1年目からこだわるのは“結果”、貪欲な姿勢を貫く旗手怜央

2020.07.06 12:15 Mon
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©︎CWS Brains, LTD.
2018年に特別指定選手として登録され、2年が経過して正式にチームの一員となった旗手怜央。プロ1年目のシーズンは、開幕からピッチに立つなど、飛躍の1年になることを感じさせた。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けてリーグは中断。およそ4カ月ぶりに公式戦が戻ってくるが、新たな相棒を手にしてどこまで結果を残せるのか。覚悟を持って臨むシーズンへの意気込みを語った。


取材・文:菅野剛史
取材協力:ミズノ

◆「楽しいが最初にきて、徐々にキツイなという感じ」

──中断期間が明け、チームトレーニングも再開されました。今のコンディションはいかがですか?

「練習再開してから体の部分だったり頭の部分だったりっていうのは中々難しいところもあったんですが、チームスタッフのメニューだったり、メディカルスタッフのお陰でコンディションも徐々に上がってきていますし、再開に向けてはいい状態に持っていけそうだなという感じはしています」

──難しい3カ月間だったと思いますが、どういった過ごし方をしていましたか?

「トレーニングは部屋でできることしかやっていないので、筋トレというよりは体幹トレーニングをメインとした感じでした。あとはサッカー以外の部分での生活では読書だったり、そういうサッカー以外の部分でも充実した時間が送れました」

──何か新しくチャレンジしたことはありますか?

「字の練習を始めました。ひらがな・漢字の字の練習を始めたくらいですかね」

──何か理由があるんですか?

「シンプルに字が汚いので、字が上手くなりたいと思って始めました」

──サッカーの面以外でも有意義に過ごせたんですね

「最初はどうしていいかわからなくて無駄な時間も過ごしたんですが、徐々に生活に慣れてきたところからしっかり充実した生活を送ろうと思っていたので、それはできたんじゃないかと思います」

──チームトレーニングでグラウンドに戻った時の心境はいかがでしたか?

「率直にうれしかったというか、みんなとサッカーできて、まずそこに尽きたので、うれしいっていうところから入りました。練習していくうちに、やっぱり取り戻すのに時間がかかっているので、カラダの面だったりっていうのはキツさをすごく感じていました。楽しいが最初にきて、徐々にキツイなという感じです」

──特別指定選手として2年間チームに入り、今年からプロというシーズンですが、こういう難しい状況になってしまいました。心境はいかがでしたか?

「今までに無いような状況になっていますが、自分としては今年1年目から試合に出て結果を残すというのを目標にしてやってきたので、そこに対しての目標は変わらないです。ただ、この2カ月という部分を自分は結構充実して送れてきたと思っているので、その分でやっぱり結果を残す自信がついてきたなと思っています」

──ルヴァンカップと開幕戦では試合に出場していますが、プロとしてデビューした心境は?

「特に緊張とかもあんまりせずにやれたっというのはありますが、去年1試合出た時よりも今年の2試合はやっぱり“フロンターレの一員で試合に出ているんだな"とか、“もっと自分がやらないとな"という責任感が湧いてきました」

◆「自分のカラダの一部になってくれている」

──今回新たに出た『モレリア ネオ Ⅲ ジャパン』ですが、手にした印象は?

「率直に言うと軽いな、めちゃめちゃ軽くなっているな、というのと、あとは履きやすさですね。本当にそこの2点が最初に手に取って感じた部分です」

──過去の『モレリア ネオ』と比べて差はありましたか?

「まずフィット感が違ったなと。前回よりも足に纏わりつくというか、凄く自分のカラダの一部になってくれているなという感じはしました。1回履いたんですが、ポイントが高くなっているのかちょっとわからないんですが、滑りにくくなっているなと感じました」

──プレースタイルからのスパイクに求めることやこだわりはありますか?

「フィット感です。自分は足元で勝負するタイプなので、フィット感というのは重視していて、本当に『モレリア ネオ』を履いてから6年くらい経つんですが、毎回変わらずフィット感はすごいし、靴擦れとかもなくすごい自分のプレーを発揮させてくれるスパイクだなと感じます」

──今回は、白黒以外に青のカラーリングもありますが、好みはありますか?

「好み的には白が好きなんですけど…結構限定色とかが出ても白にこだわるタイプで。でも、今回すごい青もかっこいいなと思っているので、今回は青ですね」

──自身のプレースタイルと『モレリア ネオ』は合っていますか?

「それこそ高2の時にモレリアを履いてから、それからずっと履いているんですけど、それまでは他社のスパイクも履いていたんですが、やっぱり他と違ったフィット感があって履いた瞬間に、“絶対これだな”って確信していました。フィット感というのは他にはない履き心地っていうのがあるのではないかと感じます」

──スパイクは、シュートやパスなど、キックの精度にかかわる部分もありますか?

「あまりキックは自信が無いんですが、シュートとかの部分はやっぱり自分の当たる場所にしっかり当てれば、このスパイクはフィットもしているので、ちゃんとした所に飛んでいく。自分の狙った所に飛んでくれるというのがあるので、それを生み出してくれているのではないかと思います」

──スピードを生かす部分では軽い方が良いですか?

