ヴァツリークがセビージャ退団へ「信じられない3年間だった」

2021.05.24 21:13 Mon
Getty Images
チェコ代表GKトマシュ・ヴァツリーク(32)が、今夏で退団するセビージャへ別れのメッセージを送っている。

2018年夏にバーゼルからセビージャに加入したヴァツリーク。当時は正GKが不在だったこともあり、すぐにレギュラーの座を掴むと、その後2シーズンに渡って守護神としてゴールマウスを守り、公式戦86試合に出場した。

ところが、2019-20シーズンのラ・リーガ終盤戦にヒザのケガで離脱を強いられると、代わって起用された控えGKボノが覚醒。最後の4試合を1失点に抑え、その後のヨーロッパリーグでは準々決勝のウォルバーハンプトン戦でPKを止めるなど、その勢いのまま大会制覇に導いていた。
これにより20-21シーズンは完全に立場が逆転。ヒザのケガにも見舞われたチェコ代表GKはラ・リーガ5試合、チャンピオンズリーグ2試合、コパ・デル・レイ1試合の出場にとどまった。

そして、今夏の契約満了をもって退団を決断。自身のツイッターを通じてクラブへ別れと感謝の気持ちを伝えた。
「僕のキャリアの中のひとつのチャプターが終わりを迎えた。決して忘れることのない信じられない3年間だったよ!」

「セビージャは僕にこのクラブのカラーを着てゴールを守るチャンスをくれた。世界で最も名誉あるリーグでね。今季は僕にとって簡単なシーズンではなかったけど、大きなリスペクトと野心を持ってクラブを去るよ」

「家族はみんな、ここに来た最初の日からこの街が大好きになって、僕もたくさんの素晴らしい人たちに出会うことができた。僕はいつまでもこのクラブのファンであり続ける。将来の成功を祈っているよ」

「今は次の冒険に向けてページをめくる時なんだ。僕はまだまだ最高のレベルでプレーできる自信がある。新しい挑戦を楽しみにしているよ」

「アスタ ルエゴ(じゃあね)!」

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