「戦略的に上手くいった」上位レスターに完勝のモウリーニョが満足感
2020.07.20 11:25 Mon
トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督が、レスター・シティ戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。トッテナムは19日、プレミアリーグ第37節でレスターをホームに迎えた。チャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うレスターを迎えた一戦。立ち上がりにトッテナムがオウンゴールで先制すると、その後は劣勢に。しかし、37分にハリー・ケインが追加点を奪うと、40分にも追加点を奪い、3-0とリードを広げた。
後半は完全にレスターペースとなるも、GKウーゴ・ロリスを中心にシャットアウト。3-0でトッテナムが勝利を収めた。
試合後、モウリーニョ監督はレスター相手に苦戦を認めながらも、勝ち方を把握していたとコメント。チームとしてよく守っていたと評価した。
「難しい試合であり、多くのプレッシャーがあった。3ポイントがなければ、最終節への期待が失われるからだ。我々はそのプレッシャーを感じ、責任を感じていた」
「だから、我々は(ジェイミー・)ヴァーディが敵を打ち負かす守備面でのギャップを取り除き、彼らにボールを与えた。エバンス、モーガン、ベネットにボールを持たせたいので、彼らを引きつけた。彼らのゴールから少し離れ、背後のスペースを利用したかった」
「私は戦略的に上手くいったと思う。後半はエネルギーも行き渡り、3-0の感覚になった。我々が安全であると認めなければ、コントロールしていたということだ」
「チームは非常に効果的にプレーし、とても優れた監督を持つチームに対して、守備面で驚くべきチームワークを見せた。レスターはプレーの原則をとても上手く機能させ、とても明確になっていた。我々にとって重要な勝利だ。最後を見てみよう」
◆ケイン2発、上位レスターに快勝! トッテナムvsレスター・シティ
後半は完全にレスターペースとなるも、GKウーゴ・ロリスを中心にシャットアウト。3-0でトッテナムが勝利を収めた。
「難しい試合であり、多くのプレッシャーがあった。3ポイントがなければ、最終節への期待が失われるからだ。我々はそのプレッシャーを感じ、責任を感じていた」
「相手をよく分析し、彼らを打ち負かす方法を知っていた。そして、我々は彼らが我々を傷つける方法を知っていた」
「だから、我々は(ジェイミー・)ヴァーディが敵を打ち負かす守備面でのギャップを取り除き、彼らにボールを与えた。エバンス、モーガン、ベネットにボールを持たせたいので、彼らを引きつけた。彼らのゴールから少し離れ、背後のスペースを利用したかった」
「私は戦略的に上手くいったと思う。後半はエネルギーも行き渡り、3-0の感覚になった。我々が安全であると認めなければ、コントロールしていたということだ」
「チームは非常に効果的にプレーし、とても優れた監督を持つチームに対して、守備面で驚くべきチームワークを見せた。レスターはプレーの原則をとても上手く機能させ、とても明確になっていた。我々にとって重要な勝利だ。最後を見てみよう」
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バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri4
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed5