室屋成が巻き込まれた「寿司の国」発言のコメンテーター、『スカイ』が事態を重く見て即時解雇を発表

2021.03.14 22:30 Sun
Getty Images
「寿司の国」という発言でドイツで物議を醸していたヨルグ・ダールマン氏だが、『スカイ・スポーツ』が解雇したことを発表した。事件は6日に行われたブンデスリーガ2部第24節のエルツゲビルゲ・アウエとハノーファーの試合で起こった。
この試合も右サイドバックでフル出場を果たしていた日本代表DF室屋成。試合は1-1の引き分けに終わったが、試合中に決定機を逸していた。

ダールマン氏は室屋の決定機逸に対し、「それはハノーファーでの初ゴールになっていただろう。彼は最後のゴールを寿司の国で挙げていた」とコメントしていた。

日本を指すために「寿司の国」と発言していたのは、長年コメンテーターとして活躍していたダールマン氏。しかし、この発言が差別ではないかということが大きな問題となり、ドイツで騒動になった。
さらに、ダールマン氏はSNS上の反応に対して自身のインスタグラムで「日本を寿司の国と呼んだら、それは本当に人種差別なのだろうか?真面目に捉えていないよな?」と投稿。これが火に油をそそぐことになると、『スカイ』はシーズン終了をもって契約を切ることを発表していた。

ドイツ『キッカー』によると、「スカイはヨルグ・ダールマン氏と長年に渡って、良好な関係を築いてまいりました。しかしながら、彼の発言の中で幾度となく、無神経で不適切なものが見受けられており、スカイはメディア企業としての責任から、彼との契約を即時に解消する決断を下しました」と声明を発表。即時解雇となった。

なお、ダールマン氏はこの決定についても自身のインスタグラムで反応。「残念だが解雇通告を受け入れる」としながらも、今回の「寿司の国」発言による騒動については「一部の人間が人種差別というレッテルを貼った。ヘイトスピーチに屈することは、私にとってあまりにも悲しい」と綴っている。

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元独代表シュティンドルが今季引退…「素晴らしく濃密な時間だった」 “原点の地“に戻って1年後の決断に

元ドイツ代表MFラルス・シュティンドル(35)が28日、所属先のカールスルーエを通じて、今季限りでの現役引退を表明した。 カールスルーエ、ハノーファー、ボルシアMGでキャリアを紡ぎ、ブンデスリーガ通算376試合(85得点71アシスト)に出場のシュティンドル。かつて清武弘嗣や酒井宏樹、板倉滉とも共闘した過去もあり、2015年夏からボルシアMGに移ると、通算271試合の出場数(83得点62アシスト)をマークした。 そのボルシアMGではキャプテンを務める中心選手だったが、在籍8シーズンを経て、昨季限りで退団。今季からキャリアの原点である2.ブンデスリーガのカールスルーエに戻り、公式戦17試合で4得点5アシストを記録中だが、今年1月中旬のふくらはぎ負傷から欠場が続く。 ドイツ代表としても2017年のデビューから11試合のキャップ数を積み上げ、一時は国際舞台にも活躍の場を広げたシュティンドルは「信じられないほど美しく、濃密な時間だった」とこれまでを振り返りながら、今季限りで現役生活に終止符を打つと報告した。 「最高の瞬間もたくさんあったけど、まったく楽ではないときもあった。僕にとって、昨夏に故郷クラブに戻り、新しいヴィルトパルクでプレーし、そこで最初のゴールを決めたのは夢のような出来事だったよ」 「それらのすべてを可能にしてくれた関係者のみんなに深く感謝している。この1年間は信じられないほど特別なものだった。これからの数週間もできる限りを尽くす。カールスルーエが再び立つべき場所のために」 2024.03.29 15:30 Fri

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