金子拓郎のプロ初2ゴールの札幌が湘南に逆転勝利でJ1ホーム通算50勝を達成!《J1》

明治安田生命J1リーグ第21節の北海道コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレが10日に札幌厚別公園競技場で行われ、2-1でホームの札幌が勝利した。

前節のベガルタ仙台戦で3-3の引き分けで終えた15位の札幌。その試合から高嶺、小柏に代えてルーカス・フェルナンデス、宮澤を起用して5試合ぶりの勝利を目指した。

対する最下位の湘南は、前節のFC東京戦を0-1で落とし4連敗に。今節は茨田、石原直樹に代えて三幸、松田を起用し、敵地で連敗ストップに挑んだ。
立ち上がりに流れを掴んだのは湘南。2分、敵陣右サイドの岡本のクロスからタリクがヘディングシュートを放つ。枠を捉えたが、GK中野の好守に弾き出される。さらに12分には、三幸からのパスを受けたタリクがボックス中央手前へ持ち上がり、左足でディフェンダーの股を通すシュートを狙う。こちらも決定期だったが、わずかにゴール左に逸れた。

ここまでリズムよく試合を運んでいた湘南だが17分にアクシデント。Jリーグ初先発でピッチに立っていた三幸が負傷し、茨田とスクランブル交代となった。それでも36分に先制に成功する。敵陣でボールを奪った湘南は素早くボックス手前のタリクに繋げて攻撃に移行。間近でワンタッチパスを受けた齊藤が後方へ落とすと、金子大毅がボックス手前中央からゴール左を突く見事なコントロールシュートを沈めた。劣勢のまま失点した札幌だが、42分にワンチャンスをモノに。ドルブルでボックス左に侵入した駒井のクロスのこぼれ球をルーカス・フェルナンデスがダイレクトボレー。これは必死に戻ってきたDFにゴールライン上で跳ね返されるも、ボックス手前から追撃した田中駿汰のシュートをゴール前で金子拓郎がコースを変えてゴールイン。さらに前半終了間際には、CKからアンデルソン・ロペスのボレーシュートが枠を捉えるが、カバーに入ったDFに阻まれ、同点で試合を折り返した。

湘南が交代カードを切ってテコ入れを図る中で、同点の勢いのまま後半に臨んだ札幌が55分に逆転する。前線からのプレッシャーを掻い潜り、金子にボールが繋がると、右サイドを攻め上がりボックスへ。アンデルソン・ロペスもゴール前に詰めていた中で、対峙したDFの股を抜く巧みなゴールを流し込んだ。

金子がプロ初の1試合2ゴールを記録した札幌は、さらに18分にもゴールチャンス。GKに弾かれた荒野のミドルシュートを菅が拾ってアンデルソン・ロペスがネットを揺らすも、菅がオフサイドの判定に。71分にも決定機が訪れるが、ゴール前での細かいパスワークから最後は駒井がシュートを放つも、必死のディフェンスに阻まれ追加点ならず。

それでも、同点ゴールから主導権を握り続けた札幌が、湘南を退け2-1で勝利。J1ホーム通算50勝を達成した。一方、湘南は5連敗となった。

北海道コンサドーレ札幌 2-1 湘南ベルマーレ
【札幌】
金子拓郎(前42)
金子拓郎(後10)
【湘南】
金子大毅(前36)