【セリエA第35節プレビュー】ユーベ9連覇の可能性も!? 初ゴールの冨安はアタランタと、吉田は初のダービーへ
2020.07.21 23:00 Tue
土曜から月曜にかけて行われた前節では首位ユベントスと4位ラツィオの上位対決が行われ、ユベントスが制して9連覇へ大きく近づいた。一方で2位インテルがローマに何とか引き分けたものの、ユベントスとインテルの勝ち点差が8に広がっている。そして冨安がミラン相手にファインゴールでセリエA初弾を決め、最下位SPALの4シーズンぶりの降格が決まった。迎える第35節は冨安がセリエA最強の攻撃力を誇るアタランタと、吉田がジェノアとのジェノヴァ・ダービーに初めて臨む。そして今節、ユベントスが勝利し、インテルが勝利を逃すとユベントスの9連覇が決まる。
まずはスクデット争いから。ラツィオ戦ではC・ロナウドのドッピエッタで逃げ切り、4試合ぶりの勝利を飾って9連覇に近づいたユベントス(勝ち点80)は、木曜に16位ウディネーゼ(勝ち点36)とのアウェイ戦に臨む。好調なチームとの3連戦で2分け1敗と躓いていたが、ラツィオ戦では負傷者続出の相手に好内容で勝利することができた。チームの悪いムードを一蹴した中、降格圏の18位レッチェと7ポイント差の残留が決まっていないウディネーゼを下して9連覇を決められるか。
そしてローマ相手に終盤のPK弾で引き分けたものの、勝利を逃した2位インテル(勝ち点72)は、水曜に12位フィオレンティーナ(勝ち点42)とのホーム戦に臨む。ローマ戦では劣勢を強いられた中、勝ち点1を得たものの、ユベントスにプレッシャーをかけられず。逆転スクデットが限りなく遠のいたが、まずは何のモチベーションもないフィオレンティーナを下して今節でのユベントスの優勝を阻止したい。
チームは惨敗したものの、好調ミラン相手に見事な左足ミドルでセリエA初ゴールを決めた冨安は、火曜に3位アタランタとのアウェイ戦に臨む。ミラン戦では右サイドバックに戻り、1失点に絡んだもののそれ以上に豪快なゴールで存在感を示した。アタランタはここまで94ゴールとセリエA最高の攻撃力を誇るが、その相手に対して冨安は立ちはだかることができるか。
そしてここ6試合で5勝と絶好調の13位サンプドリア(勝ち点41)は、17位ジェノア(勝ち点33)とのダービーに臨む。パルマ戦では後半に反撃を開始し、見事な逆転勝利を飾ったサンプドリア。吉田も好調なチームをバックラインから支え、残留も決めた中、残留を争っているライバル相手に勝利を積み重ねられるか。カズ、柳沢に続く日本人3人目となるジェノヴァ・ダービーでの吉田のプレーに注目だ。
◆セリエA第35節
▽7/21(火)
《26:30》
アタランタvsボローニャ
《28:45》
サッスオーロvsミラン
▽7/22(水)
《26:30》
パルマvsナポリ
《28:45》
トリノvsヴェローナ
SPALvsローマ
レッチェvsブレシア
サンプドリアvsジェノア
インテルvsフィオレンティーナ
▽7/23(木)
《26:30》
ウディネーゼvsユベントス
《28:45》
ラツィオvsカリアリ
まずはスクデット争いから。ラツィオ戦ではC・ロナウドのドッピエッタで逃げ切り、4試合ぶりの勝利を飾って9連覇に近づいたユベントス(勝ち点80)は、木曜に16位ウディネーゼ(勝ち点36)とのアウェイ戦に臨む。好調なチームとの3連戦で2分け1敗と躓いていたが、ラツィオ戦では負傷者続出の相手に好内容で勝利することができた。チームの悪いムードを一蹴した中、降格圏の18位レッチェと7ポイント差の残留が決まっていないウディネーゼを下して9連覇を決められるか。
そしてローマ相手に終盤のPK弾で引き分けたものの、勝利を逃した2位インテル(勝ち点72)は、水曜に12位フィオレンティーナ(勝ち点42)とのホーム戦に臨む。ローマ戦では劣勢を強いられた中、勝ち点1を得たものの、ユベントスにプレッシャーをかけられず。逆転スクデットが限りなく遠のいたが、まずは何のモチベーションもないフィオレンティーナを下して今節でのユベントスの優勝を阻止したい。
