広島vs横浜FC、今季3度目の対戦は1-1のドロー《J1》

2020.11.14 15:58 Sat
明治安田生命J1リーグ第27節、サンフレッチェ広島vs横浜FCが14日にエディオンスタジアムで行われ、1-1の引き分けに終わった。

前節は前線からのプレスが機能し、らしい戦い方で名古屋グランパス相手に快勝を収めた広島。ここ4試合は2勝2分けと好調で、暫定順位も8位に上げた。中2日となる今節はスタメンを名古屋戦から5人変更。ワントップにはドウグラス・ヴィエイラが入り、2シャドーにはエゼキエウと永井が起用された。
一方の横浜FCは、8日に行われたヴィッセル神戸戦で4試合ぶりの白星。立ち上がりの失点をすぐに取り返し、後半アディショナルタイムの安永玲央のJ初弾が決勝点となり逆転勝利を収めた。こちらは中5日、先発の入れ替えは3人で、布陣が4バックから3バックに変更された。

両者の対戦はルヴァンカップ含めて今季3度目。ここまで2度の対戦はいずれも広島が2-0で白星をあげているが、この日はアウェイの横浜FCが先制する。10分、右CKの場面でショートコーナーを選択した手塚は、もう一度パスを受けて右サイドから左足でクロスを供給。ファーサイドで荒木のマークを外した小林がヘディングシュートを叩き込んだ。

その直後、広島もCKから佐々木がヘディングシュートを突き刺すが、GK南に対するエゼキエウのファウルがあったとして、ゴールは認められなかった。
だがそのエゼキエウは28分、自陣に下がっていたドウグラス・ヴィエイラの狙いすましたロングボールを受けてチャンス到来。後ろからの難しいボールを上手く胸でコントロールしGKとの一対一の場面を作ると、最後はボックス左から冷静に左足で流し込んで同点に追いついた。

その後は広島のペースで試合が進む中、エゼキエウがボックス手前からミドルシュートを狙うシーンも。対する横浜FCも前半アディショナルタイムに一美が際どいヘディングシュートを放ったが、試合は1-1のまま後半へ折り返した。

広島は後半から、3試合ぶり先発出場だった土肥を下げて青山を投入。これで中盤の安定感が増したホームチームはさらに前線のプレスを強め、ショートカウンターを狙っていく。55分にはボックス手前でパスを受けたドウグラス・ヴィエイラがワントラップから反転シュート。これはボール一つ分右に外れた。

58分に同時に交代カードを切った両チーム。広島は浅野と東の主力組をピッチへ。横浜FCはマギーニョを下げて中山を投入しテコ入れを図る。逆転を狙う広島はさらに、65分にドウグラス・ヴィエイラを下げて4試合連続ゴール中のレアンドロ・ペレイラを送り、明らかなメッセージを伝える。

だが、次にゴール迫ったのは横浜FC。69分、途中出場中山が右サイドから速いクロスを送ると、合わせたのは一美。しかし、シュートは右ポストを直撃。跳ね返りも押し込めず、勝ち越しのチャンスを逃してしまった。

徐々に攻勢を強めていく横浜FCは終盤に一気に4人入れ替える。神戸戦でプロ初ゴールを決めた安永や、9月の川崎フロンターレ戦以来今季3試合目の出場となる松井がピッチへ。

後半アディショナルタイムにかけては、レアンドロ・ペレイラや青山のミドルシュートなど、広島がゴールに迫る。さらにCKでは森島のクロスを野上が完璧に合わせるが、ヘディングシュートはGK南の正面に。

ラストプレーではレアンドロ・ペレイラと森島が立て続けにシュートを放ったが、結局1-1のまま試合終了。痛み分けの結果に終わった。

サンフレッチェ広島 1-1 横浜FC
【広島】
エゼキエウ(前28)
【横浜FC】
小林友希(前10)
関連ニュース

【J1注目プレビュー|第9節:浦和vsG大阪】両者の鍵は“連動性”、攻撃で違いを見せられるのは?

