「『恐れる』という単語は辞書にない」 インテル指揮官、EL最多優勝セビージャを下しての優勝に意気込み

インテルのアントニオ・コンテ監督が21日に行われるヨーロッパリーグ(EL)決勝に先駆けた会見で意気込みを語った。クラブ公式サイトが伝えている。

先の準決勝でシャフタール・ドネツクを5-0で退け、ファイナルに駒を進めたインテル。その決勝の相手は準決勝でマンチェスター・ユナイテッドを破り、4シーズンぶり最多6度目の優勝を目指すセビージャだ。

コンテ監督は数々の決勝を経験した自身の選手時代を引き合いに出して、選手たちを駆り立てた。
「私は選手として多くの決勝でプレーした。優勝もしたが、負けたこともある。人々は勝った試合しか覚えていないものだ。私はチャンピオンズリーグ(CL)で1度トロフィーを獲得したが、3度も決勝で負けた。優勝だけが歴史に残る。これが情熱と積極性が必要な理由だ。我々にとって非常に重要な大会で未来のための経験となる。10年ぶりに決勝に進出したことを誇らなければならない。歴史は勝者によって作られる。そのことが頂点に到達するための意欲となり、さらなる追い風となる」

また、ELで3連覇を含む5度の優勝経験を持つセビージャとのタイトルマッチとなるが、恐れはないと語った。「我々の辞書に『恐れる』という単語はない。セビージャには大きなリスペクトを抱いている。この大会での経験は高く評価されるものだ。敬意を持っているが、我々は自分たちのカードを切るだけだ。そして、それを最も効果的に使うつもりだ」

さらに、自チームに対するキーファクターを挙げ、勝利への執念を燃やしている。

「すべてを出し尽くして、対戦相手よりも我々の方がトロフィーを強く望んでいると示さなければならない。我々には意欲と決意、そして情熱がある。この大会で歴史ある彼らに比べれば、我々の経験は少ないだろう。選手たちが多くの決意を示しながらも、冷静な頭を保つことを望んでいる。我々にはまた別の機会があるかもしれない。だが、一度限りのチャンスもある。勝利こそクラブの歴史を作る唯一の方法だ」