スパーズに救われたチェルシーが薄氷の4位フィニッシュ! 主将退場に守護神負傷の踏んだり蹴ったりの末にビラに敗戦…《プレミアリーグ》

2021.05.24 02:28 Mon
Getty Images
プレミアリーグ最終節、アストン・ビラvsチェルシーが23日にビラ・パークで行われ、ホームのアストン・ビラが2-1で勝利した。

前節、FAカップ決勝で敗れたレスター・シティ相手に会心の勝利を収めて3位に浮上したチェルシー(勝ち点67)。今季リーグ戦最終戦では上位相手に奮闘する11位のビラ(勝ち点52)とのアウェイゲームで自力でのトップ4フィニッシュを目指した。

トゥヘル監督はレスター戦から負傷のカンテに代えてコバチッチを起用した以外、同じメンバーを起用した。
立ち上がりから70%近いボール支配率で相手を押し込むチェルシーは、左サイドで高い位置を取るチルウェルと中盤のギャップでボールを引き出すマウントを起点に再三のシュートチャンスに結びつけていく。

18分にはヴェルナーの落としからマウントが際どい枠内シュートを放つと、22分にはゴール前のプリシッチが意表を突くオーバーヘッドシュート。さらに、24分にはボックス中央でアスピリクエタの折り返しに反応したマウントに決定機も、ここはシュートを枠外に外してしまう。
序盤の攻勢を先制点に繋げることができなかったチェルシーは前半半ばを過ぎると、相手のロングカウンターに晒される。28分にはマッギンに強烈な左足のミドルシュートを打たれるが、これは枠の左に外れて事なきを得る。

その後は拮抗した展開が続き試合は0-0での折り返しが濃厚と思われたが、ホームのビラが先にゴールをこじ開けた。43分、左CKの場面でキッカーのターゲットがファーからボックス左に走り込んできたトラオレにグラウンダーのボールを送ると、トラオレの見事な左足ワンタッチシュートがクロスバーの内側を叩いてゴール左隅に決まった。

トラオレに手痛い恩返し弾を浴びて1点ビハインドで試合を折り返したチェルシーは、失点時に身体をポストに強く打ち付けていた守護神メンディがプレー続行不可能となり、控えGKケパがハーフタイム明けに投入される。

立ち上がりから攻勢を仕掛けて早い時間帯の同点を目指すが、またしても古巣対戦のトラオレが立ちはだかった。51分、ボックス内でルーズボールに反応したトラオレをジョルジーニョが足をかけてしまいPK献上。これをエル・ガジに決められた。

同時刻開催の試合でレスター、リバプールが共にリードしており、このままでは5位転落となるチェルシーはここから決死の反撃に打って出る。59分にはマウントのショートスルーパスに反応したアスピリクエタのお膳立てから最後はヴェルナーがゴールネットを揺らす。だが、VARのレビューの結果、アスピリクエタの抜け出しの場面でオフサイドを取られてゴールは認められない。

何とか早い時間帯に追いつきたいアウェイチームは60分にジョルジーニョを下げてツィエク、66分にはコバチッチを下げてハヴァーツを投入。25分余りを残して3枚の交代カードを使い切った。

すると、70分には味方とのワンツーでボックス右に抜け出したプリシッチからのクロスをファーに詰めたチルウェルが左足でダイレクトシュート。これはGKマルティネスに掻き出されるが、ゴールラインテクノロジーによってゴールラインを割っていたとの判定でゴールが認められた。

ここから一気に攻勢を強めていくかに思われたが、同時刻開催の試合でレスターがトッテナムに追いつかれたことで、以降は他会場の状況を見極めながらの慎重な戦い方にシフト。ビラも相手の戦い方に合わせてバランスを崩さず、試合は終盤にかけて膠着状態に陥る。

そういった中、試合終了間際の89分にはグリーリッシュとの交錯の際に相手の顔面に裏拳を見舞ったアスピリクタがレッドカードを掲示されて退場するアクシデントに見舞われた。

これにより、再びCL出場に暗雲が漂い始めたチェルシーだったが、宿敵トッテナムが試合終盤にレスターに逆転したことで大きな傷口とはならず。

敵地でのリーグ最終戦を1-2の敗戦で終えたチェルシーは、29日に控えるマンチェスター・シティとのCLファイナルに不安を残すも、リーグを4位でフィニッシュし来シーズンのCL出場権を確保した。

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