アヤックスのオーフェルマルス氏が連盟の決定に怒り…トランプ大統領を持ち出し皮肉

アヤックスのマルク・オーフェルマルス氏が、オランダサッカー連盟(KNVB)の決断に怒りを露わにした。オランダ『De Telegraaf』が伝えた。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続く中、ヨーロッパをはじめとした世界のサッカー活動は軒並み停止。オランダも3月12日に、エールディビジ、ケウケン・カンピウーン・ディビジ(2部)に関しては可能な限り延期とし、無観客試合は当面考えないと発表していた。

また、欧州サッカー連盟(UEFA)も1日、ヨーロッパのサッカーに関しては各国リーグを含め、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを無期限で延期することを発表していた。

しかし、KNVBは8月3日までにUEFAの指示に従い、今シーズンを終わらせることを発表したが、オーフェルマルス氏がこの件について激怒。エールディビジは終了すると宣言されるべきだと怒りを露わにした。
「なぜそれが今、公衆衛生についてではなく、お金についてのことなのだろうか?」

「私はKNVBが独立した決定を下すことを望んでいたが、彼らはUEFAの後ろに隠れているだけだ」「うまく行かせることに苦労しているだけだ」

「オランダでは、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツのリーグほどテレビでの放映権料に依存していない。大国はUEFAにあらゆる部分でサッカーを続けられるように圧力をかけていると思う」

「そして、UEFAもその恩恵を受ける。チャンピオンズリーグを行うかどうかは、数億ユーロの差を意味するからだ」

終息の目処が立たない今の状況で、リーグ戦を再開させることを考えていること自体に腹を立てているオーフェルマルス氏。現在の状況をアメリカのドナルド・トランプ大統領がとっていた態度を皮肉って比較した。

「私は今、経済はコロナウイルスよりも重要だと考えていた、1週間前のアメリカのドナルド・トランプ大統領とUEFAとKNVBを比較している。オランダでは、コロナウイルスの影響により、毎日100人以上が命を落としている」