セビージャ、今季6Gの生え抜きFWイザーク・ロメロと2028年まで契約延長

2024.05.25 09:00 Sat
Getty Images
セビージャは24日、スペイン人FWイザーク・ロメロ(24)との契約を2028年6月30日まで延長したことを発表した。

2019年の夏にCAアントニアーノからセビージャのサードチームにあたるセビージャCに加入したイザークは、翌年にセカンドチームのセビージャ・アトレティコに昇格。
セビージャ・アトレティコは左ウイングなどを主戦場にプレーしていたイザークだったが、昨季終盤からセンターFWとしてプレーするとブレイクの兆しを見せ始め、今季は前半戦だけでセグンダ・フェデラシオン(スペイン4部)で15試合に出場し11ゴール5アシストを記録。

この活躍が認められ、今年1月にトップチームに昇格を果たすと、同月13日に行われたラ・リーガ20節のアラベス戦でトップチームデビュー。さらに、その4日後に行われたコパ・デル・レイ・ラウンド16のヘタフェ戦では、トップチーム初ゴールを含む2ゴールをマークした。

今季トップチームで6ゴール4アシストを記録したイザークとの契約延長について、キケ・サンチェス・フローレス監督は以下のようにコメントしている。
「イザークはこれからも我々と戦ってくれることを選んでくれた。彼はその扉に手をかけ、私たちはその扉を開けさせた。アトレティでのデ・ヘア、ベンフィカでのダビド・ルイス、アトレティでのアグエロ、エスパニョールでのマルク・ロカといった選手の時もそうだった。私はイザークのような選手がたくさん現れてくれることを願っている」

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【ラ・リーガ第33節プレビュー】注目カード満載の週末…久保建英が古巣マドリーに挑む

