今季26戦27発のインモービレは「お金を優先しない」と代理人が明かす

2020.04.24 18:20 Fri
Getty Images
ラツィオに所属するイタリア代表FWチーロ・インモービレ(30)の代理人が選手の考えを語った。イタリア『Tuttomercatoweb』が伝えている。インモービレはドルトムントやセビージャでの海外挑戦を経て、2016年1月からイタリアに舞い戻り、ラツィオに加入。それ以降、ラツィオでゴールを積み重ねると、今シーズンもセリエAで26試合27ゴールを記録。得点ランキングトップに立ち、チームのスクデット争いに大きく貢献している。

インモービレの代理人を務めるマルコ・ソメッラ氏は、ゴールを量産するインモービレと、セリエAを席巻するラツィオについて見解を示した。
「インモービレとチームは並外れたことをしている。競争が激しかったし、リーグが再開することを願っている」

「チーロについては、数字が物語っている。彼はクリスティアーノ・ロナウド、(ロベルト・)レヴァンドフスキ、(キリアン・)ムバッペよりも上にいる」
「ラツィオはイタリアのサッカーにとって重要なものになっている」

また、ラツィオとの契約を2023年6月まで残すインモービレだが、お金で動く人間ではないことや、移籍にはラツィオのクラウディオ・ロティート会長の同意が必要だとも述べた。

「過去にチーロが選択を行ったとき、経済的な面を優先することはなかった。彼は常に、自分が大切にされ、愛され、感謝されると感じた場所に行くことを好む」

「お金を失っても、彼が今の彼になったのは、ラツィオ、チーム、クラブのおかげに違いない」

「移籍市場では、誰がどう望んでも、ロティートのドアをノックする必要がある。そしてもちろん、チーロのドアもね」

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