昨季までG大阪に所属したMFダビド・コンチャがソシエダと契約解除でフリーに
2020.02.01 12:55 Sat
レアル・ソシエダは1月31日、昨シーズンまでガンバ大阪に所属した元U-19スペイン代表MFダビド・コンチャ(23)との契約解除を発表した。
ラシン・サンダンデールの下部組織出身で、バルセロナ、ソシエダにも所属したコンチャは、2019年3月にG大阪へレンタル移籍。しかし、明治安田生命J1リーグで2試合、YBCルヴァンカップで2試合、天皇杯で1試合に出場。また、U-23チームとしてJ3リーグで4試合に出場し1ゴール1アシストを記録していた。
G大阪は100万ユーロ(約1億2000万円)での買取が可能だったが、レンタルを終了。ソシエダに復帰したコンチャだったが、コンディションやケガの影響もありチームから休暇を与えられていたが、その休暇も1月31日まで延長。今年6月30日まで半年契約が残っていたが、そのまま契約解除となった。
ラシン・サンダンデールの下部組織出身で、バルセロナ、ソシエダにも所属したコンチャは、2019年3月にG大阪へレンタル移籍。しかし、明治安田生命J1リーグで2試合、YBCルヴァンカップで2試合、天皇杯で1試合に出場。また、U-23チームとしてJ3リーグで4試合に出場し1ゴール1アシストを記録していた。
G大阪は100万ユーロ(約1億2000万円)での買取が可能だったが、レンタルを終了。ソシエダに復帰したコンチャだったが、コンディションやケガの影響もありチームから休暇を与えられていたが、その休暇も1月31日まで延長。今年6月30日まで半年契約が残っていたが、そのまま契約解除となった。
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