終盤のレオ・セアラの決勝点で粘る清水を振り切った横浜FMが2連勝【明治安田J1第17節】

明治安田生命J1リーグ第17節の1試合が30日に日産スタジアムで催され、ホームの横浜F・マリノスが2-1で清水エスパルスを下した。

横浜FMは前節アウェイで大分トリニータと対戦した。ボールを保持しながらも攻めあぐね、開幕戦以来のベンチスタートとなった途中出場の前田のゴールで辛くも勝利。今節はその前田が先発に復帰した。

一方の清水は、前節FC東京をIAIスタジアム日本平に迎えて3-0と快勝。10試合ぶりの白星をつかみ、ホームでの今季初勝利を飾った。今節は横浜FM対策としてか、中盤のセンターに片山、宮本、中村を置いた[3-5-2]のシステムで臨んだ。
開始直後の4分に横浜FMがいきなり仕掛ける。前田がティーラトンのスルーパスに反応して相手3バックの脇を取り、左サイドから左足でクロスを送ると、中へ絞ってきたエウベルがダイレクトで合わせ、2試合連続ゴールで早々に試合を動かした。

畳みかける横浜FMは、15分にマルコス・ジュニオールからのパスを受けたエウベルがボックス手前の右から狙うも左に外してしまう。20分には1本のロングボールに反応した前田が胸トラップからループシュート。26分にはティーラトンの斜めのパスをボックス左で受けたオナイウが左足で狙うも、いずれもGK権田に阻まれた。押し込まれる時間の続く清水はサイド攻撃から活路を見いだす。31分にはエウシーニョが横浜FMの最終ラインの裏へ足の長いスルーパスを送り、チアゴ・サンタナが狙うもオフサイドに。直後には、左からのクロスをファーで片山が頭で落としてゴール前のチアゴ・サンタナがフリーでボレーを放つもDFにブロックされた。

次第に清水が押し返すと、41分にピッチの幅を広く使った攻撃が結実する。最終ラインから福森が対角線のボールを送り、中盤で片山が相手のチェックを受けながらもキープすると、エウシーニョが引き取って持ち運び、右サイドの深い位置からライナー性のクロスを送る。チアゴ・サンタナがゴール前で合わせたシュートは一度はGK高岡に防がれるも、自ら押し込んでこちらも2試合連続得点を決めた。

同点で迎えた後半の開始直後、清水はカルリーニョス・ジュニオが斜めのドリブルでシュートコースを作り、ボックス手前の右から狙ったが左に外してしまう。直後には横浜FMもマルコス・ジュニオールの仕掛けから、小池とエウベルが立て続けにシュートを放つも、ネットを揺らせず。

72分に清水は前線の2人に代えて中山、鈴木唯人を投入し、横浜FMも直後に3枚替えを決行。マルコス・ジュニオール、オナイウ、エウベルを下げて天野、レオ・セアラ、仲川をピッチへ送り出す。

攻め続けた横浜FMは89分、仲川が中央でボールを運び、小池を経由して右サイドに開いていた水沼へと展開。右サイドのボックス脇からグラウンダーのクロスが送られると、走り込んだレオ・セアラがつま先でコースを変え、横浜FMが再びリードを奪った。

最後まで攻撃の手を緩めなかった横浜FMが、終盤の勝ち越しゴールで2連勝を達成。対する清水は多くのクロスを浴びながらも耐え続けていたが、最後に押し込まれてしまい連勝とはならなかった。

横浜F・マリノス 2-1 清水エスパルス
【横浜FM】
エウベル(前4)
レオ・セアラ(後44)
【清水】
チアゴ・サンタナ(前41)