伝統の一戦で豪快オーバーヘッド!“オールド・ファーム”で生まれた超絶アクロバティックゴール/2006-07【インクレディブル・ゴールズ】
2021.03.24 12:00 Wed
サッカーファンなら誰もが一度は見たことがあるであろう歴史に残るスーパーゴール。今回の企画『Incredible Goals』(信じられないゴール)では、これまでに生まれた驚愕のゴールを紹介していく。今回は元イングランド代表DFウーゴ・エヒオグ氏がレンジャーズ時代に決めたゴールだ。
WBAでキャリアをスタートさせたエヒオグ氏は、プレミアリーグのクラブを渡り歩いた後、2007年1月にレンジャーズに移籍。1年を過ごした後再びイングランドに戻り、2012年に現役を引退した。
レンジャーズでは、公式戦7試合の出場にとどまったが、2007年3月11日に行われたスコティッシュ・プレミアリーグ第30節のセルティックとの大一番では、レンジャーズでの唯一のゴールを決めている。
0-0のまま迎えた50分、右サイドのコーナーキックからクロスが入ると、両チームの選手によるヘディングでの競り合いで、ボールが地面につくことなく、何度も高く上がる。ボックス中央にいたエヒオグの前にボールが飛んでくると、ゴールに背を向けた状態から豪快なオーバーヘッドキック。完璧にミートされたシュートがゴール右上のコースに決まり、豪快な先制ゴールとなった。
現役引退後はトッテナムのユースコーチに就任し、指導者としてのキャリアを歩み始めたエヒオグ氏だったが、2017年4月、トレーニング中に心臓発作を起こし、44歳で帰らぬ人となっている。
◆伝統の一戦で生まれたアクロバティックゴール
WBAでキャリアをスタートさせたエヒオグ氏は、プレミアリーグのクラブを渡り歩いた後、2007年1月にレンジャーズに移籍。1年を過ごした後再びイングランドに戻り、2012年に現役を引退した。
0-0のまま迎えた50分、右サイドのコーナーキックからクロスが入ると、両チームの選手によるヘディングでの競り合いで、ボールが地面につくことなく、何度も高く上がる。ボックス中央にいたエヒオグの前にボールが飛んでくると、ゴールに背を向けた状態から豪快なオーバーヘッドキック。完璧にミートされたシュートがゴール右上のコースに決まり、豪快な先制ゴールとなった。
アクロバティックなゴールで先制したレンジャーズ。これが決勝ゴールとなり、1-0で勝利している。
現役引退後はトッテナムのユースコーチに就任し、指導者としてのキャリアを歩み始めたエヒオグ氏だったが、2017年4月、トレーニング中に心臓発作を起こし、44歳で帰らぬ人となっている。
レンジャーズの関連記事
|
レンジャーズの人気記事ランキング
1
日本人3選手先発のセルティックが新年初戦のオールドファームで惨敗…今季リーグ初黒星に【スコティッシュ・プレミアシップ】
セルティックは2日、アイブロックス・スタジアムで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第21節でレンジャーズと対戦し、0-3で惨敗した。 2024年最終戦となったセント・ジョンストンとの前節を、FW古橋亨梧の2ゴールとFW前田大然のゴールによって4-0で完勝した首位のセルティック。2025年の初陣では14ポイント差を付ける2位のレンジャーズとのオールドファームでリーグ3連勝を狙った。 その年明けの大一番では前田、古橋、MF旗手怜央と日本人3選手がスタメンでピッチに立った。 キックオフ直後からホームサポーターによる大声援と大ブーイングによって熱狂的な空気が作り出されたダービーマッチ。開始直後には左サイドを突破した前田の折り返し、セットプレーの混戦から古橋に2度の決定機が訪れるが、いずれもシュートをうまくミートできない。 すると、直後の7分にはレンジャーズに先制点を許す。ハイプレスから馬力のある仕掛けでペナルティアーク付近まで持ち込んだラスキンがDFを引き付けて足裏を使った絶妙なパス。これをスイッチ気味に右から入ってきたハジが左足でグラウンダーシュートを放つと、ゴール右隅の完璧なコースに決まった。 この先制点でホームチームを勢いづかせると、カウンターを起点に鋭い攻撃を仕掛けられる。13分には味方の動き出しをオトリに右からカットインしたチェルニーも左足を振られると、DFにディフレクターしたシュートがクロスバーを叩いた。 