3歳の愛息が白血病に…エバートンとイングランドのレジェンドがドナー登録を呼び掛け
2020.07.28 19:22 Tue
エバートンとイングランド代表のレジェンドであるギャリー・スティーブンス氏(57)が、白血病を患っている3歳の息子のため、ドナー登録を呼び掛けている。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。
スティーブンス氏は1980年代から1990年代にエバートン、グラスゴ・レンジャーズ、トランメア・ローヴァーズで活躍したイングランド代表の右サイドバック。
1986年のメキシコ大会、1990年のイタリア大会と2度のワールドカップに出場した名サイドバックは、エバートンで2度のリーグ制覇、レンジャーズで6度のリーグ制覇に貢献するなど、輝かしいキャリアの持ち主だ。
そのレジェンドは2011年にオーストラリアのパースに移住し、南アフリカ出身の妻ルイーズさんと、ジョシュア君(10)、オリヴァー君(6)、ジャック君(3)という3人の息子と穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、今年5月に三男のジャック君が若年性骨髄球性白血病(JMML)という難病を患っていることが発覚。このJMMLは同種造血幹細胞移植(骨髄移植や臍帯血移植)といった治療を行わない限り、生存率がわずか5%という難病だ。
「今、自分の人生がひどく儚いものに感じられています」
「初めて診断結果を知らされたときはあまりに衝撃的で受け入れることができませんでした。それでも、我々に事実を受け止める以外に選択肢はありませんでした。息子は現状を完全に理解しているわけではないですが、少しずつ状況を把握していると思います」
「ただ、現時点で息子は病院をホテルのように感じており、病院の方々は本当に素晴らしい対応をしてくれています」
現在、パース市内の病院で化学療法を受けているジャック君だが、JMMLを完治させるためには骨髄移植や臍帯血移植が必要となる。そして、スティーブンス氏は多くの人々に対して、切にドナー登録を呼びかけている。
「ジャックはこの8週間で20パイントもの輸血を受けています。だから、皆さんには献血をお願いしたいと思っています。同時に、幹細胞の登録をお願いします。それは献血とほぼ変わらず、手術の必要などはありません。それでも、ジャックのような治療を必要とする世界中の患者を助けることができるものです」
「そのドナー登録は世界中で活用が可能です。現時点で次男のオリヴァーがジャックが適合する可能性を持っています。ただ、幾つかの詳しい検査を必要としています。ただ、リストに載る数が多ければ多いほど、私たちの息子のような子供たちが助かるチャンスが増えます」
また、スティーブンス氏は先日からスタートした自身のチャリティーキャンペーンを支援してくれている人々への感謝を伝えている。
「現在、妻はジャックの世話のために仕事を辞め、私自身も理学療法士としての仕事を減らしている状況です。そのため、チャリティーキャンペーンをスタートしました。そして、その反響に驚いています」
「多くの方々から受け取った支援によって私たち家族の心は洗われているように感じています。ただ、もしマージーサイドやグラスゴーの方々がいなければ、これほどのことにはならなかったでしょう。その心遣いに心から感謝しています」
スティーブンス氏は1980年代から1990年代にエバートン、グラスゴ・レンジャーズ、トランメア・ローヴァーズで活躍したイングランド代表の右サイドバック。
1986年のメキシコ大会、1990年のイタリア大会と2度のワールドカップに出場した名サイドバックは、エバートンで2度のリーグ制覇、レンジャーズで6度のリーグ制覇に貢献するなど、輝かしいキャリアの持ち主だ。
しかし、今年5月に三男のジャック君が若年性骨髄球性白血病(JMML)という難病を患っていることが発覚。このJMMLは同種造血幹細胞移植(骨髄移植や臍帯血移植)といった治療を行わない限り、生存率がわずか5%という難病だ。
そして、スティーブンス氏は愛息の命を何とか救うため、多くの人々にドナー登録を呼びかけている。
「今、自分の人生がひどく儚いものに感じられています」
「初めて診断結果を知らされたときはあまりに衝撃的で受け入れることができませんでした。それでも、我々に事実を受け止める以外に選択肢はありませんでした。息子は現状を完全に理解しているわけではないですが、少しずつ状況を把握していると思います」
「ただ、現時点で息子は病院をホテルのように感じており、病院の方々は本当に素晴らしい対応をしてくれています」
現在、パース市内の病院で化学療法を受けているジャック君だが、JMMLを完治させるためには骨髄移植や臍帯血移植が必要となる。そして、スティーブンス氏は多くの人々に対して、切にドナー登録を呼びかけている。
「ジャックはこの8週間で20パイントもの輸血を受けています。だから、皆さんには献血をお願いしたいと思っています。同時に、幹細胞の登録をお願いします。それは献血とほぼ変わらず、手術の必要などはありません。それでも、ジャックのような治療を必要とする世界中の患者を助けることができるものです」