そしてここ6試合で5勝と絶好調の13位サンプドリア(勝ち点41)は、17位ジェノア(勝ち点33)とのダービーに臨む。パルマ戦では後半に反撃を開始し、見事な逆転勝利を飾ったサンプドリア。吉田も好調なチームをバックラインから支え、残留も決めた中、残留を争っているライバル相手に勝利を積み重ねられるか。カズ、柳沢に続く日本人3人目となるジェノヴァ・ダービーでの吉田のプレーに注目だ。
その他、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を争う7位ミラン(勝ち点56)と8位サッスオーロ(勝ち点48)は、ミランが勝利すればEL出場権獲得が決まり、ユベントスに敗れてスクデット争いから脱落した4位ラツィオは、カリアリに勝利すれば4位以内が確定してチャンピンズリーグ出場権獲得が決まる。そして、降格が決まったSPALと対戦する5位ローマは勝利でEL出場が決まる。
◆セリエA第35節
▽7/21(火)
《26:30》
アタランタvsボローニャ
《28:45》
サッスオーロvsミラン
▽7/22(水)
《26:30》
パルマvsナポリ
《28:45》
トリノvsヴェローナ
SPALvsローマ
レッチェvsブレシア
サンプドリアvsジェノア
インテルvsフィオレンティーナ
▽7/23(木)
《26:30》
ウディネーゼvsユベントス
《28:45》
ラツィオvsカリアリ
ボローニャの関連記事
セリエAの関連記事
|
ボローニャの人気記事ランキング
1
ローマがドフビクのラストプレーPK弾で劇的ドロー! アウェイ初勝利逃すも価値ある勝ち点1に【セリエA】
セリエA第20節、ボローニャvsローマが12日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、2-2のドローに終わった。 新年初戦となった宿敵ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレに2-0と完勝し、捲土重来を期す2025年を最高の形でスタートしたローマ。後半戦初戦となるアウェイゲームでは前回対戦で敗れた7位のボローニャ相手にリベンジを狙った。なお、ラニエリ監督はそのデルビーと全く同じスタメンでこの一戦に臨んだ。 立ち上がりはボローニャがボールを握って押し込むと、ダリンガが積極的にボックス内で足を振っていく。だが、ここはGKスヴィラルの冷静なゴールキーピングに阻まれる。 一方、立ち上がりの守勢を凌いだローマは足元で収め始めたドフビクを起点にカウンターからチャンスの糸口を見いだしていく。なかなかフィニッシュまで持ち込めない状況が続いたが、30分を過ぎてリズムを掴む。 35分、相手のビルドアップのミスを突いたショートカウンターからボックス右でドフビクのラストパスを受けたディバラが右足でシュートを狙うが、ここは大きくふかしてしまった。 前半序盤はボローニャ、前半終盤はローマとほぼ互角の攻防が繰り広げられた中、試合は0-0で後半に突入。 引き続き主導権争いが続くも、古巣対戦のベルギー人アタッカーが決定的な仕事を果たす。58分、左サイドのペッレグリーニを起点にスムーズへ右に展開すると、ボックス溜め右角でマヌ・コネからパスを受けたサーレマーケルスがカットインから左足シュート。ややDFがブラインドになったことでGKスコルプスキの反応が遅れたこともあり、ゴール左隅にシュートが決まった。 敵地で先制に成功したローマだったが、今季ここまでアウェイ未勝利の内弁慶は簡単には解消されず。先制から2分後にボローニャのロングカウンターに晒されると、数的不利の状況で右のエンドイエから折り返されたボールをファーでフリーのダリンガに右足で流し込まれる。 さらに、直後にはセットプレーの守備の際にコネがボックス内でのハンドを取られてPK献上。これをキッカーのファーガソンにゴール右隅へ蹴り込まれ、65分に逆転まで許した。 失点後もしばらくは状況を見守ったラニエリ監督だが、75分を過ぎて一気に動く。3枚替えでエル・シャーラウィ、ピジッリを、84分にはディバラとサーレマーケルスを下げてザレフスキ、バルダンツィとフレッシュな若手アタッカーを一気にピッチへ送り込んだ。 この交代もなかなか機能せず、時間だけが過ぎていったが、デルビー勝利で勝負強さを得たか、土壇場で追いつく。ラストプレーとなった右CKでエンディカが競ったボールがDFルクミの右手に当たると、オンフィールド・レビューの末にPKを獲得。これをキッカーのドフビクが冷静に決め切った。 後半戦初戦でのアウェイ初勝利は逃すも、難敵相手に価値ある勝ち点1を確保した。 ボローニャ 2-2 ローマ 【ボローニャ】 タイス・ダリンガ(後16) ルイス・ファーガソン(後20[PK]) 【ローマ】 アレクシス・サーレマーケルス(後13) アルテム・ドフビク(後53[PK]) 2025.01.13 04:11 Mon2