先週末に行われた第32節は全世界注目のエル・クラシコを劇的に制したレアル・マドリーが、2シーズンぶりの優勝を決定的なモノとした。一方でヨーロッパ出場権争いはより混迷を極めている状況だ。 注目カード満載の今節は、MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダと、首位のレアル・マドリーの上位対決に大きな注目が集まるところだ。 ソシエダは前節、敵地でヘタフェと対戦。開始早々にFWバレネチェアのゴールで先制に成功したが、前半半ばに失点。以降はクローズな展開を強いられ、途中出場の久保が幾度か決定機を演出したものの、FWサディクらがチャンスをモノにできず。消化不良の2戦連続ドローとなった。これにより、ヨーロッパリーグ(EL)出場権争いでよりシビアな状況に陥ったイマノルのチームは、首位チーム相手に3戦ぶりの白星を狙う。この試合ではDFスベルディアとMFスビメンディのサスペンション明けの主力2選手に加え、久保がスタメン復帰の見込みとなり、日本代表MFの古巣相手の活躍を期待したいところだ。 対するマドリーは前節、宿敵バルセロナとの伝統の一戦に3-2で逆転勝利。2度リードを奪われる難しい展開ではあったが、DFカルバハルの代役を担ったDFルーカス・バスケスがPK奪取に同点ゴール、決勝点のアシストと大車輪の活躍。そして、リーグ前回対戦同様にMFベリンガムが土壇場で決めた決勝点によってホームで会心の勝利を挙げた。これでほぼ優勝を決定的なモノとしたアンチェロッティのチームは、残り試合で勝ち点を積み重ねつつ、チャンピオンズリーグ(CL)の戦いにプライオリティを置く形となる。30日にバイエルンとの準決勝1stレグを控える中で戦うラ・レアルとのアウェイゲームでは大幅なターンオーバーが見込まれ、MFブラヒム・ディアスやFWホセル、復帰後初先発も期待されるDFミリトンらのパフォーマンスに注目したい。 サタデーナイト開催ではCL出場権争い直接対決となる4位のアトレティコ・マドリー、5位のアスレティック・ビルバオの一戦に注目が集まる。3ポイント差で迎える上位対決は激戦必至だ。 アトレティコは前節、下位のアラベスと敵地で対戦。指揮官シメオネの息子であり、武者修行中のFWジュリアーノらに躍動を許した結果、MFベナビデス、FWリオハに2ゴールを叩き込まれ、苦手アウェイで0-2の完敗を喫した。これでCLドルトムント戦に続く厳しい公式戦連敗となったコルチョネロスは、ホーム開催の大一番でアスレティックを迎え撃つ。エースFWグリーズマン、カピタンのMFコケを中心に攻守両面でしっかりと戦ってトップ4圏内死守を狙う。 一方、アスレティックはコパ・デル・レイ優勝後の2試合をいずれもドロー。前節は降格圏のグラナダ相手に1-1のドローに終わった。すでにEL出場権確保もCL出場権獲得を狙うチームは、コパ準決勝で3-0の快勝を飾ったメトロポリターノでその勝利の再現を狙う。今週に入ってカピタンのMFムニアインの今季限りでの退団も発表された中、シーズンをより良い形で締めくくるため難敵撃破といきたい。 順位的な重要度は高くないものの、今季2度目のセビージャ・ダービーも今節注目カードのひとつだ。 7位のベティスは前節、バレンシアとのアウェイゲームをFWアジョセ・ペレスのドブレーテの活躍で2-1の勝利。リーグ連勝でホーム開催のダービーに弾みを付けた。前回対戦で1-1のドローに終わった宿敵撃破を狙う一戦ではEL出場確保に向けても勝ち切りたい。 一方、12位のセビージャは逆転でのヨーロッパ出場権獲得は厳しいものの、直近3連勝と好調を維持。前節のマジョルカ戦はFWエン=ネシリ、FWイザーク・ロメロの2トップ揃い踏みの活躍によって勝ち切った。この一戦ではDFセルヒオ・ラモス、DFヘスス・ナバスの重鎮2人を中心に敵地でしっかりとした戦いをみせ、勝ち点3を持ち帰りたい。 クラシコ敗戦からのバウンスバックを図る2位のバルセロナは、8位のバレンシアとのマンデーナイト開催のホームゲームで勝利を狙う。前節のクラシコではFWラミン・ヤマルの微妙なノーゴール判定というエクスキューズはあったが、2度のリードを守り切れず。さらに、最終盤に失点を喫して逆転を許す拙い試合運びで2-3の敗戦。これで逆転でのリーグ連覇は絶望的となった。今後は2ポイント差で3位のジローナとの2位争いに全力を注ぐ構えだ。 今節に向けては今季限りでの辞任を発表していたチャビ監督の翻意による続投が発表されており、チームとしてはここから来季を見据えた戦い方も意識しつつ、ホームでしっかりとした戦いを見せたいところ。指揮官の続投決定に対して各選手が見せるリアクションについても注目したい。 そのカタルーニャのライバルを追う3位のジローナは、13位のラス・パルマスを相手に連勝を狙う。前節は得点ランキングトップに躍り出たFWドフビクを含む4人のゴールでカディスに4-1で快勝を収めた。連勝を狙うこの試合ではDFヤン・コウト、DFフアンペの負傷は気がかりだが、復調のエースを中心に自慢の攻撃力で押し切りたい。 残留争いでは最下位のアルメリアに今節での降格の可能性。現在、勝ち点14のペペ・メルのチームは、勝ち点31で残留圏内の17位のセルタと、16位のマジョルカと17ポイント差がある。そのため勝利且つ、両者が勝利を逃した場合のみ、今節での降格を回避できる。 《ラ・リーガ第33節》 ▽4/26(金) 《28:00》 レアル・ソシエダ vs レアル・マドリー ▽4/27(土) 《21:00》 ラス・パルマス vs ジローナ 《23:15》 アルメリア vs ヘタフェ 《25:30》 アラベス vs セルタ 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs アスレティック・ビルバオ ▽4/28(日) 《21:00》 カディス vs マジョルカ 《23:15》 グラナダ vs オサスナ 《25:30》 ビジャレアル vs ラージョ 《28:00》 ベティス vs セビージャ ▽4/29(月) 《28:00》 バルセロナ vs バレンシア 2024.04.26 19:00 Fri

セビージャがユナイテッドから若手FWメヒア獲得! トップ昇格ロメロ後釜としてセビージャ・アトレティックでプレーへ

セビージャは18日、マンチェスター・ユナイテッドからU-20コロンビア代表FWマテオ・メヒア(20)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年6月30日までの2年半となる。 なお、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今回の移籍はフリートランスファーの形となるが、ユナイテッドは将来のリセール時の移籍金25%を受け取ることになるという。 コロンビア人の両親の元でスペインで生まれ育ったメヒアは、2019年夏にサラゴサのカンテラからユナイテッドのユースチームに加入した188cmの大型ウイング。ここまでプレシーズンマッチでの出場経験はあるが、ファーストチームでの出番はなかった。今シーズンはプレミアリーグ2で9試合に出場し、3ゴール5アシストの数字を残していた。 なお、セビージャでは直近のコパ・デル・レイで初ゴールを挙げたスペイン人FWイザーク・ロメロがファーストチームに昇格しており、メヒアはリザーブチームにあたるセビージャ・アトレティックで同選手の後釜を担う。 2024.01.18 22:28 Thu

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宙に浮くラファ・ミルの去就…東京五輪スペイン代表の肉体派ストライカー

