元日本代表指揮官のハリルホジッチ監督、新型コロナウイルスの影響で給与カット…50%削減とも

2020.05.09 21:00 Sat
Getty Images
現在はモロッコ代表の指揮を執っているヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、自身の給与削減に合意したようだ。

モロッコサッカー連盟(FRMF)は、7日に臨時会議を開催。その中で、クラブや代表チームの監督たちの給与を20%〜50%削減することが決定した。

なお、フランス『le360.ma』によると、代表監督のハリルホジッチ監督に関しては、最大の給与削減になると報じており、50%を削減されることになるようだ。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は、モロッコにも広がっており、5月8日時点で感染者は5711人、死者は186人となっている。

3月20日から4月20日までは外出禁止措置や移動制限が敷かれていたものの、衛生緊急事態として5月20日まで延長されることを政府が決定していた。
そのため、モロッコのサッカーリーグも中断中。また、FRMFは国際サッカー連盟(FIFA)からの通達を発表し、各クラブが選手の給与を引き下げることを目的に交渉を始めることが許可されたという。

ハリルホジッチ監督は、2018年4月に日本代表の監督を解任された後、リーグ・アンのナントの監督に就任。2019年8月からはモロッコ代表を率い、6試合を指揮していた。

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モロッコ代表FWがジャンプ力でC・ロナウド超え!?ポルトガル戦でゴールより高く跳ぶ2.78mのヘディング弾

モロッコ代表FWユセフ・エン=ネシリが素晴らしい身体能力を発揮した。 10日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)でポルトガル代表と対戦したモロッコ。自慢の堅守で相手の攻撃を防ぐと、42分に左サイドからのクロスにエン=ネシリがヘッドで合わせ、1-0で勝利。アフリカ勢史上初のベスト4進出を決めた。 この時のエン=ネシリは、最高到達点278センチメートルを記録したとされているが、これがポルトガルのエースFWクリスティアーノ・ロナウドの過去の記録を更新したかもしれない。 イギリス『SPORTBIBLE』は、同様にその高さで注目を集めたC・ロナウドのゴールと比較。2019年12月に行われたセリエA第17節サンプドリア戦で、当時ユベントスに所属していたC・ロナウドは最高到達点256cmを記録していた。 だが、スペイン『アス』によると、当時レアル・マドリーのC・ロナウドは2013年2月に行われたチャンピオンズリーグ・ラウンド16のマンチェスター・ユナイテッド戦で最高到達点293cmのヘディングシュートを決めていたといい、その場合だとC・ロナウドの記録は破られていないことになる。 データを取っているのが別々の場所のため、純粋な比較はできないかもしれないが、2人とも尋常ではない跳躍力だ。 なお、身長は2人とも188cmだ。 <span class="paragraph-title">【写真】サッカーゴールより高い!エン・ネシリが最高到達点2.78mのヘディング弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/En-Nesyri.jpg" style="max-width:100%;"></div> <span class="paragraph-title">【動画】C・ロナウドが記録した最高到達点256cmの衝撃ゴール</span> <span data-other-div="movie2"></span> <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJ6ZXBVazFtdyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 2022.12.13 11:52 Tue
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「勝つためにここにいる、それだけだ」、モロッコ指揮官レグラギが更なる偉業達成に向け決意

モロッコ代表を率いるワリド・レグラギ監督が更なる躍進への決意を語った。フランス『RMC sport』が伝えている。 ここまで多くの波乱が巻き起こるカタール・ワールドカップ(W杯)において最大のサプライズを提供しているモロッコ。 グループステージでベルギー代表、クロアチア代表を退けて首位通過を果たすと、決勝トーナメントではスペイン代表、ポルトガル代表という優勝候補をいずれも無失点で封じ込め、アフリカ勢悲願のベスト4進出を成し遂げた。 アフリカ、アラブ勢に加え、その一体感のある戦いぶりで多くのフットボールファンを魅了する今大会のダークホースは、14日に行われる準決勝で前大会王者フランス代表撃破を狙う。 その大一番に向け、前日会見に出席したレグラギ監督は、「フランスには敬意を示してほしくない。そうなれば我々は難しくなる」と、ジョークを交えながらも更なる野心を隠さない。 「(史上初のベスト4進出で)大陸のメンタリティを変えられた」 「だが、私はさらに決勝に進みたい」 また、この会見では堅守速攻を貫くモロッコの守備的にも見えるスタイルへの批判的な指摘もあったが、モロッコ人指揮官はブレることなく自分たちのスタイルを全うすることを明言した。 「我々は自分たちが熟知している形でプレーするつもりだ」 「ポゼッションは非常に誤解を招きやすいもので、70%のポゼッションがあってもシュートを2回しか打てないこともある。ゴール期待値についても同様だ」 「我々は勝つべきだった! 期待された4つのゴールがあって、それを決めた。我々は勝つためにここにいる、それだけだ」 チームスタイルについてさらに掘り下げるレグラギ監督は、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が志向するスタイルへの憧れを口にしながらも、今回の対戦相手を率いるディディエ・デシャン監督が率いた2018年ロシアW杯でのレ・ブルーの戦いにインスピレーションを受けたと語っている。 「ケビン・デ・ブライネやベルナルド・シウバがいれば、ボールを持つことは確実だ。ペップ・グアルディオラは私を夢中にさせた」 「フランスは2018年、彼らのプレーで私に夢を与えてくれた、デシャンはその方法を理解していた」 「とにかく、統計について話すのはやめよう」 最後に、フランスのエースFWキリアン・ムバッペと、モロッコの絶対的主力であるDFアクラフ・ハキミというパリ・サンジェルマンの親友同士のマッチアップに関する質問が飛ぶと、同監督はハキミの健闘を期待しつつ、特別な対策を講じるつもりはないとした。 「残念ながらフランスは彼だけのチームではない。したがって、対ムバッペのプランは立てない。ライン間に立つアントワーヌ・グリーズマンのレベルも理解している。ただ、ハキミは大きなチャンピオンであり、心配はない」 「彼ら(ムバッペとハキミ)は2人のチャンピオンであり、贈り物を与えあうことはない。それにアクラフは友人を倒したいという強い意欲を持っている」 2022.12.14 06:30 Wed

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