter.com/TBS_SOCCER/status/1772231508067299635?ref_src=twsrc%5Etfw">March 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.26 18:20 Tue3
宮本新会長誕生で『会長の決断』とは/六川亨の日本サッカー見聞録
JFA(日本サッカー協会)は3月23日、新会長に「内定」していた宮本恒靖氏を新たな理事による第5回理事会で、互選を経て第15代の会長に正式に就任したことを発表した。 この会見には22日に亀岡でのU-23日本対U-23マリを取材し、その足で24日のJ2リーグ山口対愛媛、25日に小倉でU-23日本対U-23ウクライナの取材を予定していて移動中だったため参加することができなかった。 ところが仕事仲間が当日、宮本会長の会見を取材した折り、机の上に昨年の会長選の際に作成した“マニュフェスト”があったため、余分に確保して親切にも郵送してくれた。 初めて目にしたマニュフェストの冒頭には「会長選の流れを決定づけた」と言われた岡田武史JFA副会長との対談が6ページにわたってあった。 対談の冒頭、岡田副会長は「代表監督選びについては技術委員会で候補者を選出して、最終的には会長と技術委員長を含めた数名で決めるんだけど、俺は最終的には会長がリーダーシップを発揮して決めなくてはいけないと考えている」と断言した。 その理由として「俺も代表監督時代から言ってはきたけど、技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきことなんだよね」 「自分のサッカー観を持ったうえで決断するわけだから、(会長は)サッカーをしっかりと知っている人のほうが望ましいし、ツネなら言うまでもない」 元日本代表監督で現職の副会長にここまで言われては、会長選に立候補した鈴木徳昭氏の出番はないだろうと思った。鈴木氏は日本代表でもなければ、日産自動車に所属していた時でもJSLでのプレー経験はない。JFAとJリーグ、さらにW杯招致委員会、AFC、東京五輪招致委員会などで実務を担当してきた“裏方”だったからだ。 そして岡田副会長の「代表監督人事は会長」にも納得してしまった。 岡田監督は加茂周前監督からバトンタッチされ、“ジョホールバルの歓喜”で日本を初のW杯へ導いた。しかしフランスでは3連敗を喫したため、岡田監督の続投を求める声は皆無だった。99年にJ2札幌の監督に就任すると、2000年にはJ2優勝とJ1復帰を果たす。さらに03年からは横浜F・マリノスを率いてJ1リーグ連覇を達成するなど黄金時代を築いた。 そんな同氏が再び代表監督に就任したのが07年12月、イビチャ・オシム監督が脳梗塞で倒れたからだった。小野剛JFA技術委員長からの打診だったが、小野はフランスW杯でコーチに抜擢した旧知の仲だけに断ることはできなかっただろう。 こうして臨んだ南アW杯だったが、大会前にちょっとした“事件”があった。JFA会長に犬飼基昭が就任すると、技術委員長の強化担当に原博実を招聘。小野は「育成」の技術委員長と役職が変更になった。それでも小野は南アW杯前のスイス・オーストリアキャンプから岡田ジャパンを陰ながらサポートした。 南アW杯で岡田は日本人監督として初めてグループリーグを突破した。しかしラウンド16でパラグアイにPK戦の末に敗れた。中村俊輔の負傷が長引き、本田圭佑の0トップという大胆な発想も、岡田監督の評価にはつながらなかった。当時のサッカー界に、「監督は4年で代わるもの」という固定観念も少なくなかった。 岡田監督にしてみれば、早稲田大学の後輩であり、Jリーグでは監督としてこれといった実績のない原技術委員長に出処進退を決められるのは納得のできないことだったのではないだろうか。だから監督人事は「技術委員長ではなくてやっぱり会長がやるべきこと」と断言したと思えてならない。 この「会長が決断する」流れは田嶋幸三・前会長に受け継がれた。 JSLでのプレー経験こそあれ、Jリーグと代表での経験はないもののその実務手腕を見込んで原技術委員長が招いた霜田正浩(現松本監督)は、原がJFA専務理事に転出すると技術委員長に就任。しかし初めての会長選で原を破って会長に就任した田嶋は、原を2階級降格の理事にすることでJFAでの立場を失脚させる。 田嶋会長はロシアW杯を前に技術委員会を再編し、西野朗を技術委員長に招聘し、霜田をNTD(ナショナル・チーム・ダイレクター)に降格。霜田も自ら身を引くことになった。そしてW杯直前にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野を代表監督に据える人事を強行した。 22年カタールW杯で森保ジャパンはグループリーグでドイツとスペインを倒すジャイアントキリングを演じながらもベスト16でPK戦により散った。反町技術委員長は、一説には元チリ代表のビエルサ監督の招聘に乗り気だったという。しかし田嶋会長は大会直後にも森保続投を支持。森保監督と反町技術委員長との関係に配慮して、山本昌邦NTDを招聘したとの噂もある。そして反町技術委員長は3月を持って退任する予定だ。 代表監督人事は、最終的な決断は会長が下すのはどこの国も同じだろう。では技術委員会の役割は何なのか。これはこれで、はっきりさせておく必要がある。会長が「こう言ったから右に倣え」では、“忖度”であり技術委員会の存在意義そのものが問われかねない。 影山雅永技術委員長(男子)や佐々木則夫技術委員長(女子)などを理事職から外し、理事会のスリム化と女性理事の登用に積極的な宮本新会長。男女の代表戦の放映権の高騰により地上波で試合が見られないなど厳しい船出が待ち受けているかも知れないが、まずはパリ五輪男子の出場権獲得に万全の態勢で臨んで欲しい。 2024.03.30 11:00 Sat4
松木玖生の最適なポジションは?/六川亨の日本サッカーの歩み
今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon5