スペイン人FWラファ・ミル(27)の去就が宙に浮いている。スペイン『Relevo』が伝えている。 U-24スペイン代表として東京五輪出場のラファ・ミル。当時ウォルバーハンプトンからウエスカへレンタル移籍していた191cmの肉体派ストライカーは、あれから3年、クラブキャリアが徐々に停滞し、A代表には縁がない。 五輪直後の21-22シーズンにセビージャへ完全移籍。1年目はラ・リーガ10得点も序列が低く、先発起用が増えた2年目の昨季は公式戦36試合8得点、3年目の今季は1月移籍を拒否して構想外となり、終盤戦の出番はゼロだった。 現在プロデビュー時の古巣・バレンシアへの移籍話が進行中。セビージャはラファ・ミル側と「どう転んでも来季は給与を支払いません」という内容の協定を結んだという。 一方、ピーター・リム体制のバレンシアは、買い取りオプション付きのレンタル獲得を希望。ラファ・ミルの年俸はクラブの給与体系を上回っており、三者揃って交渉成立を願っていても、すぐに決着するものではないようだ。 この点で今週一週間は大事なクラブ間協議が行われるとのこと。バレンシアはラファ・ミルの代替案もあり、セビージャと合意できないとみれば、ターゲットを変更するものとされる。 2024.06.24 20:00 Mon

「唯一無二の時間だった」セルヒオ・ラモスがセビージャ退団について語る「生涯契約を続けることができたが…」

セビージャを退団することが決定した元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)が、退団会見を行った。 セビージャの下部組織で育ったセルヒオ・ラモスは、2004年7月にファーストチームに昇格。2005年8月にレアル・マドリーへとすぐに移籍する。 右サイドバックとして頭角を表すと、次第にセンターバックにポジションを変更。守備面はもちろん、セットプレー時の得点力は驚異的で、マドリーでは公式戦671試合に出場し101ゴールを記録。DFとして100ゴールを達成している。 2021年7月にパリ・サンジェルマン(PSG)へと完全移籍。すると2023年夏にセビージャへと復帰し、今シーズンはラ・リーガで28試合3ゴール、公式戦で37試合7ゴールを記録したが、1年で契約満了となり退団を決断した。 心のクラブでありながら、意外にもファーストチームでは公式戦87試合で10ゴールという結果しか残していないセルヒオ・ラモス。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長と共に会見に出席。退団を決断した理由を語った。 「会長の言葉、サポート、そして信頼に感謝したいと思った。クラブ、セビージャ、チームメイト、監督、コーチ陣、スタッフ…これまで僕がやってきたことはとても良い感情の積み重ねだった。また、僕が仕事を始めた時から大きな柱として支え、辛い時も同じ船に乗り、今も僕と一緒にいる家族にも感謝したい」 「また、セビジスモとファンのサポート、初日と同じように僕を家にいるような気分にささせてくれたことに感謝する。信じられないほど唯一無二の時間だった。僕の間違いを許す方法を知り、僕を受け入れてくれた彼らにも感謝する」 PSGからセビージャへ戻ったセルヒオ・ラモスだが、それには理由があったという。 「僕はプエルタ、レジェス、祖父母に敬意を表するためにここに到着した。彼らが安らかに眠れますように。僕には開いた傷があり、彼らに対しての借りがあった。そして、父は僕がここに来ることを楽しみにしていた。僕がここでプレーできることを示したかった」 ファーストチームとしては2シーズンしか在籍しなかったセルヒオ・ラモス。ただ、アカデミーから過ごしてきたクラブへの想いは特別であり、今回の決断を下すのはとて簡単ではなかったとコメント。また、お金の交渉はせず、クラブからは残留を願われたが、新しいステージに行くことを決断したと語った。 「僕の人生の基本的な柱は、パフォーマンスと献身的にプレーすることをフィールドでセビジスモに示すことであり、評価されることで、いつでもより多くのものを提供し、向上させることができた。ただ、この2つのビジョンは達成され、僕は頭を高く掲げ、明確な良心を持ってここを去る」 「僕の契約は履行され、契約は終了した。若い頃から感じていなかったものを感じるようになった。僕に賭けてくれた、ペペ・カストロにも感謝したい」 「僕の人生の素晴らしいステージが終わり、次のステージが始まる。一部だけど、参加してくれた皆さんにも感謝する。あなた方を心の中に持ち続ける」 「セビジスモは交渉の対象ではない。生まれた時から、僕の血の中にあり、それは特別だった。僕はいなくなるけど、できる限りチームを助けたい。頼ってもらいたい」 「家を出るときはいつでも、すぐに決断できるものではない。長い間続いたわけではないが、決断を下したとき、将来を考える前にクラブに感謝したいと思った。ここにサインする前に、僕の農場で会長と会ったけど、お金について話したことはなかった。そして今日も同じだが、これは個人および家族レベルでの決定であり、一歩を踏み出すまでに最小限の時間が必要だった」 「ホセ・マリアが僕たちに与えてくれたサポートと信頼を強調したいと思い、僕は到着したときも去るときも、生涯契約を続けることができたことに感謝している」 「しかし、今回の場合、僕たちが決断を下したとき、僕が最初に電話したのは彼だった。彼らが僕たちにその可能性を与えてくれたことを知りながら、継続するという話はなかった」 なお、アメリカ行きが噂されるセルヒオ・ラモス。本人もアメリカにはサッカーに関わらず関心があることを認め、「僕は大ファンで、レアル・マドリード時代から友好関係にあるドンチッチとの関係もあり、ずっと前からNBAに夢中になっていたが、行くことができていなかった」とコメント。ただ「米国は将来にとって非常に動きのある場所だが、何もない」と語り、移籍の可能性は現時点ではないとコメント。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシらが所属するインテル・マイアミという名前もあがっているが「ありがたいことに、他にも興味深い可能性のある提案がいくつかあるが、僕たちが何をするのか、どこでするのかについてはまだ考えていない」と、現時点では去就を考えていないことを語った。 <span class="paragraph-title">【写真】結婚5周年の記念日を祝うセルヒオ・ラモスと妻のピラール・ルビオさん</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C8PBIMsiU2y/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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セビージャがナイジェリア代表ウインガーのエジュケをCSKAモスクワから獲得…2027年夏まで契約

