チェコ代表主将ダリダが30歳で代表引退…通算76試合に出場

2021.07.05 13:39 Mon
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チェコ代表でキャプテンを務めるへルタ・ベルリンMFウラジミール・ダリダ(30)がユーロ2020をもって代表を引退することになった。

ユーロ2020でベスト8に躍進したチェコをキャプテンとしてけん引したダリダは、チェコサッカー協会(FACR)の公式サイトを通じて今大会限りでの代表引退を発表した。

「ユーロと共に代表チームに別れを告げたよ。今大会を最後に代表チームを去る決断をすでにしていたから、キャプテンを務めることができたことを光栄に思っているよ」
「チームメイトにそのことを伝えるのは決して簡単なことではなかったけど、熟考の末に代表チームでのキャリアを終えることを決めたんだ」

「代表チームでは本当に素晴らしい時間を過ごせた。9年前の最初のユーロでは予想外のサプライズ枠として、また今ではキャプテンのアームバンドを巻いて3回目のユーロを戦うことになった…。チェコのカラーを守ることができることに常に感謝していたんだ」
また、30歳と比較的若い年齢での代表引退の理由に関しては、より家族との時間を大事にしたいという父親としての思いがあるという。

「これまでフットボールのためにすべてを犠牲にしてきたけど、フットボールはその見返りを常に返してくれていたと思う。だけど、そこには少なからずの代償というものがあるんだ。ブンデスリーガと代表チームに多くの時間を割いたシーズンでは、家から離れて試合や合宿で140日間を過ごした。だからこそ、今は家族や幼い息子ともっともっと多くの時間を過ごしたいんだ」

最後に、ダリダはこれまで代表活動で関わってきたすべての人たち、ファンに対して感謝の言葉を送っている。

「代表チームのチームメイト、コーチ、そしてスタッフの人たちに心から感謝します。あなた方は本当に素晴らしい存在だった。すべてのミーティング、試合、トレーニングをいつでも楽しむことができた。また、僕らを応援してくれたすべてのファンに感謝したい」

「代表でのプレーが恋しいとは思うけど、今が出発の時間なんだ。今後の仲間たちの活躍を祈っているよ。必ずワールドカップに進んでほしい。僕はこれから一人のファンとして試合を観戦し、みんなを応援するのを楽しみにしているよ」

2012年に代表デビューを飾ったダリダは、これまで通算76試合に出場し8ゴールを記録。2020年からはキャプテンとしてチームをけん引していた。

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