スパーズが2021年初の連勝! 開幕以来スタメンのデレ・アリ絡んだOGを守り抜きフルアムに辛勝《プレミアリーグ》

2021.03.05 04:59 Fri
Getty Images
プレミアリーグ第33節、フルアムvsトッテナムが4日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのトッテナムが0-1で勝利した。
PR
現在、1試合未消化で8位のトッテナム(勝ち点39)は前節バーンリーを相手に4-0の快勝。リーグ戦の連敗をストップすると共に3試合ぶりの白星を手にした。2021年初の連勝を狙う今節は前回対戦で引き分けた18位のフルアム(勝ち点23)と対戦。バーンリー戦からは先発3人を変更。両サイドバックをレギロン、オーリエからドハーティ、ベン・デイビスに入れ替え、ルーカス・モウラに代わってデレ・アリが開幕戦以来となるリーグ戦でのスタメン復帰を果たした。
今季2度目のロンドン・ダービーは出足で勝るフルアムが押し込む入りを見せる。格上相手に前から圧力をかけるホームチームは、左サイドのロフタス=チークのキープ力を生かしてサイドバックも積極的に高い位置を取って攻撃に厚みを加える。その流れの中でロビンソンらがフィニッシュに絡んでいく。

一方、トッテナムも15分を過ぎた辺りから相手のプレッシャーに順応すると、ここから相手守備を引っくり返すカウンターからチャンスを創出。まずは16分、エンドンベレの仕掛けで得たFKをキッカーのベイルがブレ球で狙うと、直後の18分には左サイドのソン・フンミンが入れた右足アウトにかけた絶妙なクロスをゴール前でドフリーのケインが頭で合わすが、これはGKアレオラの守備範囲。

それでも、続けて良い形の攻めを見せたアウェイチームは19分、得意のロングカウンターでゴールをこじ開ける。自陣でボールを持ったベイルからの縦パスを受けたデレ・アリが左サイドでフリーのソン・フンミンへ繋ぐ。そして、ボックス左にそのまま持ち込んだ韓国代表FWからのグラウンダーの折り返しを、ゴール前に走り込んだデレ・アリが右足アウトで合わせると、後方にいたDFアダラバイヨに当たってゴール方向に向かったボールが右隅へ決まった。
デレ・アリの今季プレミア初ゴールとはならずも、オウンゴールで先制に成功したトッテナムは、以降もスムーズなポジティブトランジションからうまく浮くデレ・アリ、ソン・フンミンを起点に良い形でカウンターを仕掛けていく。

その流れから4戦ぶりのゴールを目指すソン・フンミンが際どい2本のシュート、エンドンベレのスルーパスに反応したケインがボックス内で相手と交錯してPK獲得に迫る場面を創出。また、守備の局面でもドハーティやホイビュルクが強度の高いプレーで相手の起点を潰す。前半ラストプレーではロビンソンに突破を許してマジャの落としからレミナに決定機に持ち込まれたが、ここはシュートミスに助けられた。

1点リードで試合を折り返したトッテナムだが、後半は相手の攻勢に晒される展開に。立ち上がりに続けて与えたCKからアンデルセン、アダラバイヨに枠を捉えたヘディングシュートを放たれるも、ここはGKロリスの連続セーブで凌ぐ。

以降は相手に押し込まれる中でカウンターチャンスを幾度か得るが、前半のように前線の選手に良い形でボールが繋がらず、なかなかフィニッシュで攻撃を完結できない。

すると、63分には相手の波状攻撃を受けてボックス内でルーズボールを拾ったマジャに左足のシュートを決められる。だが、VARのレビューの結果、DFサンチェスのクリアをレミナが腕を使ってブロックしたとの微妙な判定により、ゴールは取り消しとなった。

判定に救われてリードを維持したトッテナムは68分、ベイルとデレ・アリを下げてルーカス、ムサ・シソコを同時投入。さらに、75分にはエンドンベレを下げてこの日が29歳のバースデーとなったラメラを3枚目のカードとして切った。

互いに交代枠を使い切った残り15分の攻防ではそのバースデーボーイが攻守に気を吐く。83分にはシソコからの縦パスを受けゴール前に走り込むケインへ絶妙なラストパスを通すが、ケインのシュートは勇敢に飛び出したGKアレオラのビッグセーブに阻まれ、試合を決定づける2点目とはならず。

以降はホームチームのミトロビッチを目がけたシンプルなロングボール、サイドからの再三のクロスを撥ね返し続けたトッテナムが、辛くも2試合連続クリーンシートで試合をクローズ。

