【J1開幕直前クラブガイド】失意の幕開け、産みの苦しみに耐えられるか《鹿島アントラーズ》
2020.02.22 12:33 Sat
FUJI XEROX SUPER CUP 2020、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)、YBCルヴァンカップとすでに公式戦が開幕。そんな中、J1リーグが最後に開幕を迎える。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第16弾として、昨季のJ1・3位鹿島アントラーズを紹介する。
◆補強動向《S》※最低E~最高S
無冠に終わった2019シーズンを踏まえ、新たにアントニオ・カルロス・ザーゴ監督を招へい。タイトル奪還のために、大きな補強を行った。
昨シーズンは多くの選手がケガに悩まされ流という事態に陥ったサイドバックには、DF杉岡大暉(←湘南ベルマーレ)、DF永戸勝也(←ベガルタ仙台)、DF広瀬陸斗(←横浜F・マリノス)と各クラブがこぞって獲得に興味を示した選手を3名も確保。特に同じ左サイドでプレーする杉岡、永戸の2枚獲りはお見事といえる。
チーム内得点王のMFセルジーニョ(→長春亜泰)が抜けたことは大きな穴になるが、それを埋めるだけの選手は揃っている。そのほかは主力選手ではなかったため、戦力補強は大成功だと言えるだろう。
◆勝利を義務付けられたチームが我慢できるか《上位争い》

3シーズン連続で上位にいながらもJリーグのタイトルを獲れていない鹿島は、大岩監督以下スタッフも一新。ザーゴ監督の招へいに加え、OBでありFC町田ゼルビアで昨シーズンは指揮を執っていた相馬直樹氏、鹿島ユースで長らく指導した熊谷浩二氏をコーチに据えた。
昨シーズンはケガ人の多さ、シーズン途中の相次ぐ選手の移籍などエクスキューズは多々あったものの、「鹿島らしさ」を感じられないシーズンとなってしまった。特に衝撃だったのは、2020年元日の天皇杯決勝。ヴィッセル神戸との決勝戦だったが、神戸の良さもありながら、鹿島が鹿島ではなかった。
再建しなくてはいけない1年目。さらに、新たな選手を大量に獲得したため、ゼロからのチーム作りになる。確固たるサッカー理論を持つザーゴ監督は、繋ぐサッカー、ポゼッションを大事にするスタイルだが、今までの鹿島とは戦い方が全く違う。しかし、ACLではプレーオフでメルボルン・ビクトリーに敗戦。日本勢“初”のプレーオフ敗退という、屈辱の結果を味わった。
「2位以下は全て同じ」というメンタリティを持つ鹿島にとって、そしてそのチームを信じているチームにとっては、非常に不満が募る、我慢のシーズンになると予想される。ザーゴ監督が掲げるサッカーは一日にして成らず。しかし、その先には必ずや魅了されるサッカーが待っている。どこまで我慢できるのか、忍耐力が求められるシーズンとなりそうだ。
◆超WS編集部イチオシ選手
MFレオ・シルバ(34)

イチオシ選手はザーゴ・サッカーのキーマンとなり得るMFレオ・シルバだ。
ポゼッションに人一倍こだわりを持つザーゴ監督のサッカーにおいて、攻守のバランスを取るボランチのポジションは、人選が非常に重要となる。当然、パスの精度、キックの精度が高い選手であり、プレービジョンがしっかりしている選手でなければ務まらない。
これまではピッチの多くの場面で顔を出していたレオ・シルバだが、今シーズンはより攻撃に比重を置くことになるはず。ポゼッションサッカーの舵取り役としての活躍が求められる。守備面は相棒のDF三竿健斗に比重を置き、いかに攻撃を活性化させられるか。エヴェラウド、フアン・アラーノとのコンビネーションが確立された時は、怖い存在となるだろう。
◆注目の東京五輪世代!