上田不在のフェイエノールトが打ち合いを制して2勝目を飾る! チェイス・アンリ欠場のシュツットガルトは最下位ヤング・ボーイズに5発圧勝【CL】
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節のフェイエノールトvsスパルタ・プラハが11日に行われ、4-2で勝利した。フェイエノールトの上田綺世はケガのため欠場している。 前節、マンチェスター・シティと打ち合いの末に勝ち点1を獲得したフェイエノールトは、スパルタ・プラハをホームに迎えた一戦でも早い時間にスコアを動かす。 8分、ハジ・ムサの右CKをニアでラフマニがクリアを試みるも、これがフリックする形となりボックス中央のトラウナーがヘディングシュート。DFヴィティックにディフレクトしたボールがゴールに吸い込まれた。 幸先良く先制したフェイエノールトは、10分にも中盤でのボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、ドリブルで中央を持ち上がったパイシャオンがゴール右隅にミドルシュートを流し込み、追加点。 さらに31分には、ボックス右横でボールを受けたハジ・ムサがカットインから左足一閃。狙いすましたコントロールショットはゴール左に吸い込まれた。 3点をリードしたフェイエノールトは、43分にロングスローの流れからラフマニに1点を返されたが、63分にハジ・ムサの右クロスが相手DFのクリアミスを誘うと、こぼれ球をゴール前のサンティアゴ・ヒメネスが左足でゴールに押し込んだ。 その後は膠着状態が続くと、79分にDFベーレンのオウンゴールで失点したフェイエノールトだが、そのまま4-2で勝利し、3試合ぶりCL2勝目を飾った。 チェイス・アンリの所属するシュツットガルトは、ホームでヤング・ボーイズと対戦し5-1で勝利した。なお、チェイス・アンリはベンチ入りも出場機会はなかった。 前節、ツルヴェナ・ズヴェズダ相手の大敗を喫するも、以降の公式戦は3戦無敗と好調を維持するシュツットガルト。この試合では開始早々の6分にラコミのゴールで失点を許したが、25分にスティラーのゴールで試合を振り出しに戻す。 1-1のイーブンで折り返した後半、シュツットガルトは早い時間にスコアを動かす。53分、ボックス右深くから侵入した32のマイナスの折り返しをミロがゴール右隅に流し込んだ。 勝ち越しに成功したシュツットガルトは、61分にヒューリッヒ、66分にヴァグノマン、76分にカイテルがゴールネットを揺らし、5-1で大勝。今大会3勝目を飾った。 また、ベンフィカvsボローニャは、開始早々の3分にベンフィカのパヴリディスがゴールネットを揺らしたが、VARの末にオフサイドでゴールが取り消されると、その後は互いに譲らず0-0でタイムアップを迎えた。 フェイエノールト 4-2 スパルタ・プラハ 【フェイエノールト】 ゲルノト・トラウナー(前8) イゴール・パイシャオン(前10) アニス・ハジ・ムサ(前31) サンティアゴ・ヒメネス(後18) 【スパルタ・プラハ】 アルビオン・ラフマニ(前43) OG(後34) シュツットガルト 5-1 ヤング・ボーイズ 【シュツットガルト】 アンジェロ・スティラー(前25) エンツォ・ミロ(後8) クリス・ヒューリッヒ(後16) ヨシュア・ヴァグノマン(後21) ヤニク・カイテル(後31) 【ヤング・ボーイズ】 ウカシュ・ラコミ(前6) ベンフィカ 0-0 ボローニャ 2024.12.12 07:14 Thu3
スロベニア代表CBビヨルは隠れた人気銘柄? インテルに続き6クラブから関心か