「ずっとこれを履いているので、この軽さが当たり前というか、これが自分の中での標準になってきているので、軽い・重いというよりも、これが自分の中での当たり前という感じになってきていますね」

「軽いもそうなんですが、長く履くことができるので、そういった点ではすごく良いスパイクだなと思います」

◆「日本代表に一番近くなれるのではないかと思った」

──川崎フロンターレに加入しようと決めた理由はどこでしょうか

「まずはチームに大卒選手が多いという部分で、大卒の選手が主力となっていく姿を見ていると、やっぱり自分もそれになっていきたいという思いもあります」

「あとは、自分が決めた時は確かJリーグを制覇した次の年で、すごく強い時代でその時に決めました。ポジション争いをしてスタメンだったり結果を残していくうちに、いつの間にか日本代表に一番近くなれるのではないかと思ったチームでもあったので、そこの部分ではそれだけレベルの高いチームでやりたいと思っていました。それが決め手です」

──三笘薫選手、イサカゼイン選手、神谷凱士選手など同じ大卒の同期選手がいます。ライバル意識はありますか?

「ポジションは違いますが、常に自分が試合に出ていたい、結果を残したいという思いがあるので、他の同期と比べてというよりも、自分が結果を残して試合に出たいという思いの方が強いです。そんなに意識はしていないですが、やっぱり同期が3人いるので全員で試合に出てという思いは強いです」

──静岡学園高校、順天堂大学の先輩もチームにいますが、そのあたりの影響は?

「(プレー中も)凄く話しますし、長谷川(竜也)選手は高校・大学が一緒で、一度も被ってはいないですけど。可愛がってもらえるという部分はありますし、自分も結構メンタル的な部分だったりプレーの部分で聞きに行ったりしているんですが、そういった部分ではすごく頼りになる先輩だなと感じています」

──いよいよ中断が開けて再開を迎えます。今の心境は?

「試合の日程も出て、見た通り過密な日程になるというのはすごく分かりますし、その中でもチームの総力戦というのはカギになってくると思うので、今年1年間しっかりケガをせずに自分の良さを出していけば、全試合に絡むこともできると思います。1年目ですけど、それ位チームにとって価値のある選手になっていきたいと思っているので、ケガせずにしっかりやっていきたいと思っています」

──サポーターに見てもらいたいプレーやポイントはどこですか?

「自分のプレーの特徴はゴール前の仕掛けであったり縦への突破、推進力という部分が自分の持ち味だと思うので、攻撃の自分の部分ていうのはすごく注目してほしい部分でもあります。サポーター・ファンの方々には見てもらいたい注目ポイントなので、攻撃の部分をしっかり見てもらえれば、自分がどういうプレイヤーなのかっていうのをわかってもらえるのではないかと思います」

◆「チームでしっかり結果を残して試合に出る」

──2019年はU-22日本代表としてプレーされました。その時の心境は?

「頻繁には選ばれてはいないですし、でも自分がしっかり結果を残す事で選ばれているという自覚はあったので、結果を残せば選ばれる場所だなというふうに感じています。ただ、その代表に参加すると今までと違った雰囲気だったりというのを感じてトレーニングできていたので、選ばれていて、試合に出ていていうことではないんですけれど、勝つことが難しいところだと感じました」

──東京五輪が1年間延期になりました。発表を聞いた時の心境は?

「今年だとしても来年だとしても今のままでは出られないと常に思っていて、やっぱりこのチームでしっかり結果を残して試合に出るということで、オリンピックの代表になる道が少なからずあると思っています。オリンピックというのを意識せず、今年1年間、まずはこのチームで試合に出て結果を残すという方に考えてプレーしていきたいと思っています」

──目標で具体的な数値を掲げられていますか?

「掲げていません。しっかり試合に出て結果を残す事しか考えていません」

◆ライバルであり代表でチームメイトの2人の印象

──同じ『モレリア ネオ Ⅲ ジャパン』を履き、U-23日本代表でもチームメイトの田中駿汰選手(北海道コンサドーレ札幌)、相馬勇紀選手(名古屋グランパス)の印象は?

「相馬選手は結構あのまま可愛いというか、ちょっとぽっちゃりとした体形なので、すごく可愛いんですけど、すごく物知りだし頼りになる先輩だなという印象は持っています」

「田中選手は今年1月のアジア大会の時も一緒の部屋だったんですが、関西人なのでやっぱり面白いし意外とお茶らけているというか…そんなイメージを持っています」

──今シーズンはJ1で敵としても対戦するかと思います。嫌な部分はありますか?

「相馬選手は本当にスピードとカラダの強さ、あとセンタリングだったりっていうのは本当に怖い部分ではあると思うので、やっぱりそれをさせないようにしていきたいです」

「田中選手の場合は人を使うのが上手いので、パスの配給だったりとか、結構守備的なポジションになると思うので、意外とマッチアップすることになるのかなと思うので、負けないように攻撃力を発揮できればいいなと思っています」

──相馬選手からのご質問を預かっています。「好みの女性のタイプは?」ということですが

「そんなの聞かれるの?(笑)家庭的で一緒にいて楽しい人がタイプです」

──もう1つありまして、「シュートを打つ際、何を考えていますか?」とのことですが

「シュートを打つ時に考えていることは特になくて、GKが届かなそうな所に蹴っているというか、あまり考えずに直感で蹴っているところはあるので、あまりわからないです」

──シュートに行く前の段階でコースを見つけたりしているということですか?

「瞬間的にこのコースに入ったらここに打とうみたいな感じでやっているので、あまりこうなったからこうっていう理論的な感じではシュートを打っていないのでわからないです」

◆旗手怜央選手インタビュー

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