FW上田綺世(21)

夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、FW上田綺世だ。
2019年6月、コパ・アメリカに臨む日本代表に初招集を受けた上田。持ち前のポジショニングと、ボックス内への侵入のやり方、タイミング、最終ラインの裏をとる動きは非凡なものを持っていることを示した。
コパ・アメリカではチャンスを不意にし続けたが、南米勢との真剣勝負に触発され、法政大学サッカー部を辞め、前倒しで鹿島の一員となった。
抜群の動き出しは、J1リーグでも通用。鹿島では13試合で4ゴールと結果を残したが、2シーズン目の今シーズンは新監督のやり方にアジャストしていくことがゴールへの近道だろう。
しっかりとした戦術の下で、自分自身を生かすことができるのか。東京オリンピック世代のエース争いの前に、チームでのポジション争いが待っている。それでも、他のFWにはない動き出しと、タイミングの良さが結果に繋がれば、エースとして東京オリンピック出場の可能性も高いだろう。
超ワールドサッカー編集部が、チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届け。第16弾として、昨季のJ1・3位鹿島アントラーズを紹介する。
◆補強動向《S》※最低E~最高S
【IN】
GK山田大樹(18)←鹿島アントラーズユース/昇格
DF杉岡大暉(21)←湘南ベルマーレ/完全移籍
DF永戸勝也(24)←ベガルタ仙台/完全移籍
DF広瀬陸斗(24)←横浜F・マリノス/完全移籍
DF奈良竜樹(26)←川崎フロンターレ/完全移籍
MF和泉竜司(26)←名古屋グランパス/完全移籍
MFファン・アラーノ(23)←インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍
MF荒木遼太郎(17)←東福岡高校/新加入
MF松村優太(18)←静岡学園高校/新加入
FWエヴェラウド(28)←ケレタロ(メキシコ)/完全移籍
FW染野唯月(18)←尚志高校/新加入
【OUT】
GK川俣慎一郎(30)→南葛SC(東京都1部)/完全移籍
DFチョン・スンヒョン(25)→蔚山現代(韓国)/完全移籍
DF小田逸稀(21)→FC町田ゼルビア/レンタル移籍
DF小池裕太(23)→シント=トロイデン(ベルギー)/期限付き移籍満了
MF中村充孝(29)→モンテディオ山形/完全移籍
MFセルジーニョ(24)→長春亜泰(中国)/完全移籍
MFレアンドロ(26)→FC東京/期限付き移籍
MF久保田和音(23)→退団
FW有馬幸太郎(19)→栃木SC/期限付き移籍
FW山口一真(23)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍
FW相馬勇紀(22)→名古屋グランパス/期限付き移籍満了
FW垣田裕暉(22)→徳島ヴォルティス/期限付き移籍
FW金森健志(25)→サガン鳥栖/期限付き移籍→完全移籍
GK山田大樹(18)←鹿島アントラーズユース/昇格
DF杉岡大暉(21)←湘南ベルマーレ/完全移籍
DF永戸勝也(24)←ベガルタ仙台/完全移籍
DF広瀬陸斗(24)←横浜F・マリノス/完全移籍
DF奈良竜樹(26)←川崎フロンターレ/完全移籍
MF和泉竜司(26)←名古屋グランパス/完全移籍
MFファン・アラーノ(23)←インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍
MF荒木遼太郎(17)←東福岡高校/新加入
MF松村優太(18)←静岡学園高校/新加入
FWエヴェラウド(28)←ケレタロ(メキシコ)/完全移籍
FW染野唯月(18)←尚志高校/新加入
GK川俣慎一郎(30)→南葛SC(東京都1部)/完全移籍
DFチョン・スンヒョン(25)→蔚山現代(韓国)/完全移籍
DF小田逸稀(21)→FC町田ゼルビア/レンタル移籍
DF小池裕太(23)→シント=トロイデン(ベルギー)/期限付き移籍満了
MF中村充孝(29)→モンテディオ山形/完全移籍