【明治安田J1リーグ第9節】 2024年4月20日(土) 16:00キックオフ 浦和レッズ(11位/11pt) vs ガンバ大阪(10位/12pt) [埼玉スタジアム2002] <span class="paragraph-subtitle">◆また完封負け、全体の連動がカギ【浦和レッズ】</span> 前節はアウェイで柏レイソルと対戦。1-0で敗れてしまった。前々節のサガン鳥栖では3-0で勝利。しかし、連勝はまだない状況。苦しいシーズンは続いている。 柏戦では強度の高い相手に対して攻撃が上手く機能せず。課題の1つと考えられ、しっかりと組み立てができなければ、強度の高いチームの餌食になる可能性がある。 一方で、チームとしては守備がハマらないと上手く攻撃ができないことも明白に。しっかりとプレスをかけ、前から後ろまで連動した守備を出せるかどうかが肝に。しっかりとボールを保持してくるであろうG大阪相手に、押し込み続けれるかがポイントとなりそうだ。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:西川周作 DF:石原広教、佐藤瑶大、マリウス・ホイブラーテン、渡邊凌磨 MF:伊藤敦樹、サミュエル・グスタフソン、小泉佳穂 FW:前田直輝、チアゴ・サンタナ、松尾佑介 監督:ペア・マティアス・ヘグモ U-23日本代表活動参加:大畑歩夢 <span class="paragraph-subtitle">◆ポイント攻撃、いかに連動性を持てるか【ガンバ大阪】</span> 前節は鳥栖を相手に三浦弦太の劇的なゴールで勝利を収めたG大阪。連敗をストップさせて、波に乗っていきたい。 開幕5試合は負けなしで過ごしたが、攻撃面の不安はやはり的中。連敗中を含め3試合ノーゴールとなり、いかに攻撃が機能できるかがポイントだ。 チャンスの数は多く、ボールも握れているが、攻撃面の連動性に欠けている。エース宇佐美に頼りきりになりがちな攻撃をいかにしてユニットで崩せるかだ。 しっかりとボールを握っていきたいところだが、浦和は前からのプレスをかけてくる可能性が高く、強度も高い。その中でいかにして崩していけるのか。今こそ攻撃での力を見せるときだ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:一森純 DF:中野伸哉、三浦弦太、中谷進之介、黒川圭介 MF:ダワン、鈴木徳真 MF:岸本武流、坂本一彩、ウェルトン FW:宇佐美貴史 監督:ダニエル・ポヤトス U-23日本代表活動参加:半田陸 2024.04.20 13:10 Sat

【J1注目プレビュー|第9節:鳥栖vs鹿島】守備崩壊の鳥栖、攻撃に難ありの鹿島…どちらが輝きを放つか

【明治安田J1リーグ第9節】 2024年4月20日(土) 14:00キックオフ サガン鳥栖(20位/4pt) vs 鹿島アントラーズ(6位/13pt) [駅前不動産スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆崩壊している守備を立て直せるか【サガン鳥栖】</span> 最下位に転落している鳥栖。前節はアウェイでのガンバ大阪戦で連敗を回避できるかと思われたが、ラストプレーで痛恨の被弾。またしても守り切れずに終わった。 勝利した北海道コンサドーレ札幌戦、引き分けたヴィッセル神戸戦と、勝ち点を獲得した試合はいずれも無失点。一方でその他の試合は全て複数失点と、開幕前から懸念されていた守備の問題が明確に浮き彫りとなっている。 G大阪戦は普段よりも引き気味の守備となった中、押し込まれ続けるという事態に。どういった方針で進めるのか、迷っていれば泥沼にハマる可能性もある。 一方で、攻撃面も決して良くはない。攻守は表裏一体。悪い守備を改善するには良い攻撃も必要。失点を意識して守り抜くか、それとも攻撃に出て勝利を目指すか。チームとしての意思統一も課題となる。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:朴一圭 DF:原田亘、山﨑浩介、キム・テヒョン、丸橋祐介 MF:河原創、手塚康平 MF:富樫敬真、堀米勇輝、長沼洋一 FW:マルセロ・ヒアン 監督:川井健太 出場停止:堺屋佳介 U-23日本代表活動参加:木村誠二 <span class="paragraph-subtitle">◆沈黙する攻撃陣、上昇には復活不可欠【鹿島アントラーズ】</span> 前節はホームに京都サンガF.C.を迎えて1-0で勝利。連敗中のチームをストップさせることができた。 しかし、ミッドウィークにはJ3のヴァンラーレ八戸とYBCルヴァンカップで対戦し、延長戦までもつれてしまう展開に。格下相手に苦戦しながらもなんとか勝利したが、チームは大きな移動も強いられるなど、良い状態ではない。 確実に鳥栖とのコンディション差はある。ただ、そこで弱音を吐いていては始まらない。ポイントはどう見ても攻撃陣。リーグ戦でもゴールが遠く、格下相手にもゴールが遠かった。2点目を取れない現状は、停滞にもつながっていく。 いかにして出力を上げていくか。サイド攻撃も武器とする中で、得点力が上がっていかなければ苦戦は必至。そろそろ攻撃陣の奮起に期待したい。 ★予想スタメン[4-4-1-1] GK:早川友基 DF:濃野公人、植田直通、関川郁万、安西幸輝 MF:藤井智也、知念慶、佐野海舟、チャヴリッチ FW:樋口雄太、鈴木優磨 監督:ランコ・ポポヴィッチ 2024.04.20 11:47 Sat

