【ラ・リーガ第14節プレビュー】乾&武藤が好調レアル・マドリーに挑む!
2020.12.18 19:00 Fri
先週末に行われた第13節では注目のマドリード・ダービーで完勝したレアル・マドリーがアトレティコ・マドリーに今季初黒星を与え、レアル・ソシエダも3戦連続ドローと足踏みが続いたことで上位戦線がより混戦模様となっている。また、開幕から唯一未勝利だったFW岡崎慎司擁するウエスカが13戦目にして待望の今季初白星を挙げている。
ミッドウィークにスーペル・コパ参戦組が前倒し開催となった第19節、それ以外のチームがコパ・デル・レイを戦い、年末年始にかけての過密日程がスタート。
今節では上位陣が下位相手との対戦が組まれている中、MF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する11位のエイバル(勝ち点15)が、3位のレアル・マドリー(勝ち点26)に挑む一戦に注目したい。
エイバルは前節、難所アノエタに乗り込んだソシエダとのバスク自治州ダービーを1-1のドローで終え、直近1勝4分けと5戦無敗を継続。得点力不足によって勝ち点1を勝ち点3に変える勝ち切る強さに欠けるものの、持ち味のハードワークを生かした堅守が機能している点は今後に向けたプラス材料だ。その中で好調のMFブライアン・ヒルらと共に得点力不足解消の起爆剤として期待される武藤は直近4試合連続スタメンと信頼を勝ち取っている。
一方、乾は前節は後半頭からの起用となったが、2-0で勝利した直近のコパ・デル・レイのラシン・リオハ戦では武藤と共に温存されており、今回のマドリー戦で起用される可能性が高い。完全復調の気配漂う昨季王者相手にサムライ2人の躍動に期待したい。
前節、敵地でのダービーで良いところなく敗れて今季初黒星を喫した首位のアトレティコ(勝ち点26)は、その厳しい敗戦からのリバウンドメンタリティが試される。主力温存のコパ・デル・レイでは格下カルデサールを3-0で破りすぐさま白星を取り戻したが、14位のエルチェ(勝ち点14)をホームで迎え撃つ一戦でもきっちり勝ち点3を獲得したい。ダービーではここ数試合機能していた[5-3-2]を試合途中に本来の[4-4-2]の形に戻したが、今回の一戦ではいずれの布陣を採用するかにも注目が集まる。
マドリード勢の後塵を拝する厳しい序盤戦を過ごす5位のバルセロナ(勝ち点20)はここにきて復調気配を漂わせている。先週末にレバンテ相手にエースFWメッシの挙げた虎の子の1点を守り切る辛勝で公式戦連敗をストップすると、16日に開催されたソシエダ戦では首位チームを相手にDFジョルディ・アルバ、MFデ・ヨングと伏兵2人のゴールで逆転勝利。開幕以来2度目の連勝を飾っている。とりわけ、ソシエダ戦ではFWブラースヴァイトの左ウイング、メッシの1トップ起用と微妙に配置を変えた中で守備面を中心にパフォーマンスの改善が見られている。今季マドリード勢に善戦を見せている12位のバレンシア(勝ち点14)との一戦で結果、内容共に満足するものを手にできれば、再浮上の可能性は十分にあるはずだ。
直近4試合連続ドローと足踏みが続き、MF久保建英の去就の行方も騒がしくなっている4位のビジャレアル(勝ち点22)は、最下位オサスナ(勝ち点11)とのアウェイゲームで5戦ぶりの白星を目指す。今季負傷者に悩まされるエメリ監督率いるチームは直近でピボーテの主力イボーラが左ヒザに重傷を負い、長期離脱を強いられた。これにより、布陣や選手の配置にも少なからず変化が起きる可能性が高い。その中でポジション争いに苦しむ久保は前節のベティス戦(1-1)で先発出場、直近のコパ・デル・レイのレイオア戦(6-0で勝利)で途中出場とチャンスを与えられたが、いまひとつ波に乗り切れていない。それでも、最下位相手に押し込める展開が予想される今回の一戦は、その卓越したクリエイティビティが生きる試合になるかもしれない。
前節、待望の今季初勝利を挙げた19位のウエスカ(勝ち点11)は13位のアスレティック(勝ち点14)とのアウェイゲームで連勝を狙う。前々節のグラナダ戦で待望のプリメーラ初ゴールを挙げた岡崎は、前節のアラベス戦で負傷から復帰後初めてのスタメン起用となった中、VAR判定によって2度のゴールが取り消しとなったものの、昨季の躍動感が戻ってきた印象だ。リーグ屈指の守備陣を擁する難敵を相手に持ち味の嗅覚、ポジショニングセンスを武器に自身2点目を狙いたい。