MFセルジーニョ(24)→長春亜泰(中国)/完全移籍
MFレアンドロ(26)→FC東京/期限付き移籍
MF久保田和音(23)→退団
FW有馬幸太郎(19)→栃木SC/期限付き移籍
FW山口一真(23)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍
FW相馬勇紀(22)→名古屋グランパス/期限付き移籍満了
FW垣田裕暉(22)→徳島ヴォルティス/期限付き移籍
FW金森健志(25)→サガン鳥栖/期限付き移籍→完全移籍
無冠に終わった2019シーズンを踏まえ、新たにアントニオ・カルロス・ザーゴ監督を招へい。タイトル奪還のために、大きな補強を行った。
昨シーズンは多くの選手がケガに悩まされ流という事態に陥ったサイドバックには、DF杉岡大暉(←湘南ベルマーレ)、DF永戸勝也(←ベガルタ仙台)、DF広瀬陸斗(←横浜F・マリノス)と各クラブがこぞって獲得に興味を示した選手を3名も確保。特に同じ左サイドでプレーする杉岡、永戸の2枚獲りはお見事といえる。
また、同様にケガ人が相次ぎ、層の薄さを露呈したセンターバックにもDF奈良竜樹(←川崎フロンターレ)を補強。さらに、期限付き移籍していたFW相馬勇紀(→名古屋グランパス)の代役に、同じ名古屋からMF和泉竜司を完全移籍で獲得。加えて、MFファン・アラーノ(←インテルナシオナウ)、FWエヴェラウド(ケレタロ)と2人のブラジル人も確保した。
チーム内得点王のMFセルジーニョ(→長春亜泰)が抜けたことは大きな穴になるが、それを埋めるだけの選手は揃っている。そのほかは主力選手ではなかったため、戦力補強は大成功だと言えるだろう。
◆勝利を義務付けられたチームが我慢できるか《上位争い》

©︎CWS Brains,LTD.
3シーズン連続で上位にいながらもJリーグのタイトルを獲れていない鹿島は、大岩監督以下スタッフも一新。ザーゴ監督の招へいに加え、OBでありFC町田ゼルビアで昨シーズンは指揮を執っていた相馬直樹氏、鹿島ユースで長らく指導した熊谷浩二氏をコーチに据えた。
昨シーズンはケガ人の多さ、シーズン途中の相次ぐ選手の移籍などエクスキューズは多々あったものの、「鹿島らしさ」を感じられないシーズンとなってしまった。特に衝撃だったのは、2020年元日の天皇杯決勝。ヴィッセル神戸との決勝戦だったが、神戸の良さもありながら、鹿島が鹿島ではなかった。
再建しなくてはいけない1年目。さらに、新たな選手を大量に獲得したため、ゼロからのチーム作りになる。確固たるサッカー理論を持つザーゴ監督は、繋ぐサッカー、ポゼッションを大事にするスタイルだが、今までの鹿島とは戦い方が全く違う。しかし、ACLではプレーオフでメルボルン・ビクトリーに敗戦。日本勢“初”のプレーオフ敗退という、屈辱の結果を味わった。
「2位以下は全て同じ」というメンタリティを持つ鹿島にとって、そしてそのチームを信じているチームにとっては、非常に不満が募る、我慢のシーズンになると予想される。ザーゴ監督が掲げるサッカーは一日にして成らず。しかし、その先には必ずや魅了されるサッカーが待っている。どこまで我慢できるのか、忍耐力が求められるシーズンとなりそうだ。
◆超WS編集部イチオシ選手
MFレオ・シルバ(34)

©︎J.LEAGUE
イチオシ選手はザーゴ・サッカーのキーマンとなり得るMFレオ・シルバだ。
ポゼッションに人一倍こだわりを持つザーゴ監督のサッカーにおいて、攻守のバランスを取るボランチのポジションは、人選が非常に重要となる。当然、パスの精度、キックの精度が高い選手であり、プレービジョンがしっかりしている選手でなければ務まらない。
これまではピッチの多くの場面で顔を出していたレオ・シルバだが、今シーズンはより攻撃に比重を置くことになるはず。ポゼッションサッカーの舵取り役としての活躍が求められる。守備面は相棒のDF三竿健斗に比重を置き、いかに攻撃を活性化させられるか。エヴェラウド、フアン・アラーノとのコンビネーションが確立された時は、怖い存在となるだろう。
◆注目の東京五輪世代!
