昨季ファイナリストのアスレティックがPKの末にベティス撃破で4強入り! 後半ラストプレーで追いつく劇的勝ち上がりに《コパ・デル・レイ》
2021.02.05 07:48 Fri
コパ・デル・レイ準々決勝、ベティスvsアスレティック・ビルバオが4日にベニート・ビジャマリンで行われ、1-1のスコアで120分間の戦いが終了。その後、PK戦を2-4で制したアスレティックが準決勝進出を決めた。
4回戦で昨季ファイナリストのレアル・ソシエダを破ったベティスと、3部のアルコヤーノを退けたアスレティックによるプリメーラ勢同士の一戦。試合はアウェイのアスレティックがラウール・ガルシアとビジャリブレという屈強なターゲットマンを使ったシンプルな攻めを見せ、押し込む入りを見せる。その流れから制空権を握ったセットプレーでベスガらがフィニッシュに絡んでいくが、なかなか枠を捉え切れない。
一方、時間の経過と共にボールの主導権を握ってカナレス、フェキルを起点に相手守備を揺さぶる攻撃を仕掛けるベティス。30分付近にはいずれも右サイドを破ってのフェキル、ルイバルの絶妙な折り返しからカナレス、ミランダに決定機が訪れるが、こちらもシュートを枠に飛ばせず。
互いに決定機をモノにできず、0-0で折り返した試合は後半も球際でのぶつかり合いが強調される展開が続き、決定機の数よりもカードが目立つ。それでも、徐々に流れを掴んだアスレティックは71分、ユーリの左クロスに大外から飛び込んだデ・マルコスにビッグチャンスが訪れる。だが、これを枠に飛ばせない。
その後、互いに交代カードを切って試合の流れに変化を加えていく中、ベティスの交代策が先に実を結ぶ。84分、ボックス手前左でドリブル突破を仕掛けたフェキルが相手DFに引っかけられて浮き球のルーズボールがボックス中央のフアンミに向かうと、途中出場のフアンミが抑えの利いた左足のボレーシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
そして、冷静な試合運びで時計を進めていくが、昨季ファイナリストが最後の最後に勝負強さを発揮した。94分、左サイドで高い位置を取ったイニゴ・マルティネスが絶妙なアーリークロスを供給すると、DF2枚の間でうまく浮いたラウール・ガルシアが見事なヘディングシュートをゴール右隅の完璧なコースに流し込んだ。
そして、昨季ファイナリストの驚異的な粘りによって延長戦に入ると、立ち上がりにはモルシージョの強烈なミドルシュートでアスレティックが勝ち越しに迫るが、これはGKロブレスの守備範囲。一方、主力アタッカーをすでにベンチに下げてより難しい立場に立たされたベティスも、延長から投入されたホアキンが延長前半終了間際にボックス内で決定的なシュートを放つなど、防戦一方の展開にはさせなかった。
結局、延長戦では決着がつかず、ベスト4進出の行方はPK戦に委ねられることになった。そのPK戦では先行のアスレティックが4人全員成功したのに対して、後攻のベティスは2人目のカナレス、3人目のフアンミがGKウナイ・シモンの連続セーブに遭い、昨季ファイナリストが4-2でPK戦を制した。
そして、後半ラストプレーで追いつきPK戦の末にベティスを退けたアスレティックが劇的な形でベスト4進出を決めた。
4回戦で昨季ファイナリストのレアル・ソシエダを破ったベティスと、3部のアルコヤーノを退けたアスレティックによるプリメーラ勢同士の一戦。試合はアウェイのアスレティックがラウール・ガルシアとビジャリブレという屈強なターゲットマンを使ったシンプルな攻めを見せ、押し込む入りを見せる。その流れから制空権を握ったセットプレーでベスガらがフィニッシュに絡んでいくが、なかなか枠を捉え切れない。
一方、時間の経過と共にボールの主導権を握ってカナレス、フェキルを起点に相手守備を揺さぶる攻撃を仕掛けるベティス。30分付近にはいずれも右サイドを破ってのフェキル、ルイバルの絶妙な折り返しからカナレス、ミランダに決定機が訪れるが、こちらもシュートを枠に飛ばせず。
その後、互いに交代カードを切って試合の流れに変化を加えていく中、ベティスの交代策が先に実を結ぶ。84分、ボックス手前左でドリブル突破を仕掛けたフェキルが相手DFに引っかけられて浮き球のルーズボールがボックス中央のフアンミに向かうと、途中出場のフアンミが抑えの利いた左足のボレーシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
試合終盤のゴールで準決勝に近づいたホームチームはボルハ・イグレシアス、フェキルを下げてグアルダード、シジネイと守備的な選手を投入して逃げ切り態勢に入る。
そして、冷静な試合運びで時計を進めていくが、昨季ファイナリストが最後の最後に勝負強さを発揮した。94分、左サイドで高い位置を取ったイニゴ・マルティネスが絶妙なアーリークロスを供給すると、DF2枚の間でうまく浮いたラウール・ガルシアが見事なヘディングシュートをゴール右隅の完璧なコースに流し込んだ。
そして、昨季ファイナリストの驚異的な粘りによって延長戦に入ると、立ち上がりにはモルシージョの強烈なミドルシュートでアスレティックが勝ち越しに迫るが、これはGKロブレスの守備範囲。一方、主力アタッカーをすでにベンチに下げてより難しい立場に立たされたベティスも、延長から投入されたホアキンが延長前半終了間際にボックス内で決定的なシュートを放つなど、防戦一方の展開にはさせなかった。
結局、延長戦では決着がつかず、ベスト4進出の行方はPK戦に委ねられることになった。そのPK戦では先行のアスレティックが4人全員成功したのに対して、後攻のベティスは2人目のカナレス、3人目のフアンミがGKウナイ・シモンの連続セーブに遭い、昨季ファイナリストが4-2でPK戦を制した。
そして、後半ラストプレーで追いつきPK戦の末にベティスを退けたアスレティックが劇的な形でベスト4進出を決めた。
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