柏がJ2王者として1年でJ1復帰! 最終節残して2010年以来2度目V《J2》

柏レイソルがJ2王者として、1年でのJ1復帰を決めた。柏のJ2優勝は2010年以来2度目となる。

勝てば他会場の結果に関係なく、J2優勝とJ1昇格を同時に決められる柏(1位/勝ち点78)は、16日に敵地で行われた明治安田生命J2リーグ第41節でFC町田ゼルビア(19位/同40)と対戦。前節の先発メンバーから1点のみの変更にとどまり、チームトップの19得点を挙げるオルンガの代表参加による離脱に伴い、マテウス・サヴィオをスタートから起用した。

「J2残留」と「J2王者としてのJ1昇格」というそれぞれの目標がかかる一戦は、立ち上がりから柏の攻撃力が猛威を振るう。敵陣右サイドでFKのチャンスを獲得した2分、マテウス・サヴィオが右足でクロスを上げると、こぼれ球がバイタルエリア右に。これに反応した瀬川の右足で強振したボールが低い弾道でゴール左に突き刺さり、柏が先制する。
早い段階で町田の守りを崩してみせた柏は、その3分後のセットプレーも得点に繋げる。左CKのキッカーを務めたマテウス・サヴィオがショートコーナーにすると、瀬川からボールを受けた川口がバイタルエリア左から右足でクロス。ファーサイドの山下がヘディングで折り返したボールにゴール前のクリスティアーノが頭で合わせ、町田を突き放した。

セットプレーのチャンスを効率よく得点に結びつけ、優勢の柏。町田の反撃を受ける時間帯もあったが、タイトな守備でフィニッシュを許さず、3点目を狙う姿勢を絶やさない。23分にカウンターからクリスティアーノがゴールに迫れば、36分にもボックス右からのクロスに瀬川がヘディングシュート。いずれも相手GKの好守に遭ったが、鋭い攻撃を展開する。2点リードで試合を折り返した柏は、その後半の序盤に町田の攻めをGK中村を中心に凌ぐと、59分に大きな3点目を奪い切る。左サイドからマテウス・サヴィオが右足で上げたクロスに中央のクリスティアーノがヘディング。これは相手GKの手を弾いてクロスバーに嫌われたが、跳ね返りをクリスティアーノが冷静に押し込み、大量リードに成功する。

その後、町田にチャンスを許す場面もあった柏だが、守護神の中村が至近距離からのシュートを2連続でセーブするなどゴールを許さない。結局、1枠の交代カードを余らせる盤石の試合運びを披露した柏が3-0で快勝。最終節を残してJ2優勝を成し遂げ、1年でのJ1返り咲きを果たした。