FW上田綺世(21)

©︎J.LEAGUE
夏に予定されている東京オリンピック世代の選手としてピックアップするのは、FW上田綺世だ。
2019年6月、コパ・アメリカに臨む日本代表に初招集を受けた上田。持ち前のポジショニングと、ボックス内への侵入のやり方、タイミング、最終ラインの裏をとる動きは非凡なものを持っていることを示した。
コパ・アメリカではチャンスを不意にし続けたが、南米勢との真剣勝負に触発され、法政大学サッカー部を辞め、前倒しで鹿島の一員となった。
抜群の動き出しは、J1リーグでも通用。鹿島では13試合で4ゴールと結果を残したが、2シーズン目の今シーズンは新監督のやり方にアジャストしていくことがゴールへの近道だろう。
しっかりとした戦術の下で、自分自身を生かすことができるのか。東京オリンピック世代のエース争いの前に、チームでのポジション争いが待っている。それでも、他のFWにはない動き出しと、タイミングの良さが結果に繋がれば、エースとして東京オリンピック出場の可能性も高いだろう。
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Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue2
まるで別人!若返り手術をした元Jリーグ指揮官の現在の姿に海外衝撃「誰か分からない」
ブラジル人指揮官のオズワルド・オリヴェイラ氏の変貌ぶりが現地で話題だ。 ブラジル複数クラブでの指導経験を持ち、2007年に就任した鹿島アントラーズでは、史上初となるJリーグ3連覇を達成したオリヴェイラ監督。2011年に退任して以降は、母国クラブやカタールでの指揮を経て、2018年4月に浦和レッズの監督に就任した。 浦和では天皇杯優勝を成し遂げたものの、2019年5月に解任。その後はフルミネンセに3度目の復帰を果たしたものの1カ月強で解任されると、それ以降はどのクラブも指揮していない。 現在73歳のオリヴェイラ氏は、14日に母国ブラジルのスポーツ番組に出演。以前より顔がふっくらした印象で、メガネを外した顔は別人のようだった。 ブラジル『CORREIO BRAILIENSE』によると、オリヴェイラ氏は1月に顔の若返り手術を実施したことで注目を浴びていたという。そして、今回の番組出演時にもまた別人のように顔が変わっていたことで、「誰か分からない」とSNS上で大きな話題になっているようだ。 <span class="paragraph-title">【比較写真】まるで別人になったオリヴェイラ氏(右が現在)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="pt" dir="ltr">VEJA: Treinador de futebol Oswaldo de Oliveira faz procedimento de rejuvenescimento facial e resultado viraliza nas redes sociais. <a href="https://t.co/lZWTPfEqlb">pic.twitter.com/lZWTPfEqlb</a></p>— DIRETO DO MIOLO (@diretodomiolo) <a href="https://twitter.com/diretodomiolo/status/1735352687716163696?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.12.15 12:05 Fri3
鹿島から4選手が完全退団…チョン・スンヒョンは蔚山、中村充孝は山形へ
鹿島アントラーズは3日、韓国代表DFチョン・スンヒョン(25)が蔚山現代、MF中村充孝(29)がモンテディオ山形、FW金森健志(25)がサガン鳥栖へ完全移籍することを発表した。また、すでに契約満了が発表されているGK川俣慎一郎(30)が東京都1部リーグの南葛SCに加入することも併せて伝えている。 チョン・スンヒョンは蔚山現代でプロキャリアをスタート。2017年6月にサガン鳥栖に完全移籍し、2018年7月に鹿島入りした。今シーズンはケガなどもあり、明治安田生命J1リーグで13試合の出場に留まった。 中村は2013年に京都サンガF.C.から鹿島入り。今シーズンはJ1リーグで5試合1得点の数字に留まっている。 金森は2017年にアビスパ福岡から鹿島に完全移籍。今夏にはサガン鳥栖へ期限付き移籍し、以降、J1リーグ14試合に出場した。 ◆チョン・スンヒョン 「鹿島アントラーズから蔚山現代に移籍することになりました。昨シーズン途中からチームに加わり、これまで調子が良い時も、悪い時もありましたが、常にアントラーズのために、戦うことができて幸せでした。素晴らしい選手たちとスタッフの皆さんには、感謝の気持ちを伝えたいです。そして、いつも最高の応援を送っていただいたサポーターの方々には、感謝の言葉を送りたいです。ありがとうございました。韓国に戻りますが、いつまでもアントラーズを応援していますし、私自身も今よりもっと成長し、アントラーズとの対戦を楽しみにしています。今まで本当にありがとうございました」 ◆中村充孝 《鹿島アントラーズ》 「7年間在籍した中で、サッカー選手、人間として、すごく成長させていただくことができました。今回、もっと成長するために移籍を決めました。今まで手助けしていただいたサポーター、チームスタッフ、チームメイト、地域の皆様、応援していただいた全ての方々、本当にありがとうございました」 《モンテディオ山形》 「モンテディオ山形でプレー出来ることを、嬉しく思います。チームの1番の目標を達成するため、そしてピッチ内外で愛されるよう、チームのために選手、スタッフと共に頑張ります。応援、よろしくお願いします」 ◆金森健志 《鹿島アントラーズ》 「鹿島アントラーズには2年半、選手として本当に学ぶことが多かった濃い時間でした。人生初のタイトルを取れたことはなんとも言えない嬉しさでした。アントラーズで学んだことを今後のサッカー人生に活かしていきます。本当にありがとうございました!」 《サガン鳥栖》 「今日から本当のサガン戦士です! サガン鳥栖で必ずタイトル、優勝して、皆さんと笑って喜べるように、このチームを引っ張っていく選手になります! 17の誇りを胸に!熱いプレーに期待してください」 ◆川俣慎一郎 《鹿島アントラーズ》 「この度、南葛SCに移籍することになりました。アントラーズで経験させてもらったこと、感じたことを南葛で表現し、チームの勝利に貢献したいと思いますので、引き続き応援していただければ幸いです。今までありがとうございました!」 《南葛SC》 「このたび、鹿島アントラーズから加入することになりました川俣慎一郎です。鹿島での経験を生かし、チームの関東2部、1部、JFL、Jリーグ昇格に貢献できるよう、日々勝利にこだわってプレーしていきたいと思います。南葛SCにとって、若林源三くん以上の存在になれるよう頑張りますので応援よろしくお願いいたします!」 2020.01.03 11:25 Fri4
“サッカーの神様”と呼ばれたジーコ、W杯での輝きと苦しみ
サッカー界に数多く存在してきたスター選手。その中でも、異名を持つ選手はそこまで多くない。 際たるものは"サッカーの王様"と呼ばれたキング・ペレ。ブラジルの英雄であり、ワールドカップ(W杯)で3度も優勝を経験しているレジェンド中のレジェンドだ。そして、そのペレにも例えられ"白いペレ"と呼ばれ、"サッカーの神様"として知られているのが、ジーコだ。 日本でも住友金属、鹿島アントラーズとプレーし、その後に日本代表監督を務めたことからも、知らない人はいないほどの知名度だろう。サッカー界でも指折りの偉大なレジェンドだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆実力も世界でトップの1人</span> ジーコは愛称であり、本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」、172cmと大きくない身体でありながら、ゴールやパスでチームに貢献した。 18歳でブラジルの名門・フラメンゴでファーストチームに昇格した。元々は体が小さく、線も細かったために、あまり期待はされていなかったが、その才能を高く評価され、体を鍛えることでチャンスを手にした。 フラメンゴでは12年プレーし4度のリーグ優勝を経験。その後ウディネーゼに移籍しセリエAでプレー。フラメンゴに戻ると、38歳で来日。Jリーグ2年目の1994年に41歳で現役を引退した。 クラブチームでも偉大な成績を残し、Jリーグでは初年度の開幕戦で圧巻のハットトリックを記録。