ブレーメン、そして日本代表の攻撃の核FW大迫勇也が語る自分の仕事「周りと同じことをしても意味がない」

2020.12.08 12:55 Tue
Getty Images
日本代表のエースストライカーとしての重責を担い、所属のブレーメンでも攻撃の核として活躍するFW大迫勇也が、チームの現状や新型コロナウイルス(COVID-19)の影響などを語った。
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2014年1月に鹿島アントラーズから海を渡り、1860ミュンヘンへと完全移籍した大迫。ドイツ2部からのスタートとなった海外でのキャリアだが、その後ケルンでのプレーを経て、2018年7月からブレーメンでプレーする。
屈強なディフェンダーを相手に体を張り続けて最前線でプレーする大迫は、2020-21シーズンのブンデスリーガを放送する『スカパー!』のインタビューに応じ、ブレーメンでの戦いぶりを語った。

昨シーズンに続き、今シーズンも新型コロナウイルスの影響で様々な措置を取りながらの戦いとなっている中、ブレーメンは10試合を終えて勝ち点11の10位に位置している。

大迫はチームの現状について「チームとしては、しっかりと勝ち点を積み重ねて来れているので、これを続けることですね」とコメント。「あとは勝利が欲しいです。しっかりと勝ち切れるようにしていかないと、これからはいけないと思います」と語り、2勝5分け3敗と引き分けが多いここまでの戦いを振り返った。
個人としては開幕戦のヘルタ・ベルリン戦で先発出場を果たすも、低調なパフォーマンスによりハーフタイムで交代。続くシャルケ戦は終盤の途中出場に終わると、第3節、第4節は欠場した。

その後は先発や途中出場を繰り返す中、まだゴールが無い状況。自身のパフォーマンスについては「個人的には、なかなか自分が思っているところで使ってもらえない時期が続いたので、そこをしっかりと改善しながら。しっかりと違いを作れるように、自分じゃなきゃできない仕事をしっかり意識しながら取り組んでいます」とし、中盤やサイドでも使われることが多い中でも、自身の役割を果たしたいと語った。

そのブレーメンだが、大迫の加入2年目となった2019-20シーズンは苦しい戦いが続く。大迫は第2節でシーズン初ゴールを奪い、続く試合では2ゴールを記録し、順調なスタートを切っていた。しかし、その後にハムストリングを負傷。1カ月半程度で復帰するも、その後はなかなか結果を残せず。チームも勝てない時期が続き、苦しいシーズンとなる。

最終的には自動降格圏を免れ、17位でシーズンを終えることになり、その後の入れ替え戦で2試合を引き分けたものの、1部残留を果たしていた。

昨シーズンについては「もちろん、しっかりと最後まで戦い切るというところは昨シーズン見せられたと思いますし、そこで自分の存在感を高められたところはあると思うので、そこプラス、今シーズンはしっかりと積み重ねていければと思います」とコメント。昨シーズンよりも結果を残したいと意気込みを語った。

ブレーメンでは2シーズンで14ゴールを記録。日本代表としてもゴールを求められている大迫だが、得点を決める上での意識することについては、ドイツと日本のサッカーが違うことで変化したという。

「サッカーが違いますから、1人1人の走る、止まる、当たるというのが日本とは一つレベルが違うかなと感じます。その中で自然とスピードが早くなります」

「周りと同じことをしても意味がないので、チームの中でしっかりと自分が違いを作って、点数を獲る、点に絡むという部分は常に意識しています」

ブレーメンでは、センターフォワード以外にもトップ下やウイング、セカンドストライカー、サイドハーフなど、多くのポジションでプレーしている大迫。従来のセンターフォワード以外でプレーすることもプラスに働いているようだ。

「(影響は)かなりあります。センターフォワードでずっとプレーし続けることは重要だと思いますし、真ん中でプレーすることが僕の強みだと思います」

「ただ、僕が他のポジションで出た時に、こういったところにいて欲しいなというのは凄く感じる」と周りの選手に感じることがあるとコメント。「そこはポジティブにしっかり与えられたポジションをしっかりとこなすように考えています」とし、フォワードとの関係を含めて、しっかりと出場するポジションの役割を全うすることを考えていると語った。

大迫はこの他にもインタビューでは新型コロナウイルスによる影響や日本代表戦についての質問にも回答。その模様は、12月8日(火)の24時から『ブンデスリーガマンスリープレビュー Pre Meister #4』で放送。無料放送なので是非チェックしてはいかがだろうか。

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