【J1注目プレビュー|第9節:札幌vs広島】復調のキッカケを掴むか、無敗継続か…“ミラーゲーム”のポイントは決定力

【明治安田J1リーグ第9節】 2024年4月20日(土) 14:00キックオフ 北海道コンサドーレ札幌(19位/5pt) vs サンフレッチェ広島(2位/16pt) [札幌ドーム] <span class="paragraph-subtitle">◆復調の兆しを掴みたい【北海道コンサドーレ札幌】</span> 前節はアウェイでアルビレックス新潟と対戦して1-1のドロー。先制しながらも終盤に失点し、連勝を逃す形の勝ち点1となった。 とはいえ、第2節からの泥沼の5連敗を考えれば、チームは復調の兆しを見せている状況。ガンバ大阪戦ではホームで初勝利を収めており、再びのホームゲームで勝利を掴みたいところだ。 迎え撃つは監督の古巣であり、今季ここまで無敗の広島。上位を相手に結果を残すことができれば、この良い流れを掴むことに繋がりそうだ。 攻撃面はまだまだ改善の余地あり。そして、守備面も前節はリードしながら追いつかれており、チームが良い状態にあるとは言えない。それでも目指すは勝利のみ。再び泥沼にハマって行かないためにも、上位相手にしっかりと結果を残して勝ち点を拾うことが重要になりそうだ。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:菅野孝憲 DF:髙尾瑠、岡村大八、菅大輝 MF:浅野雄也、荒野拓馬、宮澤裕樹、近藤友喜 MF:青木亮太、スパチョーク FW:駒井善成 監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ 出場停止:大森真吾 <span class=“paragraph-subtitle”>◆無敗継続も勝ち切りたい【サンフレッチェ広島】</span> 前節はアウェイでアビスパ福岡と対戦し、1-1のドロー。無敗は継続したが、4勝4分けと白星が先行してほしいところだろう。 とはいえ2位につけており、首位で無敗のセレッソ大阪をぴったりマーク。着実に勝ち点を積み上げていきたいところだ。 今節を皮切りに、広島はカップ戦などを含めて最大で10連戦を迎えることとなる。信じられないほどのタフな戦いが待っている中で、チームは良い結果を出し続けたいところ。ケガ人の影響もあり、ほぼ固定と言えるメンバーで戦い続けることはできないだけに、底上げもしたいところだ。 前節は福岡とのミラーゲームで苦戦を強いられた。噛み合ってしまうシステムを相手にどう崩していくかもポイントとなる。特に札幌はマンツーマンのディフェンスであり、より局面を打開することにアイデアが必要に。運動量を落とさずに決定力の差を見せつけたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、中野就斗、佐々木翔 MF:新井直人、松本泰志、川村拓夢、東俊希 MF:満田誠、加藤陸次樹 FW:大橋祐紀 監督:ミヒャエル・スキッべ 2024.04.20 11:35 Sat