セビージャは17日、CSKAモスクワのナイジェリア代表FWチデラ・エジュケ(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。 フリートランスファーでの加入となり、2027年6月までの3年契約を結んだ。 エジュケは、ノルウェーのヴォレレンガでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後ヘーレンフェーンへと移籍し、2020年8月にCSKAモスクワに加入した。 しかし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によりプレーできなくなると、ヘルタ・ベルリンへとレンタル移籍。2023-24シーズンはロイヤル・アントワープへとレンタル移籍し、ジュピラー・プロ・リーグで21試合に出場し3ゴール4アシストを記録。プレーオフでも8試合で1ゴールを記録していた。 右利きながら左ウイングを主戦場とするエジュケは、右ウイングやトップでもプレーできる。 CSKAモスクワでは、65試合で10ゴール8アシストを記録していたが、フリーでの退団となった。 2024.06.17 22:40 Mon

セルヒオ・ラモス退団をセビージャが発表…38歳の史上稀に見るタイトルホルダー

元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)がセビージャを退団へ。17日、クラブが発表した。 S・ラモスはセビージャでプロデビュー後、レアル・マドリーに移籍し、数え切れないほどのタイトルを獲得。スペイン代表としても2度のユーロ制覇、1度のW杯制覇を誇る、史上稀に見るタイトルホルダー、真の勝者だ。 マドリー退団後は2年間のパリ・サンジェルマン(PSG)在籍でリオネル・メッシと共演。22年カタールW杯に向けて代表復帰も待望視されるほどの存在感を見せつけたが、結局復帰はならず、今季から古巣セビージャに舞い戻った。 セビージャは17日、1年契約だったS・ラモスについて、18日午前の正式会見をもって退団すると発表。「彼が示したコミットメント、リーダーシップ、最大限の献身に感謝しています」とコメントを付け加えた。 S・ラモスは今季、復帰したセビージャで公式戦37試合に出場し、7ゴールをマーク。まだまだやれそうな稀代のセンターバックが、フリーエージェントとなる。 2024.06.17 20:42 Mon