そのほかでは直近の公式戦1敗6分けと急失速の2位ソシエダ(勝ち点26)が18位のレバンテ(勝ち点11)を相手に8戦ぶりの白星を目指す一戦も注目だ。
《ラ・リーガ第14節》
▽12/18(金)
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs ウエスカ
▽12/19(土)
《22:00》
アトレティコ・マドリー vs エルチェ
《24:15》
バルセロナ vs バレンシア
《26:30》
レバンテ vs レアル・ソシエダ
オサスナ vs ビジャレアル
《29:00》
セビージャ vs バジャドリー
▽12/20(日)
《22:00》
セルタ vs アラベス
《24:15》
グラナダ vs ベティス
《26:30》
カディス vs ヘタフェ
《29:00》
エイバル vs レアル・マドリー
ミッドウィークにスーペル・コパ参戦組が前倒し開催となった第19節、それ以外のチームがコパ・デル・レイを戦い、年末年始にかけての過密日程がスタート。
今節では上位陣が下位相手との対戦が組まれている中、MF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する11位のエイバル(勝ち点15)が、3位のレアル・マドリー(勝ち点26)に挑む一戦に注目したい。
一方、乾は前節は後半頭からの起用となったが、2-0で勝利した直近のコパ・デル・レイのラシン・リオハ戦では武藤と共に温存されており、今回のマドリー戦で起用される可能性が高い。完全復調の気配漂う昨季王者相手にサムライ2人の躍動に期待したい。
対するマドリーはダービーで会心の勝利を収め、セビージャ、ボルシアMG、アトレティコと続いた重要な3連戦を3連勝で飾り、ジダン監督の去就問題を含めた危機を乗り越えた。さらに、15日に行われたアスレティック・ビルバオ戦では激しい消耗を強いられた3連戦の蓄積疲労が懸念されたが、前半序盤に相手に退場者が出る幸運もあり、きっちり3-1で勝利。試合運びに拙さはあったものの、主砲ベンゼマのドブレーテと守護神クルトワのビッグセーブで今季2度目のラ・リーガ3連勝を飾った。やや力が落ちるエイバルとのアウェイゲームではフル稼働のMFモドリッチら一部主力をベンチに置く形となりそうだが、きっちり勝ち点3を持ち帰りたい。
前節、敵地でのダービーで良いところなく敗れて今季初黒星を喫した首位のアトレティコ(勝ち点26)は、その厳しい敗戦からのリバウンドメンタリティが試される。主力温存のコパ・デル・レイでは格下カルデサールを3-0で破りすぐさま白星を取り戻したが、14位のエルチェ(勝ち点14)をホームで迎え撃つ一戦でもきっちり勝ち点3を獲得したい。ダービーではここ数試合機能していた[5-3-2]を試合途中に本来の[4-4-2]の形に戻したが、今回の一戦ではいずれの布陣を採用するかにも注目が集まる。
マドリード勢の後塵を拝する厳しい序盤戦を過ごす5位のバルセロナ(勝ち点20)はここにきて復調気配を漂わせている。先週末にレバンテ相手にエースFWメッシの挙げた虎の子の1点を守り切る辛勝で公式戦連敗をストップすると、16日に開催されたソシエダ戦では首位チームを相手にDFジョルディ・アルバ、MFデ・ヨングと伏兵2人のゴールで逆転勝利。開幕以来2度目の連勝を飾っている。とりわけ、ソシエダ戦ではFWブラースヴァイトの左ウイング、メッシの1トップ起用と微妙に配置を変えた中で守備面を中心にパフォーマンスの改善が見られている。今季マドリード勢に善戦を見せている12位のバレンシア(勝ち点14)との一戦で結果、内容共に満足するものを手にできれば、再浮上の可能性は十分にあるはずだ。