なんとか2失点目を回避したものの、相手の圧力に晒されてなかなかうまくボールを前進できないセルティック。旗手やマクレガーも相手を背負う状態でボールを受ける場面が多く、らしくないボールロストでカウンターを招く一因に。 また、序盤以降は背後を狙う古橋や前田にもボールが入らず、攻撃は完全に八方ふさがりとなった。その後、前半終盤にはボールを握って押し込む形を作り出すと、前半ラストプレーとなったセットプレーの二次攻撃では旗手がボックス手前から強烈な右足ダイクレトシュートをゴール左隅へ飛ばしたが、これはGKケリーのビッグセーブに阻まれた。 後半も同じメンバーで臨んだセルティック。押し込む形でスタートすると、53分にはベルナルドからの浮き球パスに反応した古橋がボックス内へ抜け出して胸トラップから技ありの右足ボレーシュートをゴールネットに突き刺す。しかし、これは際どいオフサイド判定で認められず。 後半最初のチャンスをゴールに繋げられなかったアウェイチーム。ここから押し返されると、60分には右サイドで背後を取ったチェルニーに決定的な左足シュートを打たれたが、これは左ポストに救われた。 流れを変えたいロジャーズ監督は64分、古橋を含めて3枚替えを敢行。イダーら異なる特徴を持つアタッカーに局面打開を託した。だが、この交代直後の66分にはレンジャーズに右CKの二次攻撃からファーに詰めたプレパーにこぼれ球を押し込まれて痛恨の2失点目を喫した。 その後、75分にはエンゲルスとの交代で旗手もピッチを退いたフープス。選手交代も実らず、攻め手を見いだせない状況が続く。すると、81分にはカウンターからジェフテの左からの折り返しのこぼれ球を、途中投入のダニーロに左足で蹴り込まれてトドメの3点目まで奪われた。 結局、一矢報いることも叶わずに敵地で惨敗のセルティックは今季19試合目にしてリーグ戦初黒星となった。 レンジャーズ 3-0 セルティック 【レンジャーズ】 ヤニス・ハジ(前7) ロビン・プレパー(後21) ダニーロ(後36) 2025.01.03 02:05 Fri2
古橋亨梧2発に前田大然が連発、セルティックが2戦連続4発快勝で2024年締め【スコティッシュ・プレミアシップ】
セルティックは29日、スコティッシュ・プレミアシップ第20節でセント・ジョンストンをホームに迎え、4-0で快勝した。セルティックのFW古橋亨梧は2ゴールをマークして68分までプレー、FW前田大然は68分からプレーし1ゴール、MF旗手怜央は1アシストを記録し、74分までプレーしている。 3日前の前節マザーウェル戦を4-0と快勝して2位レンジャーズに12ポイント差を付けて首位を快走するセルティック(勝ち点47)は、古橋と旗手がスタメンに。前田はベンチスタートとなった。 最下位セント・ジョンストン(勝ち点14)に対し、セルティックは30分に先制する。旗手のパスを受けたキューンがドリブルでボックス内へ切れ込みシュートを決めきった。 1-0で迎えた後半、セルティックは59分に追加点。ショートコーナーの流れからパウロ・ベルナルドのボレーがGKに阻まれたルーズボールを古橋がヘッドでねじ込んだ。 古橋の今季リーグ7点目でリードを広げたセルティックは5分後にも古橋にゴール。右サイドからのクロスを左足ボレーで合わせた。 その後、古橋をお役御免としたセルティックは73分に途中出場の前田が4点目。ボックス左でスルーパスを引き出し、DFと並走しながらシュートを決めきった。 2戦連続4発快勝で2024年を締めくくったセルティックは、同日の試合でマザーウェルに引き分けたレンジャーズとの勝ち点差を14に広げている。 新年初戦は2日、そのレンジャーズとのオールドファーム・ダービーに臨む。 セルティック 4-0 セント・ジョンストン 【セルティック】 ニコラス・ゲーリット・キューン(前30) 古橋亨梧(後14) 古橋亨梧(後19) 前田大然(後28) 2024.12.30 05:13 Mon3
セルティック選手の額にコイン直撃…ホームのレンジャーズ完勝のオールドファームで事件