まだJ1からの降格をしたことがないチームってどこまで粘ってきたの?!の巻/倉井史也のJリーグ

J1から降格したことのない3チームってどこ? 鹿島と横浜FMと……実は鳥栖。その鳥栖が最下位ですからね。嘆きのメール、たくさんいただいております。まぁそういう嘆き方って正しいんですけどね。サッカークラブが売ってるのは、夢じゃなくてストレスなんだから。 ともあれ、先週の札幌の回でも書いたんだけど、やっぱり1試合あたり2失点以上というのはかなりヤバいんですよ。でもね、鳥栖って落ちてないけどかなり危ないときが過去何度もあったんじゃないかと思うんです。クラブが危ないときも多かったけど、残留もヤバイって時が。 ということで、ここでは鳥栖が昇格した2012年以降、最低順位と最高順位をピックアップしてみました。 2012年:最低順位13位/最高順位 3位 2013年:最低順位15位/最高順位 5位 2014年:最低順位 9位/最高順位 1位 2015年:最低順位14位/最高順位 3位 2016年:最低順位17位/最高順位 2位 2017年:最低順位17位/最高順位 8位 2018年:最低順位17位/最高順位 6位 2019年:最低順位18位/最高順位14位 2020年:最低順位17位/最高順位11位 2021年:最低順位 7位/最高順位 2位 2022年:最低順位12位/最高順位 5位 2023年:最低順位18位/最高順位 8位 ちなみに最終順位は 2012年: 5位 2013年:12位 2014年: 5位 2015年:11位 2016年:11位 2017年: 8位 2018年:14位 2019年:15位 2020年:13位 2021年: 7位 2022年:11位 2023年:14位 おお、確かにサポーターが騒ぐ気持ちもよく分かる。 2023年に18位だったのは第1節のみ。2019年は第1節から第3節、第7節から第11節、第15節から第16節、第19節から第20節って12節も最下位だったけど、ルイス・カレーラス監督を第9節のあとに解任。そこまで1勝1分7敗だったチームを金明輝監督が10勝6分18敗までもちこんで最終節に残留を果たしたって年でした。 鳥栖って今年も波瀾万丈ありそうね。これまでの奇跡の力に期待ってとこでしょうか。 <div id="cws_ad"><hr>【倉井史也】</br>試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。</div> 2024.04.20 10:30 Sat

「どこに立ったら嫌かを常に考えた」右サイドで大きな存在感を見せているDF関根大輝、更なる高みへ「上手く順応しながら高いレベルに」

U-23日本代表のDF関根大輝(柏レイソル)が、U-23UAE代表戦を振り返った。 19日、AFC U23アジアカップのグループB第2節で日本はUAEと対戦した。 引き分け以上でグループステージ突破が決まる日本。初戦のU-23中国代表戦では苦しんだ中、1-0で勝利。連勝を目指した中、27分に木村誠二がヘディングで先制ゴールを奪う。 試合をコントロールし、何度となくチャンスを作る中で生かせなかった日本。それでも66分には川﨑颯太がヘディングで追加点。0-2で勝利し、グループステージ突破を決めた。 右サイドバックとして2試合連続でフル出場を果たした関根。試合後のフラッシュインタビューに応じ「難しいゲームでしたけど、チャンスが多くある中、前半に1点取ることができて、2-0でしたけど、しっかり勝てて良かったです」と、試合を振り返った。 右ウイングのMF山田楓喜(東京ヴェルディ)との関係が非常に良く、ワイドやインサイド、サポートのポジションなど、非常にハイレベルなパフォーマンスを披露していた。 ポジショニングについては「スカウティングの段階で、自分のところが空くということが試合前の話でもあったので、相手のウイングのポジションを見て、自分がどこに立ったら嫌かを常に考えてプレーできていました」と、分析をもとにポジションを取っていたとコメント。「右サイドの連携も良くて、良い形で崩せていけたと思います」と、山田との縦の関係にも自信を窺わせた。 今季がプロ1年目。本来であれば大学4年生だが、1年前倒してプロ入り。そこから、パリ五輪世代の右サイドバックのレギュラー争いに名乗り出ている。 まだまだ経験は少ないがこの先については「アジアの戦いは本当に難しいですし、1戦目と違って、今日の相手は足の伸び方だったりも違ってきたので、1試合1試合相手を見ながら、上手く順応しながら自分を高いレベルに上げていければと思います」とコメント。大会中にも吸収し、成長していくと誓った。 なお、第3戦のU-23韓国代表戦は、22日の22時キックオフ。テレビ朝日とDAZNで生中継される。 <span class="paragraph-title">【動画】木村誠二が高さを見せて先制ヘッド!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="1EefQS2Fn5I";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】川﨑颯太がニアサイドに飛び込んでヘッド!!</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="6szKZgZWz1A";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.20 07:50 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly