ウタカ2発で磐田撃破の京都が實好体制&新本拠地初白星! 琉球vs福岡は痛み分け《J2》
2020.06.28 20:44 Sun
28日、明治安田生命J2リーグ第2節の2試合が開催された。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、2020シーズンのJ2リーグは2月23日に開幕節を開催も、その後中断。約4カ月を空けて今週末から再開となった。
サンガスタジアムbyKYOCERAで初めての公式戦となった京都サンガF.C.vsジュビロ磐田は、ホームの京都が2-0で勝利した。
開幕戦でレノファ山口FCに敗れた京都は、實好新体制と新本拠地での初勝利を目指し、ピーター・ウタカやヨルディ・バイス、森脇と経験豊富な新戦力をスタメン起用。対してモンテディオ山形相手の開幕戦を快勝した磐田は、1年でのJ1復帰に向け若きエースの小川航基とルキアンの強力2トップを軸に開幕連勝を目指した。
リモートマッチ、新たなプロトコルと、手探りの状況で戦う再開初戦だが、立ち上がりから積極的な攻防となる。互いに後方から丁寧にビルドアップを試みるが、前線のルキアンのキープ力を生かしたアウェイチームが先に主導権を掴む。そして、サイドを起点に2トップが幾度か相手ゴールに迫るが、決定機までには至らず。
サンガスタジアムの歴史に名を刻む公式戦初ゴールに気を良くする元ナイジェリア代表FWは、その後もうまくボールを引き出しながら宮吉らとの好連係で攻撃を牽引。前半のうちに追加点こそ奪えなかったものの、京都が流れを掴んだまま試合を折り返した。
すると、迎えた後半、スコアを動かしたのはまたしてもウタカ。47分、古巣初対戦の荒木が左サイドからボックス付近までボールを運び、ボックス手前右でフリーの宮吉へ繋ぐ。これを宮吉がダイレクトで中央へ折り返すと、ボックス中央のウタカが巧みな反転からの左足シュートで再びゴールネットを揺らした。
拙い入りで出ばなを挫かれた磐田は宮崎、大武に代えて櫻内と針谷を同時投入。さらに、切り札のルリーニャや山田をピッチへ続けて送り込み、試合終了まで20分近くを残した中、5枚の交代カードを使い切る。しかし、5バック気味に守るホームチームの堅守を崩し切れない。逆に、相手の反撃に遭い、ウタカや黒木に3点目を奪われそうになる場面も。
一方、殊勲のウタカらを下げて逃げ切りに入る京都は関西大学からの特別指定選手の長井をJリーグデビューさせるなど、今後を睨んだ用兵もみせ、このまま試合をクローズ。ウタカ躍動の京都が實好新体制と新本拠地での初勝利を手にした。
また、タピック県総ひやごんスタジアムで行われたFC琉球vsアビスパ福岡は、1-1のドローに終わった。
ジェフユナイテッド千葉との開幕戦を0-1で落とした琉球は、すでに梅雨明けとなった中で待望のホーム開幕を迎えることに。対する福岡はギラヴァンツ北九州との開幕戦を1-0で制しており、長谷部新体制での開幕連勝を狙った。
試合は地の利を生かしたホームチームが主導権を握る展開に。セットプレーから沼田のポスト直撃のヘディングシュートや、茂木がGKセランテスを脅かす直接FKなど幾度かゴールに迫っていく。すると32分、自陣からのロングカウンターで阿部がドリブルで相手陣内に侵攻すると、ボックス手前から強烈な右足のミドルシュート。GKの手を弾いたボールが右ポストの内側を叩きゴールネットを揺らした。
阿部の個人技が光ったスーパーゴールによって琉球の1点リードで折り返した後半、今度は立ち上がりに福岡の助っ人ストライカーが魅せる。50分、前、重廣、フアンマ・デルガドと縦パスが繋がると、ペナルティアーク付近からドリブルで仕掛けたフアンマが中央をこじ開け、強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。
フアンマの加入後初ゴールによって一気に流れを掴んだ福岡は、ここから攻守にギアを上げて逆転を目指していく。だが、効果的な選手交代で全体の強度を落とさないホームチームにややボールを持たされる展開が続き、徐々に攻撃が停滞してしまう。
試合終盤にかけても両チームは勝ち点3を目指して白熱の攻防を見せたものの、試合はこのまま1-1のスコアでタイムアップ。両チームのエースストライカー候補にゴールが生まれたものの、痛み分けのドローとなった。
◆明治安田生命J2リーグ第2節
▽6/28(日)
京都サンガF.C. 2-0 ジュビロ磐田
FC琉球 1-1 アビスパ福岡
▽6/27(土)
東京ヴェルディ 1-1 FC町田ゼルビア
ヴァンフォーレ甲府 3-3 アルビレックス新潟
ツエーゲン金沢 0-0 松本山雅FC
愛媛FC 4-3 徳島ヴォルティス
モンテディオ山形 1-0 栃木SC
ザスパクサツ群馬 1-3 水戸ホーリーホック
ジェフユナイテッド千葉 0-1 大宮アルディージャ
