3位ラツィオが後半AT2発の大逆転劇で驚異の8連勝! 14戦ぶり敗戦のカリアリは5位転落…《セリエA》

2019.12.17 06:57 Tue
Getty Images
セリエA第16節、カリアリvsラツィオが16日に行われ、アウェイのラツィオが2-1で逆転勝利した。

リーグ13戦負けなしの4位カリアリと、7連勝中の3位ラツィオによる注目の上位対決。

前節、ユベントスに今季初黒星を与える会心の勝利を手にしたラツィオはこの試合でもいきなり決定機を作りだす。開始2分、中盤でのパスカットから得意のカウンターに転じると、コレアのスルーパスに抜け出したインモービレがボックス左でシュートに持ち込むが、やや当たり損ねとなりGKラファエウにキャッチされる。
すると、このピンチを凌いだホームチームが逆にファーストチャンスをゴールに繋げる。8分、相手陣内左サイド深くで得たスローインをボックス左のジョアン・ペドロが頭で中へ折り返すと、これをゴール前のシメオネが技ありのダイレクトボレーでゴールネットへ突き刺した。

早い時間帯に先制を許したラツィオはここからボールの主導権を握って相手を押し込んでいく。その流れの中でL・アルベルトからの精度の高いパス、ミリンコビッチ=サビッチの高さと強さを武器にゴールを狙う。だが、引いた相手の守備を崩し切るまでには至らず。
一方、カリアリはリスクを冒して攻める相手に対してロングカウンターから決定機を創出。自陣での良い形でのボール奪取からトップ下のナインゴラン、2トップをシンプルに使って追加点に迫る。前半終了間際にはナインゴランとJ・ペドロに続けてビッグチャンスが訪れるが、相手GKストラコシャの連続ビッグセーブに遭い、リードを広げることはできず。

すると、後半立ち上がりはラツィオが猛攻を仕掛ける。サイドを起点に厚みのある仕掛けからインモービレに幾度もボックス内でシュートチャンスが訪れるが、決定的なヘディングシュートが幾度も相手DFのブロックに阻まれるなど、最後のところがうまくいかない。

後半半ばから終盤にかけて互いに交代カードを切っていく中、一進一退の攻防が続く。その中でカリアリは相手のハイライン裏を突きシメオネ、J・ペドロ、ファラーゴとボックス内でGKと一対一の絶好機が訪れるが、最後のところで冷静さを欠き試合を殺せない。すると、最後の最後にそのツケを払うことに。

試合終盤にDFラドゥを下げてストライカーのカイセドを投入する攻撃的な采配を見せたラツィオは7分が加えられた後半アディショナルタイムに決死のパワープレーを敢行する。そして、93分には相手陣内左サイド深くでアチェルビが入れたクロスがボックス中央で混戦を生むと、こぼれ球に反応したL・アルベルトが密集をすり抜ける右足ダイレクトシュートを決めて土壇場で追いつく。

だが、7連勝の勢いを見せるラツィオは98分、同点ゴールと同じような位置から今度はジョニーが入れたクロスをカイセドが打点の高いヘディングで合わせ、逆転ゴールまで奪って見せた。

そして、後半アディショナルタイムの劇的2ゴールで見事に試合を引っくり返したラツィオが好調カリアリに14戦ぶりとなる黒星を与え、驚異のセリエA8連勝で上位2チームとの勝ち点3差をキープしている。一方、決定力不足が響いたカリアリは第2節インテル戦以来の今季3敗目で5位に転落した。

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