吉田麻也が冨安健洋の右SB挑戦に言及 「セルヒオ・ラモスも元々…」《キリンチャレンジカップ》

前半にセンターバックとして堂々たるパフォーマンスを披露したかに思えば、後半からプレーした右サイドバックでも存在感を示したボローニャの日本代表DF冨安健洋。サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也がその20歳の守備人について話した。

日本代表は5日、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2019でパラグアイ代表と対戦。10日に敵地で行われるアジアカップ中国大会の予選を兼ねたカタールW杯2次予選のミャンマー代表戦に向けた南米の強豪国パラグアイとの強化試合を2-0の勝利で飾り、弾みをつけた。

この試合でFW大迫勇也(ブレーメン)、MF堂安律(PSV)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF中島翔哉(ポルト)の前線4枚による華麗なコンビネーションからゴールに迫る姿がインパクトを残したが、今シーズンからベルギーを去り、新たな活躍の場をイタリアに移した冨安もなかなかの輝きを放った1人だった。
その冨安は個人として8カ月ぶりの代表戦だった吉田を相棒にセンターバックとして前半出場すると、後半からボローニャで定位置を掴む右サイドバックとしてプレー。吉田は試合後、冨安のような若いセンターバックが右サイドバックとしてプレーする意義について、こう持論を展開した。

「僕は若いセンターバックがサイドバックをやるのは非常にプラスになると思っている。そういう理解のある監督に巡り会えたことは冨安にとってプラス。セルヒオ・ラモスも元々、右サイドバックをやって、センターバックでプレーしている。リバプールのジョー・ゴメスもそう」そう話し始めると、「若くしてセンターバックでプレーしていると、スタミナ面で物足りなさを感じやすいけど、サイドバックを経験することで運動量が違うなかで、運動能力も上がってくる。どんどんスペースがないサッカーに移りゆくなかで、そのスピードに対応するセンターバックとして成長するためにサイドバックを経験するのはかなりプラスになる」と続けた。

「僕的に良い経験していると思う」と大先輩の吉田から理解を示された冨安。ボローニャで手にした挑戦をモノにすることができれば、この先の日本代表にとっても大きな武器になってくるかもしれない。