ウディネーゼのスロベニア代表DFジャカ・ビヨル(25)は隠れた人気銘柄か。 ビヨルは190cmのセンターバック(CB)。CBを主戦場にボランチも対応可能で、スロベニア代表では通算53キャップ。ユーロ2024はラウンド16敗退まで全4試合にフル出場した。 クラブキャリアは2018年夏に母国からロシアのCSKAモスクワへ。ハノーファーへのレンタル移籍を経験したのち、22年夏に現所属のウディネーゼへ完全移籍でやってきた。 23-24シーズンが終わったあたりからインテルの関心が報じられており、ユーロ2024での奮闘がさらに多くのクラブを惹きつけた模様。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ナポリ、ボローニャ、ラツィオ、シュツットガルト、ヴォルフスブルク、ノッティンガム・フォレストが新たに関心を寄せ始めたという。 『SportItalia』いわく、シュツットガルト、ヴォルフスブルク、フォレストについては、すでにビヨルとウディネーゼへアプローチ。 元々インテルによる関心は「さほど高くない移籍金」も理由のひとつと伝えられていたが、やはりウディネーゼの要求は1000万〜1500万ユーロ(約17.4億〜26.2億円)が目安とのことだ。 2024.07.10 14:05 Wed4
充実のスカッド誇るインテル、タレミ&ジエリンスキも確保して…次はどこを補強?
インテルの補強戦略をイタリア『カルチョメルカート』が考察する。 2020-21シーズン以来3季ぶりのスクデットに限りなく近づいたインテル。チャンピオンズリーグ(CL)はベスト16でショッキングな敗退を喫するも、シモーネ・インザーギ監督の評判が下がるものではない。強固なチームがそこにある。 気が早いかもしれないが、来季に向けてはポルトのイラン代表FWメフディ・タレミ(31)、ナポリのポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(29)を実質確保済み。ジュゼッペ・マロッタCEOが“伝家の宝刀”フリー獲得で釣り上げたとされる。 現時点でかなりの充実度を誇るスカッドに対し、(おそらく)最前線と中盤を拡充。では、ここからさらに競争力と刺激を加えるべきポジションとは、どこになるだろうか。 『カルチョメルカート』は「グズムンドソン・スタイル」というワードを創造し、攻撃に彩りをもたらすクラックの獲得を提唱する。 由来はジェノアのアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)。彼はジェノアで主に2トップの一角を任され、シャドーストライカー気味に自由に動き回るドリブラー。今季はセリエA28試合で11得点3アシストを記録する。 また、下部組織で育てた若手タレントを登用するのも面白いと指摘。インテルからモンツァへ貸し出し中のアルゼンチン代表MFヴァレンティン・カルボーニ(19)は、185cmのスラリとした攻撃的MFで、友好関係にあるモンツァでは途中出場メインながらも定期的にプレーする。先月28日にA代表デビューも飾った新進気鋭の若手だ。 昨夏ボローニャへ完全移籍で売却したU-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(21)は、今季がキャリア初のセリエAながらも20試合出場で5得点2アシスト。チームが中盤戦からグングン順位を上げるとともに先発起用も増え、直近7試合で3得点2アシスト…いま最も評価を高める1人だ。 こちらは“2025年夏”に1200万ユーロ(約19億7000万円)の買い戻しオプションが発生する契約となっているが、今夏での復帰はあるだろうか。 このように、グズムンドソン、カルボーニ、ファビアンと並べた『カルチョメルカート』。しかし同時に、インテルはグズムンドソンに確かな関心を寄せつつも、カルボーニは来季も再レンタルさせる方針であると紹介している。 AZの日本代表DF菅原由勢(23)への継続的なリストアップも報じられるインテル。今夏はどう動くだろうか。 2024.04.06 19:10 Sat5