2日に行われたオールドファームでセルティックの選手にスタンドから投げ込まれたコインが直撃する事件が発生した。『ESPN』が報じている。 2日、アイブロックス・スタジアムで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第21節のレンジャーズvsセルティックは、ホームチームの3-0の快勝に終わった。 試合前時点で首位のセルティックが14ポイント差を付けており、頂上決戦という意味合いは薄れたものの、2025年初戦の大一番で大きな盛り上がりを見せたダービーマッチ。 戦前は開幕から無敗のフープス優位と見られたが、蓋を開けてみればホームのレンジャーズが攻守に圧倒。先発出場したFW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央の日本人3選手も決定的な仕事ができなかった。 先日のスコティッシュ・リーグカップ決勝での敗戦を含めレンジャーズ陣営にとっては少し溜飲が下がる完勝となったが、同試合の終了間際には不届きなサポーターによる愚行による事件が発生した。 後半アディショナルタイムにレンジャーズ陣内のコーナーフラッグ近くで競り合ったセルティックMFアルネ・エンゲルスにスタンドからコインが投げつけられると、これが額付近に直撃。エンゲルスに大事はなかったが、ピッチに倒れ込んで治療を受ける形となり、試合が一時中断となった。 その後、選手から投擲されたコインを受け取った主審は、犯人特定に向けた証拠としてスタジアムに待機していた警察官に手渡す姿も中継映像によって確認されていた。 同試合後、セルティックのDFアリスター・ジョンストンはエンゲルスの状態を説明するとともに、相手サポーターに対してリスペクトを求めた。 「彼(エンゲルス)の目の上に当たったところを見た」 「目に当たらなくてよかった…。みんながピッチ上のプレーヤーを尊重することを願うだけだ」 「もしそれが目に当たったら、それはおそらく本当に深刻なケガだった。世の中にはいろんな人間がいるけど、みんなが賢くなって、人の頭に物を投げつけないようにしなくてはならない」 なお、サポーター同士による衝突も珍しくないオールドファームは今回の一戦を含め、アウェイサポーターのスタジアム入場を全面的に制限。今シーズン後半戦に向けては両クラブの話し合いによって緩和の方向に傾いていたが、今回の事件によって再考となる可能性もあるかもしれない。 2025.01.03 17:11 Fri4
欧州王者シティがナメられた90年代後半の暗黒期…3部降格、現4部クラブとの合併話...「私が会長でなければ今ごろ...」
マンチェスター・シティのデビッド・バーンスタイン元会長が、振り返るのも無惨なクラブの暗黒時代を振り返った。イギリス『ミラー』が伝えている。 イングランド王者、そして欧州王者のシティ。2008-09シーズンに中東資本参入によるビッグクラブ化計画が始まって以降、プレミアリーグを7度制し、1880年の創立から143年、昨季とうとうチャンピオンズリーグ(CL)を初制覇した。 しかし、そんなシティがほんの十数年前まで、宿敵マンチェスター・ユナイテッドの足元はおろか、残留争いが定位置のクラブだったことを、日本の若きサッカー少年・少女は知らないかもしれない。 バーンスタイン氏はシティが3部リーグ降格直前の1998年春に会長となり、「最大の暗黒期」だったと言われる2003年まで5年間務めた人物。シティのプレミアリーグ復帰に尽力したとして、今なおサポーターから高く評価・尊敬される御年80歳の長老だ。 氏は、ウィンブルドンFC(※1)との合併話や、レンジャーズ(スコットランド1部)のフィーダークラブ化案といった、2024年現在では考えられないような、シティが“下に見られた”1990年代後半を振り返る。 (※1)2004年消滅。後身のミルトン・キーンズ・ドンズFCは現在イングランド4部 「ウィンブルドンとの合併がプレミアリーグ復帰への最大の近道…そんな時代があったんだよ。先方からオファーが来たんだ。その後にはレンジャーズから手紙が届いた。彼らは我々(シティ)を自分たちのフィーダークラブ(※2)にしようとしていたんだ」 (※2)シティとジローナ、チェルシーとフィテッセのような関係性。シティは若手選手のレンタル先にジローナをよく利用する 「もちろんどちらもすぐに却下した。正直に言って、あの時代に私が会長だったことはこの上なく幸運なことだったはずだよ。私はシティのファンだからね。誘惑に駆られがちな人間が会長だったら、シティは今ごろどうなっていたか」 バーンスタイン氏はマンチェスターにほど近いマージーサイド州の出身で、幼少期からのシティサポーター。のちにFA(イングランドサッカー協会)会長も務め上げたこの男がいなければ、いまのシティは間違いなくなかっただろう。 2024.02.18 15:25 Sun5