メンディリバルの言葉に滲む“監督業の苦悩”…スター選手の扱いに苦心したセビージャ時代「私では駄目なんだな…と」

オリンピアコスのホセ・ルイス・メンディリバル監督が、スペイン『Relevo』で今季序盤までのセビージャ指揮官時代を振り返った。 昨季途中就任のセビージャでヨーロッパリーグ(EL)優勝、今季途中就任のオリンピアコスでヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝を成し遂げたメンディリバル監督。 「私の言葉、選手に対するアプローチは簡潔で明確。自分にできない指導はしないし、不得手な戦術を取り入れたりはしない」とさっぱり語るスペイン人指揮官だ。 2季連続で低空飛行のチームにシーズン途中就任からやってきて、欧州タイトルをもたらす…よくよく考えると前人未到の偉業なわけで、昨季のセビージャを振り返ってこう語る。 「セビージャを率いた最大の誇りは『選手たちの変化』だ。就任当初、選手たちの目が明らかによどんでいてね…メンタル的に死んでいたと言っても過言ではないレベルだった」 「それまでの複雑なサッカー、戦術に疲弊していた、と言うべき状況だった。選手に自信を取り戻させ、できるだけ噛み砕いてシンプルにし、チームを変えることができた」 一方で、今季序盤でセビージャを解任されているメンディリバル監督。 解任後はオリンピアコス行きまでセビージャの全試合をリアルタイムで観たほど選手たちを心配していたようだが、1人のベテランに限っては、扱いと関係性に苦心したようだ。 「シーズンの頭からチャンピオンズリーグ(CL)もあるだろう? そんななか、コンディションに問題のないセンターバックが3枚だけ…グデリ、バデ、そしてセルヒオ・ラモスだ」 「状況的にローテーションを敷かざるを得なかったが、ラモスは日曜も水曜も試合に出たがり、私の選択を嫌った。客観的にみて、ラモスの序列は高かったと思う。しかし、それだけでは満足できなかったようだ」 「思ったのは『私では駄目なのだ。私より優れた指揮官でなければ、ラモスほどの選手を満足させられない…』ということ。同時に私の職務も終わりに近づいている気がした。己の基準に従うか否か…コーチは日常的に選択を迫られているんだ」 2024.06.14 11:45 Fri

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自国スペインの選手が去りゆくレアル・マドリー…チームの中枢に残るはカルバハルら一握り

スペイン人選手がほぼいないレアル・マドリーなんて…スペイン『Relevo』が嘆いている。 23-24シーズンの欧州王者レアル・マドリー。 間違いなく欧州のサッカー史上最も成功を収めたクラブであり、半世紀以上前からその力強さとブランドを維持。一時的に欧州で勝てない時代があっても、今まさに“最強”だ。 ただ、現マドリーは自国スペインの選手がチームの中枢にほとんどいない。 長年の主軸ダニエル・カルバハル、マドリー愛故に走るルーカス・バスケス、主将ナチョ・フェルナンデス、24歳フラン・ガルシア、“最強のバックアッパー”ホセルなどが主な自国民。 ただ、ナチョはサウジアラビア行きが水面下で決まり、今夏の完全移籍移行が確実視されてきたホセルもカタール行きを望んでいることが明らかに。フランス代表FWキリアン・ムバッペの加入に伴う出番減を嫌うとされる。 トップチーム全体を見渡せば、今季登録されていたスペイン人選手は7人(※1)。ケパ・アリサバラガがチェルシーに返却され、ナチョにホセルも退団なら来季は4人となり、今夏マドリー復帰のラファ・マリンとヘスス・バジェホは即売却がほぼ確実とされている。 (※1)モロッコ代表入りのブラヒム・ディアス、また下部組織登録の若手選手を除く また、滅多に先発起用がない元スペイン代表MFダニ・セバージョスは移籍を希望も、望み薄で来季へ士気低下が懸念されている状況。 『Relevo』によると、マドリーのスペイン人選手は21世紀初頭から半減。現スペイン代表にマドリー組はほぼおらず、首都マドリードを除いた国内での人気低下に拍車がかかる可能性が高いとしている。 2024.06.25 15:00 Tue

U-19日本代表DFがバルセロナ退団か? 髙橋センダゴルタ仁胡も候補の1人…現地紙「ケガが大きなブレーキに」

U-19日本代表DF髙橋センダゴルタ仁胡(18)だが、バルセロナを退団することになるようだ。スペイン『スポルト』が伝えた。 髙橋は、アルゼンチン人の父と日本人の母との間に誕生。スペインと日本の二重国籍を持っており、2019年7月にバルセロナのカンテラに入団した。 左サイドバックとしてプレーし、順調に昇格を重ねると、2023年7月にフベニールA(U-19)に昇格していた。 世代別の日本代表としてもプレーし、先日まで行われていた第50回モーリスレベロトーナメントにもU-19日本代表として出場していた。 その髙橋だが、今夏バルセロナを退団する可能性が報道。『スポルト』によれば、「髙橋仁胡はケガが彼の成長の大きなブレーキとなった」とのこと。「ユースの日本代表選手は、卓越したボールタッチを持つ左利きのサイドバックだ」と、能力は評価しながらも、成長を妨げたケガを嘆いた。 フベニールAからはBチームに当たるバルセロナ・アトレティックへの昇格が次のステップとなるが、この昇格は最も厳しい目で見られる状況。多くの選手がこのタイミングでバルセロナを離れているだけに、髙橋の去就も注目。退団となった場合は、どこに移籍するのかが注目されるだろう。 2024.06.25 12:06 Tue

