まさに鬼人!リヨンの守護神ロペスが見せた超人的トリプルセーブ!【アンビリーバブル・セーブス】

2020.08.17 12:00 Mon
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たった1つのミスが失点に直結するゴールキーパー(GK)というポジション。当然ながらGKがゴールを決めることはほとんどなく、ストライカーやドリブラーに比べて目立ちにくい部分もある。
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しかし、裏を返せばセーブひとつでチームを救うこともできる、勝敗のカギを握るポジションとも言える。今回の企画『Unbelievable Saves』(信じられないセーブ)では、各クラブの守護神たちが見せた驚きのセーブを紹介していく。
リヨンの守護神ロペスが決めた人間離れしたトリプルセーブ

今回は、リヨンのポルトガル代表GKアントニー・ロペスが見せたトリプルセーブだ。

リヨンの下部組織で育ったロペスは、2011年にトップチームデビュー。生え抜きのGKとして、ここまで公式戦337試合に出場し、チームを救うビッグセーブを連発している。
そんなロペスは、2019年1月20日に行われた、リーグ・アン第21節のサンテチェンヌ戦では、人間離れしたトリプルセーブでチームを救っている。

4位サンテチェンヌのホームに3位リヨンが乗り込んだこの試合では、前半に先制したサンテチェンヌが勢いに乗り、攻勢に出る。

前半を0-1とサンテチェンヌリードで折り返した62分、左サイドからボックス内に侵入したFWワービ・ハズリがボックス内でMFレミ・カベッラと鮮やかなワンツーでリヨンDFを崩し、ゴール正面から強烈なシュートを放つ。低くコントロールされ、ニアポスト側に放たれたボールだったが、これをロペスが好反応でセーブ。

さらにはこぼれ球に詰めたハズリが再びシュートを放つも、素早く間合いを詰めたロペスがブロックする。また、クリアに手間取るリヨンDFからボールをかっさらったMFロマン・アムマがボックス内から強烈なシュートを右サイドネット目掛けて放つも、素早くコースを見極めたロペスが横っ飛びセーブを決めた。

サンテチェンヌの波状攻撃に遭いながらも、ロペスの超人的な反応でビッグセーブ3連発を決め、ピンチを凌いだリヨン。これで流れが変わったのか、リヨンはこの直後逆転に成功し、2-1で勝利を収めている。


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