これはJリーグ史上初のハットトリックであり、相手の名古屋グランパスには元イングランド代表FWのギャリー・リネカーがいた。リネカーも大きな注目の的となったが、神様の前ではただの脇役になってしまったのだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆ワールドカップでの輝きと挫折</span> そのジーコは、当然ブラジル代表でも輝いた。W杯には1978年、1982年、1986年と3大会連続で出場。残念ながら、ブラジル代表にジュール・リメ杯(W杯のトロフィー)をもたらすことはできなかったが、運のなさもあった。 初めてのW杯となった1978年のアルゼンチン大会。初戦のスウェーデン代表戦では、試合終了間際にCKからゴールを決めたが、取り消しに。シュートを打つ前に笛が吹かれたという、今では考えられない状況で試合が終わることとなった。 ただ、ジーコはあまり出場機会を得られず、さらに大会中に負傷。チームも決勝にたどり着けずに終わっていた。 その4年後の1982年、スペイン大会ではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾとの「黄金のカルテット」と呼ばれる中盤を形成。巧みなパスワーク、そして圧倒的な攻撃力で優勝候補となっていた。 ジーコも4年前の悔しさを晴らそうと、1次リーグで3ゴールを挙げる活躍。2次リーグもアルゼンチン戦で1ゴール2アシスト、イタリア戦でもアシストを記録したが、チームは敗退。結果は伴わなかったが、この時のブラジル代表のパフォーマンスは世界で称賛され、「ブラジルサッカー史上最も魅了したチーム」とも称えられている。 そして3度目となる1986年のメキシコ大会だったが、今度は大会前にケガ。ヒザを負傷した状態で臨み、チームに貢献できず。"サッカーの神様"に本当の神様は微笑むことはなかった。 <span class="paragraph-subtitle">◆監督としてもW杯では悔しい思い</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/zico20221124_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Image<hr></div> サッカー王国ブラジルにおいても、数多のスター選手の中でトップクラスの評価を受けるジーコ。選手としてW杯では良い思い出はないが、監督としても苦い思いをした。 現役時代の「黄金のカルテット」は、日本代表でも実現。中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一が大きな注目を集めた。 しかし、W杯では稲本や小野はベンチに座ることに。日本代表として個々の能力や特徴が突出した選手が多く集まっていたが、逆に一体感をチームに作り上げることができず、1分け2敗で敗退。監督としても、W杯で結果を残せず、クラブチームはその他の代表戦とは異なり、ジーコにとっては苦い思い出となってしまった。 それでも、ジーコが現役時代に見せた華やかなプレー、そしてクラブチームで残した功績は数知れず。日本でもギリギリでJリーグ入りを果たし、オリジナル10となった鹿島に対し、常勝軍団となるべく改革したのはジーコ本人。それは、今でも"ジーコ・スピリット"として、鹿島の中で生き続けている。"サッカーの神様"と呼ばれる選手は、この先に生まれることはないのかも知れない。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代の“神様”ジーコの輝き、圧巻プレー集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJMSTU2Vm9ZNSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ブラジル代表で活躍し、Jリーグでも活躍した"サッカーの神様"ジーコが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221124.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2022.11.24 21:00 Thu5