「そのドナー登録は世界中で活用が可能です。現時点で次男のオリヴァーがジャックが適合する可能性を持っています。ただ、幾つかの詳しい検査を必要としています。ただ、リストに載る数が多ければ多いほど、私たちの息子のような子供たちが助かるチャンスが増えます」
また、スティーブンス氏は先日からスタートした自身のチャリティーキャンペーンを支援してくれている人々への感謝を伝えている。
「現在、妻はジャックの世話のために仕事を辞め、私自身も理学療法士としての仕事を減らしている状況です。そのため、チャリティーキャンペーンをスタートしました。そして、その反響に驚いています」
「多くの方々から受け取った支援によって私たち家族の心は洗われているように感じています。ただ、もしマージーサイドやグラスゴーの方々がいなければ、これほどのことにはならなかったでしょう。その心遣いに心から感謝しています」
エバートンの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
エバートンの人気記事ランキング
1
新スタジアム移転予定のエバートンが7年連続の赤字、総額1106億円
新スタジアム建設に動いているエバートンは31日、2023-24シーズンの決算を発表。5320万ポンド(約103億2000万円)の損失を発表し、7年連続での赤字となった。 エバートンの2023-24シーズンは売上高が増加し、1億8690万ポンド(約362億7000万円)となったが、損失を計上。2022-23シーズンの8910万ポンド(約172億9000万円)からは減少しているものの、引き続きの赤字となった。なお、赤字の総額は5億7000万ポンド(約1106億円)となった。 2023-24シーズンのエバートンは、3年間のプレミアリーグの利益と持続可能性に関する規則(PSR)に2度違反したため、勝ち点8を減点されていた。 PSRの規定では、3年間で最大1億500万ポンド(約203億7000万円)の損失を被ると制裁を受ける可能性があり、エバートンはこれを超えているものの、インフラやユース、女子チームの投資に関するものは差し引くことが可能となり、処分対象にはならなかったようだ。 エバートンは新シーズンからグディソン・パークを離れ、ブラムリー・ムーア・ドックにある5万2888人収容の新スタジアムに移転予定。昨年12月にはフリードキン・グループが買収し、資金調達を行っていた。 2025.03.31 23:55 Mon2
「重大な反則の基準を満たしている」物議醸したマージーサイド・ダービーでの超危険タックル、審判協会が誤審を認める
プレミアリーグのジャッジを担当するPGMOL(プロ審判協会)は、マージーサイド・ダービーで発生したファウルに関して、誤審を認めた。イギリス『BBC』が伝えた。 問題となったのは、2日に行われたプレミアリーグ第30節のリバプールvsエバートン。11分にMFアレクシス・マク・アリスターへのDFジェームズ・タルコウスキの危険なスライディングタックルが物議を醸すこととなった。 五分五分のボールに両者がチャレンジした際、ボールをクリアしたタルコウスキの残り足がマク・アリスターの左足首に向かって直撃。サム・バレット主審はタルコウスキにイエローカードを出すに留め、VARが介入することもなかった。 プレミアリーグのマッチセンターアカウントは「タルコウスキがボールにプレーしていたため退場には値しない」との説明を出した一方で、リバプールのアルネ・スロット監督は「多くの人が既にコメントしており、私はコメントしたくない。リバプールをあまり好きでない人たちでさえ、判定がどうあるべきだったか明確だと言っていた」と、暗に判定を批判していた。 そんな中、PGMOLは「このタックルは重大な反則行為の基準を満たしている」と発表。バレット主審に対してオンフィールド・レビューを促す必要があったとし、最終的には判定を覆すべきだったと結論づけている。 なお、今回の件は明白すぎる誤審だったようで、PGMOLはミスを認めて透明性のある運営をしたいとし、審判長のハワード・ウェッブ氏の次回の「Match Officials Mic'd Up」出演を待つのではなく、この事件は直ちに対処する必要があると感じたとしている。 <span class="paragraph-title">【動画】明らかな誤審!タルコウスキの危険なチャレンジ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5S69NsaGJ7A";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.03 22:40 Thu3
謎に包まれたキャリア中断から2年…シグルドソンが853日ぶりに公式戦復帰へ