CL優勝の立役者ホセルがマドリー退団へ、カタールのアル・ガラファ移籍か

スペイン代表FWホセル(34)がレアル・マドリーを退団するようだ。スペイン『アス』が報じている。 昨夏、エスパニョールから買い取りオプション付きのレンタルでマドリーに加入したホセルは、公式戦49試合出場で17ゴールと活躍。とりわけチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのバイエルン戦では終盤出場から2ゴールを挙げ、劇的逆転勝利をもたらし、CL優勝にも大きく貢献していた。 そのホセルの買い取りオプションは150万ユーロ(約2億5000万円)と破格でマドリーは行使する意向だったが、ホセルからは返答を得られていない状況のようだ。 ホセルとしては来季、FWキリアン・ムバッペが加入することでさらに出場機会が限られることを考慮し、カタールのアル・ガラファ移籍を望んでいると報じられている。 スーパーサブとして貴重な働きを見せたホセルだが、中東へ旅立ってしまう可能性が高いようだ。 2024.06.25 07:00 Tue

宙に浮くラファ・ミルの去就…東京五輪スペイン代表の肉体派ストライカー

スペイン人FWラファ・ミル(27)の去就が宙に浮いている。スペイン『Relevo』が伝えている。 U-24スペイン代表として東京五輪出場のラファ・ミル。当時ウォルバーハンプトンからウエスカへレンタル移籍していた191cmの肉体派ストライカーは、あれから3年、クラブキャリアが徐々に停滞し、A代表には縁がない。 五輪直後の21-22シーズンにセビージャへ完全移籍。1年目はラ・リーガ10得点も序列が低く、先発起用が増えた2年目の昨季は公式戦36試合8得点、3年目の今季は1月移籍を拒否して構想外となり、終盤戦の出番はゼロだった。 現在プロデビュー時の古巣・バレンシアへの移籍話が進行中。セビージャはラファ・ミル側と「どう転んでも来季は給与を支払いません」という内容の協定を結んだという。 一方、ピーター・リム体制のバレンシアは、買い取りオプション付きのレンタル獲得を希望。ラファ・ミルの年俸はクラブの給与体系を上回っており、三者揃って交渉成立を願っていても、すぐに決着するものではないようだ。 この点で今週一週間は大事なクラブ間協議が行われるとのこと。バレンシアはラファ・ミルの代替案もあり、セビージャと合意できないとみれば、ターゲットを変更するものとされる。 2024.06.24 20:00 Mon