ファジアーノ岡山 2-2 レノファ山口FC
V・ファーレン長崎 2-1 ギラヴァンツ北九州
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、2020シーズンのJ2リーグは2月23日に開幕節を開催も、その後中断。約4カ月を空けて今週末から再開となった。
サンガスタジアムbyKYOCERAで初めての公式戦となった京都サンガF.C.vsジュビロ磐田は、ホームの京都が2-0で勝利した。
リモートマッチ、新たなプロトコルと、手探りの状況で戦う再開初戦だが、立ち上がりから積極的な攻防となる。互いに後方から丁寧にビルドアップを試みるが、前線のルキアンのキープ力を生かしたアウェイチームが先に主導権を掴む。そして、サイドを起点に2トップが幾度か相手ゴールに迫るが、決定機までには至らず。
一方、相手にボールを持たれる状況が続く京都だったが、頼れるエースストライカーがワンチャンスをモノにする。28分、相手陣内中央左の金久保から浮き球のフィードが出ると、これにうまく反応したウタカがゴール前に抜け出し、左足の丁寧なシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
サンガスタジアムの歴史に名を刻む公式戦初ゴールに気を良くする元ナイジェリア代表FWは、その後もうまくボールを引き出しながら宮吉らとの好連係で攻撃を牽引。前半のうちに追加点こそ奪えなかったものの、京都が流れを掴んだまま試合を折り返した。
すると、迎えた後半、スコアを動かしたのはまたしてもウタカ。47分、古巣初対戦の荒木が左サイドからボックス付近までボールを運び、ボックス手前右でフリーの宮吉へ繋ぐ。これを宮吉がダイレクトで中央へ折り返すと、ボックス中央のウタカが巧みな反転からの左足シュートで再びゴールネットを揺らした。
拙い入りで出ばなを挫かれた磐田は宮崎、大武に代えて櫻内と針谷を同時投入。さらに、切り札のルリーニャや山田をピッチへ続けて送り込み、試合終了まで20分近くを残した中、5枚の交代カードを使い切る。しかし、5バック気味に守るホームチームの堅守を崩し切れない。逆に、相手の反撃に遭い、ウタカや黒木に3点目を奪われそうになる場面も。
一方、殊勲のウタカらを下げて逃げ切りに入る京都は関西大学からの特別指定選手の長井をJリーグデビューさせるなど、今後を睨んだ用兵もみせ、このまま試合をクローズ。ウタカ躍動の京都が實好新体制と新本拠地での初勝利を手にした。
また、タピック県総ひやごんスタジアムで行われたFC琉球vsアビスパ福岡は、1-1のドローに終わった。
ジェフユナイテッド千葉との開幕戦を0-1で落とした琉球は、すでに梅雨明けとなった中で待望のホーム開幕を迎えることに。対する福岡はギラヴァンツ北九州との開幕戦を1-0で制しており、長谷部新体制での開幕連勝を狙った。
試合は地の利を生かしたホームチームが主導権を握る展開に。セットプレーから沼田のポスト直撃のヘディングシュートや、茂木がGKセランテスを脅かす直接FKなど幾度かゴールに迫っていく。すると32分、自陣からのロングカウンターで阿部がドリブルで相手陣内に侵攻すると、ボックス手前から強烈な右足のミドルシュート。GKの手を弾いたボールが右ポストの内側を叩きゴールネットを揺らした。
阿部の個人技が光ったスーパーゴールによって琉球の1点リードで折り返した後半、今度は立ち上がりに福岡の助っ人ストライカーが魅せる。50分、前、重廣、フアンマ・デルガドと縦パスが繋がると、ペナルティアーク付近からドリブルで仕掛けたフアンマが中央をこじ開け、強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。
フアンマの加入後初ゴールによって一気に流れを掴んだ福岡は、ここから攻守にギアを上げて逆転を目指していく。だが、効果的な選手交代で全体の強度を落とさないホームチームにややボールを持たされる展開が続き、徐々に攻撃が停滞してしまう。
試合終盤にかけても両チームは勝ち点3を目指して白熱の攻防を見せたものの、試合はこのまま1-1のスコアでタイムアップ。両チームのエースストライカー候補にゴールが生まれたものの、痛み分けのドローとなった。
◆明治安田生命J2リーグ第2節
▽6/28(日)
京都サンガF.C. 2-0 ジュビロ磐田
FC琉球 1-1 アビスパ福岡
▽6/27(土)
東京ヴェルディ 1-1 FC町田ゼルビア
ヴァンフォーレ甲府 3-3 アルビレックス新潟
ツエーゲン金沢 0-0 松本山雅FC
愛媛FC 4-3 徳島ヴォルティス
モンテディオ山形 1-0 栃木SC
ザスパクサツ群馬 1-3 水戸ホーリーホック
ジェフユナイテッド千葉 0-1 大宮アルディージャ
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