元アイスランド代表MFギルフィ・シグルドソン(33)が853日ぶりに公式戦復帰する。イギリス『サン』が伝えている。 小国アイスランドの大躍進を支えたシグルドソン。ユーロ2016のイングランド代表撃破とベスト8進出、さらにロシア・ワールドカップ(W杯)出場の立役者となった司令塔は、クラブキャリアでは2017-18シーズンからエバートンに所属していた。 しかし、選手キャリアは2021年7月にストップ。当時、「プレミアリーグでプレーする31歳に未成年者への性的暴行嫌疑がかけられている」との情報が流れ、時を同じくしてエバートンが個人名を避けつつ、自クラブの選手が当局の捜査対象になっていると公表した。 これがシグルドソンであると断定できる材料は一切なく、逮捕・起訴されたという情報もなし。ただ、それ以来、2年以上にわたって表舞台から姿を消し、2021-22シーズン終了後にはエバートン退団が発表された。 今夏まで行方不明状態が続いていたわけだが、先月31日、デンマーク・スーペルリーガのリンビーBKがシグルドソンとの1年契約締結を発表。加入に際し、「シグルドソンはここ数年サッカーをしていない。コンディション回復をゆっくり待つ方針だ」と声明を発表している。 エバートン時代に最後にプレーしたのは2021年5月のマンチェスター・シティ戦。リンビーでは現在までに出場がないものの、23日に行われるスーペルリーガ第9節のヴェイレBK戦でデビューする見通しだという。 シグルドソンの同胞であり、リンビーを率いるフレイヤー・アレクサンダーソン監督は地元メディアの取材に対し、「23日の試合で間違いなく出場する。とてもコンディションが良い」と初のメンバー入り・起用を明言。エバートン時代以来、853日ぶりの公式戦復帰が確実となっている。 2023.09.19 16:13 Tue4
「僕がPKのキッカー」PKで揉めたチェルシー、4ゴールのパーマーが振り返る「口論は少し行き過ぎたかも」
チェルシーのイングランド代表MFコール・パーマーが、PKを巡る騒動について言及した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 15日、プレミアリーグ第33節でチェルシーはエバートンをホームに迎えた。 今シーズンもチームは低迷する中、なんとか来シーズンのヨーロッパ行きを目指して残り試合を戦っている状況。一方で、エバートンは勝ち点剥奪の状況もあり、残留争い真っ只中となっている。 試合はそのパーマーが躍動。13分に先制ゴールを奪うと、18分、29分と開始30分でハットトリック達成。前々節のマンチェスター・ユナイテッド戦に続くハットトリックを記録した。 さらに1点を加えて迎えた64分にちょっとしたトラブルが発生。チェルシーがPKを獲得すると、パーマーが蹴ろうとする中で、PKを獲得したノニ・マドゥエケが自身が蹴りたいとアピール。さらに、そこに止めに入ったのか、蹴りたいと申し出たのか、ニコラス・ジャクソンも加わる異様な事態となったが、コナー・ギャラガーが2人を制してパーマーがキッカーに。これをしっかりと決めて、4ゴールを記録。試合は6-0で圧勝となった。 この4ゴールで得点数を20に伸ばし、マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランドと並んで得点ランキングトップに立ったパーマー。『スカイ・スポーツ』でPKのシーンについて言及した。 「他の選手たちはそれを蹴りたがったけど、4-0だったから理解はできる」 「でも、僕がPKのキッカーだ。そして、僕は蹴りたかった。だから、最終的には僕が蹴ることとなった」 「僕たちは誰もが責任を負いたいと思っているということを示そうとしているだけだ。口論は少し行き過ぎたかもしれないけど、誰もが助けたいと思っている」 「大したことではない。僕たちは笑いながら冗談を言っていた。監督は僕たちに今話してくれたよ」 マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、醜いシーンを見せてしまったことに対し、「残念だ。我々はこのような振る舞いをしてはいけない。彼らに『このような振る舞いはこれで最後だ』と伝えた」とコメント。「素晴らしいチームになりたいのであれば、我々は変わり、集団として考える必要がある」と語り、若いチームが故のことでありながら、プロとしてみっともない姿だったと糾弾した。 マドゥエケもジャクソンも本気でPKを蹴る気でいたように思えるが、パーマーはしっかりと決めてチームを牽引。ポジティブな要素が少ないシーズンの中での奮起は残り数試合でも期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】本当に冗談を言っていたのか? PKキッカーで揉めるチェルシーの一部始終</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="NqhBGC2CZEc";var video_start = 35;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 18:05 Tue5