ヴィニシウス・トビアスがレアル退団を報告…2年間でカスティージャ通算60試合8アシスト、シャフタールに帰還

レアル・マドリー・カスティージャでプレーしていたU-23ブラジル代表DFヴィニシウス・トビアス(20)が退団を報告した。 インテルナシオナウで育ったヴィニシウス・トビアスは、2022年1月にシャフタール・ドネツクへ完全移籍、2022年4月にマドリー・カスティージャにレンタル移籍した。 カスティージャでは、プリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部)では通算60試合に出場し8アシストを記録。ファーストチームには、2023-24シーズンはコパ・デル・レイの1試合に出場したのみだった。 右サイドバックとしてプレーする中、カスティージャでは主軸だったが、ファーストチームに入る力は認められず、シャフタールに戻ることとなった。 ヴィニシウス・トビアスは自身のインスタグラムで退団を報告。マドリーへの感謝を綴っている。 「さあ、また会いましょうという時が来た」 「多くを学び、経験、成長を経験した素晴らしい2年間だった。監督、コーチングスタッフ、チームメイトのみんなには永遠に感謝し続けます」 「このシャツを着る機会を与えてくれてありがとう。また会いましょう。マドリディスタの皆さん。全てに感謝します。アラ・マドリー!」 <span class="paragraph-title">【写真】レアル・カスティージャで2年過ごしたヴィニシウス・トビアスが別れ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C8kTDKIt_2s/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; 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セビージャを退団することが決定した元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)が、退団会見を行った。 セビージャの下部組織で育ったセルヒオ・ラモスは、2004年7月にファーストチームに昇格。2005年8月にレアル・マドリーへとすぐに移籍する。 右サイドバックとして頭角を表すと、次第にセンターバックにポジションを変更。守備面はもちろん、セットプレー時の得点力は驚異的で、マドリーでは公式戦671試合に出場し101ゴールを記録。DFとして100ゴールを達成している。 2021年7月にパリ・サンジェルマン(PSG)へと完全移籍。すると2023年夏にセビージャへと復帰し、今シーズンはラ・リーガで28試合3ゴール、公式戦で37試合7ゴールを記録したが、1年で契約満了となり退団を決断した。 心のクラブでありながら、意外にもファーストチームでは公式戦87試合で10ゴールという結果しか残していないセルヒオ・ラモス。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長と共に会見に出席。退団を決断した理由を語った。 「会長の言葉、サポート、そして信頼に感謝したいと思った。クラブ、セビージャ、チームメイト、監督、コーチ陣、スタッフ…これまで僕がやってきたことはとても良い感情の積み重ねだった。また、僕が仕事を始めた時から大きな柱として支え、辛い時も同じ船に乗り、今も僕と一緒にいる家族にも感謝したい」 「また、セビジスモとファンのサポート、初日と同じように僕を家にいるような気分にささせてくれたことに感謝する。信じられないほど唯一無二の時間だった。僕の間違いを許す方法を知り、僕を受け入れてくれた彼らにも感謝する」 PSGからセビージャへ戻ったセルヒオ・ラモスだが、それには理由があったという。 「僕はプエルタ、レジェス、祖父母に敬意を表するためにここに到着した。彼らが安らかに眠れますように。僕には開いた傷があり、彼らに対しての借りがあった。そして、父は僕がここに来ることを楽しみにしていた。僕がここでプレーできることを示したかった」 ファーストチームとしては2シーズンしか在籍しなかったセルヒオ・ラモス。ただ、アカデミーから過ごしてきたクラブへの想いは特別であり、今回の決断を下すのはとて簡単ではなかったとコメント。また、お金の交渉はせず、クラブからは残留を願われたが、新しいステージに行くことを決断したと語った。 「僕の人生の基本的な柱は、パフォーマンスと献身的にプレーすることをフィールドでセビジスモに示すことであり、評価されることで、いつでもより多くのものを提供し、向上させることができた。ただ、この2つのビジョンは達成され、僕は頭を高く掲げ、明確な良心を持ってここを去る」 「僕の契約は履行され、契約は終了した。若い頃から感じていなかったものを感じるようになった。僕に賭けてくれた、ペペ・カストロにも感謝したい」 「僕の人生の素晴らしいステージが終わり、次のステージが始まる。一部だけど、参加してくれた皆さんにも感謝する。あなた方を心の中に持ち続ける」 「セビジスモは交渉の対象ではない。生まれた時から、僕の血の中にあり、それは特別だった。僕はいなくなるけど、できる限りチームを助けたい。頼ってもらいたい」 「家を出るときはいつでも、すぐに決断できるものではない。長い間続いたわけではないが、決断を下したとき、将来を考える前にクラブに感謝したいと思った。ここにサインする前に、僕の農場で会長と会ったけど、お金について話したことはなかった。そして今日も同じだが、これは個人および家族レベルでの決定であり、一歩を踏み出すまでに最小限の時間が必要だった」 「ホセ・マリアが僕たちに与えてくれたサポートと信頼を強調したいと思い、僕は到着したときも去るときも、生涯契約を続けることができたことに感謝している」 「しかし、今回の場合、僕たちが決断を下したとき、僕が最初に電話したのは彼だった。彼らが僕たちにその可能性を与えてくれたことを知りながら、継続するという話はなかった」 なお、アメリカ行きが噂されるセルヒオ・ラモス。本人もアメリカにはサッカーに関わらず関心があることを認め、「僕は大ファンで、レアル・マドリード時代から友好関係にあるドンチッチとの関係もあり、ずっと前からNBAに夢中になっていたが、行くことができていなかった」とコメント。ただ「米国は将来にとって非常に動きのある場所だが、何もない」と語り、移籍の可能性は現時点ではないとコメント。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシらが所属するインテル・マイアミという名前もあがっているが「ありがたいことに、他にも興味深い可能性のある提案がいくつかあるが、僕たちが何をするのか、どこでするのかについてはまだ考えていない」と、現時点では去就を考えていないことを語った。 <span class="paragraph-title">【写真】結婚5周年の記念日を祝うセルヒオ・ラモスと妻のピラール・ルビオさん</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C8PBIMsiU2y/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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セルヒオ・ラモス退団をセビージャが発表…38歳の史上稀に見るタイトルホルダー

元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)がセビージャを退団へ。17日、クラブが発表した。 S・ラモスはセビージャでプロデビュー後、レアル・マドリーに移籍し、数え切れないほどのタイトルを獲得。スペイン代表としても2度のユーロ制覇、1度のW杯制覇を誇る、史上稀に見るタイトルホルダー、真の勝者だ。 マドリー退団後は2年間のパリ・サンジェルマン(PSG)在籍でリオネル・メッシと共演。22年カタールW杯に向けて代表復帰も待望視されるほどの存在感を見せつけたが、結局復帰はならず、今季から古巣セビージャに舞い戻った。 セビージャは17日、1年契約だったS・ラモスについて、18日午前の正式会見をもって退団すると発表。「彼が示したコミットメント、リーダーシップ、最大限の献身に感謝しています」とコメントを付け加えた。 S・ラモスは今季、復帰したセビージャで公式戦37試合に出場し、7ゴールをマーク。まだまだやれそうな稀代のセンターバックが、フリーエージェントとなる。 2024.06.17 20:42 Mon
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セビージャがナイジェリア代表ウインガーのエジュケをCSKAモスクワから獲得…2027年夏まで契約