直近4試合連続ドローと足踏みが続き、MF久保建英の去就の行方も騒がしくなっている4位のビジャレアル(勝ち点22)は、最下位オサスナ(勝ち点11)とのアウェイゲームで5戦ぶりの白星を目指す。今季負傷者に悩まされるエメリ監督率いるチームは直近でピボーテの主力イボーラが左ヒザに重傷を負い、長期離脱を強いられた。これにより、布陣や選手の配置にも少なからず変化が起きる可能性が高い。その中でポジション争いに苦しむ久保は前節のベティス戦(1-1)で先発出場、直近のコパ・デル・レイのレイオア戦(6-0で勝利)で途中出場とチャンスを与えられたが、いまひとつ波に乗り切れていない。それでも、最下位相手に押し込める展開が予想される今回の一戦は、その卓越したクリエイティビティが生きる試合になるかもしれない。
前節、待望の今季初勝利を挙げた19位のウエスカ(勝ち点11)は13位のアスレティック(勝ち点14)とのアウェイゲームで連勝を狙う。前々節のグラナダ戦で待望のプリメーラ初ゴールを挙げた岡崎は、前節のアラベス戦で負傷から復帰後初めてのスタメン起用となった中、VAR判定によって2度のゴールが取り消しとなったものの、昨季の躍動感が戻ってきた印象だ。リーグ屈指の守備陣を擁する難敵を相手に持ち味の嗅覚、ポジショニングセンスを武器に自身2点目を狙いたい。
そのほかでは直近の公式戦1敗6分けと急失速の2位ソシエダ(勝ち点26)が18位のレバンテ(勝ち点11)を相手に8戦ぶりの白星を目指す一戦も注目だ。
《ラ・リーガ第14節》
▽12/18(金)
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs ウエスカ
▽12/19(土)
《22:00》
アトレティコ・マドリー vs エルチェ
《24:15》
バルセロナ vs バレンシア
《26:30》
レバンテ vs レアル・ソシエダ
オサスナ vs ビジャレアル
《29:00》
セビージャ vs バジャドリー
▽12/20(日)
《22:00》
セルタ vs アラベス
《24:15》
グラナダ vs ベティス
《26:30》
カディス vs ヘタフェ
《29:00》
エイバル vs レアル・マドリー
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乾貴士、武藤嘉紀が所属するエイバルで、猥褻な映像をめぐるトラブルが発生。元所属選手らが裁判所に召喚される事態となっていた。スペイン『マルカ』が伝えた。 この事件は、4年前に撮影されたセックステープが流出してしまったというもの。現在もエイバルに所属するFWセルジ・エンリクに加え、元エイバル所属のDFアントニオ・ルナ(ジローナ)、MFエディ・シルベストレ(アルバセテ)が出廷した。 『マルカ』によると、このビデオは映像に映っている女性の意思に反して撮影されたとされており、被害女性も証言している。 問題の映像は3選手がチームメイトとしてエイバルで過ごしていた2016年10月に撮影されたというもの。スマートフォンで撮影されたとされている。なお、当時は乾もエイバルに所属しており、当時のチームメイトが事件を起こしたこととなる。 『マルカ』によれば、3選手は14日にサン・セバスチャンの刑事裁判所に出廷し、エンリクとルナに対しては懲役5年が求刑されたとのこと。刑法197条に定められたプライバシーに対する犯罪と関連しているとのことだ。 エンリクは証言の場で事実を認めたものの、「ビデオを送ったのはエディ(・シルベストレ)だけだと100%確信している」とコメント。多くの人に映像を広めてはいないと主張した。 そのシルベストレはSNS上で映像が流出し、広まる原因を作ったとして起訴されている。また、女性の同意がなかったことを知っていながら広めたとし、1年〜3年の休憩がなされたということだ また、ルナは証言の途中で崩れ落ち、涙を流しながら起こったことに対して後悔していたとのことだ。 なお、シルベストレは映像を拡散させたことを断固否定。ガールフレンドと一緒にいたために削除し、映像を全て見たわけではないとした。 この裁判には、3人に加えてペドロ・レオンやダニ・ガルシア、アンデル・カパ、シャビ・イルレタ、ミケル・アルアバレナなど、2016年にエイバルに所属していた一部の選手も召喚されていたとのこと。証言は前述の3名だけが行ったとされている。 最終的な判決はまだ出ていないものの、3選手には懲役刑に加え、被害女性が被った道徳的損害賠償金も要求されるとのことだ。 2020.10.14 23:20 Wed4