ヴェンゲル氏がクラブを取り巻く経済状況の改革を訴える「冬の移籍市場は廃止すべき」
2020.05.21 08:00 Thu
元アーセナル指揮官のアーセン・ヴェンゲル氏が、冬の移籍市場廃止など、クラブ経営を取り巻く状況の改革を訴えた。フランス『レキップ』が伝えた。
アーセナルの監督時代も、チームを作り上げるだけでなく、選手の獲得や経営面にも手腕を発揮し、健全経営のスタイルを貫いたヴェンゲル氏は、高騰する選手の移籍金などについてもかねてから疑問を投げかけていた。
世界中が大きな被害を受けているこの状況を受け、ヴェンゲル氏は、冬の移籍市場の廃止やサラリーキャプの導入、代理人ライセンス制の復活など改革案を掲げた。
「私は冬の移籍市場の廃止に賛成だ」
「監督たちはこのシーズン中2つ目の市場を上手く対処できていない」
またサラリーキャップ制の導入により、クラブが選手の給与に割ける金額をリーズナブルな金額に止めるためのルールが必要だと主張した。
「私は、クラブの全体予算の何割を選手の給与に割くことができるか、制限を設けることに賛成だ。例えば50%と決めたりするようにね」
「クラブ予算の半分を選手の給与にあて、もう半分をクラブ運用費と資産とするという形だ。アーセナルでは、この規則を守ることが、我々に銀行側から課せられていた。予算の内選手の給与にあてられる割合が制限されていたんだ。それでも選手たちへの給与が高額に膨れ上がることは止められなかったがね」
さらに、ヴェンゲル氏はFIFAによって2015年に廃止された選手の代理人のライセンス制を復活させるべきだと主張。組織によって認められたライセンスを持った代理人のみに活動を制限することで、フットボール界からの資金の流出を止めるべきだとした。
「有用な働きを見せた代理人に対する報酬を支払うことには何の問題もない」
「1996年にマルク・ロジャーとジャン=フランソワ・ラリオスが、アヤックスへの移籍寸前だったパトリック・ヴィエラをアーセナルに連れてきてくれた時、私は喜んで彼らに報酬を渡したよ」
「しかし、選手が契約を延長を結んだ時に代理人にもお金を払わなくてはならない時、私は彼らがそこまでの働きをしたと確信できない」
「コミッション(手数料)ついて納得できないのは、代理人は選手を放出するクラブと獲得するクラブの両方から受け取ることができることだ」
「それ自体は違法であるが、別々のフレームワークを作ることで、両クラブからの支払いを受けることに成功する代理人もいる。代理人にライセンス取得を義務付ける制度を復活させることに私は賛成だ。あれは良いシステムだった」
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現在、国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・フットボール・ディベロップメント部門のトップを務めるヴェンゲル氏。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による様々な影響がスポーツビジネスの根底を揺るがす中、フットボール界の経済状況についてどうあるべきか意見を述べた。アーセナルの監督時代も、チームを作り上げるだけでなく、選手の獲得や経営面にも手腕を発揮し、健全経営のスタイルを貫いたヴェンゲル氏は、高騰する選手の移籍金などについてもかねてから疑問を投げかけていた。
「私は冬の移籍市場の廃止に賛成だ」
「監督たちはこのシーズン中2つ目の市場を上手く対処できていない」
「(例えば)10月に入ってある選手が出場機会を得られない状況にあるとすると、それを解決するために1月に退団しようとする。そうなると彼は諦めてしまい、もう戦力として数えることができなくなる」
またサラリーキャップ制の導入により、クラブが選手の給与に割ける金額をリーズナブルな金額に止めるためのルールが必要だと主張した。
「私は、クラブの全体予算の何割を選手の給与に割くことができるか、制限を設けることに賛成だ。例えば50%と決めたりするようにね」
「クラブ予算の半分を選手の給与にあて、もう半分をクラブ運用費と資産とするという形だ。アーセナルでは、この規則を守ることが、我々に銀行側から課せられていた。予算の内選手の給与にあてられる割合が制限されていたんだ。それでも選手たちへの給与が高額に膨れ上がることは止められなかったがね」
さらに、ヴェンゲル氏はFIFAによって2015年に廃止された選手の代理人のライセンス制を復活させるべきだと主張。組織によって認められたライセンスを持った代理人のみに活動を制限することで、フットボール界からの資金の流出を止めるべきだとした。
「有用な働きを見せた代理人に対する報酬を支払うことには何の問題もない」
「1996年にマルク・ロジャーとジャン=フランソワ・ラリオスが、アヤックスへの移籍寸前だったパトリック・ヴィエラをアーセナルに連れてきてくれた時、私は喜んで彼らに報酬を渡したよ」
「しかし、選手が契約を延長を結んだ時に代理人にもお金を払わなくてはならない時、私は彼らがそこまでの働きをしたと確信できない」
「コミッション(手数料)ついて納得できないのは、代理人は選手を放出するクラブと獲得するクラブの両方から受け取ることができることだ」
「それ自体は違法であるが、別々のフレームワークを作ることで、両クラブからの支払いを受けることに成功する代理人もいる。代理人にライセンス取得を義務付ける制度を復活させることに私は賛成だ。あれは良いシステムだった」
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