セビージャは17日、CSKAモスクワのナイジェリア代表FWチデラ・エジュケ(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。 フリートランスファーでの加入となり、2027年6月までの3年契約を結んだ。 エジュケは、ノルウェーのヴォレレンガでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後ヘーレンフェーンへと移籍し、2020年8月にCSKAモスクワに加入した。 しかし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によりプレーできなくなると、ヘルタ・ベルリンへとレンタル移籍。2023-24シーズンはロイヤル・アントワープへとレンタル移籍し、ジュピラー・プロ・リーグで21試合に出場し3ゴール4アシストを記録。プレーオフでも8試合で1ゴールを記録していた。 右利きながら左ウイングを主戦場とするエジュケは、右ウイングやトップでもプレーできる。 CSKAモスクワでは、65試合で10ゴール8アシストを記録していたが、フリーでの退団となった。 2024.06.17 22:40 Mon
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宙に浮くラファ・ミルの去就…東京五輪スペイン代表の肉体派ストライカー

スペイン人FWラファ・ミル(27)の去就が宙に浮いている。スペイン『Relevo』が伝えている。 U-24スペイン代表として東京五輪出場のラファ・ミル。当時ウォルバーハンプトンからウエスカへレンタル移籍していた191cmの肉体派ストライカーは、あれから3年、クラブキャリアが徐々に停滞し、A代表には縁がない。 五輪直後の21-22シーズンにセビージャへ完全移籍。1年目はラ・リーガ10得点も序列が低く、先発起用が増えた2年目の昨季は公式戦36試合8得点、3年目の今季は1月移籍を拒否して構想外となり、終盤戦の出番はゼロだった。 現在プロデビュー時の古巣・バレンシアへの移籍話が進行中。セビージャはラファ・ミル側と「どう転んでも来季は給与を支払いません」という内容の協定を結んだという。 一方、ピーター・リム体制のバレンシアは、買い取りオプション付きのレンタル獲得を希望。ラファ・ミルの年俸はクラブの給与体系を上回っており、三者揃って交渉成立を願っていても、すぐに決着するものではないようだ。 この点で今週一週間は大事なクラブ間協議が行われるとのこと。バレンシアはラファ・ミルの代替案もあり、セビージャと合意できないとみれば、ターゲットを変更するものとされる。 2024.06.24 20:00 Mon
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メンディリバルの言葉に滲む“監督業の苦悩”…スター選手の扱いに苦心したセビージャ時代「私では駄目なんだな…と」

オリンピアコスのホセ・ルイス・メンディリバル監督が、スペイン『Relevo』で今季序盤までのセビージャ指揮官時代を振り返った。 昨季途中就任のセビージャでヨーロッパリーグ(EL)優勝、今季途中就任のオリンピアコスでヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝を成し遂げたメンディリバル監督。 「私の言葉、選手に対するアプローチは簡潔で明確。自分にできない指導はしないし、不得手な戦術を取り入れたりはしない」とさっぱり語るスペイン人指揮官だ。 2季連続で低空飛行のチームにシーズン途中就任からやってきて、欧州タイトルをもたらす…よくよく考えると前人未到の偉業なわけで、昨季のセビージャを振り返ってこう語る。 「セビージャを率いた最大の誇りは『選手たちの変化』だ。就任当初、選手たちの目が明らかによどんでいてね…メンタル的に死んでいたと言っても過言ではないレベルだった」 「それまでの複雑なサッカー、戦術に疲弊していた、と言うべき状況だった。選手に自信を取り戻させ、できるだけ噛み砕いてシンプルにし、チームを変えることができた」 一方で、今季序盤でセビージャを解任されているメンディリバル監督。 解任後はオリンピアコス行きまでセビージャの全試合をリアルタイムで観たほど選手たちを心配していたようだが、1人のベテランに限っては、扱いと関係性に苦心したようだ。 「シーズンの頭からチャンピオンズリーグ(CL)もあるだろう? そんななか、コンディションに問題のないセンターバックが3枚だけ…グデリ、バデ、そしてセルヒオ・ラモスだ」 「状況的にローテーションを敷かざるを得なかったが、ラモスは日曜も水曜も試合に出たがり、私の選択を嫌った。客観的にみて、ラモスの序列は高かったと思う。しかし、それだけでは満足できなかったようだ」 「思ったのは『私では駄目なのだ。私より優れた指揮官でなければ、ラモスほどの選手を満足させられない…』ということ。同時に私の職務も終わりに近づいている気がした。己の基準に従うか否か…コーチは日常的に選択を迫られているんだ」 2024.06.14 11:45 Fri

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