3年で2度目のコッパ・イタリア決勝敗退もガスペリーニ「このレベルに到達できて嬉しい」
2021.05.20 15:32 Thu
アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、コッパ・イタリア決勝のユベントス戦を振り返った。『フットボール・イタリア』が伝えている。
2年ぶり2度目の決勝進出となったアタランタ。優勝となれば1962-63シーズン以来の快挙だったが、31分に相手の先制を許すと、41分にMFルスラン・マリノフスキーのゴールで追いつくも、73分にFWフェデリコ・キエーザに決勝ゴールを決められ、1-2で敗戦となった。
3年で2度目の決勝敗退にガスペリーニ監督は失望を隠さなかったが、チームは懸命に戦ってくれたと称賛。流れを決める決定的な場面を振り返りつつ、試合を分析した。
「もちろん失望している。タフな試合で、タイトで、両チームとも強いテンポでよく戦った。決定的な場面、特に最初の失点と(マッテオ・)ペッシーナに対するファウルの場面でPKには恵まれなかったが、我々は懸命に戦った。(アドリアン・)ラビオの入り方やペッシーナの倒れ方を見ると、突進があったことは明らかだが、誰がボールに触れたのかはわからなかった」
「90分の間には、自分が主導権を握っている局面もあれば、そうでない局面もある。決勝戦は延長戦も考えられるため、試合を変えられる要素をベンチから出すようにした」
それでも指揮官は、ここ数年のクラブの成績には満足しているようで、来季以降もスクデットなどのタイトルを狙っていくと、強い志を示した。
「ヴェローナやサンプドリア以来、我々の規模のクラブがスクデットを獲得したことはない。それは明らかに、ビッグクラブと競争するのは非常に難しいということだ。コッパ・イタリアも同様で、30年前にヴィチェンツァが最後に達成した小さなクラブだったと思う」
「この3年で2度目の決勝進出を果たすとともに、ユベントスとはほとんど互角の戦いができた。このレベルに到達できて我々は嬉しいよ」
「3年連続でチャンピオンズリーグの出場権を獲得し、3年間でコッパ・イタリアの決勝戦に2回進出したクラブはそう多くはない。我々は今シーズン2位になったのだ」
2年ぶり2度目の決勝進出となったアタランタ。優勝となれば1962-63シーズン以来の快挙だったが、31分に相手の先制を許すと、41分にMFルスラン・マリノフスキーのゴールで追いつくも、73分にFWフェデリコ・キエーザに決勝ゴールを決められ、1-2で敗戦となった。
3年で2度目の決勝敗退にガスペリーニ監督は失望を隠さなかったが、チームは懸命に戦ってくれたと称賛。流れを決める決定的な場面を振り返りつつ、試合を分析した。
「90分の間には、自分が主導権を握っている局面もあれば、そうでない局面もある。決勝戦は延長戦も考えられるため、試合を変えられる要素をベンチから出すようにした」
「プレーの展開がうまくいかないこともあったが、90分間、常にそうできるわけではない。ベンチから誰かを投入することで、新鮮な要素を与え、テーブルの上のカードを変えることができる。だが、キエーザに素晴らしいゴールを決められ、結果的にはそれが決め手となった」
それでも指揮官は、ここ数年のクラブの成績には満足しているようで、来季以降もスクデットなどのタイトルを狙っていくと、強い志を示した。
「ヴェローナやサンプドリア以来、我々の規模のクラブがスクデットを獲得したことはない。それは明らかに、ビッグクラブと競争するのは非常に難しいということだ。コッパ・イタリアも同様で、30年前にヴィチェンツァが最後に達成した小さなクラブだったと思う」
「この3年で2度目の決勝進出を果たすとともに、ユベントスとはほとんど互角の戦いができた。このレベルに到達できて我々は嬉しいよ」
「3年連続でチャンピオンズリーグの出場権を獲得し、3年間でコッパ・イタリアの決勝戦に2回進出したクラブはそう多くはない。我々は今シーズン2位になったのだ」
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アタランタは1日、モンツァからイタリア代表FWダニエル・マルディーニ(23)の完全移籍加入を発表した。 『フットボール・イタリア』によると、契約期間は2029年6月までで、移籍金は1000万ユーロ(約16億1000万円)+ボーナス300万ユーロ(約4億8000万円)となった。 ダニエル・マルディーニは元イタリア代表DFチェーザレ・マルディーニ氏の孫で、元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏の息子。両者が活躍したミランの下部組織で育ち、2020年2月にファーストチームデビューを飾った。 2021-22シーズンはセリエAで待望の初ゴールを奪うも、なかなか出番を得られず2022年7月にスペツィアへレンタル移籍。2023-24シーズンは前半をエンポリ、後半をモンツァで過ごした。 2024年7月にミランからモンツァへ完全移籍。今シーズンはレギュラーとしてプレーし、セリエAで20試合3ゴール1アシストを記録。レンタル期間も含めた在籍1年間で、通算32試合7ゴール2アシストの成績を残した。 2024年10月にはイタリア代表に初招集され、イスラエル代表戦でデビュー。マルディーニ家はイタリア代表史上初の親子3世代でプレーしたファミリーとなり、ダニエル・マルディーニはここまで2試合キャップを記録している。 2025.02.01 23:40 Sat4
重傷から復帰のアタランタDFスカルヴィーニが肩の手術成功…CLバルセロナ戦で負傷
アタランタは5日、イタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニの手術成功を発表した。 スカルヴィーニは、2024年6月に行われたシーズン最終戦のフィオレンティーナ戦で左ヒザの前十字じん帯を損傷。長期離脱となっていた。 2024年11月に復帰すると、今年に入ってからはコンスタントにプレーしていたが、1月29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ最終節のバルセロナ戦で途中出場を果たすと、試合終盤に負傷。ストレッチャーに乗せられてピッチを後にしていた。 左肩を痛めていたスカルヴィーニは、5日に左肩関節上腕骨安定化手術を受け無事に成功。すでにリハビリのプログラムを行っているという。 負傷続きとなってしまったスカルヴィーニ。しっかりと治して復帰してもらいたいものだ。 2025.02.06 12:10 Thu5