相手のオウンゴールで得た決勝点を微妙なVAR判定などもあり、何とか守り切る辛勝ながらも昨年11月の4連勝以来となるリーグ連勝を飾ったトッテナムが熾烈なトップ4争いにおいて価値ある勝ち点3を手にした。

PR
関連ニュース

トッテナムが33年ぶり来日! 神戸と対戦、ポステコグルー監督「日本は私がよく知る国」

Jリーグは25日、トッテナムの今夏来日を発表した。 トッテナムはJクラブとヨーロッパの強豪クラブが対戦する『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』の出場チームとして来日。Jリーグから出場となる昨年のJ1リーグ王者、ヴィッセル神戸と7月27日に国立競技場で対戦する。 トッテナムを率いるのはかつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督。中心選手は2020―21シーズンのプレミアリーグでアジア人史上初の得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミンで、チームとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいる。 トッテナムからもその来日決定がアナウンス。チームとして33年ぶりの来日となるなか、再び日本の地に降り立つポステコグルー監督はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーを日本に連れて行き、ヴィッセル神戸とのエキサイティングな試合ができるのを嬉しく思う。この親善試合は2024-25シーズンに向けた準備の新たなステップになる」 「日本は私が指揮を執る頃からよく知る国。熱烈なフットボールファンで賑わっているし、選手たちが国立競技場の雰囲気を味わうだけでなく、文化に触れたり、善意をサポートしたりするのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【リリース】Jリーグが今夏のトッテナム来日&ヴィッセル神戸との対戦を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo開催決定!<br><br>7月27日(土)<br> ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー<br>国立競技場<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグワールドチャレンジ</a><a href="https://twitter.com/visselkobe?ref_src=twsrc%5Etfw">@visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/SpursOfficial?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursOfficial</a><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/vPIgEVKuqR">https://t.co/vPIgEVKuqR</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1783332118434885924?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.25 13:04 Thu

居場所なきブライアン・ヒルは今夏にトッテナム退団へ? フェイエノールト関係者が関心明言「獲得に動いているのは事実」

トッテナムのスペイン代表FWブライアン・ヒル(23)は、オランダ方面から関心を受けているようだ。 2021年夏に、セビージャからトッテナムへ加入したブライアン・ヒル。しかし、イングランドでは存在感を示せず半年後にバレンシアへレンタル移籍すると、翌シーズンはチームに復帰するも出場機会はほとんどなし。2023年1月には、半年間のレンタル契約で古巣のセビージャに復帰した。 今シーズンは再びトッテナムに戻ったヒルだが、アンジェ・ポステコグルー監督が新たに就任したチームでも居場所を得られず。プレミアリーグで10試合に出場するも、ここまで先発はわずか2試合にとどまっている。 こうした状況の中、イギリス『イブニング・スタンダード』によるとヒルにはフェイエノールトからの関心がある模様。クラブのテクニカル・ディレクターであるデニス・テ・クローゼ氏はオランダの地元紙のインタビューに応じた際、獲得を望んでいると公言している。 「我々がヒルの獲得に乗り出していることは、数年前から事実だ。クラブとして何が可能かについて、もう一度考えているよ。我々は、選手がキャリアを継続するための素晴らしい機会を提供できる。ヒルは良い選手であり、彼に注目しているクラブはたくさんあるのだ」 なお、ヒルとトッテナムの現行契約は2026年夏まで。ただし、クラブは今年に入ってからほぼ出番を得られていないこともあり、夏の放出を計画中と報じられている。 2024.04.24 17:10 Wed

スパーズに激震…ウドジェが今季絶望を明かす

トッテナムのイタリア代表DFデスティニー・ウドジェの今シーズンが終了した。 ウドジェは20日、『インスタグラム』に家族を伴って病院のベッドに横たわる自身の写真と共に「ケガによって、僕のシーズンは早くも終わりを告げた。それでも、今シーズン自分を支えてくれたすべての人への感謝の気持ちは忘れません」と、手術を受けたことを明かした。 現時点でクラブからの公式なアナウンスはなく、負傷箇所やケガの程度は不明だが、一部報道では今回のケガによって3カ月程度の離脱を強いられることになる模様。そのため、イタリア代表として参戦予定だったユーロ2024出場も欠場となる見込みだ。 今シーズンにウディネーゼから正式加入となったウドジェは、ここまでの公式戦30試合に出場し、2ゴール3アシストを記録。スペイン代表DFペドロ・ポロと共に、アンジェ・ポステコグルー監督が志向する特殊なスタイルにおいて最もタスクが多いサイドバックの主力として活躍していた。 現在、アストン・ビラ、マンチェスター・ユナイテッドらと共に熾烈なトップ4争いを繰り広げるトッテナムは、残り試合でアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、リバプールといった強豪とのビッグマッチを控えており、多才な左サイドバックの不在は大きな痛手となる。 2024.04.21 08:00 Sun

2部リーズが岐路…若き人気銘柄と莫大な負債、もし1年でのプレミア復帰に失敗なら…

リーズ・ユナイテッドが、生きるか死ぬかの岐路に立たされているようだ。 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す、チャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ。年明けからぐんぐん調子を上げ、現在は残り3試合で自動昇格圏2位と勝ち点「1」差の3位につけている。 少なくとも6位以内に与えられる昇格プレーオフ圏は確保したなか、昇格争いとともに現地で大きく注目されているのが、主力としてチームを引っ張る若きタレントの去就だ。 まず、すでにある程度サッカーファンにも名前が通るイタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(20)。派手なタイプではないが、昨季のプレミア経験を通じ、若くして実力を伸ばしたウインガーで、イタリア代表にも継続招集される。 U-21イングランド代表MFアーチー・グレイ(18)は、今季トップ昇格1年目でチームの屋台骨となったセントラルハーフ。父や大叔父といった身内を含め、”グレイ一族”4人目のリーズ選手であり、18歳にしてチームの象徴となっている。 U-21オランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィル(22)は背番号10を背負い、今季リーグ戦40試合17得点8アシスト。フェイエノールトが手塩にかけて育てたウインガーで、今やリーズの浮沈を最も左右する1人として認知されるエースだ。 ニョントはエバートンから執拗に狙われ、以前にはローマ&ラツィオからの関心も明らかに。グレイはトッテナムを筆頭にプレミアトップクラブがうなる人気銘柄。左ウイングのサマーフィルには、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンからのリストアップが判明済みだ。 これらを踏まえたうえで、リーズの状況について。 多くの方がご存知の通り、プレミアかチャンピオンシップかでは、放映権収入に天と地ほどの差があり、この点はチーム運営資金に直結。今回でいえば、リーズは昇格成功なら3選手を売らなくても困らないし、新戦力獲得の余裕も生まれるが、昇格失敗なら運営全般の体裁を整えるべく、主力売却による資金確保が待ったなしとなる。 また、イギリス『フットボール・インサイダー』によると、リーズは現在1億9000万ポンド(約363億円)の負債を抱えているとのこと。もし今季で昇格できなければ、3選手の“売り”の必要性は加速し、戦力大幅ダウンで昇格なんて夢のまた夢…そんな時代が来るかもしれない。 ハッキリ言って、状況は、生きるか、死ぬか。これを“現場”が知らないはずもなく、まさに命懸けでプレミアリーグ昇格を掴まなければいけないリーズだ。 2024.04.20 20:55 Sat

やはりコナー・ギャラガーは売却へ…契約延長交渉は事実上終了、今季欠場わずか1試合のゲーム主将が帳尻合わせで犠牲に

チェルシーがやはりイングランド代表MFコナー・ギャラガー(24)を売ってしまいそうだ…。 チェルシーの下部組織が育て上げたセントラルハーフ、コナー・ギャラガー。クリスタル・パレスへの武者修行が見事にハマり、レンタル期間中からA代表にも定着した24歳だ。 復帰2年目となる今季は新任のマウリシオ・ポチェッティーノ監督からゲーム主将を託される試合も非常に多く、シーズン佳境にきて、過渡期のチームにジワジワ未来への希望が灯るなか、自身はここまで欠場わずか1試合。累積警告1試合を除き、全公式戦のピッチに立つ。 そんな選手の売却が真面目に検討されているなど、本来ならにわかには信じ難いところ。どう転んでもチェルシーはビッグクラブなのだ。 財務とリーグ規則の帳尻合わせから、今季序盤戦より2024年夏の売却が噂されるようになって久しいが、イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、その流れは今も同じ。ギャラガーが真っ先に「犠牲」になる見通しとのことだ。 ギャラガーに絶大な信頼をおくポチェッティーノ監督も、内心では同選手を他クラブへ売る必要があることを理解。2024-25シーズンまでとなっている契約の延長交渉は事実上終了し、アカデミー育ちの若きリーダーは、やはり今夏で“現金化”されてしまうようだ。 現段階で売却先の最有力はトッテナム。ここからそれ以外のクラブが獲得に本腰を入れる可能性も排除できないとされる。 2024.04.20 19:40 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly